ツボの流れ

10か月前、右股関節が痛くて、車に乗るにも両手で太ももを持ち上げないと、乗れない状態でこられた50才代の女性患者Bさん。当時は、脚を引きずるように歩いていました。ところが、最近では普通に歩け、体調管理のため1週間に1度のペースで来院されています。

前回の治療後も調子が良く、「ルンルン」だったそうです。ところが、ストレスがたまる事があり、右股関節に痛みが生じました。たしかに脚を引きずりながら、歩いておられます。そこで、合谷診(人差し指と親指の間の触診)、上腕診(肘内側の横紋の触診)、首診をゆっくりすることにしました。

上腕診では、左上腕が普段は反応することがなかった大脳、小脳に反応が出ています。そこで、オデコの中央部で生え際よりやや上にある圧痛点に置鍼。普段なら、1~2本で治療が終わるのですが、今回は8本置鍼しました(脳に関しては、置鍼が多すぎたと反省しています)。首診では、消化器系が多く7本置鍼しました。今回は置鍼の本数が多いので、後はゆっくりベッドで休んでもらうことにしました。

Bさんの右股関節痛を考える場合、専門的になるのですが、経脈(ツボの流れ)を頭に入れる事が大切だと思います。今回、置鍼した腎経、脾経、肝経はそれぞれ右股関節を流れます。

この効果はかなりあるはずです。次回の右股関節の状態が楽しみです。