3年前から偏頭痛で悩んでいるCさんの続報
「今回は、翌日から少しずつ痛みが出て、金曜日がピークやった。」
前回は、完治したかと思うほど調子良かったのですが・・・・やはり、波があるようです。
「今回は、ノドが痛くて、痛くてノドを触りながら仕事していたんです。」
「そしたら、ここが痛ない?」
と、左側頭部の圧痛点に親指の爪を立てると、Cさんは、とっても痛がります。しばらく、押圧を続け、
「ノド・・・・どう?」
「痛み・・・だいぶ減ってる!」
そこで、山元式新頭鍼療法(YNSA)の教科書を見てもらい、首診で12内臓点を診て、ノドにあたる内臓点が肺であることを、理解してもらいます。その肺の治療点が側頭部にあり、たった今痛みを感じたところであることをお教えしました。
「ノドが痛なったら、ここを爪立てほぐしたらええんよ。」
「先生、ここも痛いけど・・・」
「そこは、小腸じゃけん、ここ・・・」
と、 その圧痛点の下にある圧痛点を、押圧。
「痛っっっっった・・・・確かに、痛みが減ってきた。」
Cさんには、圧痛点を感じることで、覚えていただきました。そして、今回も合谷診(人差し指と親指の間の触診)、上腕診(肘内側の横紋の触診)、首診をし、頭部に合計24本置鍼。
これで、かなり頭痛はなくなりましたが、まだアゴにしつこい痛みがあります。これをなくすために、昨日の「耳と仙腸関節」の理論を使います。
「Cさん、ここ痛ない?」
「痛い!」
Cさんの左座骨付近を押圧すると、確かに圧痛点があります。そこは、Cさんが痛がっていたアゴに対応する個所だと考えています(興味ある方は、昨日の症例をみていただくと分かります)。Cさんには、左脚だけあぐらを組んでもらい、私がCさんの足ウラを固定。Cさんには、固定した足ウラをゆっくり元に戻すような動きをしてもらいます。
「どう?」
「あれっ・・・・痛くない・・・どうして?」
やはり、「耳と仙腸関節」は、筋膜が綱引きをしている関係のようです。そこで、C さんに自分自身で出来る操法をお教えしました(イラスト参照)。これは、かなり効果があると思います。次回の来院を楽しみにしています。