気持ちいいですね

3年前から腕が上がらない40才代男性患者Bさんの続報です。前回の治療では、腕が上がるようになったのですが、1日しか保(も)たなかったそうです。まあ、予測通りです・・・これを繰り返しながら、少しずつ良くなっていきます。

前回の痛い部位と今回の痛い部位(Bさんに痛い部分を赤ボールペンで塗りつぶしてもらいました)では1/4位に減っています。

合谷診(人差し指と親指の間の触診):左(左側から治療を始めます)

進化系合谷診(人差し指につながる中手骨を6等分し腰椎、胸椎、頸椎、大脳、脳幹、小脳の診断)

左:頸椎(1)、小脳(1)

右:小脳(1)

(  )内の数字は圧痛点が無くなった置鍼数。

首診

左:腎(1)、心(0)、大腸(1)、三焦(0)、小腸(1)

右:膀胱(2)

今回は、首診をして、内蔵(12経絡=ツボの流れ)の状態を診断し側頭部の治療点に置鍼。

(  ) 内の数字は圧痛点が無くなった置鍼数。(0)は、他の置鍼の影響で圧痛点が無くなったことを示しています。

この治療だけで、肩の上がりが良くなりました。

続いて、肩をねらい左B、C点に1本ずつ置鍼。

最後は、トルコ医師テキチ先生の見つけたT1、T2点に1本置鍼。

今の私の山元式新頭鍼療法(YNSA)の実力では、ここまで。この時点でBさんの左肩は上がりますが、右肩と同じではありません。そこでBさんに左肩の痛点を聞き、それに対応する左大腿部の圧痛点に3本置鍼しました。

後は、天城流と操体法の融合した治療。

左脇圧痛点と左肩甲骨の圧痛点に軽く指を触れるだけ・・・・

「があ~、があ~」

気持ちよさそうに軽いイビキをかいているBさんに、

「気持ちいいですか?」

「気持ちいいですね!」

と答えて、また「があ~、があ~」とイビキをかくBさん。

これは、カラダは眠っているのですが、意識はハッキリしている状態であることを示しています。操体法で治療をしている時は、いつもこの状態です。Bさんにはこの治療法が合うかもしれません。来週Bさんの意見を聞いてみようと思います❗️