待合室の本紹介

 

読書を余りしない私。そんなに本を持っていません。引越し回数も多かったのでドンドン本は捨てられ限られています。それらの中から24冊を待合室に置いています。一番読みやすいと評判の本が、「近藤林内物語 身だからはイモに大根にムギの飯」。

この本は地元の子供に、地元の偉人を紹介する本のため、大きな文字で全ての漢字にルビを振っています。厚さは3mmほどで週刊誌くらいの大きさ。待合室で読むにはうってつけです。この本の発行所は、林内会。その住所をよく見てみると、私が生まれ育った惣河内神社社務所。ここは別名「一畳庵(いちじょうあん)」と呼ばれているので 一畳庵内 と発行所元を称しています。

今年、近藤林内さんを敬愛する人達が集まって作った本です。

近藤林内(こんどうりんない)という徳のある庄屋さんが、作り酒屋で成功し、その財を地域のために投げ出したという、お話なのです。その一節を紹介します。

『1854年(嘉永7年)36才のとき、金比羅大権現(現在の金比羅寺)と、数年前に焼けた惣河内神社を建て直しするために、地元の大工を連れて京都の寺や神社を見学しました。そして、それに負けないような素晴らしいものを建てようと考えました。そこで自分の山林を寺と神社に寄付し、その木を材木として使用しました。また、神社の境内には見事な石がきをつくりました。惣河内神社の天井は120枚の動物・鳥・魚・植物などの絵がかかれています。これも京都を見学したときに見た寺や神社の天井を参考にしたものです。

「河之内にもこんな天井の神社を作ろう。」

と考えかかせたものであり、この時代のものとしては愛媛県でもめずらしい見事なものです。この寺と神社の立て直しに使われた工事費用のほとんどは林内の財産が使われました。』

私が子供のころ、雨降りの日にこの立派な天井の下で、友だちとよく相撲を取ったものです。たまに負けて(ちょっと強がり)・・・天井を見た時の、絵の素晴らしさにホレボレした事を思い出します・・・特にニワトリの絵が素晴らしいのです・・・いつの間にか、美しいものを見る目を養っていたのかも知れません・・・・林内さん、ありがとうございます。