前回、左肩が抜けて自分で入れた30才代の女性患者Bさんが来院されました。
「肩の調子、どうですか?」
「・・・・あっあ、忘れていました・・・大丈夫です。」
どうやら、肩の調子はいいようです。ところが、背中の中央部と両フクラハギに張りと痛みがあります。いつものように、合谷診(人差し指と親指の間の触診)、上腕診(肘内側の横紋周辺の触診)
首診を行って治療点に置鍼をしていきます。途中でBさんが、
「右目が、変!テープで貼り付けられたみたいになって・・・・目が開かない。目の周り(眉毛あたり)が、痛いです。」
「・・・・そこなら、動眼神経。」
オデコの生え際から頭頂部にかけて、12脳神経の治療点が並んでいます。その3番目が動眼神経なので、そこにに置鍼。
「どうですか?」
「・・・・少し目が開くようになってきました。」
今度は、オデコにある感覚点という目、鼻、口の治療点のうち、右目の治療点に置鍼。
「どうですか?」
「・・・・まだ、痛みがあります。」
そこで、今度は7番目の顔面神経をねらい置鍼。
「これで、どうですか?」
「・・・・目は、よく開くようになってきました・・・けど、痛いです。」
そこで、頭頂部にあるJソマトトープ(小さな人型の投影)の右目に当たる圧痛点を探し、置鍼。
「痛い!!!」
置鍼の時、かなりの痛みがあったようです。こういう時の方が、効きがいいようにおもいます。
「・・・・痛くない!・・・痛くないです。」
何とか、右目のトラブルは治ったようです。
「これで、家に帰って、ゆっくり1時間半寝ると、すごく効きがいいんですよ。」
ニコニコ顔で帰られるBさんでした。