「先生・・・・〇〇ですけど、母親(90才)が、たいぎい言うてるんで、今日の予約・・・申し訳ないのですが、キャンセルしてよろしくでしょうか?」
「この暑さじゃったら、たいぎいですよ。無理しないのが一番です・・・お大事にするようにお伝えください・・・・お電話ありがとうございました。」
と、本日1件のキャンセルがありました。ご高齢の方にとって、この猛暑は尋常(じんじょう)ではありません。無理は禁物、良い判断だと思います・・・・それより、久々に聞く「たいぎい」という言葉に愛媛の昭和の響きを感じ、ちょっと嬉しくなったのです。
私の鍼灸院の近くには、中学校、高校があるので学生が自転車に乗っての会話をよく耳にします。
「・・・・じゃけん。」という伊予弁を聞くと安心するのですが、関東方面の言葉っぽいアクセントやら、「・・・じゃねい?」などと背中がぞーーーっとする言葉を聞くと、ちょっと付いていけない感・・・
たいぎいは、大儀・・・「型にはまった仰々しい式典」から、来ているのでしょう。大儀そうは、そんな仰々しい式典になりそう・・・・そしたら、つまらん、しんどい、行きとうないと、なります。
小学校の頃、式典の練習をよくしましたが、そのたいぎい事、この上もないものでした。
そのたいぎい事が、今となっては懐かしく貴重な体験として感じられます・・・・欧米風建築の家並みの中で、茅葺民家に出会ったような感じなのかもしれまん。