待合室の本紹介(その6)

「からだの設計にミスはない」柏樹社 橋本敬三

これは、操体法の創始者、橋本敬三先生の著書です。私が30才のころ出会った本で、いつかは操体法を習いたいと思っていました。この本の一部を載せます。

『当時は函館にいたもので、患者には漁夫が多かった。ある日、マストから落ちてケガをしたのがやってきた。額を何かにぶつけたらしく、ペコッと丸くへこんでいる。陥没骨折と言うやつです。

これはちょっと手術以外にどうしようもないな、と思ったが、フトこっちからへっこんだんだから、反対側のどこかに何か変化があるのではないかと思い直して、頭のあっちこっちを触ってみたのです。するとちょうど後頭部の対称点にひどい圧痛があると言う。

そして、そこのところを触れると、うんと気持ちがいいと言うんですね。気持ちいいんだったら気持ちよくしてやれ、とばかりにそこを毎日押してみた。するとね、骨がだんだん出てきたんだ。初めはこんなことってあるかな、と思っていたが、確かに出てきている。それからもう一生懸命、とにかく押してやれと思って、2~3ヶ月続けてみたら、ほとんど凹みが目立たない程度に出てきたんですよ。こっちはもうびっくりしてしまった。こんなことは現代医学では教えてくれないもんですものね。』

という一節は、強烈な印象だったので、よく覚えています。これは、山元式新頭鍼療法(YNSA)では、Kソマトトープ(小さな人型の投影)の前頭部に対応する個所だったと考えます。

橋本敬三先生は、「こんなことは現代医学では教えてくれないもんですものね。」と書いておられますが、山元式新頭鍼療法(YNSA)では、しっかりと教えてくれます。山元式新頭鍼療法(YNSA)は、素晴らしい!