半年前から、膝に痛みを感じていた70才代の女性患者Aさん。痛い膝をかばおうとすると、反対の膝が痛くなり、それをかばおうとすると、また反対の膝も悪くなっていく・・・・・そしてついに、両膝が動かなくなり車イスで昨日、来院されました。
「先生、両手でこうやって抱えてもち上げんと膝が全く動きません。膝のウラが、だらしい痛さで・・・・」
Aさんは、車イスに座ったまま、膝を抱えて引き上げる動作をしてくれました。昨日の治療で、左右の膝はご自分の意志で無理なく上げることが出来るようになりました。そして、本日も来院されました。
「あれ?今日は車イスじゃないんだ。」
「先生、杖をついて歩けるようになりました。」
Aさんは、2本の杖を使いながら、ゆっくりと入って来られました。そして、診察用の回転イスにゆっくり座ることができました。
「今日も、昨日と同じで自律神経と、内蔵を整えてから膝の治療をします。」
合谷診(人差し指と親指の間の触診):右に圧痛点→右から治療を始めます。
上腕診(肘内側の横紋周辺の触診)
右:腰椎(1)、脳幹(1)、大脳(1)
オデコ生え際の治療点に3本置鍼。
首診
右:腎(0)、肝(0)、胆(0)、心(1)、胃(0)、脾(0)、小腸(0)
右側頭部の心治療点に置鍼1本で、他の診断点がゆるむ。
この結果で、『多分、立てる。』と感じたので・・・
「これで、ちょっと立ってみましょうか?」
「・・・・・立てた!・・・杖なしで」(同伴の娘さん、感涙)
後は、膝に対応する右耳周辺のG点に4本置鍼すると、両膝の痛みがなくなりました。
「今度は、立って歩いてみましょうか?」
「・・・・・歩ける!」(娘さん再び、両手を目に)
この調子で通院していただくと、普通に歩ける日が近いように思います。