捻挫(ねんざ)の高校生

 

昨日、右足首の外側を捻挫(ねんざ)した男子高校生C君。部活動を終えて午後8時に、お母さんと一緒に来院。きれいにテーピングしているので接骨院に行ったのかと思いきや、C君がガチガチに固定したそうです。そのため、氷水でその上を冷やしても全く効果がありませでした。

捻挫(ねんざ)治療の前に、合谷診(人差し指と親指の間の触診)、膝診(膝周辺の触診→脳と脊柱の診断)、首診(内臓の診断)の説明し、診断するも・・・全てに圧痛点が無いC君には鍼を打つ必要がありませんでした。

そこで、いきなり捻挫(ねんざ)治療を始めます。右側頭部のIソマトトープ(小さな人型の投影)の足首にあたる圧痛点に置鍼。しかし、なかなか結果が出ません・・・・そこで、右手首(患部の右足首には触れません)の外側圧痛点に、鍼を刺して抜いてと10箇所。それでも、結果が出ません。
再び、右側頭部のIソマトトープ(小さな人型の投影)圧痛点を丁寧に探り置鍼。

「これで、歩いてみてください。」

「・・・・・・体重をかけても・・・痛くない・・・ここ(外くるぶし)がまだ痛い。」

やっと、効果が出てきました。そこで、置鍼した個所の近くに圧痛点があると確信し、圧痛点を探します。

「痛い!」

「ここ?・・・・・分かった・・・・・これで、歩いてみて。」

「・・・・・・捻挫(ねんざ)する前みたい・・・」

どうやら、成果が出たようです。念のため後頭部にある、マスターキーという個所にもう1本置鍼して終了しました・・・・お母さんと会話をしていると、C君が突然テーピングを外し始めました、
もの凄いスピードで!そして、待合室に置いてある陶器の玉に足を乗せ、ゆっくりと体重をかけ始めました・・・・・それでも、大丈夫なようです。

その後は、壁に貼っている山元式新頭鍼療法(YNSA)のポスターをマジマジと見つめるC君。
何を感じたのでしょう・・・・3日後に予約をしましたが、痛みが治っていれば来なくてもいいと説明してお見送りしました。