アナトミーは解剖学、トレインは列車。これは、筋膜に関する本のタイトルです。この本は非常に難解で何度読んでもよく分からないのです(そのため眺めてと題しています)が、筋膜が浅層、深層に12本繋(つな)がっておりそれぞれに名前があることは、分かります。そして、その流れが経絡(ツボの流れ)とほぼ一致していることは、11月8日のフェイスブックに書きました。そして、筋膜の主成分がコラーゲンで、下記のように記載しました。
『コラーゲンが電気を発生させ、伝導の特性を持っているとあります。つまり、気といいう概念は、実は電気であるということ。気という概念には?マークがつく人も、電気というと納得出来るのでは・・・・単純な私は、気=電気と今後は解釈することにします。
その上で、アナトミー・トレイン(医学書院)の筋膜の12の流れのうち9番目のデイープ・フロント・ラインに注目。山元式新頭鍼療法(YNSA)では、首診で内臓の診断をし、側頭部の治療点に置鍼。すると、首の診断点と内臓がゆるみ整います。写真の筋膜の流れを見てみると、側頭部の治療点に置鍼し、首がゆるみ内臓もゆるむという流れが見えるように思います。いかがでしょう?』
この9番目のデイープ・フロント・ラインには、前後のイラストが描かれていますが、今回は、後ろのイラストに注目。現在、私は膝診(膝窩横紋周辺の触診)を上腕診(肘窩横紋周辺の触診)の代わりにしていますが、膝診での診断点と側頭部の治療点の関係が非常に明確に感じます。それは、膝窩筋が、デイープ・フロント・ラインに含まれているためだと考えます。
2枚目の写真はアーム・ラインですが、このラインと、デイープ・フロント・ラインは、胸骨、肋骨、脊柱を介して繋(つな)がっています。列車(トレイン)が走って止まるところが、ステーション(駅)で筋肉の停止部。そこから筋膜の乗り継ぎが行われるのです。その繋(つな)がりで上腕診が可能になるのだと思います。