カラダは教えてくれる

2年前、右股関節が痛くて、右脚を引きずって歩いていた50才代の女性患者Cさん、現在は普通に生活出来ており、2週間に一回のペースで体調管理のため通院されています。ただ今回は、右股関節が痛く右膝下の外側に痺(しび)れを感じるそうです。もちろん、2年前の様な痛みではありません。

「今日は、誰の歌にしましょうか?」

「高橋真梨子をお願いします。」

「いいですね♪  OKグーグル高橋真梨子の曲をお願いします。」

ということで、青春時代を思いながらの治療となりました。

合谷診:左(上腕診、膝診は、左上腕と左膝)

上腕診:頸椎(0)、胸椎(0)、腰椎(0)、脳幹(1)

膝診:頸椎#6、#7(1)、胸椎#12、(1)、腰椎#6仙骨(1)、大脳(0)、小脳(0)

首診:右膀胱(0)、右胆(1)、右大腸(0)、右三焦(1)、右脾(0)、右小腸(0)

       左腎(1)、左膀胱(0)、左肝(0)、左心(0)、左三焦(1)、左小腸(0)

(   )内は置鍼の数、8本の置鍼。

上記で自律神経と内臓を整えました。その上で、右股関節と右膝下外側を狙って右側頭部(Iソマトトープといいます)に2本置鍼しました。

「どうですか?」

「・・・・ずいぶん、良くなりました。」

山元式新頭鍼療法(YNSA)は本当に即効性があります。その後は、私が見つけた足の治療点に4ヶ所パイオネックス(皮内鍼)を貼って終了となりました。Cさんは、痛みも痺れも感じないそうです。後は、電磁波をカットし、温度45℃にしたアメジスト(紫水晶)を敷き詰めたマットのベッドでゆっくりと寝ていただきました。

30分して抜刺(ばっし=鍼を抜くことです)ですが、頭頂部に刺していた個所から、勢いよく一筋の赤い筋が流れて瞼(まぶた)に到達しそうになったので、慌てて脱脂綿で拭き取りました。

「血がすごい勢いで流れて来ました・・・・こんなの初めてです。」

「そうなんですか・・・全然感じませんでしたけど・・・」

すると、再び同じ勢いで赤い筋、今度は眉毛で止めました。

「瘀血が頭頂部にたまっていたようですね・・・次回は、頭頂部の方に多く刺しましょう・・・」

と言って、次回の治療の指針が決まったのです・・・カラダはしっかりと教えてくれるんですね・・ありがたいです。