手作り歯磨き粉

 

患者さんが色々教えてくれます。今回は女性患者Aさんが、

「先生、私は歯磨き粉をベイキングパウダーとココナッツオイルで作って、それで磨いています。これだと、口を濯(ゆす)ぐ必要がないので、いつまで効果がある感じがします。もう何十年もやっているので、虫歯が1本もありません・・・・この間、旅行先で歯磨き粉をつかったのですが、甘くって・・・・全然ダメでした。」

とベイキングパウダー+ココナッツオイルの歯磨き粉の良さを教えてくれました。そこで、早速作って歯磨きをしてみました。非常に気持ちがいいです。重曹(ベーキングパウダー)には歯の表面に付いた着色汚れと結合しているタンパク質を分解する効果があり、歯の色も白くなっていくそうです。ただ、重曹の研磨効果は高いため、エナメル質まで削り取ってしまう可能性があるので、あまり強くこすらず、付けてゆすぐだけでOKだそうです。

それでは、何故ココナッツオイルがいいのでしょう?

ココナッツオイルは、中鎖脂肪酸を60%以上含んでいるそうです。この中鎖脂肪酸は、長鎖脂肪酸に比べて長さが短いため、水になじみやすい特長をもちます。そのため、水に溶けやすい糖などと同様に、小腸から門脈を経由して直接肝臓に入り、分解されるそうです。

一方、長鎖脂肪酸の油は小腸から消化・吸収されたあと、リンパ管や静脈を通って脂肪組織や筋肉、肝臓に運ばれ、必要に応じて分解・貯蔵されます。このように消化・吸収後の経路が異なるため、中鎖脂肪酸は、一般的な油に比べて、約4倍も速く分解され、短時間でエネルギーになることが特長だそうです。つまり、効率よく吸収される脂肪のようです。

これを知った上で、口に入れる・・・・大切なことです。今一度、食品添加物などを含め、学び直す必要があるようです。