てい鍼は効きます

左股関節が痛く、40分間の通勤歩行が出来なくなり、和式トイレも使用出来なくなった50才代の女性患者Aさん。知人の紹介で来院されました。痛い箇所は、左臀部と左股関節でデルマトーム(皮膚分節)では、S2、L2辺りになります。

合谷診:左(左の膝診を行います)

膝診:左頸椎(1)、左胸椎(1)、左腰椎(2)、左脳幹(0)

首診:右膀胱(2)、左膀胱(1)、左心包(1)、左三焦(1)

(  )内は置鍼及びお灸の数

腰椎をねらう時、デルマトームのS2、L2をねらった置鍼を行い、和式トイレのスタイルが出来るようになりました。首診での治療は足に見つけた治療点に、てい鍼で押圧するだけで首の圧痛がなくなったり、柔らかくなったりするので、お灸は1回だけで十分だということに気づきました。

そして、最後に見つけた股関節の治療点にお灸を2壮ずつ3か所にすると、可動域が上がり、痛みもなくなりました。Aさんには、この治療点にせんねん灸をするよう、お勧めしました。