国家試験

今月26日には、鍼灸師の国家試験があります。私が受験したのが平成24年ですから11年前になります。簡単に国家試験といいますが、それはそれは、厳しい試験でした。

医療概論(医学史を除く。)、衛生学・公衆衛生学、関係法規、解剖学、生理学、病理学概論、臨床医学総論、臨床医学各論、リハビリテーション医学、東洋医学概論、経絡経穴概論、はり理論及び東洋医学臨床論

上記のように12科目中、西洋医学が9科目もあるのです。多くの方々は、鍼灸師だから東洋医学ばかり勉強するように思われているようですが、逆です。テストの量も西洋医学の方が多くなっています。のんべんだらりと勉強していると、国家試験には受かりません。私の場合は、早朝学校(東京医療専門学校)に行き、休憩所で一人勉強していたのですが、徐々に仲間が増え始め、みんなで情報交換する勉強会へと発展していきました。

あの勉強会で国家試験に受かったと、今になって思います。専門学校には18才から定年過ぎた人まで色々な人々が集まってくるので、楽しい3年間を過ごすことができました。大学と専門学校を経験した私、どちらが勉強したか?と冷静に考えると、圧倒的に専門学校でした。それくらい、国家試験という壁が巨大にそびえていたのです。

ところが、国家試験に受かることは序の口であることが分かるのです。鍼灸をこれからどのように展開していくのか・・・・幸い、私は山元式新頭鍼療法(YNSA)という道を選ぶことが出来、私なりに歩んでいます。これからも、患者さんの感覚を頼りに少しずつ進んでいこうと思います。