京都に着きました

京都市営バスを待つ列の先頭に立ち、後ろを見回します。半数近くの人が首を前倒し、親指でスマホを扱っています。これ、「ストレートネック予備軍」です。よく分からないのですが、eスポーツという分野・・・・これって、親指を使う競争ならば、カラダに悪いスポーツでしょう。目も酷使するでしょうし・・・最も、これが楽しく生き生きと生活できれば、責める事は、できません。

大切なのは、「足は親指、手は小指」という法則(操体法では、重心安定の法則と言っています)を知っておく事です。相撲部屋に入門して真っ先に学ぶのが、「足は親指、手は小指」だそうです。元栃乃和歌、春日野親方がテレビ解説のとき、おっしゃっていました。

狭い土俵の上で、大きな力士がぶつかり合うこの時、いかに理にかなった動きをするかが、ポイントです。そのため、力士はすり足「足は親指」、てっぽう(柱に手押し)「手は小指」の稽古をするのです。力士は、「足は親指、手は小指」を身につけなくては、生きていけないのです。我々一般人も同じです。日常生活を送る上で、この法則を身につけると、重心が安定し、楽な生活を送ることができます。意識してみて下さい。

これから京都

これから京都

酸化防止剤無添加ワインを買って、これから京都に向かいます。これを、美味しく飲むと気持ちよく高速バスで眠れます。2004年、スペイン・マドリーのランチ(14時からのランチ)で、ワインをオーダーすると、当たり前にボトル1本が目の前に。

「あっそうか・・・水がわりにワインボトルか‼️」

これ以来、ワインは「大人のジュース」くらいの感覚になりました。明日からの京都3日間出張治療、熟睡出来るかどうかがカギとなります。山元式新頭鍼療法(YNSA)のセミナーで、講師の加藤直哉先生が、寝る前にipad の画面を見ると、エスプレッソコーヒー2杯分の刺激があるので、寝る前のiPad 使用は控える事、とおっしゃっいました。

熟睡をするたにも、このiPadそろそろ止めます・・・おやすみなさい🌙

山元敏勝先生の凄さ!

13カ月ぶりに来院のAさん

営業の仕事で車移動が多い40才代男性患者Aさん、13カ月ぶりの来院です。

「忙しくて、なかなか来ることが出来んで・・・・やっと、時間とれて来ました。もう1~2カ月前から、右の踵(かかと)が痛うて、痛うて・・・・歩くのが、辛いんです。」

「それは、大変ですね・・えっと・・・前と違って、今は頭に鍼を刺す治療をしているのですが・・・それで、いいですか?」

「はい、お任せします。」

了解を得たので、合谷診(人差し指と親指の間の触診)、上腕診(肘内側の横紋の触診)4本置鍼。Aさんに1本の置鍼で、上腕がゆるんでいくのを確認してもらいます。次に、足ウラをねらって後頭部に1本置鍼。

「Aさん、これで右の踵(かかと)どうですか?」

「・・・・・・・???・・痛く・・ない?」

今までの治療と全く違う上に、1本の置鍼で、1~2カ月前から痛かった踵(かかと)が良くなってしまうと、キツネにつままれた感覚になってしまいます。

現実を受け止めるには・・・もう1本置鍼して、確かめてもらう事にしました。

「もう1本同じところに鍼を刺しますね・・・・どうですか?」

「・・・・痛くないですね!」

どうやら納得してもらったようです。これで、治療を終えても良かったのですが、色々世間話をしているうちに、Aさんは腎臓が悪いという事に気がつきました。

「そうしたら、ここ痛くないですか?」

「痛った‼️」

左の鎖骨の上に腎臓の診断点があります、そこを軽く押すだけで、Aさんは悲鳴。そこで、側頭部にある腎臓のポイントに置鍼をし、再び痛かった診断点を押圧します。

「どうですか?」

「あれっ、柔らかくなってる。」

今度は、右の鎖骨上の腎臓診断点を、軽く押圧します。

「どうですか?」

「あんまり、痛くないですね~」

「左とずいぶん違いますね!」

「先生、これって右の腎臓になるんですか・・・右の腎臓は正常なんです‼️」

この言葉を聞いて、山元敏勝先生の凄さを改めて感じました。なんで先生はこの法則が分かったのだろう・・・・本当に凄いです。ただただ、尊敬いたします。

足ウラは後頭部で治す

7年前に、大腿骨を骨折しボルトが3本入っている70才代女性患者Aさんの続報です。Aさん、来院されるや否や、

「先生、足のシビレが全然ないなった!ようなりよる。」

初診の問診では、臀部から足までのシビレだったのですが、最初の治療で足首から足底までのシビレになって、2回目でシビレは取れたようです。ただ、朝起きた時、腰が痛く熱を持つ時もあるそうです。それは、しばらくすると治ります。

2回目の前回では、足先の感覚が無かったのですが、それが戻ってきています。しかし、まだ完全ではありません。

合谷診(人差し指と親指の間の触診)上腕診(肘内側の横紋の触診)で、頭に6本置鍼。最後に足ウラねらいで、後頭部に2本置鍼します。

「先生、顔が熱うなってきた・・・・カラダもポカポカしてきた。」

「反応が早いね~~、びっくりじゃ‼️」

その後、前回同様に、指先を1寸(長さ3cm)5番鍼(直径0.25mm)で指先に「ツンツン鍼」をします。

「先生、今日は痛ない・・・・気持ちがええ・・・・・何か、眠ならい(眠くなります)。」

「えっ・・・ホント!変わるもんじゃね~~、前回はあんなに痛がっとったのに。」

「先生、今度は腰が熱うなってきたわい・・・・・腰が治りそうな気がする。」

「う~ん、そうじゃね~治らい(治るよ)。」

眠くなったAさんには、ベッドで眠ってもらうことにします。20分ほど眠ってもらいカラダをチェック。受付の台を持って爪先立ちが何回もできます。杖なしでスタスタと歩けます。

「先生、爪先の感覚はあるし、シビレもない。」

パイオネックス(円皮鍼)を耳ウラと手の甲に貼って終了としました。

 

 

ツンツン鍼2

ツンツン鍼2

7年前に、大腿骨を骨折しボルトが3本入っている70才代女性患者Aさん、昨日ブロック注射をしたところです。今、一番気になっているのが、両足先に感覚がないこと。感覚がないため、歩行時転ぶ可能性があり、怖いそうです。そのため、室内でも杖をついて歩いています。

今回は、2回目の治療。前回の治療では、両足先の感覚が戻ったのですが、翌朝には元に戻り、感覚がなくなったそうです。それでも、感覚を取り戻した体験があるので、元気よく来院されました。合谷診(人差し指と親指の間の触診)の後、左A点(オデコの生え際)に置鍼をすると、

「先生、足先に来た❗️」

「えっ・・・もう来た?」

「来た・・・両方の足先❗️」

左A点は、頸椎をねらっているのですが、たった1本の置鍼で足先に反応があるとは、驚きです。理由はよく分かりませんが、頸椎に変化があると、当然つながっている腰椎、胸椎などにも変化があるはずです。A点には、合計3本、Iソマトトープ(小さな人型)の耳ウラに2本、後頭部にあるKソマトトープの足ウラに4本置鍼しました。

「先生、膝から下にドーンと来とる・・・感覚(足先の)あるし、力をいれることができらい。」

しばらく経って、

「先生、これ見て❗️爪先立ちが出来る‼️」

受け付けの台に左手を置き、しっかりと爪先立ちを何度もするAさん、大変嬉しそうです。頭鍼だけでかなり効果が出ています。今度は、足ウラに対応する左右手のひらに一番細い鍼を刺して抜きます。続いて「ツンツン鍼」を左手にします。「ツンツン鍼」とは、1寸5番鍼(長さ3cm直径0.25mm)で、行う強刺激の散鍼。

「先生、これ効く‼️・・・凄い・・・両方の足先にジンジンジンジン・・・もの凄い‼️」

「先生、痛いほど効く・・・痛い‼️けど、効く・・・」

前回は、1日しか保たなかったので、今回は、左手の指関節にパイオネックス(円皮鍼)を合計8ケ貼り終了としました。Aさんは、3日後に来院予定です。

ツンツン鍼

ツンツン鍼

1年半前から、通院の50才代女性患者Aさん。19才の時、交通事故で1か月入院し、体調不良でメニエール病、腰痛、膝痛等に悩んいました。当初は、週に2回の通院。それから、週に1回、2週間に1回となっていき、今では1か月に1回、体調管理で通院されています。

今回の主訴は、肩こり。

東京で、山元式新頭鍼療法(YNSA)中級2セミナーを受け、頭に刺す鍼の威力をしっかり体感しました。そのため、患者さんの表情で、その効き目をある程度リアルに感じるようになりました。以前、Aさんは1本の置鍼で、くしゃみと目の充血、流涙の反応が1度に起こった事がありました。今回はどうでしょう?

合谷診(人差し指と親指の間の触診)で、脳幹と頸椎対応で6本置鍼。途中で、鼻と目に反応が出てきたので、オデコにある感覚点(目、鼻)にそれぞれ置鍼。

さて、これからC点の肩(正中線から4.5cm外で生え際のやや上)ねらいで、置鍼をしていきます。左親指の爪を立て、

「こことこっちは、どっちが痛いですか?」

「あっ、そこです・・・」

Aさんの感覚に寄り添って置鍼をしていきます。しばらく経って、

「先生、肩が熱くなってきました・・・手も、ほらっ・・・・こんなに熱いでしょう?」

「あらっ、ホントだ・・・・熱い!」

今回は、肩から指先に効いているようです。左右に2本ずつ合計4本置鍼。

次に肩甲骨⇄腸骨という関係より、肩甲骨のコリをお尻(大臀筋、中臀筋、小臀筋)に鍼を刺してゆるめます。手首の圧痛点にも鍼を刺して抜いていき、最後は、1寸5番鍼(長さ30mm直径0.25mm)で、足の親指をツンツンと刺します。

「先生、今の効いてます・・・肩が軽いです❣️」

足先の鍼を、「ツンツン鍼」と呼んで首、肩こりに使おうと思います。

正三角形

正三角形

遺書を、書いた安堵で、長生きし

居れば邪魔、出かけりゃ事故かと、気をもたせ

この動悸、昔は恋で、今 病(やまい)

などの川柳を教えてくれる80才代の女性患者Bさん。2年前、右膝に人工関節の手術をしましたが、今回、気になるのが前腕の痛み。それと、腰痛(腰椎4番、5番あたりの1面)です。

親戚から、釣ったスズキとアジ28匹をもらい、重い包丁で調理。その上、アイロン掛けの仕事を1時間したため、前腕(特に右)が痛みます。昨日は、痛くて仕方がないので押圧し過ぎ、3カ所ほどアザができています。

合谷診(人差し指と親指の間の触診)で基本点に置鍼。これで、腰痛は腰椎5番あたりの1点。その後、右前腕をねらいC点の前腕(オデコの生え際正中線から右に4.5cmあたり)に、3本置鍼。

「先生、右腕ずいぶん楽❗️やわらかい・・・どうして?」

「そういう法則があるんですよ。」

ついでに、左前腕も同じように左のオデコに置鍼します。これで、前腕の痛みは8割なくなったようです。

「Bさん、まだ右腕痛いところ、あるでしょう・・・そこ、探して、鉛筆で印つけますね~」

すると、3点の綺麗な正三角形ができました。それと同じ圧痛点の正三角形が膝の下にもあるはずです。丁寧に見つけていくと、相似形の正三角形がありました。そこに寸6(50mmの長さ)3番鍼(直径0.2mm)を3本置鍼。

「先生、びっくり‼️痛くない・・・・どうして❓」

「Bさん、肘を膝で治すという法則があるんですよ!」

後は、大好きなフォークソングを聴きながらゆっくりしてもらいます。いつも新鮮な驚きを持っているBさんは、とても素敵です❣️

7年前に大腿骨骨折でボルト3本

7年前に、大腿骨を骨折しボルトが3本入っている70才代女性患者Aさん、杖をついて、タクシーを降りてこられました。鍼治療は初めてのため、緊張した面持ちで来院されました。この2~3年、臀部から足首にかけてしびれ、夕方には熱っぽくなる時があり、両足先の感覚がありません。

2~3か月前から、2週間に1度の割合でブロック注射をしていますが、2~3日で元に戻るそうです。

「鍼は怖いけん、ようこなんだんよ(来ることが出来なかった)。医者には、しびれは治らんと言われて・・・」

「・・・・治らんと言われたんですか?・・・ふ~ん・・やってみましょう。」

合谷診(人差し指と親指の間の触診)では、左手に反応があります。A点(オデコの生え際中心部)とD点(左耳の前)Iソマトトープの腰椎(左耳のウラ)に置鍼。

Aさんは、足先に感覚がないので、後頭部にあるKソマトトープ(小さな人型)の足ウラあたりに4本置鍼。どうやらこれが効いたようです。

「足先に感覚が出て来た・・・鍼は、全然怖ない・・・ブロック注射にくらべたら、何ともない。」

「そうじゃろ!・・・大したことなかろ?」

「気持ちええぐらいじゃ。」

「今度は、手を出して下さい・・・・ここ(指付け根の関節)痛い?」

「痛い❗️ものすごく痛い。」

「ここと、足先とは、つながっとるんよ・・・一番細い鍼で刺しますね~」

圧痛点を丁寧に見つけ、鍼を刺していくと、

「先生、来よる❗️足先から上向いて、響いて来よる・・・上がって来よらい❗️」

と、Aさんは子供のような目をして、私に教えてくれました。今度は、手の甲の関節に鍼を刺していきます。ついでに、1寸の5番鍼(直径0.25mmの太め)で、指をツンツン。

「先生、手が熱い・・・・・痒なってきた‼️」

「Aさん・・・これで、足先とかどうですか?」

「感覚がある・・・・しびれは、少し残っとるけど、ようなった・・・手(に対しての鍼)が、よう効いた‼️」

しばらくは、週に2回のペースで来院することをお勧めして、タクシーを呼ぶことにしました。

いつの間にか「俺様」になってた

今回、東京山元式新頭鍼療法(YNSA)中級2セミナーに参加し、様々な気付きがありました。

①四国の松山で、患者さん以外とあまり会うことがなく鍼灸院にいるだけの生活を続けていると、いつの間にか「俺様」になっているようです。これは、セミナーの講師・加藤直哉先生が、指摘して下さいました。常に、謙虚な姿勢で治療に当たるよう、意識します。

②今回のセミナーでは、58名中、9名が医師、歯科医師と、非常に割合が増えていました。過去、私が参加したセミナーでは、医師の割合が少なく失望していたのですが、実は、医師、歯科医師の方々が10数パーセントの割合で参加されていたようです。医師と鍼灸師とが共同で治療しあえる道が生まれることを望みます。

③初めて、患者として山元式新頭鍼療法(YNSA)の治療を受けました。参加されていた鍼灸師の先生にしっかりと10本ほど、頭に置鍼してもらったのですが、一本の持つパワーに驚きました。とにかく効きました!

「患者さんにしていた置鍼が、こんなに強烈だとは・・・・一本を大切にしよう!」

と、身をもって感じました。

④講師の先生方が凄い!

我々のグループを担当して下さった高橋先生はもちろんの事、私が、患者役として置鍼を受けている時、冨田先生が私の頭に、ドンピシャで爪当て。これだけで、効きました。冨田先生の治療院では、患者さんが3か月待ちというのが、良く分かりました。

そして、講師の加藤直哉先生が、素晴らしい本を出版されました。「人は死んだらどうなるのか」(三和書籍)まだ48pしか読んでいないのですが、この本を読み終わったあと、死に対する意識が全く変わるだろうと予感できます。加藤先生は、冒頭で、

生と死の狭間で、

苦しみにあえいでいた時出会ったのが、

死生学研究でした。

「人生は思い通りにならないからこそ価値がある」

「神は乗り越えられる試練しか与えない」

この研究は、私に「生きる力」を与えてくれました。

「死後は全ての痛みや苦しみから解放される」

「死後、先だった愛する人たちや守護天使が迎えに来てくれる」

「死後に出会う光は、完全な愛そのものである」

この研究は、私から私の恐怖も取り去ってくれました。

生きる力、そして死ぬ力をも与えてくれた死生学研究、

この研究をぜひ1人でも多くの人にお伝えしたい、

その思いで書いたのが本書です。

と書かれてあります。

おすすめします!

余りに正確

東京に着きました。松山JR19:20発、バスタ新宿6:59着なのですが・・・・なんと、ピッタリ6:59に着いてしまいました。

そもそも、6:59着という発想があり得ない!

これは、電話予約で、「バスタ新宿に659分着となります」と聞いていたため、しっかりと覚えてしまったのですが、余りに正確すぎて、チョット怖いです。

途中渋滞もあったので、内心『遅れるじゃろな〜』と思っていたのですが、それも計算しての、6:59着なのですね。なんちゅう国に生まれ育ったんじゃ!・・・と改めて思った次第です。

さて、10:00からお茶の水にあるソラシテイーで山元式新頭鍼療法(YNSA)の中級2セミナーに参加します。淡々と学んできます。

(東京の友に連絡して会おうかと思っていたのですが・・ラグビー観戦🏉など予定があるだろう・・・・と、思い遠慮した東京行きです)