You tube

今日は、You tubeの配信準備をしました。10月1日(木)から配信する予定です。山元式新頭鍼療法(YNSA)と操体法を組み合わせた自力自療の健康法を提供いたします。対象者は、私の患者さんです。患者さんに毎日出来る「動きの操法」を処方箋(しょほうせん)としてお渡ししたかったのですが、出来ないまま4年経ちました。しかし、やっとメドが立ちました。

患者さんには、「動きの操法」を指導したあとyou tube で確認してもらいたいのです。もちろん、これは公開されますので、同じ疾患の方は参考になります。

10月1日(木)からのYou tube お楽しみに❣️

膝診について

これは、何も気をてらって始めたのではありません。上腕診(肘内側横紋周辺の触診)では中々圧痛点を見出せなく、困っていた時に操体法の原点に帰って膝を探りはじめたのです。

操体法では、膝蓋(ひかがみ)という圧痛点を探る診断法があります。その圧痛点消失の操法は、色々あるのですが、最も多く行われているのが、患者さんにつま先をスネまで上げてもらって、脱力をする方法です。これで、膝ウラの圧痛点が消失します。

ただ、操体法ではこの方法が、自律神経を整えるとは、明言してないように思います(していれば、私の勉強不足です・・・申し訳ありません)。山元式新頭鍼療法(YNSA)では、上腕治療で自律神経を整えるとしており、また肘=膝という考えがあります。そのため、ごく自然に膝診が生まれてきました。

20年間芸術活動をしていたので、どうしても新しいことを思いついたり、作ったりしてしまう性(さが)があるようです。

捻挫(ねんざ)の高校生

 

昨日、右足首の外側を捻挫(ねんざ)した男子高校生C君。部活動を終えて午後8時に、お母さんと一緒に来院。きれいにテーピングしているので接骨院に行ったのかと思いきや、C君がガチガチに固定したそうです。そのため、氷水でその上を冷やしても全く効果がありませでした。

捻挫(ねんざ)治療の前に、合谷診(人差し指と親指の間の触診)、膝診(膝周辺の触診→脳と脊柱の診断)、首診(内臓の診断)の説明し、診断するも・・・全てに圧痛点が無いC君には鍼を打つ必要がありませんでした。

そこで、いきなり捻挫(ねんざ)治療を始めます。右側頭部のIソマトトープ(小さな人型の投影)の足首にあたる圧痛点に置鍼。しかし、なかなか結果が出ません・・・・そこで、右手首(患部の右足首には触れません)の外側圧痛点に、鍼を刺して抜いてと10箇所。それでも、結果が出ません。
再び、右側頭部のIソマトトープ(小さな人型の投影)圧痛点を丁寧に探り置鍼。

「これで、歩いてみてください。」

「・・・・・・体重をかけても・・・痛くない・・・ここ(外くるぶし)がまだ痛い。」

やっと、効果が出てきました。そこで、置鍼した個所の近くに圧痛点があると確信し、圧痛点を探します。

「痛い!」

「ここ?・・・・・分かった・・・・・これで、歩いてみて。」

「・・・・・・捻挫(ねんざ)する前みたい・・・」

どうやら、成果が出たようです。念のため後頭部にある、マスターキーという個所にもう1本置鍼して終了しました・・・・お母さんと会話をしていると、C君が突然テーピングを外し始めました、
もの凄いスピードで!そして、待合室に置いてある陶器の玉に足を乗せ、ゆっくりと体重をかけ始めました・・・・・それでも、大丈夫なようです。

その後は、壁に貼っている山元式新頭鍼療法(YNSA)のポスターをマジマジと見つめるC君。
何を感じたのでしょう・・・・3日後に予約をしましたが、痛みが治っていれば来なくてもいいと説明してお見送りしました。

膝診

90才代の男性患者Bさん、膝に力が入らず歩行困難なため、今年の1月から毎週1回の通院。杖を使わなくてもゆっくりと歩行出来るまでにはなりました。しかし、介助の必要はあります。

最近1~2ヶ月は、合谷診(人差し指と親指の間の触診)、上腕診(肘内側横紋の周辺の触診)、首診では圧痛点を見つけられず御家族の要望で腎、膀胱の治療点に置鍼をするだけとなっていました。

ところがこの2週間、膝診と称して膝周辺の触診をし始めた結果、上腕診より圧痛点を見つけやすい事が分かりました。今回のBさんが典型な例です。上腕診では全く無かった圧痛点が、膝診では、左頸椎、左胸椎、左腰椎、左脳幹、左大脳、左小脳全てに圧痛点が見つかりました。

そこで、左膝を押圧し、1番痛い胸椎の診断点を押圧し、後頭部の治療点に置鍼。次に、小脳、頸椎の治療点にそれぞれ1本ずつ置鍼。すると、残りの腰椎、脳幹、大脳の診断点の圧痛がなくなりました。

膝診が刺激になったのか、いつもなら反応の少ない首診も、左胆、左心、左脾に圧痛点があり、左胆、左脾の治療点に1本ずつ置鍼したため、左心の診断点の圧痛はなくなりました。そして、腎、膀胱の治療点に1本ずつ置鍼して30分間ベッドでゆっくりしていただきました。

車でお迎えに来られた娘さんが、

「先生、(お父さんが)しっかり歩けています❗️」

と大声で教えてくれました。元々、膝に力が入らないので歩行困難になったのですから、膝を丁寧にしっかり診断し、治療点を見つけるのは、理にかなっているように思います。

豫洲久米郡名越邑金比羅寺

 

豫洲久米郡名越邑金比羅寺来由記

という漢語の文献が出てきたので、地元の漢学者が和語に訳し、惣河内神社宮司が、子供でも分かる言葉に置き換えて、紙芝居を作っています。それを、来週の26日にお披露目します。その絵をヒマな時(今週は、ヒマが多いのです・・・)に私が描いています。400年前に建立された金比羅寺の由来、エピソードが松山のお殿様まで巻き込んだ史実として描かれています。

お披露目前に、内容を詳しく喋れませんが、この話には惣河内神社の太鼓の音が誰も叩いていないのに聞こえて来て、「河之内の不思議太鼓」と呼ばれたとあります。惣池内神社は803年に創立されたと言われていますが、その横に金比羅寺は位置しております。地元では、この惣河内神社と金比羅寺をまとめて、「こんぴらさん」と呼び、「おみや」が惣河内神社、「おてら」が金比羅寺となっています。明治時代以前は、神仏混淆(しんぶつこんこう)という神道と仏教が融合された素晴らしい思想が1000年も続いていたのです。

その辺りのお話なのです・・・・・

温故知新を改めて感じています。イラストは、没(ボツ)になったものです。

9月26日にお披露目なのですが、詳しい情報後日もう一度紹介致します。

臭神経回復せず・・・

小学校6年生の頃から副鼻腔炎になり、24~25才頃から匂いを感じなくなった60才代の男性患者さん。62才の時、副鼻腔炎の手術をして完治、その後1年間漢方薬治療をしましたが治らず、嗅神経がやられていると医師から言われました。

それでもあきらめ切れず、当院に週1回7カ月間通院されましたが、結果を出すことが出来ず、本日を持って終了となりました。力不足をつくづく感じたのであります。私は、今年の2月に山元式新頭鍼療法(YNSA)の上級コースを修了したばかり・・・・この調子だと、100才くらいまで現役鍼灸師を続けないと・・・・などと、思ってしまいます。

それにしても、結果を出せない私に7か月も付き合っていただいたAさんに心から感謝いたします。ありがとうございました。

カルテは全てiPad に・・・

患者さんの勧(すす)めで、カルテを全てiPadに記録するようになりました。ipadでの手書きカルテが患者さんの置鍼写真と共に記録できるので、本当に便利です。新患さんは、このパターンでやれているので、今後、ペーパーレスで保管していけます。ところが、ちょっと油断をして保存をかけないと、消えてしまいます・・・・・本当に悔しい限りです。

先日も、2年ぶりに来院された50才代女性患者Aさんのカルテが消え、しかも置鍼の写真も撮り忘れてiPad に記録されてないというケースが出てきました。そのため、アバウトな記憶をたよりにアバウトな文章で残してみようと思います。

Aさんは、私が山元式新頭鍼療法(YNSA)で治療していることを知らないで、来院されました。

「Aさん、最近は頭に鍼を刺して治療しているんです・・・・」

「えっ・・・・そうなんですか・・・・」

と、けげんそうな顔をされています。全く信じてもらっていないという雰囲気が漂い、ちょっと気まずい時間を共有していました。こういう時は、しっかり説明をしなければなりません。

「最初にここ(人差し指と親指の間)の圧痛点を見つけて、痛い方から始めます。そして、肘の圧痛点を調べてオデコあたりに鍼を刺して脳と頸椎、胸椎、腰椎を整えるんです。すると、自律神経が整います。次に、首の圧痛点を見つけて側頭部に鍼を刺して、内臓の調子を整えるんです。Aさんのように腰が悪い方は、これだけで腰痛がなくなる場合もあります・・・それすんだら、腰痛治療をします。」

と、ガイコツのモデル(とんすけ)を使いながら説明。

そして、上腕診から始め、置鍼をしていくのですが・・・・圧痛点がなかなか消失しません。Aさんの「こんなので治るわけない」オーラが出ています。それでも、徐々になくなり始め、やっと首診。側頭部の置鍼で少しずつ慣れてこられました。

「これで、どうですか・・・・歩くと痛いんですよね・・・・歩いてもらっていいですか?」

「・・・・・ちょっと、痛い個所が変わった感んじ・・・」

「分かりました。そしたら、これから腰痛の治療を始めます・・・・」

というわけで、耳の前のD点と耳ウラのIソマトトープ(小さな人型の投影)に置鍼。

「これで、歩いてみてください。」

「・・・あれっ・・・・痛くない・・・・・(腰を色々動かして)・・・ちょっと引っかかりがあるけど・・・・全然違う!いいです。」

と、やっと気に入っていただきました。後は、山元先生の治療ビデオを見てもらい色々お話したのでした。

「娘が医学部に入って、麻酔科の医者になろうと言っているので、山元式を絶対勧めてみます。」

と嬉しいお言葉を頂きました。

突然の電話

「今日、空いてる時間ありますか・・・膝が痛くて・・・」

50才代女性患者Aさんから、久しぶりの電話をいただきました。

「8時30分(夜)からなら大丈夫です。」

という事で、来院していただきました。右膝が痛くて体重を掛けて歩けない状態です。そのため、やや高めのイスに座っていただき、治療をすることにしました。右膝が痛い場合、右肘を丁寧に診て圧痛点をなくすと、右膝痛が軽減します。合谷診(人差し指と親指の間の触診)をすると右手のほうに圧痛があります。ということは、右肘から治療をするということになります。

そして、上腕診(肘内側横紋の周辺の触診)

左:腰椎(1)

右:胸椎(0)、腰椎(1)、小脳(1)

右肘内側の圧痛点が腰椎の診断点。この圧痛点を取れば、Aさんが1番気にしている右膝痛が軽減するはずです。右腰椎、小脳の治療点がある生え際に置鍼2本。

「これで、右膝どうですか・・・・歩けますか?」

「・・・・・ちょっと、いい感じです。」

次に、首診(内蔵の状態を診断します)

ここでは、左の腎、膀胱、胆の診断点に圧痛があり、治療点に置鍼。これで、首が緩みました。

「これで、右膝どうですか・・・歩いてみてください。」

「・・・・・大分、良くなっています。」

「・・・そしたら、これから右膝の治療を始めますね。」

右側頭部の耳周辺のG点という膝治療点に置鍼6本、Iソマトトープ(小さな人型の投影)に置鍼1本。

「これで、右膝どうですか?」

「・・・・・・あれっ?全然大丈夫!」

「ここに来た時の痛みが10、全く痛くないのが0・・・・ならば、今は?」

「・・・・・え~と、2から3くらいかな?」

ということで、かなり良くなりました。後は、ゆっくり20分ほどゆっくりしてもらい、治療を終了しました、おしまい。

クスノキ のチップ

治療中、玄関前が何やら騒がしいので、覗(のぞ)いてみると、弟がクスノキのチップをドンゴロスに入れ、運んでいました。全部で15袋、相当な量です。ありがたい事です。それを駐車場に敷き詰めると・・・まだまだ埋まりませんでした。結構広い駐車場です。

クスノキは、近所の飯岡神社の境内から運び込んで、チェーンソーや卓上丸ノコで輪切りにし、愛媛県立美術館で6日間展示した後、実家まで運び、弟がチップにして再び、駐車場へ。

手作りの空間のため、作品の中にいるような感覚になります。そこに身を置いてボーッとしていると、4年半前に住んでいた東京世田谷の駐車場、道路等と比較している私がいました。

こんな贅沢な空間、東京では難しいだろう。地方にある何気ない素材が、大都会では貴重なモノとなる。今後ますます地方が地方の良さを再発見して、どんどん面白い事をやっていける。そんな、期待感が生まれてきました。

またふと、アメリカの公園を思い出しました・・・・アメリカの公園では、滑り台のまわりは必ずこのチップに囲まれて、子供の安全を考えています。これは、学ぶべきこと。地元の小学校から始めてみるのもいいかもしれません。

手の温もり

 

手の温もり

当院に通われて8か月になる70才代女性患者Cさん。

「先生、私の右膝に他人の足が10本ついて来とるみたい・・・・」

が、口癖でしたが、最近では、

「先生、今は私の足1本だけ」

が口癖になって来ました。それでも、杖を突いて来院されます。毎週1回の通院が、功を奏(そう)し、アップダウンを繰り返しながら、徐々に良くなっています。

今日は、右フクラハギと右膝前面が痛いそうです。左右の合谷診(人差し指と親指の間の触診)では、いつも左に圧痛点があり、治療するのは、いつも左側です。上腕診(肘内側横紋周辺の触診)では左の胸椎、腰椎、小脳の診断点に圧痛がありました。

ただ、膝診(上腕に対応する膝周辺にも診断点があるように思います)では、左右の頸椎、胸椎、腰椎、脳幹に圧痛点があり、左小脳にも圧痛点があります。

そこで、今回は左膝圧痛点を操体法の動きの操法で、ゆっくり動いて取るようにしました。この説明は省略します(文字で表現するのは難しいです)。

結果、両脚が緩(ゆる)み上腕診をしても、全て緩(ゆる)んでいました。これで、自律神経が整いCさんが訴えていた右脚の痛みも無くなりました。

「よく分からないけど・・・先生の手の温もりで治った気がするんですけど・・・お手当てみたい・・・」

「そうかも知れませんね・・・」

これからも、操体法を取り入れながら気持ち良さの範囲、質を拡大していこうと思います。

首診では、左腎、膀胱、肝、脾の診断点に圧痛があり、左側頭部に3本置鍼で圧痛点がなくなり、内臓も整いました。

後は、右膝をねらい、右コメカミ付近と右耳下のG点に7本置鍼して、右膝痛を取りました。

「先生、私の脚です。しっかり体重が乗ります。」

次回は、操体法を指導して、「ご自分で毎日してもらう」というお薬をお渡ししようと思います。

は、右膝をねらい、右コメカミ付近と右耳下のG点に7本置鍼して、右膝痛を取りました。

「先生、私の脚です。しっかり体重が乗ります。」

次回は、操体法を指導して、「ご自分で毎日してもらう」というお薬をお渡ししようと思います。