これから

 

これから、ゴールデンウィークを迎えるのですが、私は仕事をしたいのです。今年で70才を迎えるのですが、何一つ仕事らしいことをしていません。ですから、これからの20年が私の勝負の年となるのです。これから、これから!

鍼折れた?

 

鍼を刺すたびに絶叫される40才代の女性患者Cさん。前回の治療後、2日経ってから腰痛がなくなったそうです。それから1ヶ月が経ち、また腰痛が再発したため来院されました。膝診をして、しっかり5本を眉の上と耳周りに置鍼。

「キャ~、痛た~~~~~~~」

とやはり、絶叫!

「・・・・ごめんなさい・・・あららら・・・もう、叫んだらいいわ。声に出すのはいいこと。」

というしかありません。痛みに敏感なCさん、刺鍼の瞬間から絶叫モードに入り置鍼が終了すると静かになってくれます。結局このパターンを7回することになりました。その途中、

「あれ?鍼が折れた!」

と、鍼を刺していない頭頂部やや前方を指刺してポツリ。

「・・・・うん?そこは鍼はないですよ。」

「え?ウソ・・・刺した鍼折れていません?ポキッと音がしたんですけど。」

「いいや、ステンレスの鍼だから、折れたりしないですよ・・・・今まで、一度も折れたことないです。」

「でも、ここ(頭頂部前方)熱くないですか?ほら?」

と、Cさん頭頂部前方にご自身の両手をかざして、猛烈アピール。やんわりと手を近づけていくと確かに、湯気が立っているような熱さを感じました。

「なんか、ここ緩んで熱いんです。」

「ああそしたら、絡(から)まっていた筋膜が、緩んでポキッと音がしたんだと思います。」

と、説明してCさんに納得していただきました・・・・・と、思いきや、治療後の抜きとった鍼が折れていないか、しっかりとチェック!やっと、納得したようです・・・良かった!

ベースは、操体法

 

週に1~2回のペースで来院されている70才代の女性患者Aさん。最近は調子が良かったのですが、昨日は頭が締めつけられるような痛みが1日続いたそうです。そこで、色々話を伺っていると、畑の草引きに問題があることに気づきました。

「どんな格好で草引きをするのですか?」

「こうやって、こうやって引っこ抜きながら、小ちゃいカマで切るんです。」

と、引っこ抜く腕の肘が外向きになる仕草をしてくれました。

「・・・・ううん、なるほど。その仕草を2~3時間続けたら、誰でも肩凝るし、頭が痛くもなるでしょう。」

「?????・・・・」

「足は親指、手は小指という重心を安定するための法則があって、それをやっていればいいのですが、Aさんは、その真逆をやっているんです・・・・手は、親指をつかって腕で草引きしているでしょう?そしたら、腕や肩がカンカンに凝ってしまうでしょう!」

「だって、腕を使わないと草引きはできないでしょう。」

「私は、カラダ全体をを使って草引きをします。腕だけを使うことはしません・・・・小指を巻き込むようにして草を持って、カラダの重さを使って草引きします。」

「???」

と会話が全く弾みません。もうこうなったら私が鍼灸師となる以前に、操体法と出会ったことを紹介するしかありません。私は鍼灸師ですが、それ以前に操体法を徹底的に学び、私なりに体得しています。私が鍼を患者さんに刺すときの、姿勢は操体法の脱力した姿勢です。常に脱力した姿勢で治療をしているのです・・・・で、少しAさんにそのことを話しました。

鋭いAさんは、すぐに理解してくださりその後は、楽しい会話で治療は終了。Aさんからは、驚くような様々な情報を教えていただきました、感謝です!

チョット考えてみます

 

「石原医学大全」でお風呂の効用をたくさん述べておられます。それを少しずつ体感しているのですが、レモンと粗塩を入れた風呂は、入浴後もポカポカと温かいのです。また、今朝は、去年から乾燥して竹籠に収納していたドクダミを粗塩と一緒に入れてみたのですが、これまた素晴らしい!入浴後、汗が吹き出してきました。粗塩を多めに入れたのが効いたのかもしれませんが・・・

「石原医学大全」には、ビワの葉(湿疹、かぶれ、あせも)、イチジクの葉(神経痛、リウマチ、痔、便秘)なども効果があると書かれています。これらの植物、この周辺で取れるので、しっかり乾燥して保存すれば、お風呂が楽しくなりそうです。

近くのホームセンターで、天日乾燥用の青い3段ネットを購入して、今はヨモギを乾燥させています。これは、モグサの原料になるのですが、これらの乾燥植物の保存と、デイスプレーは治療空間には、重要なアクセントになるかもしれません。

チョット考えてみます。

完敗

 

2~3時間もの間、同じ姿勢でしかも右肩を膝に置いた大きなバッグの上に置いて、マイクバスに乗っていた60才代の男性患者Bさん。右肩が全く上がらなくなり、しかも三角筋がうずいて夜中に目が覚めるほどです。この患者さんに2時間近く治療をしましたが、完敗です。全く良くなりませんでした。

理由その1、私の施術が山元敏勝先生(山元式新頭鍼療法の創始者)の施術に全く及ばない、雲泥の差。

理由その2、Bさんのマイクロバスでの姿勢は、肘が外を向きカラダの正中線から離れる状態で三角筋が緊張し、しかも長時間同じ姿勢でいたため、三角筋の収縮が異常になった。

理由その3、Bさんが、60才代で若者ほどの回復力は持ち合わせていなかった。

理由その4、多くの人は、身体運動の法則(重心移動の法則・重心安定の法則)など知らない、習っていない。Bさんももちろん習っていないと思います。すると、いつの間にか、自然の摂理に反した姿勢、動きをしてカラダに無理を起こすようになっているのです。

Bさんには、日常生活での姿勢や動きの指導と、硬式ボールを使ったセルフケアを紹介して終了としました・・・・治療の道は、果てしなく続くのです。

若いって素晴らしい

 

20才代前半の男性患者Aさん、前日長時間の運動をしたので、腰に張りがあり、捻ると痛みがあるそうです。それで、自律神経を整えるための基礎治療を行いました。これは、毎回行います。本来なら上腕診で頸椎、胸椎、腰椎の状態を診断するのですが、私は膝診といって膝ウラを中心の診断を行っています。膝診の利点は、頸椎1番から仙骨までの脊柱の状態を詳細に把握できることにあります。今回、Aさんの場合は、頸椎5、6、7番、胸椎1、2番、7番~10番、腰椎5番に歪みを診断できます。

Aさんの場合は、腰痛といっても、背中に張りがありました。そのため胸椎7番~10番に歪みが出ているのは納得できます。上記の歪みは6本の置鍼で改善されました。

「どうですか、背中をひねって痛みありますか?」

「・・・・・大丈夫です。」

と、Aさんニッコリ。後は、ベッドにうつ伏せになってもらい、肩甲骨の圧痛点(天宗、臑兪といいます)に置鍼。30分後に終了となりました・・・・・若いって素晴らしい!

なぜ鍼灸師になった?

友人から、いつ頃治療の世界に興味を持ったのか?

と、質問があったので、私の治療人生を振り返ってみることにしました。

私が、小学3~6年生のころ、夕方になるとお腹が痛くなる「神経性胃炎」を起こしていました。下痢にも悩まされていました。そんな時、父親の指圧が最高の治療だったのです。この指圧をカラダが心地よく受け入れ、緩んでいくのが分かりました。そのため、父親にもしょっちゅう指圧をしては、「ひろむ、お前は指圧がうまいのう!」と言ってもらっていました。

この言葉が、私の人生に大きく影響を与えたと思います。「絵を描くことと、指圧」では人に負けない!という自負があったようです。

また、「神経性胃炎」を自分で治す方法を医者から教えてもらい、それを続けるようになります・・・24才まで。「甘いものを食べたら、いかんよ」・・・・これが、子供の頃から医者に教わった方法です。小学校高学年あるいは中学校時代から甘いものを一切取らない生活を続けました。おかげで、「神経性胃炎」は、完治したのです。

こんな子供だったので、20才になると静岡県三島市にある沖ヨガ道場という世界的にも有名な断食道場にも通ったりしたのです。美術を専攻していたので、「美術手帖」という雑誌と、当時流行っていた「宝島」という雑誌を愛読。「宝島」は健康、気功、東洋医学などを紹介していたため、徐々に現在の仕事である鍼灸師への道へとつながっていったのだと思います。

私が20年ほど活動した「積み木」。これは、「美術手帖」と「宝島」から生まれた産物と、今になっては思います。

今後は、クリエイティブな鍼灸師として活動を繰り広げるつもりです。

お灸パワー

1ヶ月とチョット前に来院された女性患者Aさん。2ヶ月ほど前から、逆子になっているそうです。出産日が今月で、逆子が元に戻らなければ帝王切開をすることになるそうです。その間、3回通院されました。私は、鍼灸師になる前から逆子の妊婦さんをお灸で何度も治していましたが、今回のAさんは、来院された時期が遅かったようです。結局、逆子は戻りませんでした。

しかし、初診以降、おへその周りの圧痛点にお灸をすることと、三陰交というツボにお灸をすることは、続けるように伝えました。

①おへその周り→首が座った元気で優秀な子供ができる。

②三陰交→逆子対策

②は残念でしたが、①はわずか1ヶ月だけのお灸でしっかりと首が座っているそうです。赤ちゃんが、左右に平気で首を回しているそうです。元気で優秀な子になることでしょう!

おへその周りにお灸をすれば、妊婦さんのお腹の血流が良くなり、必然的に赤ちゃんの血流も良くなって元気で首が座った子になるのです。お灸の力は偉大です!

中指がセンサー

 

最近、やっと中指の指先がとんでもないセンサーだと分かりました。山元式新頭鍼療法(YNSA)の治療点を頭に探すことは、デッサンが一番と思っていたのです。私は、美術家としてある程度活動をしていたので、一般の方よりも、一応デッサン力あります。そこを、頼りに治療をしていたのです、今までは。

ところが、指先でソフトに触れることの情報の凄さにやっと気づきました。これからです、私の治療は・・・・・今日は、これまで。

レモン風呂

「石原医学大全」で、「入浴」簡単入浴剤で体熱上昇という章があります。その一節、

『冬になると、どの家庭でも「ミカン」を常備するだろう。そのみかんの皮を布袋に入れて、お湯に浮かせば香り豊かな「ミカン風呂」を楽しめる。数日干したのミカンの皮(陳皮)をそのままお湯に浮かせても良い。ミカンの皮に含まれる精油成分でリラックス効果が高まる。

生姜を一かけらすりおろして布袋に入れて湯船に入れる「生姜風呂」は生姜の温める力の凄さを入浴後の流れる汗で実感できる。

一番手軽なのは「塩風呂」だ。粗塩を片手で1つかみ、湯船に入れてよくかき混ぜてしっかり溶かす。入浴後も汗が止まらないほど強力な温め効果がある。ただし、皮膚がベタベタするので、風呂上がりにはシャワーをひと浴びして出るとよい。「生姜風呂」「塩風呂」は、温める効果が強く、凝り、痛み、むくみ、風邪の予防、改善に役立つ。』

とありますが、私は朝風呂にレモンの輪切りを一個分いれたのですが、風呂上がりにカラダがポカポカするのには、驚きました。明日は、これに塩を追加してみようと思います。

ちなみに、「石原医学大全」では、レモン風呂の効果は、美肌作り、ストレス、不眠となっています。