断食が体に良いというと・・・・・多くの方々が、バカにします。そこで、石原医学大全の一節をご紹介して、少しでも興味を持っていただければ・・・と思います。これは、ノーベル生理学・医学賞を取られた先生の学説です。
『2016年東京工業大学栄誉教授の大隅良典博士は「オートファジー」の研究でノーベル生理学・医学賞を受賞された。オートファジーとはギリシャ語の「オート(自ら)」と「ファジー(食べる)」を組み合わせた造語。古くなった。タンパク質を細胞自身がアミノ酸に分解して再利用する、いわば人体の「リサイクル機能」のことで次の3つの働きがある。
①細胞内の「栄養の再利用」。
②細胞内の不要物を分解して掃除する「浄化作用」
③細胞内に入り込んだウィルスなどの病原体や有害物質を分解して細胞を守る「防御作用」。
オートファジーが機能して細胞が刷新されれば、いつまでも健康で若々しい体でいられる。素晴らしい機能だが、常に作動しているわけではない。
オートファジーは体がピンチに陥ったときに活性化する。ピンチには2つあって1つが「低酸素状態」。もう一つが「飢餓状態」だ。
低酸素状態を人為的に作るのは危険だが、「飢餓状態=空腹」ならば自在に演出が可能だ。細胞レベルでの若返りスイッチは自分で入れられるのである。
ちなみにオートファジーが稼働するのは最後の食事から16時間後。20時に食事を軽く済ませたとしたら、16時後は翌日のちょうど昼食時の12時。「朝だけ断食」のサイクルがぴったり合致する。』
インフルエンザが猛威を振るっていても、平気な人がいます。飽食をしないで、「朝だけ断食」を実行しているのかもしれませんね。