指先は感性の源

「春は選抜から」球春を迎えました。そして、入場行進を見たのですが、いつもガッカリ!テレビのスイッチを消してしまいました。そして、この文章を書いています。

なぜ、誰がこんな歩き方を教えたのでしょう?不自然極まりない手の有り様!手を握っているとカラダ全体が縮んでしまいます。縮んだ手でノビノビとカラダの表現など出来ません。ダンサーが手をグーして表現していますか?指先には指紋があり、そこがセンサーなのです。そこが感性の源なのです。それをわざわざ消し去る・・・・非常に恥ずかしい行為です。

唯一、広島商業だけが手を普通に伸ばし、自然体の歩き方を示していました。荒谷 忠勝(あらたに ただかつ)監督は、普段の生活態度もしっかりと指導されておられるとお見受けしました。愛媛の松山大学卒業されておられるし、しっかりと応援いたします!

肉食人種

肉食でなかった日本人が、いつの間にか肉食人種になっています・・・

1977年、アメリカでマクバガンレポートというアメリカ人の牛肉牛乳中心の食生活を改めて、日本の元禄時代以前の玄米菜食生活を奨励した政府の指針がありました。50年近く前のこの動きが、アメリカでは浸透し、現状では完全菜食主義者(ヴィーガン)が、アメリカのインテリ層では当たり前になって来ています。

ところが、本家本元の日本が、いつの間にか肉食人種になっている現状があります。テレビ番組を見ると「グルメ、グルメ、グルメ」と肉食をあおっています。

結果、2人に1人がガンになる・・・・もう少し、ご自身の食生活を見直してみてはいかがでしょう?

照ノ富士親方

今日は、日曜日。どうゆう訳か、患者さんが少ないのです・・・そこで、ゆっくり相撲を見ることに!すると、元横綱・照ノ富士が解説。言葉の重みが凄いです。頂点を極めた親方の言葉が心に響いています。親方はそれぞれの力士に◯◯関と敬意の表現をされ、常に謙虚な話をされています。

「練習しなくては、強くならない。」

と当たり前のことを言われるのに、重みが凄いのです。大関から序ノ口に転落して、そこから横綱にまでなった力士の言葉の響・・・・圧倒され、納得しました。

「新横綱になっても緊張しなかった。」

この言葉をポロッと・・・当たり前だと思いました・・・・経験が違います。

それぞれの力士との対戦から、個々の力士を研究されているので具体的な話を次々と伺えます。

「正代は足首が硬いので、棒立ちになる」

正代という大関にまでなった力士の欠点をズバリ指摘されました。これは、本当に腑に落ちました。その後も、次々と個々の力士への適切なアドバイスに納得。

「稽古場では、本場所、本場所では稽古場」で相撲を取っておられたそうです。親方は、素晴らしい力士をこれからドンドン育てられることでしょう!

驚異的回復力

3日前、左足外果にある靭帯(じんたい)を3ヶ所損傷した40才代の男性患者Aさん、3日間続けて来院されました。初日は足の甲も腫れて、左足を引きづるように歩いていたのですが、3日目の本日は、歩き方が普通と変わらなくなっています。左足首の可動域も初日はどの方向に動かしても痛いため、ほぼ0に近い感じだったのですが、3日目は右足首と同じ動きが出来ています。ただ、まだ僅(わずか)な痛みと引っかかりを感じるそうです。

それにしても、驚異的な回復力です。スポーツマンのAさんは、カラダのケアを真面目にされています。自宅では、氷水でしっかり冷やして内出血を抑えておられます。この努力が一番大事な事です。

当院での治療は、頭部に4〜5本置鍼して、後は患部である左足以外の四肢の関節=右足、右手、左手の関節に鍉鍼(ていしん=銀の棒)で押圧するだけです。これが実に効きます。

熱心なAさん、次回は2日後の予約をして帰宅されました。来週中には治りそうな勢いです。この経過は後日紹介いたします!

足ウラは宝島

「午前中、治療可能でしょうか?昨日、ギックリ腰になって・・・20分くらいで、行けると思います。」

「10時30分から予約が入っているのですが・・・・今(9時30分)からなら、出来ます・・・お越しください。」

という事で40才代の男性患者Cさんが、20分後に来院されました。当院は基本的に、やや低めの座椅子に座っていただいて治療をするのですが、来院時の姿勢をみると、高いイスでないと無理だと判断。高いイスに座っていただきました。

「座っていると痛みはないのですが、立つ時とか、階段の上り下りが痛くて仕方ありません。」

と恐々(おそるおそる)カラダを移動されています。今回は膝診だけでなく、上腕診も併用して頸椎から仙骨までの状態を診断しました。頭に見つけた治療点に7本置鍼。これだけで、痛みが半減したようです。次に、側頭部、後頭部の腰椎治療点に7本置鍼。これで、痛みが再び半減したようです。最後に、足ウラに見つけた治療点に鍉鍼(ていしん=銀の棒)で押すと、

「痛っっっっった!」

「ごめんなさい・・・・・これで、腰・・・どうですか?」

「いい!」

と笑顔のCさん。10(来院した時の痛み)→2(今の痛み)くらいになりました。やはり、足ウラは宝島!

一人歩き

患者さんによっては、鍼灸治療をしないこともあります。操体法は、仙台の医師・橋本敬三先生が、様々な民間療法を研究し考案された治療法であり、自力自療の健康法でもあります。気持ちよくカラダのバランスを整える民間療法だと思ってください。私が松山市で開業する前の2001年から2016年までは、操体法を中心の治療を行っていました。
 
鍼灸院を開業後、鍼灸治療になり操体法はYouTubeで載せる程度にしていましたが、山元式新頭鍼療法(YNSA)になってから、やっと操体法との融合が出来るようになってきました。YNSAで新たに見つけた治療点と操体法は、面白い一人歩きを始めそうです!

痔はどこで治す?

痔(じ)の患者さんが来られました。痔には頭の天辺にある百会(ひゃくえ)というツボが効きます。そこで、頭頂部の圧痛点(百会)を見つけ、髪の毛を線香で焼きモグサを置くスペースを作ります。私の場合は、そこへ近江兄弟社のメンターム(すり傷、やけどなどに効きます)をぬって、モグサを置き線香の火をつけます。それを6壮しました。

なぜ肛門の病気に頭の天辺?
肛門は直腸、大腸、小腸、十二指腸、胃、食道、咽頭、口とつながって顔の真ん中から頭頂部までつながっている感覚があります。肛門を裏返したら頭の天辺という感じがするのです。つまり表裏一体!

そのため、百会のお灸が効くのだと解釈しています・・・・知らんけど!

台湾野球

昨日、坊ちゃん劇場に「KANO〜1931 甲子園まで2000キロ〜」を見に行ったのですが、高校の2年先輩と「のボール野球」の格好でいったのです。私は、そんなに乗り気ではなかったのですが、先輩の言うことを聞かなくてはなりません。すると開演前でも、我々の姿が目を引くのでしょう。多くの方々が話しかけて下さいます。

そんな中、先輩は正岡子規から愛媛に伝わった野球を、資料を見ていただきながら、楽しく紹介されます。その後は、私が私なりに色々と話して行く・・・と、かなり上手い連携の会話が出来ました。

話が変わります。アメリカ・ペンシルベニアのウイリアムポートという町で、毎年リトルリーグの世界一を決める大会があります。これは、非常にアメリカが有利な大会です。この期間中、アメリカのチーム内でのアメリカ1位を決定。それ以外の国のチームがアメリカを除いた1位を決めます。この両者が世界一を争うという「アメリカファースト」の大会です。必ずアメリカチームが残るため、決勝戦はテレビで全米に放映されるアメリカ版甲子園なのです。

にもかかわらず、優勝回数が1番多いのは、台湾なのです。「KANO〜1931 甲子園まで2000キロ〜」をご覧になられた方は、リトルリーグ世界一の台湾が、誕生するその黎明期を知ることになります。愛媛が産んだ野球の偉大な指導者・近藤兵太郎の功績は甚大なものだと、改めて思ったのです。

知っていれば・・

高校時代の野球部先輩と「坊ちゃん劇場」へ「KANO〜1931 甲子園まで2000キロ〜」を見に行くため、本日は臨時休業。その後、母校・松山東高校が伊予高校と試合をするので東温高校グランドに応援観戦と、久々の休日を楽しみました。母校は、東温高校に5回コールド、伊予高校には8回コールドで2連勝。今回は、感動した「KANO〜1931 甲子園まで2000キロ〜」を書こうとしたのですが・・・・先輩が持ってこられた読売新聞の記事を紹介します。

『1889年、子規はボールとバットを持って帰省。その時、友人の弟だった河東碧梧桐に教えた。これが愛媛への野球伝来とされており、碧梧桐は「掌(てのひら)の裏へ突き抜けるような痛さ」と球を受けたときのことを書き残している。翌年には松山城近くでバッティングをしていた中学生たちのところへ子規が通りかかり、その場で手本を見せた。この時、生徒の中に高浜虚子がいた。碧梧桐も虚子も、後に子規門下の俳人になる。子規と2人を結びつけたのが野球だったのは不思議な縁だ。』

1890年に松山城でバッテングをしていた中学生が、私の大先輩にあたり、それから2年後の1892年に伊予尋常中学(松山中、松山東の全身)に球技同好会が誕生。ここから母校の野球部が歩み始めたのです。こんな素晴らしい歴史ある野球部に所属していたなどと、当時の私達は全く考えてもいませんでした。知っていたらもう少し強かったかも・・・2回戦で西条高校にノーヒットノーランをされなかったかも・・・・

耳ウラは腰痛に効く

高校のスポーツ選手A君が、2週間前から腰痛になり来院。前屈したり腰をひねると痛みがあります。去年の夏ギックリ腰で来院されたB君は、歩くことが出来ず父親に抱えられ傾(なだ)れこみ、イスに座ることもできず、立ったままでの治療となりました。A君はB君に比べると軽傷です。問題なくイスに座っています。

こういう時は、膝診をして『膝全体がゆるむだけで良くなる』と推測します。理由は2つあります。1つは、膝診は頸椎、胸椎、腰椎の状態を診断し頭の治療点に置鍼すると、頸椎、胸椎、腰椎からなる背骨が整い、ついでに腰痛も無くなりやすい。もう1つの理由は、東洋医学的に見ると、膝ウラの委中、委陽というツボは、元々腰痛に効く治療点だからです。

結果、頭に6本置鍼して膝全体がゆるむと、左右にひねっても痛みが無くなりました。ただ前屈するとまだ左腰の一点に痛みが残っているそうです。こういう時は、状況にもよりますが、耳ウラの腰治療点がよく効きます。耳ウラに1本置鍼。

「これで、どう?・・・前屈(かが)みしてみて。」

「・・・・痛くないです。」

と、A君ニッコリ!これで、終了してもいいのですが、足に見つけた腰に対応する3つの治療点にお灸を12壮して終了としました。改めて、若いカラダの回復力の素晴らしさを感じます。