うどん粉病

畑のカボチャの葉っぱは、うどん粉病になります。うどん粉病はカビの一種で、風で運ばれるそうです。農業ド素人の私には、うどん粉病が教えてくれることがあります。白っぽくなった葉っぱを、剪定バサミで取っていくと、カボチャが顔を表してくれ、

「ありがとう、これで光が入ってくる!」

と言ってくれるのです。

「そうか、うどん粉病は、太陽が当たり、風通しが良くなるためのサインなんだ!」

などと、ド素人は勝手な思いをして、少し納得するのです!

杉本練堂先生は、やはり天才

最近は、杉本練堂先生の筋膜はがしをする機会がなくなっていました。理由は、山元式新頭鍼治療(YNSA)で十分間に合っていたからです。ところが、立て続けに2人の股関節痛の女性患者さんが来院したため、試してみる事にしました。

60才代の女性患者Cさん、両膝と左股関節の痛みがあります。3回の治療で両膝の痛みはなくなりましたが、左股関節が痛みます。そこで、杉本練堂先生の股関節痛治療点に2カ所に、鍼灸治療。すると10→1(来院時の痛みが、ほとんどなくなる)。

1カ所は、足の内くるぶし・・・これは、足研究4年で理由は分かります。ところが、もう1つの個所が、全く理解できません。前腕内側の小指側の圧痛点!

天才・杉本練堂先生の治療点を、理屈で証明する道を見つけます!

ツユクサ畑

連日の豪雨で、畑がツユクサでおおわれてしまいました。そこで、草引き(主に、ツユクサ)開始。

「先生、ツユクサは厄介じゃで。あのなあ、引いて畑に放したら、節のところから根が生えて増えてくるんで!」

という患者さんのアドバイスを受け、ツユクサをカラカラに干すことにしました。4~5日干したら、まず水につけても戻ってこないでしょう・・・・それを畑に戻して肥料に!と、素人判断。

農家の方々が苦労して作業をされていることが、やっと分かってきています。何もかもが新鮮な体験、来年こそは豊作を!

パーキンソン病

パーキンソン病の患者さんを施術する機会があるので、今回は、福田稔先生の考えを、ご紹介します。

『パーキンソン病も、交感神経の過剰な緊張によって顆粒球が増加し、活性酸素が過剰に発生し、ドーパミンを分泌する脳の黒質を変性、組織破壊を招いたものです。

パーキンソン病の患者さんを観察していると、猪突猛進の性格がわかり、これぞと決めると一途に頑張りすぎるところがあります。ストレスを抱えて無理を続け、慢性的な交感神経緊張状態が発生させるのでしょう。』

とあります。のんべんだらりの生活をしている私には、かかりにくい病気の様です。福田稔先生が奨励されている爪もみ療法は、副交感神経を刺激するので、パーキンソン病の患者さんには、最適だと思います。

愉気法

最近は、頭に置鍼したあと、山元式新頭鍼療法(YNSA)における治療点に軽く中指の指紋の部分を置く施術をしています。この方法は、操体法におけるM先生の皮膚への問いかけという表現より、野口晴哉先生の愉気法になると思います。非常に効果を上げています。そこで、野口先生の「整体入門」の一節をご紹介します。

『愉気法というのは、他人の体に息を通すことである。離れていても、手をつないでいても、その部分に手を触れていてもよい。自分の気を相手に送るつもりで、気を込めて息を送る。それだけである。静かな気、澄んだ気がよい。強くとも荒んだ気、乱れた気はいけない。

愉気法とは、人間の気が感応しあうということを利用して、お互いの体の動きを活発にする方法です。こういうことが果たしてできるかと疑問を持つ人がいますが、気を感じる人ならできる。物しか見えない人にはできない。』

最近の、鍼治療では指先で患者さんの気を感じ、置鍼しているので私には向いているようです。

Bさんの治療3

60才代の男性患者Bさん、残りの左膝痛の施術です。

ベッドで仰向けになってもらい、左肘に直径0.16mm(硬い髪の毛くらい)の鍼を13本置鍼。

「これでどうですか?」

「・・・・いいみたい。可動域も良くなって、痛みも無いみたい。」

膝が痛い場合は、肘をしっかりと丁寧に診れば、圧痛点が必ずあります。そこに鍼を打てば、徐々に膝が良くなります。これは、様々なことに応用出来ます。手首が痛ければ、同側の足首。足首が痛ければ、同側の手首・・・などなど。

自然の摂理って、わりと単純なこともあるようです。

Bさんの治療2

次に、首の後ろにある腰の治療点に軽く触れる施術をすることにしました。

(つづく)

からの続編です。

頸椎6~7番の圧痛点は、腰の治療点です。この圧痛点に軽く中指を当てるだけでカラダは勝手に治ります。

「どうですか?」

「・・・・・右肩が痛くなってきました。」

「・・・そうですか・・・・そしたら、ここら(おでこ)に痛いところありますか?」

「痛い!」

おでこにある肩の治療点と肩に軽く指を触れます。しばらくして、

「肩の状態はどうですか?」

「・・・・大丈夫です。」

「腰の状態は、どうなっています?」

「・・・・良いみたい。」

カラダが勝手に良くなっているようです。残りは、膝です。

(つづく)

Bさんの治療1

 

猛暑の中、肉体労働をしている60才代の男性患者Bさん。中腰になることも多く慢性的な腰痛を抱えています。両膝にも痛みがあり特に左膝は腫れて、曲げると痛みも強くなります。

「そうしたら、今日は別の方法でやってみましょう。」

奥のベッドに移動し、仰向けになってもらいます。両膝を立てて、ゆっくり左右に倒してやり難い側→やりやすい側に膝を移動してもらいますが、その膝に程よい圧力をかけて、Bさんが動けない様にします。すると、Bさんのカラダが勝手に連動して微妙な動きをします。l

「決して、無理しないでくださいね・・・・気持ち良さがあれば、それを味わってくださ。それがお薬だと思ってゆっくり味わってください。」

「・・・・・・」

「これで、腰どうですか?」

「・・・・・結構、いいですね・・・・左右差もなくなってきた。」

次に、首の後ろにある腰の治療点に軽く触れる施術をすることにしました。

(つづく)

肉離れその2

 

「肩のどこが痛いの?」

「ここ(肩甲骨の下)と、ここ(肩の前部)です。」

「・・・・・そうしたら、奥のベッドに行きましょう。」

左大腿部の肉離れで来院されたA君、実は右肩にも痛みがあったのです。最近では、右肩痛を右腰に置鍼して治すことが多くなっています。痛い肩を上にして横向けになってもらいます。すると、腰の一番高い部分(大転子といいます)がすぐ分かります。ここを基準にしてツボを見つけます。

少し専門的になりますが、興味ある方のため、治療穴の名称を紹介します。

臀圧(でんあつ)、環跳(かんちょう)、居髎(きょりょう)、別説環跳(べっせつかんちょう)、次髎(じりょう)、五枢(ごすう)

ここに置鍼すると、多くの肩痛は見事に良くなります。約1年間実験的にやって来

たのですが、まず間違いありません。肩の痛い部位にそれぞれの治療穴が対応します。

「どうですか・・・肩の調子?」

「・・・・・・あっ、いいです可動域も増えて、痛みもほぼほぼ無くなっています。」

A君とは、Lineでお友達になり、次回の予約をiPat(携帯電話が故障中なので)でやりとりする事になりました・・・・・おしまい。

肉離れ

 

6月半ばに左大腿部(表側の大腿四頭筋)を肉離れした10才代の男性患者A君。1ヶ月半たち、来院されました。連日猛暑が続くので、我が師匠・今昭宏先生直伝の、氷水操法を行うことにしました。あらかじめ用意していた氷水を直接、左大腿部に当てます。

「どうですか?」

「気持ちいいです。」

もうこれだけで、カラダが満足しています。連日の猛暑には氷が一番です。

『気持ちいい→冷たいだけ』を目安に、氷水を当てます。その後、いつものように膝診をして、膝の圧痛、硬結を頭の置鍼6本で取っていきます。これは、基礎治療といって、背骨(頸椎、胸椎、腰椎、仙骨)を整えて、自律神経を正します。そして、これから左大腿部の治療となります。側頭部、後頭部、頭頂部に合計5本。

「これでどうですか?」

「全然楽です!・・・・・可動域が増えてカカトがお尻に、かんたんに着きます・・凄い!」

「それは、良かった!」

「実は、右肩も痛いんですけど、診てもらえませんか?」

「いいですよ!」        (つづく)