ネズミ

スポーツ部所属の男子高校生Bくん。右肘にネズミ(骨の破片)があったけれども、何とか痛みもなくスポーツ出来ていたのですが、最近痛みがあり来院。

カラダに出来た骨の破片は、放っておけば元に戻ると思います。ギリシャ時代の聖医・ヒポクラテスは「カラダには100人の名医がいる」といいました。東洋医学も自然治癒力を基礎と医学です。ただ、スポーツ選手は、常に練習をして競技の質を高めようとして、放っておく時間を持てないのです。

そこで、鍼治療は「カラダの名医」に働いていただけるように、支援をしているのです。今日のB君、来院時より肘の痛みは10→4と減りました。次回も「カラダの名医」に頑張ってもらいます!

レンコン湯その後

『石原医学大全に付け足しとして、「石原医学直伝〜癒す、元気になる飲み物、食べ物、湿布」の中に、レンコン湯があります。』と2月9日にレンコン湯の作り方をご紹介しました。

この効用が 咳、痰、老化現象(夜間頻尿、精力減退、抜け毛、白髪)なのです。飲み続けて1か月になるのですが、確かに黒髪が増えてきたように思います(気持ちのせいかも知れませんが・・・・その思いが大切!)

私は、レンコンを擦(す)って細かくし、生姜も少し擦ってコップに入れ、熱湯を注ぎます。そこへ、醤油とヒマラヤ岩塩を少々入れかき混ぜ飲みます。これが、美味しいのです。そして絞りカスは、カスではありません。そこへ、カタクリ粉を入れ団子にしたものを味噌汁に入れると、絶品(患者さんに教えてもらいました)!

レンコンで一石二鳥なのです。レンコンは冷たい池の泥に根を張り、美しい花を咲かせるという強靭な生命力を持っています。陰と陽でいうと圧倒的な陽!カラダを温めます。飲んで20〜30分経った今でも手が暖かいのです。まだまだ寒い3月、是非ともおすすめします。

首診を説明

前日は、「スーパフィシャル・バック・ライン(SPB)」という筋膜の流れが膝ウラで上下の筋膜の引っ張りあいで緊張し、オデコの筋膜に鍼を刺した瞬間、膝ウラの緊張が取れるということの説明をしました。今回は、首診を「デイープ・フロント・ライン(DFL)」という筋膜の流れから説明します。

写真のようにDFLは、足底の深部から出発して下肢深部を経て、体幹、胸部の深い部分を通っているため、内臓と深く関わっています。そして、首の深部を通って側頭部まで流れています。

YNSA(山元式新頭鍼療法)の創始者・山元敏勝医師は、首を押圧して内臓の状態を診断する首診を見つけられました。これはDFLが、足底の深部から出発して下肢深部を経て、体幹、胸部の深い部分を通る筋膜の流れで、内臓との深い関わりがあると直感され、見つけられたのだと思います。そしてその治療点を側頭部に見出されたのだと思います。ただ、側頭部の治療点の位置を見事に発見された訳は、凡人の私には、全く分かりません。

これらの内臓治療点の並びに関しては、治療経験を重ねることでいつか「ピーン」と理解が出来てくると・・・・いいです・・・・・出来るはず!

何でオデコに鍼で、膝ウラゆるむ?

私は、患者さんの頭に鍼を刺して、しばらくゆっくりとする間、

「何か質問ありますか?私で答えられる範囲でお答えします。」

とよくいいます。特に高校生には、時間が許す限り話をすることにしています。

「何で、頭に鍼を刺して膝ウラが緩むんですか?」

という質問がかなりあります。その時は、筋膜と経絡(ツボのながれ)との関係を解剖学的に説明し、筋膜の流れ=経絡(ツボ)の流れであるという事実に気づいてもらいます。

その事実を裏付けるのが、写真の筋膜の教科書「アナトミートレイン」にある「スーパーフィシャル・バック・ライン(表面的な後ろ側の筋膜のながれ)以後SBLといいます」です。

「筋膜の流れというのは、浅いところや深いところを流れていて・・・・それが、2000年前からとか、3000年前からとかいわれていたツボの流れと一致したんです。このSBLをよく見て下さい。SBLは足ウラから膝で一旦止まって、再び背中を通ってオデコで止まっているでしょう?だから、膝ウラは下と上から引っ張られて緊張しやすいんです。これは、経絡では、膀胱経の流れになるのです。

筋膜はコラーゲンで出来ていて、電気を通しやすいので、オデコに鍼を刺した瞬間、膝ウラが緩んだでしょう?あっという間に電気が通った・・・・ということは、その途中の背中にある大きくて長い筋肉が緩んだってことになるでしょう?」

「はい。」

「ということは、背骨が整ったことになってそこから出ている自律神経が整ったということになるんです。」
                              (続く)

傷が治るシステム

傷が治るシステム

①皮膚に切り口が発生した。傷はV字に開いている。
②すると、まず切断面に神経ネットワークが形成される。
③そこに、第一次治癒電流が流れる。
④その指令で、切断面の体細胞が万能細胞に変わる。
⑤テープか縫合で、切断面を合わせる。
⑥第二次治癒電流が流れる。
⑦各部の万能細胞に各々の周波数刺激を与える。皮膚、筋肉、骨など固有周波数に従い、万能細胞は体細胞に戻る。
⑧こうして各体細胞は切断前と全く同じように再生治癒する。

これは、トカゲ再生の謎を解いたロバート・ベッカー博士のベッカー理論です。ベッカー博士の「クロス・カレント」という著書を翻訳された船瀬俊介氏が、自身の書かれた「未来を救う波動医学」という本からの引用ですので、間違いありません。

カラダは電流を通して各部位に必要な波動を作り上げているようです。私は鍼、灸、指先の押圧などの刺激を皮膚及び筋膜に流しています。これは、山元敏勝医師が見つけられた治療点に刺激を与え、電気を通すコラーゲンで出来た筋膜を媒体として、瞬時に患部へ必要な波動が届く治療なのだと思っています。

これから、益々この波動による医学が注目されていくことでしょう。

私の治療方法を具体的に紹介

https://youtube.com/shorts/1mWVI-0gK5M?si=iZhYnpL5jk7UZmhh

私の治療法を具体的に紹介いたします。山元式新頭鍼療法(YNSA)の基礎治療とは、まず合谷診(患者さんの左右親指と人差し指の間に、私の親指を押し左右の痛い方から始めます)で、左右を決定。多くの患者さんは右骨盤が上がり、左重心になっているので、左側から始めることが多いです。

本来なら、上腕診で圧痛点を探すのですが、私の場合は、上腕診の代わりに膝診を行います。これは、一昨年の学会で発表し認めていただきました。なぜ膝診を見つけたか・・・・それは、4ヶ月も上腕診に全く反応を示さない患者さんの存在があったからです。YNSAでは、膝=肘(上腕)という見方があるので、膝診を行ったところ、今まで上腕診では反応がなかった患者さんに反応があったのです。

よくよく調べてみると、上腕診では、頸椎、胸椎、腰椎を点で押圧するのに対し、膝診では、ヒラメ筋という大きな筋肉を線上に押圧するため、頸椎1〜7番、胸椎1〜12番、腰椎1〜5番及び仙骨と具体的に分かるという利点があったのです。

また頭に見つけた新しい頸椎から仙骨までの治療点と、膝診がピッタリ対応することが分かりました。そのため、この2〜3年はこの治療法を行なっています。まだ、学会で発表していないので、治療点は公表致しません。

具体的に患者さんの膝圧痛点に軽く右中指を当て、左中指の指紋の渦巻きを治療点付近の頭皮から2〜3cm上にかざします。そして、電気のような感覚が一番強い個所を探して、膝に触れている左中指が反応すれば、間違いなくそこが治療点となります。

こんな感じで毎日行なっています。そのため、指先の感覚が徐々に敏感になっているのを感じます。

高血圧の対処

昨日は、高血圧の原因について「石原医学大全」から引用しましたが、今日は、どのような食べ物を取ればいいか、運動をすればいいかを記載します。

『[対処]
①タマネギ(下半身強化、血管拡張作用)、大根(血管を強化するビタミンP・C)、ワカメ(食物繊維で脂肪の吸収を阻み血液をサラサラにする)を常食する。

②肉、卵、牛乳、バターを控え、魚や魚介類を摂る。魚の含有成分のEPAやDHAや魚介(エビ、カニ、イカ、タコ)の含有成分の「タウリン」が血圧を下げ、血液をサラサラにして血栓を防ぐ。

③抗血栓のピラジンが入ってる納豆、味噌、醤油、チーズなどの発酵食品を食べる。納豆にはほかに血液サラサラ成分の「ナットウキナーゼ」が含まれる。

④次の生ジュースを飲む。
人参2本、リンゴ2/3個、セロリまたはキュウリ(100g) <470cc=コップ2杯半>
人参、セロリ、パセリ、セリなどのセリ科の野菜は抗血栓物質のピラジンを含んでいる。キュウリのイソクエルシトリンが利尿を促し、塩分を排泄し、血圧を下げる。

⑤ウォーキングやスクワットで下半身の筋肉を動かし、上半身に留まった血液を下半身に回し「頭寒足熱」状態を作る。筋力アップすると筋肉内の毛細血管が発達し、血管抵抗が減ることで血圧が下がる。』

私は4リットルのペットボトルを2個背負っての四股をしていますが、最近、相撲の鉄砲をやり始めました。70才から筋トレ!しなやかで美しいカラダを目指します。

操体法と鍼治療の融合


80才代の女性患者Cさん。コレステロールが高く、高血圧なのでそのためのクスリを3錠飲んでおられます。Cさんには、膝診(山元式新頭鍼療法における上腕診を膝で診断する方法=脊椎の状態を診断)を行い、足の指を丁寧に揉み、ゆする操法を15〜20分行いました。そして、再び膝診。すると、膝にあった圧痛点が無くなっていました→脊椎が整い、脊椎から出る自律神経が整ったことになります。

「今日は、どこが気になりますか?」

「左の腰です・・・・前にかがむと痛いんです。」

そこで、足底に見つけた腰の治療点に、中指の指紋がある個所を軽くそえる操法を6〜7分。

「これで、前屈(まえかが)みするとどうですか?」

「・・・・痛くないです。」

これで、終了してもいいのですが、足に見つけた他の腰治療点2カ所に軽く指をそえる操法をして終了としました。鍼灸師になる以前に操体法という民間療法で施術をしていたので、Cさんには、この施術が向いているように思います。山元式新頭鍼療法と操体法の融合は鍼灸に偏見を持っている人には、向いているようです(Cさんは、鍼灸に偏見は持っておられません・・・念のため!)

その後、Cさんには「石原医学大全」の高血圧の原因と対処の個所を音読しました。今回は、原因を記載します。
『血管内の余分な水分は血液の総量を増やして、心臓に負担をかけて高血圧の一大要因になる。また、加齢によって下半身の筋肉が落ち、筋肉内の毛細血管が減って、行き場を失った血液は、上半身に集まる。これによって上半身の血圧が上昇し、脳に集まって溢れると脳溢血となる。もちろん、動物性食品中心の欧米食(高脂肪食)の摂取過剰は動脈硬化を惹起(じゃっき)して、血管が細くなり、高血圧や脳卒中の要因になる。』

泊町

明日は、興居島。由良町以外の泊(とまり)町からの患者さんも、増えました。明日のため、今日はこれにて、お休みなさい!

キャンセル

前回、ギックリ腰の男性患者Bさんのことについて、ご紹介しました。そして、本日来院予定だったのですが、昨夜電話連絡がありました。

「腰ですが、ずいぶん良くなり明日は、治療の必要がないと思いますので、キャンセルでお願いします。」

とのことでした。鍼治療が効いたとは思いますが、置鍼した後、Bさんの冷えた足を40℃のマット(99.9%電磁波カット)の上に足を乗せ、指先を揉んだり、お灸をしたのも効いたと思います。それより何より、Bさんがご自身のカラダに向きあい労(いたわ)ったのが良かったのだと思います。聖医・ヒポクラテスが「カラダには100人の名医がいる」といいましたが、その名医が治してくれたのだと思います。