牛乳はモー毒 4

戦後、牛乳を飲むようになって日本人が生活習慣病になっていった、と官兵衛先生の説明。それに対しての子供たちの反応から始まります。

「でもなぜ牛乳を飲むと生活習慣病になる人が増えるんですか?」

の質問に対して、マシーンに乗って日本人の体に入って官兵衛先生の説明が始まります。

「ここは人間の血液の中だよ・・・見つけたぞ!アテローム効果。」

「何ですか?ボコボコして道が狭くなっている。」

「あれは全部悪玉コレストコレステロールのかたまりなんだ。アテローム効果とは悪玉コレステロールが血管壁の内側にたまり、それを食べようと白血球の一種であるマクロファージが血管壁の内側に入り込み出られなくなる。さらに進めば血栓を生じて細胞への酸素の供給が途絶える」

「すると、血液の供給されなくなった細胞は死んでしまう。驚いたことにアテローム効果は人間以外の動物には見られないんです。」

「えー!人間だけなの!牛乳を飲んだらアテローム効果でおっぱいが出なくなるなんてショック。」

「この病気は動物性脂質、特にコレステロール摂取量の多い現代人の食生活によって引き起こされるものなんだ。」

「じゃあ牛乳もアテローム効果の原因の1つなんですね。」

「その通り!」

続く・・・・

牛乳はモー毒? 3

世界で一番牛乳を飲んでいるノルウェーで骨粗鬆症の発生率が、日本の5倍ということを、官兵衛先生から聞いた子供たち、

「官兵衛先生、それじゃどうやって骨を丈夫にすればいいの?」

「実は、野菜や海藻にはカルシウムが牛乳よりもたくさん含まれているんです。牛乳100グラムの中にはカルシウムが110ミリグラム含まれています。これが大根の葉っぱだと260ミリグラム2倍以上になります。」

と、マンガでは、写真のようにこんぶ、切り干し大根、ひじき、わかめ、煮干しなどが牛乳の2~22倍ものカルシウムがあると書いています。

「実は戦後日本人が牛乳を大量に飲み始めた時から増えた病気は骨粗鬆症だけではありません。何だと思いますか?・・・・・・脳血管障害、ガン、心臓病の三大疾患です。」

「え~っ!」

「厚生省は、1956年(昭和31年)にこれらの病気を成人病と名づけました。つまり、それまで日本には成人病と言う名称はなかったんです。ところが成人病は減るどころか、1970年代には子供にまでこの病気が見られるようになって小児成人病と言われているんです。」

「子供なのに、成人病?国語的に矛盾した表現だわ。」

「そうなんだよ。だから厚生省は成人病を、1996年(平成8年)から生活習慣病と言う名称に変更せざるを得なくなったんだ。他にもアレルギー疾患、糖尿病、白血病、乳幼児突然死症候群(人工栄養児の死亡率は、母乳児の4.8倍)心の偏り、自閉症など戦前には、ほとんどなかった病気が激増しているんだ。」

「じゃぁ牛乳は人間にとっては毒みたいなもんだわ」

「残念だが、その通りだね」

「牛の毒だからモー毒だ!」

続く・・・

牛乳はモー毒? その2

「牛乳はモー毒?」の続きです。

マシーンに乗って、官兵衛先生と子供たちは大昔に飛んでいきます。

「人々がようやく家畜の乳を飲むことを知ったくらいの時代だよ。」

と官兵衛先生、そして、ドンドン説明してくれます。

「もともと人は猿が住めるところにしか住めない哺乳動物だったんだよ。人は家畜の乳を飲むことによって、猿が住めないほど気候の厳しい土地に住めるようになったんだ。それは家畜の乳が彼らにとって厳しい気候の中で生きるのにとても必要なものだったからなんだ。」

「乳を分解する酵素・ラクターゼは赤ちゃんのときには誰にでもあるんだ。ところが断乳の頃になるとラクターゼが減ってきて、お母さんのお乳を飲めない体になってしまうんだ。」

「だからどんな動物でも親から自立していけるのよね。」

「そうなんだ。ところが大昔に寒帯に住み着いた人々は、長い間に遺伝子が変化して、大人になっても家畜を始めとする動物の乳が飲める体になったんだ。」

(中略)

「世界で1番牛乳を飲んでいる国はノルウェーです。ところがそのノルウェーの骨粗鬆症の発生率は、なんと日本の5倍なんです。牛乳を飲んだら骨が強くなるはずなのに、帰って弱くなると言う皮肉な現象が起こっているんです。」

「ヒエ~!」

続く

牛乳はモー毒?

待合室には、医学博士・真弓定夫医師が監修された薄っぺらくて読みやすいマンガ本を9冊、置いています。その中に「牛乳はモー毒?」というのがあります。このマンガの主人公は、真弓官兵衛という医師(真弓定夫先生がモデル)。子供たち、女性たちの食事に関する疑問を、分かり安く答えてくれます。未来や過去どこにでも行くことが出来るマシーンに乗ったり、小さくなることが出来るマシーンになって、体の中に入ることも出来ます。

「牛乳はモー毒?」では、牛乳は体に良くないという情報を知った子供たちが、真弓官兵衛という医師を訪ねることになりました。そこで、官兵衛先生は、昭和22年からアメリカの政策で保健所での栄養指導が認められ、小中学校幼稚園、保育園の給食に牛乳が導入されるようになった。としゃべるのですが、

「それが不思議なことに、戦後、日本人の牛乳の消費量が増えるとともに、骨粗しょう症の人も同じように増えているんだ!」

と不思議なことを話します。そこで、その理由を探るために小さくなったマシーンに乗って、日本人の小腸の中へ皆んなで入ります。

「日本人の腸には、牛乳のカルシウムを吸収するために必要なラクターゼと言う酵素が少ないのです。この酵素は大人になると不足して、せっかく牛乳を飲んでも、カルシウムはほとんど排泄されてしまうんです。」

「官兵衛先生、日本人の腸にはラクターゼが少ないという事は、腸の中にラクターゼが多い人種もいるわけですね。」

「鋭い質問です。その通り今それを説明しようと思ってたんだよ。」

続く・・・・

患者さんから教えていただきました

患者さんから学ぶばかりです。小学校の先生をされている女性患者Aさん。

「野外学習で、秋を探すため公園に行っても、コウロギなどの虫がいないんです・・・・去年は、紅葉を探しに行っても茶色に変色して枯れ葉になってしまって・・・・昔みたいな秋がないんです。」

「そういえば、虫鳴いていませんね・・・気づかんかった。」

「先週、運動会が終わったんですけど、今は午前中で終わるんですよ。昔は、家族でお弁当を食べていたでしょう・・・・」

「それが一番の楽しみだったのに・・・・」

日本は、ドンドン変わっているようです。

全ては、気持ち!

 

山元式新頭鍼療法(YNSA)の治療を始めて、4~5年。初めて「これだ!」と感じたのです。気がつくと、もう70才が近づいています。しかし、これからなのです。これから、ますます大発見をしていきます。全ては、気持ち!

見てくれより、栄養価

患者さんから様々な事を教えていただいています。

「この間、テレビを見ていたら、ある研究者が一定の場所で植えた野菜の総合的栄養価を測定したそうなんです。1つは、種を蒔いてそのまま。2つは適当に間引きしたもの。3つは丁寧に間引きし、立派に育てたもの。この3つで総合的に栄養価が高かったのは、そのままにして全く手を入れていない野菜の畑だったそうです。」

この事を、専門家の友人に話すと、

「野菜は、密集していると競争原理が働き、活性化するんよ。」

とのことでした。ならば、野菜の「見てくれ」など全く気にしない私にとって、種を蒔いてそのままにすればいいことになります。ボチボチやってみます。

 

波動

最近の治療で感じる波動。膝の診断点を軽く触れ、頭部の治療点付近を中指で、頭皮から1cmほど上の空間から感じられる波動をを伺っていると・・・・・しっかり伝わってきます。その波動を感じると、膝の診断点に触れている指にも波動が伝わります。

こんなシンプルな現象を、やっと体得することが出来ました。山元式新頭鍼療法・創始者山元敏勝先生の感性がとんでもないレベルであることを、やっと実感出来ました。これからの20年が、私の勝負です!

嬉しい

今日は、興居島。8人の治療を終えて、15時40分。ちょっと休憩・・・・普段なら閉店のはずの、「島うどん」に営業中の看板が立っています。のぞいてみると、外国客4人が食事中。

「なるほど、店じまいの頃に駆け込んだんじゃな。」

と、納得。私は、外の小屋で、ワカメうどんを注文して海を見ながら、そよ風にあたっての食事。この後、フェリーで高浜港に向かい、2人の治療が待っています。ありがたいことです。興居島での治療で少しずつ変化が出てきました。鍼治療より、お灸の治療が増えてきて、8人中6人がお灸のみの治療でした。他の2人にもお灸治療をしましたのでお灸中心の治療といえます。その上、せんねん灸でセルフケアをする患者さんが増えています。お灸の文化が根強く残っている興居島ならではのことでしょう。

また、足のウラにある「失眠」というツボにせんねん灸をして、眠剤を飲まなくても眠れるようになった患者さんが現れました。

「先生、今度診療所に行ったとき、眠剤はお断りします。ホントに嬉しい!」

私も嬉しい!

絵を描く意味

最近感じ始めたこと。
治療は芸術活動であること。鍼を刺す行為が、美しくなければ効果が少ない。指先の感受性は、色絵の具を混ぜ合わせ、水の加減を微妙に調整する感覚そのもの。

そのために、絵を描くことは大切である・・・・・と、やっと理解出来た。患者さんのため、感覚を磨く・・・・いい仕事に就いたものだ。

で、昨日は松山東高校同窓会で、松山城にいました。まあ〜、お城の綺麗なこと・・・いい所に住んだものだ。