熱い風呂とぬるい風呂・・どっち?

石原医学大全には、入浴に関して多くの記載がありますが、お湯の温度は熱いのが良いのか、ぬるいのが良いのか?とお悩みの方もおられると思います。そこで、納得できる記載がありますので、ご紹介します。

『お湯の温度については、熱めの湯は42度以上、ぬるめの湯は39度以下。
熱めは交感神経を刺激し、ぬるめは副交感神経を刺激する。熱め・ぬるめの湯のどちらがより健康効果が高いということはなく、大事なことは本能的に「気持ちいい」と感じる温度を選ぶことだ。それは、季節や体調、体質や健康状態、その日の運動量、気分の状態によって異なるはずだ。

[それぞれの効果]

熱めの湯は血圧を上昇させるので、低血圧気味の人によい。また覚醒、興奮の効果があるので、低血圧の人、寝起きの悪い人には熱めの朝風呂はうってつけだ。逆に、寝る直前は熱めのお湯は適さない。交感神経が働き興奮するからだ。
熱い湯は急速に体温を上げるので、肩こりや腰痛などの痛みをやわらげる作用がある。また、胃酸過多、胃腸病の人は、胃液の分泌を抑制する熱めの湯が向いている。

ぬるめの湯は、リラックスにより血圧を落ち着かせるので、高血圧の人はこちらを選びたい。また脈拍をゆっくりにするので、疲労が溜まっている人でも余計な負担がかからない。ぬるめの湯は興奮を沈めてくれるので、不眠症の改善、ストレスの解消効果もある。』

私は、熱い朝風呂後、水シャワーを浴びているので、交感神経がバッチリ働いてくれています!

レンコン湯



石原医学大全に付け足しとして、「石原医学直伝〜癒す、元気になる飲み物、食べ物、湿布」の中に、レンコン湯があります。

レンコン湯(病気・症状) 咳、痰、老化現象(夜間頻尿、精力減退、抜け毛、白髪)
[材料]
レンコン・・約40グラム 生姜のすりおろし汁・・適量 塩または醤油・・適量
[作り方]
①レンコンをよく水洗いして皮ごとすりおろし、布巾で絞って約20 CCを湯飲み茶碗に入れる。
②①に生姜のすりおろし汁を加える。
③②に塩または醤油で薄く味をつける。
④③に熱湯を注ぐ。

上記は、簡単にできます・・・・塩をヒマラヤ岩塩にして、飲んだのですが・・・「美味しい!」

やみつきになり、3日間飲み続けています。しばらく、続けてみます。
そこで、私が25才のニューヨーク時代を思い出しました。友人宅にいる時、友人の女性友達が、「今日は、風邪気味だったのでレンコンを擦って飲んだのよ!」と自慢げに言ったのです。

『それがどうしたの?』と思いながら「ふ〜ん」と返答して、そのあとレンコンに対しての会話に展開することはありませでした・・・今から45年も前の話。当時のインテリニューヨーカーは、私より45年も先を生きていたのです。現在のニューヨーカーは、もっと進んでいることでしょう・・・・と、ちょっとため息が出たのです。

レンコン湯、おすすめします。

白血球


熱が出たので「解熱剤( げねつざい) を飲んだ」とか「風邪を早く治したいので解熱剤が欲しい」とよく言われます。このように発熱を悪いことと捉えている方を多く見かけますが、発熱には訳があるのです。発熱は良いことなのです。前回の赤血球に続いて、白血球についてのチラシ(当院に置いています)の一部をご紹介します。

『白血球は外敵や内部の異常物質を攻撃して体を守る戦士である。白血球の正常数値としては、末梢血液中におよそ3000〜9000マイクロリットルほどある。白血球の仲間には多様な種類がある。好中球、リンパ球、単球、好酸球、好塩基球などだ。好中球が過半数、リンパ球が30%前後、単球が5〜10%、好酸球が5%未満となっている。』

そして、PCからコピペした白血球の働きをご紹介します。

『風邪などの病原体が身体に侵入し、細胞分裂を起こし、たくさんの数に増えますと、発熱を認めます。発熱(37.0~37.9℃を微熱、38.0~38.9℃を中等度発熱、39.0℃以上を高熱)は、この病原体が出しているものと間違って考えている方が大勢います。発熱しているとは、体がもっている白血球が病原体と必死に戦っている状態です。ウイルスや細菌は36.0~37. 0℃の時が一番細胞分裂をして増大するので、発熱することは、病原体が活発に増えるのを抑え、また体の免疫力を高めて白血球が効率良く病原体を退治する為の生体防衛反応なのです。

  発熱時、全身倦怠、不眠、食思不振、エネルギーの消耗、不快感等を伴いますが、これがいやで解熱剤を希望される方がいます。これらの症状は「発熱の間はおとなしく静かにしていなさい。」という体からの指令だと考えてください。身体を動かせばもちろん、食べることすら食物の消化と吸収でエネルギーを使います。そういう活動の全てを一時的に休止して、身体が余計なエネルギーを消費せず、病原体との戦いに全力を傾ける為に発熱時、種々の症状を引き起こし、じっとしてもらっているのです。もし、39.0℃の高熱となったとしても、自分の体に向かって、「仕事も家事もしないでじっとして横になっているから病原体に一所懸命戦ってね」と呼びかけましょう。お子さんが発熱時丸くなってじっと寝ているのを見ていると思いますがあの状態が一番の理想です。

 従って、解熱剤によって無理やり熱を下げるのは、そういった体の正しい反応を邪魔することですし、病気は良くならず、長引かすだけです。白血球が病原体を撃退すれば、体温は自然に下がります。(発熱の最高温度到達後)水分と栄養を適度に補給しながら、ゆっくり静養することです。』

私は、これらのことが腑に落ちます・・・・いかがでしょうか?

泊町

明日は、興居島。由良町以外の泊(とまり)町からの患者さんも、増えました。明日のため、今日はこれにて、お休みなさい!

赤血球

あじさいの杜鍼灸院、開業から9年。待合室には色々なものが集まってきました。その中に、名古屋市の医学博士・大沼四廊先生が出しておられるパンフレットがあります。その一部をご紹介します・・・・赤血球について。

『血液中の赤血球は、体の中を回り、その距離は一生の間に約280キロにもなる。体中を巡る間、生命を支える大切な働きをして約120日の一生を終える。赤血球は赤色をしているが、これは赤血球に含まれているヘモグロビンによるもの。血液中には、赤血球が最も多く存在し、血液1マイクロリットルあたり400〜500万個ある。これが少なくなると貧血状態ということになる。

赤血球は、中央部が陥没した円盤状の形をしている。この形は赤血球の直径より狭い毛細血管を通過するときに便利な形状だ。自由自在にいろいろな形に形態を変化させる能力があり、狭いところを通過することができるようになっている。赤血球は心臓から出ると肝臓へ35%以上、脾臓へ5%前後、残りが脳、筋肉などに流れていく。毛細血管で酸素を渡し二酸化炭素をもらい肺に戻ってくる。この間に休みなく全く寄り道をしないで全身を循環しその役割を終了する。』

こうしてみると、肝臓、脾臓が大事な仕事をしているのがよく分かります。ここで、脾臓の役割をPCからコピペ。

『脾臓の主な働きは、老化した赤血球を破壊し、除去することです。健康な赤血球は脾臓内の網目構造をすり抜けますが、老化あるいは変形した異常赤血球は脾臓内に引っ掛かり、破壊されます。また、脾臓は血小板の貯蔵庫としての働きもあります。通常、脾臓は全血小板数の約3分の1を貯蔵しており、必要に応じてこれを放出します。また、脾臓内にはリンパ球が沢山あり、体内で最大のリンパ器官とも考えられています。このため、免疫機能とも深い関係があります。』

肝臓も脾臓も血液を浄化する仕事をしているのです。人が健康であるためには、きれいな血液が大切であることが基本であると、つくづく思います。

運気上昇

看板のカタツムリの色を、青からピンクに変え、白地にピンクと赤を基調としたデザインにしました。そして、紺色の施術着をピンクに変えました。これは、ある患者さんからの提言で行なったのです。そして、1ヶ月経ちましたが、運気が上がっているように感じます。ピンクの施術着を身につけるだけで、気持ちが明るくなるのです。今まで地味目な色の服装が多かったのですが、明るい色に変えていこうと思います。

それから、スローモーション四股(以前から四股はしていました)をやり始めてから、大腿部の細かな筋肉が繊細な動きをしているのに、気づき始めました。70才になってから「本当の美しいカラダを作る!」が、目標になってきました。私は、鎧(よろい)作りのようなボディービルは好きではありません。しなやかな無駄のない肉体を目指します。これから、これから!

足ウラの冒険

今日は、興居島。鍼灸師なのに鍼と灸をしないで治療しました。

足指の押圧だけで背骨を整えることができます。足の治療点を開拓して4〜5年経ったように思います。まだまだ、足底は未開の場です。

一般的に、足ウラはツボがいっぱいあると、思われていますが、東洋医学の経穴は、3つしかありません。そのうちの2つは、ツボの流れには存在していない阿是穴(あぜけつ)の裏内庭(うらないてい)、失眠(しつみん)。そのため、足ウラには湧泉(ゆうせん)1つしかツボは無いという人もいます。

そのため、足ウラに治療点を探索する冒険をしているのです。俗に言われている「ここは腎臓に効く」などといわれている反射区を全く無視して、山元式新頭鍼療法の考えを推し通して見つけています。だから、面白いのです。

心不全大国愛媛

愛媛県は、心不全大国。2020年の心疾患粗死亡率は全国2位。

※標準化死亡比
愛媛県
平成20〜24年:心不全男性173.4。女性142.0
平成25〜29年:心不全男性154.4。女性137.3

今治市
平成20〜24:心不全男性225.6。女性182.0
平成25〜29:心不全男性219.5。女性210.4

※標準化死亡比とは基準死亡率(人口10万対の死亡数)を対象地域に当てはめた場合に、計算により求められる期待される死亡数と実際に観察された脂肪数を比較するもの。国の平均を100としている・・・とありますが、内容が私には理解出来ません・・・まあ、数値が多いほど良くないようです。

とくに今治市は多いですね・・・・

私の独断と偏見をいいますので・・・・まともに受け入れないでください。
今治の名物「焼き鳥」は鉄板で焼いたジュシーな焼き鳥として有名ですが、体温42℃のニワトリの油が36℃の人間の中に入ると、血管がベトベトになります。これが原因かも知れませんね。

ワクワク

https://youtu.be/ookB1EoUz9E?si=u15OIbBWFcgUjYcI

最近、足裏に肘の治療点を見つけました。そこで、50才代の女性患者Aさんが、

「今日は、右の腕(前腕)が痛くって・・・」

「そしたら、そこを最初に治しましょう。」

といきなり、以前から見つけている足の治療点に親指で筋膜はがし。これで、ずいぶん痛みが軽減しました。

「・・・・・ちょっと、待ってください・・・ここ、痛くないですか?」

肘の治療点を見つけた後、前腕に位置する個所に鍉鍼(ていしん)という刺さない鍼でおすと、

「痛い!」

「ちょっと、押し続けますね・・・・どうです?」

「痛くない!」

と、Aさんの前腕が良くなりました。Aさんだけに当てはまる治療点かもしれません。しばらく、この治療点を押圧しながら見極めようと思います。これだから山元式新頭鍼療法が面白いのです。理論を理解して、私なりの治療点を見つけると・・・ワクワクします。
死ぬまで、このように生きれば幸せ!

 

骨盤矯正


2ヶ月前から週1回のペースで来院の男子高校生B君。左腰痛で腰椎分離症と診断されました。高校のスポーツ選手での腰痛は、腰椎分離症と診断される場合が多いのです。そこで、PCからコピペします。

『腰椎分離症は、初期の段階であれば局所の安静や鎮痛剤などの保存療法(手術を避ける治療)が有効です。そのためには早期に発見することが重要で、スポーツに伴って発症し、上体を後ろに反らすと誘発される腰痛が続く場合には、MRIなどによる精査が必要です。腰痛分離症は発症後早期であれば、多くの場合、保存療法のみで治癒することが期待できます。激しいスポーツに伴って発症することから、まずは原因である運動を一時的にやめることが求められます。加えて、腰部の安静を保つため硬性コルセットを使用します。こうした治療により、分離した腰椎の癒合と痛みの消失が期待されます。

そのほか、骨盤周囲の筋肉を伸ばすストレッチと筋肉の強化を行うことが有効です。治療後は症状や画像所見を確認しながら安静解除や運動の開始を検討していきます。分離症が治っていなくても強い痛みが持続することは多くありません。腰痛を繰り返すことがありますが、ほとんどは保存治療で改善し、日常生活に支障が出ることは少ないようです。腰痛予防には、腹筋・背筋の強化などが大切です。保存療法を行っても痛みが治まらない場合や神経症状がある場合には、手術的な治療介入を行います。腰椎分離症から腰椎すべり症まで病状が進行している場合には、脊椎固定術を行います。』

とあります。B君の場合、初期の段階なので、無理な練習をやめて治療に専念することにやっと納得してくれているようです。そして、セルフケアの仕方を徐々に指導しています。今日は、動画にある骨盤矯正を指導しました。

B君の場合、初診の頃は、珍しく右脚の方が長かったのですが、今回はいつのまにか右脚が短くなっていました・・・・これは、治療の成果では・・・・と思っています。