アメリカの植民地

医学博士、真弓定夫先生の漫画本「空腹健康法」からの抜粋です。

『戦後の日本に対するアメリカの食糧戦略

昭和20年頃、第二次世界世界大戦後のアメリカには、牛乳と小麦がふんだんに余っていました。これを世界各国に売り込んでいましたが、その時の占領下の日本は1番良い標的となりました。自国の産業も発展させ、さらに、日本民族の文化や心身を劣化させることにもつながります。そこで「ご飯を食べると頭が悪くなる」「米は美容によくない」「ジャパンだからパンを食え」といったような、馬鹿げたことを真面目に吹聴したのです。

そのようにして、日本の伝統的な食文化が、昭和20年に絶たれてしまったのです。これに政治家・大企業・マスコミが便乗したのです。日本の食生活は、健康や安全よりも経済を優先に考えられており、食育、医学、栄養学のいずれも企業のスポンサーが参入しています。企業にとっては、健康な体を作るためには「入れることよりも出すこと」「なるべく食べないこと」などは、経済に結びつかず儲からないのです。そこで「大きい事はいいことだ」「蛋白質が足りないよ」と言う、過食させる方向へ国民を誘導していったのです。』

私は昭和29年生まれ。そのため、幼い頃はまだ戦後のドサクサの風景が残っていました。松山(当時、松山市は私にとって大都会でした)に向かうバスの窓から、橋の下で生活をしている人々を見ることがありました。銀天街(松山の繁華街)では、手足を負傷した軍事服の元兵士が、アコーディオンを弾きながら、お金を要求していました。

小学校では、コッペパンに脱脂粉乳の給食。本当にまずい給食でした・・・・まさしく、エサでした。私が中学校の頃、森永製菓が森永エールチョコレートの宣伝で、山下直純氏の「大きいことはいいことだ」CMソングが流行り、第一製薬が、1964年の東京オリンピックの頃に、出したCMソングは、谷啓さんの歌で「たんぱく質が足りないよ~」大人気だったようです。

ちょうど、高度成長期に併せて、大手食品会社、製薬会社、マスコミが一緒になって、国民を煽ったのです。テレビでは、「チビッコギャング」「ナポレオンソロ」「それいけスマート」「じゃじゃ馬億万長者」「ルーシーショウ」「宇宙家族」「3バカ大将」「名犬ラッシー」「名犬リンチンチン」「トムとジェリー」「ポパイ」「ボナンザ」「奥様は魔女」「フリッパー」「デズニーランド」等アメリカのテレビ番組で溢れかえっていました。今思うと、すごい洗脳だったのですね。

ただ、幸いなことに田舎に住んでいた私は、祖母のつくる漬け物、梅干し、畑で出来た野菜を食べることが出来ていました。カラダは、まだまだ日本人でした。もう一度あの頃の祖母が作っていた食事に戻すことが大切だと、つくづく思います。

モモとミミ

すっかり元に戻ったモモは、トイレを上手に出来ます(1ヶ月間、ウンコ、オシッコを所かまわずやって、私を悩ませたのです)。

「先生、ネコは凄いで・・・ワシの知り合いのとこ、ネコをようけ飼いよたんじゃけど、夫婦仲が悪なってから、ネコが逃げ始めて、結局残ったネコは2匹になってしもた・・・ネコは、人を見るけん、怖いよ。」

先週、患者さんからこんな言葉をいただきました。ネコへの愛情がなくなったと感じた時点で、別の環境に移動するようです。2才のメスネコ、モモは外に出すことをしていない分、不満をあちこちウンコ、オシッコで表現していたのです。そこで、患者さんがいない時は、モモとなるべく一緒にいるようにしています。そして、話をすることが一番大切だと思います・・・・ネコは言葉を理解できます。

そこで、京都の山奥・美山町(10数年住んでいました)で一緒に暮らしていたメスの白ネコ、ミミの事が気になりました。非常に利口なネコで、子供達が可愛がっていたニワトリにキツネが襲い掛かってきた時、勇敢にもキツネに飛びかかっていきました。我々も一緒に追いかけたので、キツネはニワトリを口から離しました。そんな、勇敢なミミをアメリカにも連れて行きました。前の妻の実家では、2匹のネコがおり、子供達もいつの間にか英語だけをしゃべるようになり、ミミも徐々にバイリンガルになっていったのでしょう・・・・でしょう、と書いたのは、離婚した私は、その後の生活を知らないからです。

モモの様子を見ていると、ミミとイメージが重なり渡米後の苦労が想像できました。もう、この世にはいないミミの分だけモモに愛情を注ぎます。

フォイトの栄養学

医学博士、真弓定夫先生が出版された「空腹健康法」の一部をご紹介します。

『私たちは近代栄養学の父と唱えられるドイツの生理学者カール・フォン・フォイトの提唱した理論に振り回されています。フォイトは肉食礼賛主義者で動物蛋白を薦め、炭水化物は栄養が少ないので控えるように薦めたのです。彼は成人1人1日あたりの必要なタンパク質が48グラムと知っていながら食料資本のために2.5倍に膨らませて118グラム摂れと勧告したのです。それ以来食原病の病人がたくさん出始めたのです。フォイトと食品業界の陰謀だったのです。なんとフォイトはドイツ軍部の要請で、肉食により大きな体格、凶暴性、瞬発力を持つ兵士を作るために栄養学を捏造したのです。健康のための栄養学じゃなくてお金儲けと戦争のための栄養学だったのです。

フォイトの弟子のアートウォーターが渡米し、国立栄養研究所の初代所長に就任して以来、アメリカの国民に指導してきたのがフォイトの栄養学です。それ以来、アメリカでは、急激に生活習慣病が増え続けています。1977年にアメリカで大統領候補になったマクガバンがアメリカ国民の健康を考え、徹底的に食を研究した「マクガバンレポート」では、生活習慣病の原因は、高カロリー、高蛋白、高脂肪、高糖質、高精白の食事と指摘しています。病気を避けるためには、動物性蛋白質、つまり、肉、魚、卵、牛乳、乳製品などを摂りすぎないことである、と結論を出しました。

さらに、古今東西の食文化の中で、健康のために最も優れた食文化は、穀物、菜食を中心にした穀菜食である、日本の江戸時代の食事、それも元禄時代以前のお米を精白しない時代の食事だと発表しました。健康的な食事は、まさにファイトの逆、低カロリー、低蛋白、低精白の食事だと結論づけています。

このように、フォイトの栄養学の理論は破綻しているのですが、いまだに世界中の栄養学の教科書の中枢を占めています。その背後には、軍需産業、食品業界、石油メジャーが潜んでいます。』

アメリカの地方都市に行って感じるのは、ブヨブヨに太った人々。皆んなが太っているので、人々はそれが普通だと思っているようです。児童用の雑誌の表紙には、太った子供が載っているのに驚きました・・・16年前のことです。今はもっと巨大化しているかもしれません。アメリカ人になってしまった我が子3人は、まだ普通の体型なのが何よりの救いです。

骨髄造血は天動説

前回からの続きです。大沼四廊先生著書「椎間板ヘルニアは確実に治る」の抜粋です。

『栄養学の間違い

人間は、本来その土地で取れたものやその時期の取れたものを食べていれば良いはずなのですが、栄養学によって支配され、病院食などに象徴されているように最悪の食材とメニューが常識となってしまったのです。

栄養学は、100年ほど前にアメリカの残飯処理のような形で日本に入ってきました。余った穀物を日本に売ると言う計画です。その影響を受けて、流行食のように日本中にパン食が広まりました。また、牛乳と言う名前の粉ミルクを溶かした飲み物を、日本国中の学校や、病院で飲まされるようになりました。さらに日本国中のスーパーマーケットにも毎朝並べられています。これらは当然本物の牛乳ではありません。飲むほどに血管が退化し、体質がわるくなります。また過労時に肉食することは、消化されず、腸内で腐敗し、カンジダ菌やブドウ球菌やウェルシュ菌などを増殖することになります。安全な無農薬玄米のお粥にキパワーソルトをかけて食べるだけで早く元気になります。血液が浄化され免疫力が高まるからです。胚芽もミネラルも白血球を元気にしてくれるのです。

骨髄造血は天動説

常識の間違いはこれだけではありません、骨髄造血という根拠のない造血理論が最高峰の医学部でなんの疑いもなく学ばれているのです。恐ろしいことに、日本血液学会にも、骨髄移植学会にも骨髄造血を証明する論文はありません。あるのは、骨髄中で造血幹細胞と言ういつでも何にでも体のどの細胞にでも変化すると言う細胞が見つかったと言う論文ばかりで、作られていると言う内容のものではありません。つまり存在説ばかりで、造血説がないのです。ですから、自然に骨髄移植から臍帯血移植に移行しているのです。ただ単に採血しやすいだけでなく、臍帯血移植の方がはるかに安全性も高いからなのです。これは第一造血が卵黄の膜ではじまり、第二造血が胎児を養う胎盤の絨毛細胞で造血されていることを間接的に証明することになります。第三造血は出生後、食ベ物から小腸の絨毛細胞で作られているのです。これを医学部では第二造血の後半から、骨髄という骨の中で造血されていると学んでいるわけです。医者の卵が、こんな理論を暗記させられるのですから、病気に、薬と言う毒物を平気で与えることができるのです。この薬が直接血液に悪影響を与えているのですが、処方する側は全くこの事実を知らないのです。人間は食ベ物から小腸で造血しています。ゆえに食べ物を見直す必要があるのです。』

普通に考えて、骨髄から血液ができるなんて考えられません。五体不満足の著者が、下肢、上肢が無くても元気に生活されているのを、どう説明するのでしょうか?1人の毛細血管をつなぎ合わせると地球2周半もするのに、細い骨髄でどのようにしてつくるのでしょうか?

私は、20年前血液は小腸からできるという千島学説を読み、心から納得しました。大沼四廊先生は、やはり血液は小腸からできるという説を貫いた森下敬一先生の元で20年間学ばれました。この事実に早く気づくことが大切です。すると、物事が単純明解に見えてきます。

食べ物と血液の相関

先日東京第一ホテル松山で行われた演奏会。リードギターのヨッシャーが本来の調子ではありませんでした。寺内タケシさんの弟子のヨッシャー。本来なら惚れ惚れする音色を聴かせてくれるのですが・・・その理由は、演奏の前にランチを食べてしまったことにあります。

ランチには肉や唐揚げ、甘いデザートなどがあり、決して血液には良い料理ではありませんでした。私は、大沼四廊先生のセミナーに何度も参加しているので食事で一瞬にして血液が変化(砂糖や油っぽい食事でドロドロ血液になります)することを知っています。また、体内の血液の量は同じで、胃には消化のため血液が行き、副交感神経が活発になり、演奏時に活動しなければならない交感神経の働きが悪くなります。そのため、ヨッシャーは演奏前「これから、ゆっくり音楽聴きたい気分・・・」と言っていました。当初の予定は、演奏後ランチを取るはずでしたが、いつの間か、我々「あじさいクラブ」のテーブルにランチが出されたのです。

私は、怖くてコーンスープを口にするだけで、それ以外は食べませんでした・・・次回は、メンバー全員で食べない!を徹底しないといけません。そこで、大沼四廊先生の著書「椎間板ヘルニアは絶対治る」の第3章 食べ物と血液の相関 をご紹介します。

『離乳期の脱線

私たち人類は、哺乳類です。哺乳類は、生まれてすぐに母乳を飲みます。次に、成長とともに離乳期があります。離乳期とは、文字通り乳離れすることです。人間の場合の離乳期はなんと3歳だと言う学者もいます。ところが近年若い母親たちは、3年どころか、3ヶ月で中止するという方もあります。中には乳房の形が悪くなるからという理由で母乳を中止してミルクにするとか、ミルクは、母乳より栄養素が豊かだから、などとほとんどが6ヶ月以内で母乳を中止してミルクにしているようです。自然界には、人間以外に、自分たちの意識で離乳の時期を変える動物はありません。また、ミルクで代用する動物もおりません。なんと授乳期から既に脱線しているのです。人間だけの持つ特有の文化で、不自然な常識です。このミルクがアレルギー社会を作っているのです。

本能の狂い

わかりやすく言えば、すでに若い親の体質が悪く、その上本能までが狂っているのです。若い親たちの本能が狂っているということは、その子供たちの本能もいずれ狂います。ですから日本には、本能が健全な人が育ちにくいのです。小学校、中学校、高校、大学とどれほど教育を重ねても、現場の教育では壊れた本能は、正常に戻りません。むしろ、学校給食や、コンビニ給食などが常識になり、本物の食べ物を食べたことのない人種が増えています。これに加えて、果物や野菜のほかに、養殖の魚から家畜の餌に信じられないほどの“抗生物質”が使用されています。本来私たちの本能には、食養のプログラムが入力されているはずですが、誠に残念なことに、栄養学がさらに、大きな過ちを犯しているのです。これを“食養犯罪”と呼んでいます。(次回に続く)』

ストレスと亀バラ

 

大沼四廊先生の著書「がんの盲点 白血病はがんではない」からの抜粋です。

『ストレスとカメ腹

卵巣は、女性の骨盤の中にある一対の母指頭大で楕円形の器官です。卵子の産出とともに女性ホルモンを分泌し、卵胞ホルモン、エストロゲンの作用で受精の準備が始まり、黄体ホルモン、プロゲステロンの作用で子宮内膜の分泌相への変化、脱落膜形成、妊娠維持、乳腺発育などの生理的に重要な役割をし、受精ができなければ、左右それぞれ膈月に排卵します。この卵巣も、男性の前立腺同様、ストレスの影響を大きく受けます。

特に女性の骨盤は、男性のバケツ型に比べ広くて浅いナベ型をしている関係で、ストレスのかかりやすい右側の骨盤は男性よりも歪みやすい構造をしているのです。右の骨盤が歪むということは、骨盤の中に張り付いている腸骨筋が硬直していますので、その硬直した筋肉の中を血管が通るため、常に右側の内腸骨動脈や静脈などの主要な血管は締め付けられている状態になりやすいのです。

わが国では、昔、がんの発生率が低かった時代に、がんをがんとは呼ばず「亀バラ」と呼んでいました。亀バラは文字通り亀の甲羅のような腹の硬さから来た呼び名です。それでは、なぜがんにら患する患者のお腹が甲羅のように異常に硬くなるかといいますと、やはりストレスによる内臓の硬直と血管の圧迫による循環障害が原因です。

循環障害によって骨盤の中にある腸骨筋や腰椎を前から支えている大腰筋、腰椎を後ろから支えている脊柱起立筋などの大きな筋肉が硬直します。本人の力では緩むことができない状態にまで硬くなっています。そんな状態の中で、当然卵巣動脈や静脈も圧迫されることになります。その結果として卵巣嚢腫や卵巣がんを発症するのです。それもほとんどが右側に発症しています。前立腺同様に、右側の骨盤にストレスがかかりやすいことと一致しているのです。西洋医学では、早めに手術をして、取り切れない部分については、抗がん剤を用いて対応しています。また、担当医が再発や転移を恐れるあまりに、まだがんになっていない卵巣や子宮など他の臓器も余分に摘出されるケースも多発しています。』

まだがんにもなっていない臓器を摘出することが、治療なのでしょうか?私には、暴力のように思えます。それより、様々なストレスを断ち切り血の質を良くして、カラダの歪みを取る事が最も大切なことと思えるのですが・・・

前知事の大胆な方針

下記は、大沼四廊先生の著書、「がんの盲点 白血病はがんではない」に前岐阜県知事、梶原拓氏が寄稿した文章です。

『異端から正統へ   前岐阜県知事 梶原 拓

岐阜県知事在任中、健康政策には格別力を入れてきました。特に自然治癒力に着目し、 「人体は健康生産工場だ」として1:好循環の保持2:医食同源3:活性酸素の除去4:心身一如5:早期発見早期治療の五本柱で健康法実践リーダーの研修講座を開いたりしてきました。

中でも「好循環の保持」が基本と考え、県立病院で、通常の健康検査項目のほか、健康法を実践の目安として1:血管の老化度2:血液の流動性3:血液中の活性酸素の状況4:同じく免疫細胞の状況の検査システムを設けてきました。血管と血液が多くの疾患に大きく関わっていますが、従来の健康診断や治療法においてあまり重視されなくされてこなかったように思います。

最近、私自身、大沼理論「血液動態医学理論」に基づき実践的な指導を受け大いに啓発されたところです。血液中の免疫細胞は数だけでなく、活性化しているかどうかが問題だ、とか形態だけでなく動態が重要と認識させられました。今後、病気の予防や治療に大沼理論が活用されれば、画期的な成果が上がるものと確信しています。

目下のところこの理論は正統派の説ではなく、異端の説ではありますが、過去の歴史の教えるところでは、「異端が時代を拓き、やがて正統に転ずる」ことになります。読者の皆さんも柔軟な発想で本書を読まれ、ご自身やご家族の健康法に応用されればと期待します。』

前知事がこのような大胆な方針を出すのは、すごい事だと思います。現在の知事がこの方針を貫いておられる事を祈ります。

臨時休業で演奏!

 

 

あじさいの杜鍼灸院は定休日なしです。定休日が無いだけで、臨時休業はあります。

「定休日なし」と書いているのに、「年中無休」と読む方が多いのですが、今日は臨時休業。

東京第一ホテル松山で、とあるパーティーがあり余興として、演奏をしました。私はベースギターを始めて1年程経ち、何とか6曲演奏できるようになりました。シェルブールの雨傘、愛の讃歌、君といつまでも、マイウェイ、スタンドバイミー、栄光の架け橋、誰もが知っている曲を続けました。緊張のため、多少のミスはありましたが、及第点は与えていいでしょう。

「君といつまでも」では、独唱(「例の、幸せだな~、ボクは君といる時が一番幸せなんだ・・・」)を私がやり、大ウケ拍手喝采。その後は手拍子をいただきました。その後、ベースギターがメインのスタンドバイミー・・・・何と、やり抜きました!栄光の架け橋もしっかり演奏出来ました。

さあ~、冬に向けてクリスマスソングを練習・・・今週から始めます。

甲子園開幕

夏の全国高等学校野球選手権大会が今日開催されました。初日の一回戦は、國學院大栃木対日大三島。國學院大栃木の監督は、柄目直人監督。筑波大学野球部のOB、ちょっと自慢になりますが、私の後輩になります。柄目直人監督は、國學院大栃木3年生の時、選抜大会でベスト4にまで進み、その後筑波大に入学されたようです。栃木県には、名門作新学院高校があり、小針崇宏監督が筑波大学OBとして初めて甲子園での優勝監督になりました。2016年の夏でした。

今年の栃木県大会では、準決勝で作新学院高校が國學院大栃木に接戦で敗れたようです。いずれにしても筑波大OBで1年違いの2人は、練習試合などをして日頃から情報交換をしている事でしょう。それにしても國學院大栃木はいいチームです。バントが上手、バットのヘットを立てて綺麗に成功させいます。走塁が積極的で見ていて気持ちのいいチームです。今後の活躍が楽しみです。

ここ愛媛県にも筑波大野球部OBがなんと13人もいます。今大会に出場している帝京第五の小林昭則監督も筑波大OBです。良く調べるともう少し筑波大OB監督が甲子園に出場しているかもしれませんね。

感覚の鋭い患者さん

60才代の男性患者Aさん、非常に感覚が鋭く鍼を刺すたびに、痛みがどこに走るか教えてくれます。今回は右側の首痛と左肩痛が激しくて来院されました。特に右側へ首を回すと右首の根元に痛みが走るそうです。

合谷診:人差し指と親指の間の触診→左に圧痛→左膝

膝診:頸椎#1~7(3)、胸椎#7、8、9、12(1)、腰椎#6(0)、大脳(1)、小脳(0)

首診:右大腸(1)、右三焦(1)、左腎(0)、左膀胱(1)、左肝(1)、左胆(1)、左心包(0)、左大腸(0)、

左三焦(1)、左胃(1)、左脾(1)、左小腸(0)

(   )内は置鍼数

最近は上腕診の代わりに膝診のみにしています。理由は、詳細に痛みや硬結が分かるからです。そして、治療点(オデコ中央部)に爪を立て押圧すると、膝の診断点が反応するのが分かるからです。特にAさんのように感覚の鋭く素直な患者さんは診断点の緩みが面白いように分かります。

「痛い!・・・・あれ?首がよう回る・・・先生、この1本だけで、治った・・・そんな気がする。」

Aさんにはこの鍼が頸椎の治療点に刺しているとは、言っていないのにかかわらず、首が良くなったと教えてくれました。膝診では頸椎の1番から7番までの状態が分かるので、この1本で頸椎が完全によくなってはいない事が分かります。まだ、膝に痛みが残っているからです。そこで2本目の刺鍼。

「痛った!・・・・ここ(右側頭部)に走った・・・・ひどいな!あれ?ノドが楽になった・・・声がよう出る。」

なぜ右側頭部に痛みが走ったのか分かりませんが、ノドが楽になったのは、頸椎の治療点に刺鍼したためであろうと思います。次に胸椎の12番の診断点(左膝ウラ外側)の圧痛を左眉毛の内側上に置鍼して、左膝ウラの圧痛点が緩み柔らかくなったのを確認。この置鍼の影響で膝ウラ中央部の圧痛点がなくなりました。また、腰椎の診断点の圧痛もなくなりました。Aさんのように感覚の鋭い患者に接すると、改めてYNSA の創始者・山元敏勝先生の凄さを感じます。ピッタリと治療点と診断点が合致し、しかも他の診断点にも影響を与えるのが分かります。山元先生は、数多くの鋭い感覚の患者さんからの発見を独自に体系化されたのです。まさに天才です。

膝診の次は首診です。Aさんは右首に痛みがあるので、首の痛みを取る絶好のチャンスです。治療点は側頭部、頭頂部とあり、そこに置鍼します。胃の治療点(側頭部)に置鍼すると、

「ここは、胃の治療点です。」

「思い当たりがあります・・・暑いけん、冷たい水よう飲んどる・・・・目がよう見えるようになった。」

Aさんは、目に反応することが多いのです・・・というか、YNSAでは目が良くなったという患者さんがかなりおられます。この理由をもう少し考える必要があります。Aさんの訴えていた右首の圧痛部は、ちょうど大腸と三焦(消化器)の診断点にあたります。そこでそれぞれの治療点(頭頂部)に置鍼。

「先生、左より首が回るようになった・・・・ひどいな・・・先生、あとは左の肩だけじゃ。」

左の肩狙いでB点(オデコ中央部)に置鍼。

「先生、もう十分じゃ・・・・これで、ええもう痛ない。」

Aさん自ら、治療の終了宣言。本当に楽で楽しい患者さんです。