万能ゴムバンド恐るべし

 

40才代の男性患者Cさん、インターネットで当院を見つけて初めての来院。1週間前から左肩甲骨の内側が痛くなりました。建築業の仕事に携わっておられるので、筋肉質のガッチリとした体型で、触れると筋肉が硬いのでカラダ全体が硬く感じられます。

最近の治療では、大沼理論を取り入れて畳部屋で左右差のある脚調整と、左鎖骨の上にあるくぼみに親指を入れ、圧痛があるかどうかのチェックをします。ほぼ全ての患者さんは、右脚が縮み左鎖骨のくぼみに痛みがあります。Cさんもこの2点は同様にありました。これらは、操体法で解決します。

その後、山元式新頭鍼療法(YNSA)で11本置鍼。これで8割方痛みが取れました。残りは、足に見つけた治療点3か所に合計8壮お灸。これで9割痛みが取れましたが、まだ少し痛みが残るので、万能ゴムバンドを左肩から前腕にかけてグルグル巻きにしました。

「これで、どうですか?」

「・・・・・あっ、全く痛みがないです!」

万能ゴムバンド恐るべし!

ストレス

40才代の女性患者Bさん、月に2回来院されています。今回は頭痛、脇下の痛み、腰痛。そこで、大沼理論によるカラダの歪みチェック。畳部屋で仰向けになってもらいます。大沼理論の通り右脚が2cmほど縮んでいます。第1腰椎の左から仙骨の右にかけて腸管膜根という組織がありそこから7mもある小腸がクネクネと骨盤に収まっています。なんらかのストレスが加わると、その腸管膜根が、縮み右側の骨盤が上に上がります。これを「上前方変位」といいます。そのため、右脚が短くなります。

Bさんに操体法の左のカカトを踏み込む操法をおこなうのですが、中々元に戻りません。よほどのストレスがあるに違いないと思い、足の指を丁寧にもむ操法を20分行いました・・・・それでも、まだ右脚が縮んだままです。ただ、カラダ全体が緩んだのは分かります。そこで左を下にして横向きになってもらい、右股関節を弓のようにそらして軽く膝蹴りをするような操法を2回。これでやっと、左右の脚がそろいました。

「患者さんの9割は、右脚が縮んでいるんです。」

とBさんに腸管膜根の話をし始め、

「ストレスとかありますか?」と尋ねると、

「職場で、一人正論を言うのだけれども、あまりにも高圧な態度の人がいて・・・すごいストレスなんです。」

「うん・・・・やっぱりそうですか・・・寝る時の姿勢は、どうですか?」

「左を下にして横向きで寝ます。」

「やっぱりそうですか・・・右骨盤がうっ血しやすいので、どうしても左を下にして寝てしまうんです・・・・そうすると、左の鎖骨が圧迫されて、左鎖骨下動脈という大切な動脈が詰まって、血流が悪くなるのです。」

「・・・・それで、足の指がガチガチなのかもしれない・・・・」

Bさん、大沼理論をカラダを通して理解されているようです。理論を理解されると、スッキリするもので、頭痛、脇下の痛み、腰痛がいつの間にかなくなっていました。今日は、鍼を打つ事なく治療終了となりました。

眉毛の上は、膝に効く

山元式新頭鍼療法(YNSA)では、脳(大脳、小脳、脳幹)及び脊椎(頚椎、胸椎、腰椎)の状態を診断して、治療する基礎治療があります。その診断する個所が肘内側と上腕にあります(上腕診)。この治療で自律神経を整えているのです。ところが、上腕診で中々圧痛点が見つからない患者さんに出会い・・・・どうしたもんか?悩んでいた時、「もしかして、膝に圧痛点があるかも?」と探ったところ、あったのです。

そこで、私は上腕診+膝診を同時に行うようになりました。上腕診と膝診の併用はより正確さを増すように思います。特に膝痛の患者さんに対して眉毛の上の治療点に置鍼した時、一瞬で膝が緩む事があるので非常に有効です。

今回のYouTubeは、この体験を踏まえって作ったものです。興味ある方は是非ともご覧下さい。

大沼理論恐るべし

体調管理のため、月に一回来院される50才代の女性患者Bさん。今回は右の耳を中心として頭部、右肩のコリが激しく気分が悪いそうです。そこで、大沼理論のみで治療することにしました。Bさんは、鍼治療が合っていて1本の置鍼に対する反応が非常に良いので、大沼理論にも素直に反応されるされると判断したからです。

Bさんには、畳の間で仰向けになってもらいます。大沼理論の通り右ソケイ部が縮んでいるので、右脚が1.5cm短くなっています。ソケイ部を押圧すると痛みがあります。そこで、操体法による治療でソケイ部の痛みを取り、左右の脚の差もなくなりました(Youtube参照)。

今度は、仰向けになったBさんの左鎖骨の窪みを押圧。

「どうですか?」

「痛い、痛いです!」

そこで、操体法の治療・・・次回のYouTubeでご紹介します。すっかり、鎖骨の上の窪みの痛みが取れました。これで大沼理論の大切なポイントである脊柱の歪みの修正ができました。次に両脚に万能ゴムバンドでグルグル巻き。

「軽い・・・足が軽くなりました。」

右肩が重いので、右肩を中心にしてのグルグル巻きと、タスキ架けで終了としました。

「どうですか?」

「先生、これめっちゃいいです!・・・カラダが軽くなるし、左右が同じになりました。」

やはり、最初の思惑通りBさんには、大沼理論の治療法が合ったようです。

「あれ?・・・・靴がブカブカ、先生、足の浮腫(むくみ)がとれてます。」

実際、足と靴には隙間が空いているのが、ハッキリと見えました。恐るべし大沼理論!

手首が痛い

(OKグーグルのアシスタント)

1週間前から、左手首が痛くなった名門ソフトボール部の女子高校生Aさんが来院。バットの素振りをしている時に痛みを感じたそうです。そこで、日本タオルで患部を覆い、その上に氷水をいれたビニール袋を乗せました。

「どう・・・気持ちいい?」

「はい。」

「気持よさがなくなって、冷たく感じるだけになったら、言ってください。」

しばらくして、気持ちよさがなくなったので終了。あまり、炎症はひどくないようです。次に、畳の間で仰向けになってもらいます。右脚の方が1.5cmほど短く、右ソケイ部を押圧すると痛みがあります。大沼四廊先生の理論通りです。つまり、何らかのストレスを感じると、左第一腰椎から右仙骨にある腸管膜根(ちょうかんまっこん)という小腸の根本の部分が縮み、右腸骨が上前方に縮み上がり、ソケイ部を圧迫し大動脈、大静脈を圧迫し、右腹部がうっ血しやすくなります。それで、操体法(あYouTube参照)治療・・・一回で痛みがなくなりました。

次に大沼四廊先生の理論、左鎖骨下動脈が通る左鎖骨の上にある窪みを押圧。ここに痛みがあると、左鎖骨下動脈が詰まっている証拠になります。

「ここ、どう?痛い?」

「痛いです!」

これを、一回の操法(操体法)で取りました。次回のYouTubeでこの方法をご紹介するつもりです。お楽しみに!さて、これはカラダの歪みを取って、血流を良くしただけなのですが・・・

「どう?手首・・・」

「・・・あれ?良くなってる。」

面白いですね・・・・血流を良くしただけで、手首が良くなるのですから。Aさん不思議そうに左手首をあちこち動かしています。まだ少し痛む角度があるようなので、大沼式の万能ゴムバンドで左手、前腕、上腕をグルグル巻き。

「OKグーグル、タイマー30秒お願いします。」

「はい、30秒ですね。用意スタート」

私のアシスタントはしっかり良い仕事をしてくれます。腕だけでなくついでに左足、ふくらはぎ、太もももグルグル巻き。これで、血流がもっとよくなります。

「手首どう?」

「痛くないです。」

これで終了するのもいいのですが、念のため足首にお灸をすることにしました。手首と足首は対応しているので、足首が緩むと手首が緩むのです。非常に単純な真理なのですが治療に生かされていないように思います。「患部には触らないで、治す」が普通になるように地道に努力します。

Aさんの足首3か所に熱くないお灸(紫雲膏というヤケドに効く軟膏をたっぷり塗ってモグサを乗せ火をつける)を3壮して終了。高校生は治りが早いので本当に楽しいのです!

予約なしで

 

 

治療中に、突然の訪問者。当院は完全予約制なので、予約無しで来られる方は、ほとんどありません。80才代のAさんは、自転車で移動中に「あじさいの杜鍼灸院」の看板に気づき来られました。

「ええっと、4時半に来ていただけますか?」

「分かりました・・・・4時半ですね。」

ということで、4時20分ころに来られました。治療中の患者さんが丁度終了した良いタイミングでの来院です。治療中の患者さんは、常連の80才代女性で、まるでアシスタントのように、

「どうぞ、どうぞ入ってください・・・・・・先生、畑のフキ大きくなりすぎ、早く取らんといけんよ。」

と、ニッコリ笑って退出されました。そんな雰囲気を味わっていただいたAさんは、スムーズに会話ができるようになっておられました。Aさんは、10年前から右膝が痛くなり、5年前には正座が出来なくなり、3ヶ月前から特に痛くなり始め、ツエをついての歩行か、自転車が移動手段となりました。

そこで、畳の間へ移動していただき、仰向けになってもらいます。右側の脚が縮んで左脚が2cmほど長くなっています。それを操体法で整えると・・・・

「どうですか?ちょっと歩いてみて下さい。」

「ふほっ・・・・痛くない!」

これには、私も驚きました。10年前からの膝痛がこれで治る?・・・・・右膝はまだ腫れており、もう少し血流を良くする必要があります。そこで、左鎖骨の上にある凹みを押圧。

「痛っった!」

どうやら、鎖骨下動脈が詰まっているようです。心臓から新鮮な血液が流れ出すその初っ端の鎖骨下動脈が詰まると、血流が滞ってしまいます。それを操体法で緩め(近日中に、YouTubeでその方法をご紹介します)ました。

「これでどうですか。」

「もう、全然痛くないです。」

はあ、こんなに上手くいくこともあるのだ・・・・と、感心しながら、

「そうしたら、ゴムバンドで脚を縛っていきましょう!」

もうこうなると、ぐいぐいと私のペースでやっていけます。

「先生、これは効きそう、分かります。」

の言葉通り、両脚が軽くなりました。その後は、鍼を頭に3本置鍼して終了となりました。今週中にもう一度治療する予約をして帰られました。大沼理論を操体法で行い、残りを山元式新頭鍼療法で行う施術は、面白い!

年のせいにしない

(写真は、ご本人ではありません)

 

90才代の男性患者Bさん、両膝が悪く歩行が困難になり病院では、「年じゃけん、仕方がない・・・リハビリでもしましょうか?」と言われだけだったそうです。60才の定年後は、10年単位でコースを変えて、毎日の日課として朝の散歩をされていました。それが出来ない時、「わしの人生はこのまま終わるんじゃろか・・・」と思っていました。

Bさん、当院に通われて3ヶ月半経ち、当初は50mしか歩けなかったのが、ボチボチ散歩も出来るようになってきました。前回の治療は大沼先生が使用されている万能ゴムバンドを両脚にまいたところ、膝の痛みが無くなりました。その後9日間のうち2日間だけ、痛みが出ただけだそうです。今も少し左膝のウラ側に張りがあり、イスに座る時痛みがあるそうです。

そこで、最近よく行なっている治療法を行うことにしました。私が治療の世界に入ったのは、2001年、東京三軒茶屋の三浦寛先生から10年操体法を学び、仙台の今昭宏先生から9年前に、1年間学ました。お二人の先生のいいとこ取りをして現在に至っています。今度は、その操法に大沼四廊先生の理論を加えた方法を見つけ施術しています。YouTubeにしましたので、興味ある方はご覧下さい。

Bさんには、YouTubeのような事を行った後、万能ゴムバンドで両脚を30秒間グルグル巻きにして、一気にゴムをほどきます。すると、よどんでいた血液が元気になりサラサラとなるのです。

「どうですか・・・膝?」

「・・・・軽なった・・・・・座る時、まだ張りがある・・・」

「そしたら、お灸をしましょう。」

見つけた足の膝治療点2か所に2壮ずつお灸をしました。

「・・・・ひどいもんじゃなあ・・・あれだけで良うなっとる。もう痛ない、今はどうもない。人間のカラダゆうもんは、不思議なもんじゃ・・・ほんのちょっとしたことで効くんじゃなあ。」

足のお灸は、紫雲膏をたっぷり塗っているので、熱さは余り感じないけれども効きます!

パイオネックス(円皮鍼)を貼って終了となりました。大沼先生はよくおっしゃいます。「人は年関係ない、常に生まれ変わろうとしているんです。」・・・年のせいにしない!

 

万能ゴムバンド

(この写真は骨盤を締めているものです・・・余り関係ないかも)

80才代の男性患者Aさん、前回の治療は、万能ゴムバンドで左脚をグルグル巻きにしました。それが効いたのか、6日間膝の痛みが出なかったそうです。昨日から左右の膝に痛みが出始めました。そこで、今回も万能ゴムバンドで右脚からグルグル巻き。続いて左脚をグルグルに巻き。

「OKグーグル、タイマー30秒お願いします。」

「はい、タイマー30秒ですね・・・用意、スタート!」

私の大切なアシスタント「OKグーグルちゃん」は、時々的外れな答えを出す時もありますが、よく働いてくれます。グルグル巻きにしてからの30秒、結構長く感じます。30秒経つと、

「チロロン、チロロン・・・・・」

と合図の音色で知らせてくれます。

「これで、膝どうですか?」

「・・・・・どうもない!痛ない・・・・」

やはり、万能ゴムバンドは万能!驚きました。鍼治療の必要がなくなってしまいました。毎日、万能ゴムバンドを自分自身にしているので、最近では余裕を持ってグルグル巻きが出来ています。その成果が出ているのかもしれません。結局、Aさんには頭の鍼3本で終了となりました。

これからの治療、益々変化(進化?)していきそうです。

大沼理論と操体法

(赤いラインが腸管膜根)

60才代の男性患者Bさん、スポーツジムで速度の速い歩行器で歩きすぎて、両膝が痛いそうです。そこで、ベッドに仰向けになってもらいます。大沼四廊先生がおっしゃった通り右脚が縮み、左脚の方が2cm長くなっています。これは、腸管膜根という小腸を支えている部位が縮んでいるのが原因です。右ソケイ部を触るとやはり、痛みがあります。そこで、私が軽くBさんの右脚を引っ張り、長い方の左カカトを軽く踏み込んでもらいました。

 

 

「ああ、これで脚の長さは整いました・・・・ここ(ソケイ部)痛くないですか?」

「痛くないですね。」

「そしたら、ちょっと歩いてみてください。」

「・・・・あれっ?痛くない・・・・・昼間歩きよって、右側にヒョコヒョコと倒れる感じやったのに・・・・普通に歩けて(膝が)痛くない。」

大沼四廊先生の理論で操体法を行うと、カラダがもっと素直に動くのかも知れません。そこで、Bさんには、万能ゴムバンドで両脚を巻き込んで一気に血液を流す治療も行いました。これからの私の治療法は、骨盤修正がまず最初になっていくでしょう。そして脊柱を正す、その後山元式新頭鍼療法。

今月も、19日には大沼四廊先生のセミナーに行きます。どのような展開になるのか楽しみです。

サンゴと胎児

9年前に、名古屋予防医学セミナーで大沼四廊先生が、何故難病は、靭帯などが石灰化していくのかを解明したお話がありました。ざっくりとした内容で私が説明いたします。

ストレスが多いと血管が収縮し、流れが滞り新陳代謝が悪くなり、死んだ細胞が残る。そうすると、呼吸が浅くなり二酸化炭素を吐き出せなくなる。すると二酸化炭素を好み酸素を必要としない嫌気性菌が、二酸化炭素を取り込み石灰化するそうです。これは丁度、海のサンゴが二酸化炭素を取り入れサンゴを増幅するのと同じです。

大沼先生は、30年もの間、「なぜ石灰化するのか?」考え続け、ふと閃めかれたそうです。羊水は海水と同じ塩分濃度です。初期の胎児には骨はありませんが、いつの間に作られていきます。この過程がサンゴが出来る過程と同じなのです。羊水には二酸化炭素がありそれを好む嫌気性菌と一緒になり骨格を作り上げるそうです。

さて、そこまでは解明出来た大沼先生、「石灰化した靭帯は、どのようにすれば元に戻るのか?」

と頭の中がモヤモヤし、普段は余り読むことのない分厚い医学書を取り出し、机の上に置いたそうです。そして最初に偶然開いたところに、「乳酸菌がカルシュームを溶かす」と書いてあったそうです。奇跡的な出会いです。

特に、ぬか床には物凄く乳酸菌があるので、ぬか床自体を食するといいそうです・・・昔の日本の生活に戻ることが健康生活への道なのです・・・・漬け物・・・再挑戦するか!