スーッと立てた

90才の女性患者Bさん、特に悪いところはないのですが、歩行が困難でツエが必要です。また、イスにすわってから立ち上がるのが非常に難しく、時間もかかります。実際に、イスにすわって立ち上がってもらいましたが、太ももに手を置き時間をかけてやっと立ち上がることが出来ました。山元式新頭鍼療法(YNSA)では、どんな患者さんでも、脳と頸椎、胸椎、腰椎を整える基礎治療から始めます。

合谷診(人差し指と親指の間の触診):左→左側から治療を始めます

上腕診:左頸椎、脳幹

:右頸椎

合谷診の進化系(合谷治療点を探す方法)で、合谷にある圧痛点を探し、左右とも腰椎にあることが分かりました。

合谷診の進化系:左腰椎

:右腰椎

それぞれに対応する個所に1本ずつの置鍼で、全ての圧痛点がなくなりました。

「Bさん、ここでイスから立ち上がってみて下さい。」

「・・・・あれ?立てた!」

あまりにもスムーズに立ち上がるBさんを見て、驚きました。次に、首診で12内臓点の圧痛点を探します。

首診:左小腸

:右腎、膀胱

やはり、それぞれに1本ずつの置鍼で、圧痛点がなくなりました。

「Bさん、もう一度立ってみて下さい、」

「・・・・スーッと立てた!」

最初よりもっとスムーズに立てました。今回は、膝や下肢を特にねらった訳ではありません。それなのに、こんなに効果があるとは驚き。Bさんは4日後に出張治療の予定です。今後の経過がたのしみです。

お絵描き教室

小学校6年生の女の子Aちゃんが、来院。

「途中しんどくなってしまい、治療出来なくなるかもしれません。」

娘さんの体調を気づかい、心配されたお母様の来院早々の一言です。その時点で、どの様な治療にするか全く白紙の状態になりました。とりあえず、カルテに氏名、住所などを書いてもらいます。

「ペンの持ち方が、しんどそうじゃね。そうやって、書きよったら、疲れろ?」

「はい。」

「あんね・・・ペンは、軽く持って、手首や肘を使ってこうやって書いたらええんよ。」

ペンを指だけ使って握り締めながら書いているAちゃんに、ボールペンでクルクルと曲線を引いて、ペンの握り方指導をしました。

「あんね・・・指だけ使って握りよったら、カラダも自然とうつむいて来て・・・・気分も自然と落ち込んで来るんよ。」

「気分良くなろうと思ったらな・・・・・手開いて中指を軸にして、小指を外に向けて回して・・・・・そう、そうしたら、自然と上向いて顔が向いていくじゃろ・・・その方が、気持ちええじゃろ!」

まず身近な生活指導から始めることにしました。そして、Aちゃんには、ペンを軽く持って曲線を引く練習をしてもらいます。

「上手じゃね~・・・・そしたら、色鉛筆持ってきたけんな・・・これで、色塗っとおみい(色塗てみてね)。」

中学生になったら美術部に入りたいくらい絵が好きなAちゃん、一瞬で緊張がほどけ、好きな色を探して、塗り始めるました。その時の姿勢やペンの持ち方が、重要です。勿論、小学校でも習っているとは思いますが、私が小学生(50年以上前)頃に比べると、習い方の厳しさは違うと推測します。

私の場合は、明治生まれの祖父さん、祖母さん(2人とも学校の先生)に習ったので少しでも、変な鉛筆の持ち方をすると注意されました。姿勢が悪いと竹の物差しを背中に入れられ、背筋を伸ばす習慣を身につけました。お陰で正しい鉛筆の持ち方が身についたようです。今は、あの時の厳しい愛情に心より感謝しています。

「そうじゃ!上手なったな~」

小学校6年だと、教えてすぐ修正できます。Aさん、ゆるんだ手で楽しそうに色塗りしますが出来ています。手がゆるむと、カラダがゆるみ、心もゆるみます。ましてや、好きな色塗りを楽しみながら・・・途中から、私も色塗りを始め、2人で楽しくおしゃべりも出来ました。

その結果、出来たのが写真の絵です。ウラに日にちと、それぞれの名前を書き、Aちゃんに差しあげると、

「あれだけ(60分弱)鉛筆持ったら、いつもは手が痛なるのに、今日は痛くない。」

と言い、お母様は、

「次回にカラダを診ていただきます。」

の言葉を残されて、2人は帰られました。

指が鍼に・・

間違った個所に指、結果は・・・

鍼に対して過敏に反応するため、鍼を使わず指で触れるだけの治療をする60才代女性患者Aさん。今回は胃腸の調子が良くないとのことです。そこで、治療方針を説明しました。

「まず、脳、脊椎を整えて、自律神経に働きかけます。これで内臓が整ってきます。そのあと首診で12の内臓点を診て治療します。」

上腕診(肘内側の横紋の触診) :左胸椎、腰椎、小脳

             :右なし

首診:左肝、胆、心包、胃、脾、小腸

  :右膀胱、胃、脾

Aさんには、ベッドに移動してもらい仰向けで寝てもらいます。

上腕診の左胸椎を私の思い違いで、左頸椎に対応する個所(オデコの生え際中央部のA点・・・実際には、左眉毛やや上の圧痛点E点におくべきでした)に軽く右中指を添()え、人差し指を、もう少し上の個所(脳点)に添えます。左腰椎に対応するAさんの左耳の前にあるD点に左中指を添えます(イラスト参照)

「左の胃だか腸だかが、グルグル動いています。」

この状態を78分続け、自律神経を刺激する基礎治療終了します。次に応用治療として、12内臓点のうち、最も反応のあった右脾、左脾に対応する側頭部(Y)の治療点に、左右の中指を軽く添えます。

「胃と腸全体が動き出しました・・・・・・歯(Aさんは、歯の治療をしています)に、やっぱりズシンっと来ますね。」

この状態で78分。次に、右膀胱、左肝に対応する側頭部(Y)の治療点に、左右の中指を軽く添えます。この間、Aさんは一言も話をすることなく78分過ぎました。

「今、どうですか?」

「落ち着きました。」

後は、ゆっくり20分ほど過ごしてもらいます。

最後に上腕診と首診を行い、指を添えるだけでそれぞれの診断に変化があるのか、チェックすることにしました。

上腕診:左胸椎圧痛点あり    首診:左肝圧痛点あり    

   :左腰椎圧痛点なし      :左胆圧痛点なし    

   :左小脳圧痛点なし      :左心包圧痛点なし   

                  :左胃圧痛点なし

                  :左脾圧痛点なし

                  :左小腸圧痛点なし

                  :右膀胱→圧痛点なし

:右胃→圧痛点なし

:右脾→圧痛点なし

上記のように、83%良くなっていました。左胸椎は、私の失敗で圧痛点が残った可能性があります。次回は、失敗しないようにします❗️

やっぱり、耳と仙腸関節

3年前から偏頭痛で悩んでいるCさんの続報

「今回は、翌日から少しずつ痛みが出て、金曜日がピークやった。」

前回は、完治したかと思うほど調子良かったのですが・・・・やはり、波があるようです。

「今回は、ノドが痛くて、痛くてノドを触りながら仕事していたんです。」

「そしたら、ここが痛ない?」

と、左側頭部の圧痛点に親指の爪を立てると、Cさんは、とっても痛がります。しばらく、押圧を続け、

「ノド・・・・どう?」

「痛み・・・だいぶ減ってる!」

そこで、山元式新頭鍼療法(YNSA)の教科書を見てもらい、首診で12内臓点を診て、ノドにあたる内臓点が肺であることを、理解してもらいます。その肺の治療点が側頭部にあり、たった今痛みを感じたところであることをお教えしました。

「ノドが痛なったら、ここを爪立てほぐしたらええんよ。」

「先生、ここも痛いけど・・・」

「そこは、小腸じゃけん、ここ・・・」

と、 その圧痛点の下にある圧痛点を、押圧。

「痛っっっっった・・・・確かに、痛みが減ってきた。」

Cさんには、圧痛点を感じることで、覚えていただきました。そして、今回も合谷診(人差し指と親指の間の触診)、上腕診(肘内側の横紋の触診)、首診をし、頭部に合計24本置鍼。

これで、かなり頭痛はなくなりましたが、まだアゴにしつこい痛みがあります。これをなくすために、昨日の「耳と仙腸関節」の理論を使います。

Cさん、ここ痛ない?」

「痛い!」

Cさんの左座骨付近を押圧すると、確かに圧痛点があります。そこは、Cさんが痛がっていたアゴに対応する個所だと考えています(興味ある方は、昨日の症例をみていただくと分かります)Cさんには、左脚だけあぐらを組んでもらい、私がCさんの足ウラを固定。Cさんには、固定した足ウラをゆっくり元に戻すような動きをしてもらいます。

「どう?」

「あれっ・・・・痛くない・・・どうして?」

やはり、「耳と仙腸関節」は、筋膜が綱引きをしている関係のようです。そこで、C さんに自分自身で出来る操法をお教えしました(イラスト参照)。これは、かなり効果があると思います。次回の来院を楽しみにしています。

耳と仙腸関節

1年ぶりに来院の20才代の患者Aさん

1ヶ月前から腰痛で悩んでいました。前屈をすると痛いそうです。前々回の症例で説明したのですが、前屈をして痛みがある場合は、椎間板が原因で起こっている可能性があります。前屈することで、椎間板の髄核を刺激し、神経が炎症をおこして腰痛になるようです。

Aさんにも、頭に置鍼する事で腰痛治療をします。なぜ、頭に置鍼して腰痛が治るのでしょう?特に、腰痛は耳の前後に置鍼するのは、何故でしょう?これから説明するのは、あくまで私の解釈ですので、本当かどうかわかりません。

耳は、頭蓋骨と下顎骨と頸椎が交差する個所、大事なポイントです。これに対応する個所が、仙骨と寛骨(腸骨+座骨+恥骨)と腰椎が交差する仙腸関節になります。

腰痛の場合、この仙腸関節付近が痛い場合が多くあります。この周辺の筋膜がねじれて、頭蓋骨と下顎骨と頸椎の交差している筋膜と、綱引きのように引っ張りあいをしていると考えます。

そこで、耳の圧痛点(筋膜がねじれたところ)に置鍼すると、軸索反射という現象が起こり、周辺がゆるんできます。すると、今まで綱引きをしていた仙腸関節あたりの筋膜がゆるんでバランスを保つのだと思います。

Aさんには、いつものように合谷診(人差し指と親指の間の触診)、上腕診(肘内側の横紋の触診)。

合谷診:左(治療を左側から始めます)

上腕診:左頸椎(1)、胸椎(3)、腰痛(5)

:右胸椎(3)、腰痛(5)、大脳(1)

( )内の数字は置鍼の数です。Aさんは、前屈をしても腰に痛みはありません。

「今度、なんかあったら早めに来てくださいね!」

と言ってお別れしました。

ギックリ腰のCさん

仕事を終えて、夕方に来院されました。ここで、師匠・加藤直哉先生の著書「山元式新頭鍼療法の実践」から急性腰痛症のフィンランドの報告記載を、引用します。

急性腰痛症の患者さんを無作為に3つのグループに分けます。

第一グループは2日間安静をとります。

第二グループは運動指導を行います。(理学療法士が前後左右に腰を動かすように指導)

第三グループは痛みの範囲でなるべくゆっくり普段通りに過ごします。

そしてその後の腰痛持続や程度、仕事の支障、欠勤日数をチェックしていきます。

結論です。

最も結果がよかったのが第三の、出来る範囲で安静をとらず動いたグループ、もっとも悪かったのが安静にしていた第一のグループでした。

とあります。ですからCさんは、ギックリ腰にもかかわらず夕方まで仕事をしたことが、良かったのです。では当院治療効果は・・・

「昨夜は、全く動けない感じ・・・・朝起きても、同じ。それでも、車運転したり、取材の仕事を受けたり・・・何とかこなせて、来れました。昨日よりは、良くなっています。」

「実は、なるべく普段通りの動きをしてる方が、安静にしてるよりカラダにはいいんですよ。」

加藤直哉先生のオオム返し。

早速、上腕診(肘内側の横紋の触診)

左:頸椎(1)腰椎(D2.Iソマ7)

右:腰椎(D2.Iソマ7)

上記でギックリ腰は治りました。

補足として、外果治療点(外くるぶしの圧痛点)にパイオネックス4ケ。

両肘外側の圧痛点に2本ずつ4本置鍼。

足底に1本ずつ2本置鍼。

左:頸椎(1)腰椎(D2.Iソマ7)

右:腰椎(D2.Iソマ7)

を説明します。

①左上腕診で、頸椎に対応する個所に圧痛点があり、オデコの治療点(A点)に1本置鍼で、圧痛点がなくなりました。

②Cさんの腰痛に集中します。

D2とは、D点に2本置鍼ということです。(イラスト参照)

Iソマ7とは、Iソマトトープ(小さな人型)に7本置鍼ということです。(イラスト参照)

途中、感覚の鋭いCさんは、置鍼するたびに、

「あっっ・・・今の効きました・・腰がゆるんで来るのが分かります。」

など経過報告をしてくれるので、楽しく治療できました。

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洗髪時、頭のてっぺんが痛い!

50才代の女性患者Bさん、8ヶ月ぶりの来院です。2日前から腰痛になり、前屈すると痛いそうです。ここで、師匠・加藤直哉先生の著書「山元式新頭鍼療法の実践」で腰痛に関する記述があるので引用します。

椎間板ヘルニアとは、「椎間板の軟骨が破れて、ゼリー状の髄核により神経が機械的に圧迫することで起こる痛み」というのがこれまでの説明でした。しかし近年は髄核そのものに、神経の炎症を起こす作用があることが分かってきました。つまりヘルニアの痛みは単なる圧迫によるものではなく、炎症によっておこるものと考えられるようになっています。そのため、神経の炎症が収まればヘルニアがあっても痛みは収まります。機械的な圧迫という要因を完全に否定するものではありませんが、「神経の圧迫だけで痛むのではない」、というのが正しい理解です。

また、炎症の痛みも、免疫細胞の一つ、「マクロファージ」が炎症を感知して、その原因であるヘルニアを食べてくれることで改善します。そのため、自然に消えていくヘルニアがたくさんあることもわかってきました。椎間板ヘルニアの90パーセントの患者さんは、自然治癒が期待できます。

とあります。椎間板ヘルニアの患者さんには朗報です。また、前屈をして痛みがある場合は、椎間板が原因で起こっている可能性があると、加藤直哉先生は、おっしゃっています。

Bさんは、前屈すると痛いので、前屈することで、椎間板の髄核を刺激し、神経の炎症を起こしていると考えられます。

合谷診(人差し指と親指の間の触診)右:右側から治療を始めます。

上腕診(肘内側の横紋の触診)

左:頸椎(1)、胸椎(3)、腰椎(5)、脳幹(1)、大脳(2)

右:胸椎(2)、腰椎(6)、大脳(1)

( )の数字は、置鍼の数を表します。

この置鍼で、Bさんは、前屈がスムーズに出来指先が、足の甲まで届くようになりました。

その後、肩甲骨と膝ウラに鍼を刺して抜き、後はゆっくり休んでもらいます。

「コホン、コホン!」

「あらら・・・ノドが痛いんですか?」

「10月下旬から、3ヶ月で4回も風邪をひいて、その度に抗生物質を飲んでいました。」

「じゃ・・・・ここ、痛くないですか?」

と、頭の頭頂部付近の圧痛点に親指押圧。

「痛い・・・・そこって、シャンプーするたびに、痛いところです‼️」

「ここは、ノドと肺のツボなんです・・・だから、痛かったんです・・・刺激してあげると、いいですよ。」

納得した顔のBさん。頭頂部に2本置鍼し、30分程休んで、治療終了です。

「これで、明日から仕事大丈夫です。」

とニコニコ顔で帰られました。

左半身が痛い

 

 

1カ月ほど前、回転イスから転び腰を打撲した60才代の女性患者Bさん。左の首から肩にかけてと、左前腕に痛みがあります。また、昨夜は左腓腹筋のこむら返りがありました。打撲した時、左側に重心が掛かったのかも知れません。

上腕診(肘の内側横紋の触診)

左:頸椎、胸椎、脳幹、大脳

右:腰椎、脳幹、小脳

上記に対応する個所に圧痛点があり、6本の頭への治療点に置鍼。痛みがなくなりました。これが基礎治療で、自律神経が整いました。今回の治療では、操体法(動きの操法、皮膚の操法)を取り入れてみます。

山元式新頭鍼療法(YNSA)では、手足反射区の対応をします。

手=足     手首=足首

前腕=下腿   肘=膝

上腕=大腿   肩関節=股関節

肩甲部=腰部

上記の対応は、見事な自然の法則。具体的にいうと、右手親指内側を痛めると、右足第1趾内側に圧痛点が出来ます。そのため、右足第1趾内側の圧痛点をとる事で右手親指内側の治療ができます。

Bさんの場合、左前腕が痛いため、昨夜左ふくらはぎのこむら返りがあったと考えることもできます。こむら返りというのは、血水不足や疲れ過ぎが原因で、ふくらはぎの筋肉が縮む事です。そこで、イスに坐ったままで、左脚を伸ばし爪先を軽く上げてもらいます(背屈)。

私がBさんの踵(かかと)を左手で持ち、右手で軽く足底を背屈させます。

「私が、足を軽く固定していますから、つま先を軽く下にグーをするようにゆっくりと下げてみて下さい・・・・それと同時に、かかとが、太ももの内側に付くような動きをしてみて下さい・・・・実際には、私が固定してますので、動かないのですが・・・・カラダの中は動いています・・・・決して力まないで・・・一番気持ちのいい力加減を見つけてください・・・・カラダの中心、腰を使って・・・背中で・・・肩甲骨も使ってみましょう・・・」

などと、言葉掛けをしながら、動きを誘導します。これで、Bさんのふくらはぎは随分緩みました。次に、Bさんが最も気にしている左前腕、左肩に対応する個所に置鍼をします。

C点(正中線から4.5cm程左の生え際あたりの圧痛点)2本

Iソマトトープ(側頭部の小さな人型)3本

胸部ソマトトープ(胸骨の小さな人型)5本

上記置鍼したまま、奥のベッドでゆっくり仰向けになってもらいます。実はBさん、左の母指球も痛いのです。そこで、Bさんの手足反射区をまとめます。

痛いところ   対応するところ

左肩甲骨    ①左腰部

左前腕     ②左膝内側

左母指球    ③左第1趾

①②③の圧痛点に軽く指をふれる操法を20分。

「先生、背中と足首の軽さが全然違う❣️」と言葉を残してニコニコ顔で帰られるBさんでした。

高校バレー部、久しぶり!

夜、練習が終わりお父様と一緒に来院されました。春高バレーでも活躍したB君、鍼は初めてで怖いそうです。そこで、使用する鍼を実際に見てもらい少し安心してもらいます(逆に怖くなったかも・・)。

B君は、2日前から太ももの前側(大腿四頭筋)が痛くなったそうです。

合谷診(人差し指と親指の間の触診)では、右が痛いので治療は右側から始めます。

上腕診(肘の内側横紋の触診)

左:胸椎

右:頸椎、腰椎、脳幹、大脳

上記に対応する部位に圧痛点があります。それぞれの圧痛点には、頭に治療点がありそこに置鍼していきます。不思議に思われるでしょうが、置鍼した瞬間に圧痛点の個所がゆるみます。鍼が初めてのB君には、これを体感してもらうのが一番です。そこで、右の脳幹に対応する生え際から2cmほど上の中央部に置鍼し、圧痛点を押圧します。

「どう?」

「・・痛くない・・・?」

不思議そうに唖然とするB君を見て、鍼の恐怖がなくなった事が分かりました。もうこれからは、いつものペースで置鍼していきます。合計6本の置鍼で圧痛点はなくなりました。

これは、基礎治療で自律神経を活性化します。

次に、左右の太ももの治療に移ります。今回はIソマトトープ(小さな人型)から治療点を探ることにします。右太ももに当たる個所に3本置鍼し、

「どう?・・・太もも」

「・・・・??右の太ももは痛くないから、左が痛いです。」

「そしたら・・・左に刺すので、こっち向いてくれます?」

左側頭部にやはり3本置鍼をすると、左の太ももの痛みもなくなりました。これで十分なのですが、B君の上腕を触ると、ずいぶんハリがあります。そこで、上肢に対応する側頭部にも3本置鍼し、ベッドで30分休んでもらいました。

その間、お父様に山元式新頭鍼療法の説明をし、ずいぶん関心を持っていただきました。少しずつ浸透して行きますように❗️

ボディービルダー?

最近、土曜、日曜日に予約なしの患者さんが、来院することが何度かありました。今日も、午前中にお一人。50才代の男性患者Aさん、2週間前から左首、肩及び左の背中にかけて痛みがあり、右肩(三角筋)も痛みます。

Aさんは、2年程前にかかと(踵骨=しょうこつ)を粉砕骨折し、そのリハビリとしてジムに通い始め、ボディービルダーのような体型をされています。週に5日くらい通っているそうです。このような方は、動くのが得意。そこで、操体法から始めることにします。

ベッドに仰向けなってもらうと、左足が1cm程長い。これは、骨盤が左に下がっているからです。両膝を立ててもらい、左右にゆっくり倒してもらいます。

「Aさん・・・左右どちらの方が、楽ですか?」

「・・・右の方が楽です。」

「そしたら、両膝を左に倒してみてください・・・私が、膝を押さえていますから、ゆっくりと、楽な右の方へ戻してみて下さい・・・実際には、動かないのですが・・・・カラダの中は、ゆっくり動いています・・・・決して無理しないで・・・気持ちのいい力加減で・・・・」

などと言葉掛けをして、Aさんのカラダに向かいあっていただきます。上手くいったようです・・・Aさんの足の長さがそろいました。

この後、上腕診(肘の内側横紋の触診)、首診をするのですが、Aさん圧痛点が見当たりません。やっと左の膀胱に圧痛点1つ。Aさんは、ジムに通って体調管理に気をつけておられます。健康診断ではどこも異常がありません。

そこで、Aさんの気にしている左首、肩、背中をイラストにあるよう置鍼。すると、痛みがなくなりました。後は、右肩・・・何となく右母指球かな(ジムで母指球を使っているイメージ)と、右母指球を押圧し、鍼を刺して抜くこと3回。

「・・・どうですか?」

「・・・いいようです・・・かなり、楽になっています。」

そこで、マイブームの胸骨に置鍼する事にしました。

「・・・どうですか?」

「・・・・あれっ・・・これだったら、右手で、シートベルト楽々できます‼️」

これで治療は終了とし、Aさんには30分ゆっくり休んもらいます。ジムで週5日も通い体調管理しているAさん、治りがとても早い❗️・・・・・と思いました・・オレもやってみるか・・・・