足ウラは後頭部で治す

7年前に、大腿骨を骨折しボルトが3本入っている70才代女性患者Aさんの続報です。Aさん、来院されるや否や、

「先生、足のシビレが全然ないなった!ようなりよる。」

初診の問診では、臀部から足までのシビレだったのですが、最初の治療で足首から足底までのシビレになって、2回目でシビレは取れたようです。ただ、朝起きた時、腰が痛く熱を持つ時もあるそうです。それは、しばらくすると治ります。

2回目の前回では、足先の感覚が無かったのですが、それが戻ってきています。しかし、まだ完全ではありません。

合谷診(人差し指と親指の間の触診)上腕診(肘内側の横紋の触診)で、頭に6本置鍼。最後に足ウラねらいで、後頭部に2本置鍼します。

「先生、顔が熱うなってきた・・・・カラダもポカポカしてきた。」

「反応が早いね~~、びっくりじゃ‼️」

その後、前回同様に、指先を1寸(長さ3cm)5番鍼(直径0.25mm)で指先に「ツンツン鍼」をします。

「先生、今日は痛ない・・・・気持ちがええ・・・・・何か、眠ならい(眠くなります)。」

「えっ・・・ホント!変わるもんじゃね~~、前回はあんなに痛がっとったのに。」

「先生、今度は腰が熱うなってきたわい・・・・・腰が治りそうな気がする。」

「う~ん、そうじゃね~治らい(治るよ)。」

眠くなったAさんには、ベッドで眠ってもらうことにします。20分ほど眠ってもらいカラダをチェック。受付の台を持って爪先立ちが何回もできます。杖なしでスタスタと歩けます。

「先生、爪先の感覚はあるし、シビレもない。」

パイオネックス(円皮鍼)を耳ウラと手の甲に貼って終了としました。

 

 

ツンツン鍼2

ツンツン鍼2

7年前に、大腿骨を骨折しボルトが3本入っている70才代女性患者Aさん、昨日ブロック注射をしたところです。今、一番気になっているのが、両足先に感覚がないこと。感覚がないため、歩行時転ぶ可能性があり、怖いそうです。そのため、室内でも杖をついて歩いています。

今回は、2回目の治療。前回の治療では、両足先の感覚が戻ったのですが、翌朝には元に戻り、感覚がなくなったそうです。それでも、感覚を取り戻した体験があるので、元気よく来院されました。合谷診(人差し指と親指の間の触診)の後、左A点(オデコの生え際)に置鍼をすると、

「先生、足先に来た❗️」

「えっ・・・もう来た?」

「来た・・・両方の足先❗️」

左A点は、頸椎をねらっているのですが、たった1本の置鍼で足先に反応があるとは、驚きです。理由はよく分かりませんが、頸椎に変化があると、当然つながっている腰椎、胸椎などにも変化があるはずです。A点には、合計3本、Iソマトトープ(小さな人型)の耳ウラに2本、後頭部にあるKソマトトープの足ウラに4本置鍼しました。

「先生、膝から下にドーンと来とる・・・感覚(足先の)あるし、力をいれることができらい。」

しばらく経って、

「先生、これ見て❗️爪先立ちが出来る‼️」

受け付けの台に左手を置き、しっかりと爪先立ちを何度もするAさん、大変嬉しそうです。頭鍼だけでかなり効果が出ています。今度は、足ウラに対応する左右手のひらに一番細い鍼を刺して抜きます。続いて「ツンツン鍼」を左手にします。「ツンツン鍼」とは、1寸5番鍼(長さ3cm直径0.25mm)で、行う強刺激の散鍼。

「先生、これ効く‼️・・・凄い・・・両方の足先にジンジンジンジン・・・もの凄い‼️」

「先生、痛いほど効く・・・痛い‼️けど、効く・・・」

前回は、1日しか保たなかったので、今回は、左手の指関節にパイオネックス(円皮鍼)を合計8ケ貼り終了としました。Aさんは、3日後に来院予定です。

ツンツン鍼

ツンツン鍼

1年半前から、通院の50才代女性患者Aさん。19才の時、交通事故で1か月入院し、体調不良でメニエール病、腰痛、膝痛等に悩んいました。当初は、週に2回の通院。それから、週に1回、2週間に1回となっていき、今では1か月に1回、体調管理で通院されています。

今回の主訴は、肩こり。

東京で、山元式新頭鍼療法(YNSA)中級2セミナーを受け、頭に刺す鍼の威力をしっかり体感しました。そのため、患者さんの表情で、その効き目をある程度リアルに感じるようになりました。以前、Aさんは1本の置鍼で、くしゃみと目の充血、流涙の反応が1度に起こった事がありました。今回はどうでしょう?

合谷診(人差し指と親指の間の触診)で、脳幹と頸椎対応で6本置鍼。途中で、鼻と目に反応が出てきたので、オデコにある感覚点(目、鼻)にそれぞれ置鍼。

さて、これからC点の肩(正中線から4.5cm外で生え際のやや上)ねらいで、置鍼をしていきます。左親指の爪を立て、

「こことこっちは、どっちが痛いですか?」

「あっ、そこです・・・」

Aさんの感覚に寄り添って置鍼をしていきます。しばらく経って、

「先生、肩が熱くなってきました・・・手も、ほらっ・・・・こんなに熱いでしょう?」

「あらっ、ホントだ・・・・熱い!」

今回は、肩から指先に効いているようです。左右に2本ずつ合計4本置鍼。

次に肩甲骨⇄腸骨という関係より、肩甲骨のコリをお尻(大臀筋、中臀筋、小臀筋)に鍼を刺してゆるめます。手首の圧痛点にも鍼を刺して抜いていき、最後は、1寸5番鍼(長さ30mm直径0.25mm)で、足の親指をツンツンと刺します。

「先生、今の効いてます・・・肩が軽いです❣️」

足先の鍼を、「ツンツン鍼」と呼んで首、肩こりに使おうと思います。

正三角形

正三角形

遺書を、書いた安堵で、長生きし

居れば邪魔、出かけりゃ事故かと、気をもたせ

この動悸、昔は恋で、今 病(やまい)

などの川柳を教えてくれる80才代の女性患者Bさん。2年前、右膝に人工関節の手術をしましたが、今回、気になるのが前腕の痛み。それと、腰痛(腰椎4番、5番あたりの1面)です。

親戚から、釣ったスズキとアジ28匹をもらい、重い包丁で調理。その上、アイロン掛けの仕事を1時間したため、前腕(特に右)が痛みます。昨日は、痛くて仕方がないので押圧し過ぎ、3カ所ほどアザができています。

合谷診(人差し指と親指の間の触診)で基本点に置鍼。これで、腰痛は腰椎5番あたりの1点。その後、右前腕をねらいC点の前腕(オデコの生え際正中線から右に4.5cmあたり)に、3本置鍼。

「先生、右腕ずいぶん楽❗️やわらかい・・・どうして?」

「そういう法則があるんですよ。」

ついでに、左前腕も同じように左のオデコに置鍼します。これで、前腕の痛みは8割なくなったようです。

「Bさん、まだ右腕痛いところ、あるでしょう・・・そこ、探して、鉛筆で印つけますね~」

すると、3点の綺麗な正三角形ができました。それと同じ圧痛点の正三角形が膝の下にもあるはずです。丁寧に見つけていくと、相似形の正三角形がありました。そこに寸6(50mmの長さ)3番鍼(直径0.2mm)を3本置鍼。

「先生、びっくり‼️痛くない・・・・どうして❓」

「Bさん、肘を膝で治すという法則があるんですよ!」

後は、大好きなフォークソングを聴きながらゆっくりしてもらいます。いつも新鮮な驚きを持っているBさんは、とても素敵です❣️

7年前に大腿骨骨折でボルト3本

7年前に、大腿骨を骨折しボルトが3本入っている70才代女性患者Aさん、杖をついて、タクシーを降りてこられました。鍼治療は初めてのため、緊張した面持ちで来院されました。この2~3年、臀部から足首にかけてしびれ、夕方には熱っぽくなる時があり、両足先の感覚がありません。

2~3か月前から、2週間に1度の割合でブロック注射をしていますが、2~3日で元に戻るそうです。

「鍼は怖いけん、ようこなんだんよ(来ることが出来なかった)。医者には、しびれは治らんと言われて・・・」

「・・・・治らんと言われたんですか?・・・ふ~ん・・やってみましょう。」

合谷診(人差し指と親指の間の触診)では、左手に反応があります。A点(オデコの生え際中心部)とD点(左耳の前)Iソマトトープの腰椎(左耳のウラ)に置鍼。

Aさんは、足先に感覚がないので、後頭部にあるKソマトトープ(小さな人型)の足ウラあたりに4本置鍼。どうやらこれが効いたようです。

「足先に感覚が出て来た・・・鍼は、全然怖ない・・・ブロック注射にくらべたら、何ともない。」

「そうじゃろ!・・・大したことなかろ?」

「気持ちええぐらいじゃ。」

「今度は、手を出して下さい・・・・ここ(指付け根の関節)痛い?」

「痛い❗️ものすごく痛い。」

「ここと、足先とは、つながっとるんよ・・・一番細い鍼で刺しますね~」

圧痛点を丁寧に見つけ、鍼を刺していくと、

「先生、来よる❗️足先から上向いて、響いて来よる・・・上がって来よらい❗️」

と、Aさんは子供のような目をして、私に教えてくれました。今度は、手の甲の関節に鍼を刺していきます。ついでに、1寸の5番鍼(直径0.25mmの太め)で、指をツンツン。

「先生、手が熱い・・・・・痒なってきた‼️」

「Aさん・・・これで、足先とかどうですか?」

「感覚がある・・・・しびれは、少し残っとるけど、ようなった・・・手(に対しての鍼)が、よう効いた‼️」

しばらくは、週に2回のペースで来院することをお勧めして、タクシーを呼ぶことにしました。

新しい操体法と鍼灸の融合

 

新しい操体法と鍼灸の融合

デザートは、昔はケーキで、今くすり

化粧品、無駄だと妻に、まだ言えず

居れば邪魔、出かけりゃ事故かと、気をもたせ

などの川柳を教えてくれる80才代の女性患者Bさん。2年前、右膝に人工関節の手術をしました。今回気になるのは、右の前腕。

「先生、23日前から急に痛くなって・・・・」

Bさんは、洋服デザインや裁縫の先生をしている為、腕を良く使います。今回も使いすぎが原因だと思います。また、慢性的な腰痛もあります。合谷診(人差し指と親指の間の触診)をして、オデコに2本置鍼。次にC点の前腕に対応する個所(剃り込みあたり)に、丁寧に2本置鍼をします。

Bさん、右腕どうですか?」

「あらら・・・痛くない・・・」

「今度は、左腕をねらいますね〜〜」

左の剃り込みあたりの圧痛点に2本置鍼。

「今度は、どうですか?」

「・・・・柔らかい!先生、どうして?・・・痛くない。」

「・・・う〜ん、そういう法則・・もう、腕は大丈夫ですか?」

「はい、大丈夫です。」

次に、ベッドに移動し、うつ伏せになってもらいます。最近は、腰痛を肩甲骨で治しているのですが、今回は陶石を使ってみます。肩甲骨に陶石を乗せて軽くグルグルと手のひらで回すだけです。

「先生・・・・これ気持ちいい❣️

やっている私も、これはきっと気持ちいいだろうと感じます。腰がゆるんいくのも分かります・・・いっそのこと、お灸も!

圧痛点に鉛筆で跡をつけて、お灸を3壮ずつして、後はいつものようにBさんの大好きなフォークソングを聴いてもらい、ゆっくりしてもらいます。

今回は、新しい操体法と鍼灸の融合した治療となりました。次回のBさんの経過報告が楽しみです。

ほとんど何もしない治療

「先生、ちょっと気づきあったんですよ・・・・ここ(股関節内側)の痛みが、背中を指でこすると、なくなるんです・・・若い人だったら、これが長続きすると思うんですね。」

若い頃、バイクの事故で右脚骨折したのが原因で、右股関節が痛い60才代の男性患者Aさんが、新たな操法を教えてくれました。Aさんは、20年くらい前、当時は全く無名だった天城流の創始者・杉本練堂先生の筋膜はがしワークショップを受けたことがあり、ご自身のカラダに向き合うことを常にされています。

こういう時は、もっと気楽にカラダに付き合ってもらいましょう。

「Aさん、これ(ゴルフボールより少し小さい陶石)で、肩甲骨の圧痛点を押してみませんか?」

感覚の鋭いAさんは、私が施術するより、きっかけを作るだけで治療になることがよくあります。イスにも、ベッドにも物入れにもなる畳部屋で、陶石を右肩甲骨の圧痛点に当たるように置き、おき仰向けになってもらいます。

「先生、これいい❗️効きますね~~」

後は、Aさんにお任せです。10分くらい経つとAさんが起き上がってきて、

「先生、この一点が気になります。」

胸椎5番目(肩甲骨と肩甲骨の間)につまった感じがあるようです。その一点に、右手中指を軽く触れることにしました。

「・・・背中から肩にかけて、暖かい気が流れるような、いい感じです・・・太陽のような・・・・」

7~8分して、

「・・・Aさん、後はベッドに移動して、ゆっくり休んだら・・どうですか?」

「それは、ありがたい・・・ゆっくり寝ます。」

アメジスト(紫水晶)を敷き詰めた、遠赤外線を放つマットの上で寝てもらうことにしました。30°Cに設定しているので、ほんのり暖かく、気持ちいいはずです。

もうすでに、いびきをかいて寝ておられます。

20分くらい経ち、起き上がって、

「手の血行が良くなった❣️」

とニコニコ顔で帰られました・・・・・・私はただお付き合いしただけ・・・(*^ω^*)

肩甲骨にこだわる

 


3年前から頭痛に悩んでいる40才代の女性患者Cさんの続報です。

先週の木曜日が特に痛く、会社の同僚にも、「肩がパンパンにこってる」と言われたそうです。今日は、それほど痛みが強くはないのですが、後頭部からアゴにかけて痛みがあります。

前々回の「肩甲骨と腸骨3」で肩甲骨に置鍼して、腰痛とついでに、歯痛がなくなった症例を紹介しました。今回はCさんに対しても応用できると考え、肩甲骨に絞った治療を試みました。合谷診(人差し指と親指の間の触診)をして、頭に置鍼8本。これで、後頭部の痛みが消え、アゴの痛みのみとなりました。

Cさんには、ベッドでうつ伏せになってもらいます。今回は両肩がこっているので、両肩甲骨に鍼を刺して抜いていきます。肩甲骨は丁寧に診ていくと圧痛点は、あらゆるところにあります。ところが、WHO(世界保健機関)が定めた経穴(ツボ)361穴では、肩甲骨に5穴しかありません。

肩甲骨に関しては、これらの5穴にこだわらず置鍼しています。左右の肩甲骨の圧痛点に、10~12穴刺して抜き、左肩甲骨に関しては、お灸もしました。

今回は、随分効いたようです。Cさんは、しっかりとうなずいて、

「・・・効いてます!」

来週が楽しみです。

指が鍼2

1年前から、膝痛、足ウラのしびれ、腰痛で週1回のペースで通院される60才代の女性患者Aさん。膝痛、足ウラのしびれ、腰痛はなくなりました。現在は、体調管理で来られています。ところがAさんは、鍼があまり好きではなく、指を軽くふれるだけの操法をしています。

前回、合谷診(人差し指と親指の間の触診)で本来なら鍼を刺すところに、軽く指を当てる操法を行いました。しかも、施術時間は20~25分で、あとは、ゆっくり休んでもらいました。

「先週の治療、効いたように思います。今日は、特に気になるところがないです。右の歯痛もそれほど気になりません。」

繊細なAさんには、指による弱刺激が丁度いいようです。施術している私の指先にも、軽い電流のような微かな刺激が伝わって来ます。これを感じると、しばらくして、別の個所に指を移動するのが、Aさんには、いいように思います。次は、腰椎狙いで、耳の周辺を軽く包み込みます。しばらくして、

「歯にきます・・・痛くはないのですが・・・・きます。」

そこで、Aさんの左足元に移動し、左手でAさんの踵(カカト)を持ち、第4趾と第5趾の圧痛点に右中指を軽く添えます。しばらくして、

「歯にもっときます。」

歯が落ち着くのを待って、後はゆっくりフォークソングを聴きながら休んでもらいます。

1週間後の経過が楽しみです。

肩甲骨と腸骨4

2~3日前から、右腰がジンジンするような痛みの60才代女性患者Aさん。

「Aさん、そうしたら、右肩甲骨のここ辺、痛くないですか?」

「・・・痛い・・・そこへん、どこも痛い!」

「頭に鍼刺した後、肩甲骨を治療しましょう。」

合谷診(人差し指と親指の間の触診)では、やはり右腰椎に反応があり、右耳のうらに3本置鍼。ベッドに移動してもらい、うつ伏せになってもらいます。右肩甲骨の圧痛点を探しますが、どこを押しても、痛みがあり、「痛い→とっても痛い」のレベルです。結局12ヶ所に鍼を刺して抜き、その跡にお灸を3壮ずつ施術。

「ベッドを下ろすね・・・・これで、腰のジンジンする感じは、どうですか?」

「今は、大丈夫・・・逆に、左肩が重く感じるね~」

「そしたら、左肩をやりましょう。」

再び、Aさんにうつ伏せになってもらい、左肩甲骨に10個所、耳肩甲骨と同じ治療をしました。

「今度は、どうですか?」

「・・・・あっ、いい感じ!腰も楽です。」

やはり、腰と肩甲骨はしっかり対応しているようです。