スキー大好きな60才代の男性患者Aさん。いつものように温泉に入ってからの来院。
「ここへ、来るようになって、よく歩けるようになるでしょう。そうすると、翌日右股関節が痛くなって・・・プールに行って歩くと良くなって・・・そんなのを繰り返しながら良くなっています。」
「先生、今日は、胸椎の一点に来ています!」
Aさんは、スキーの最中に頭から飛び込んで埋まり、スキー板が雪面と平行になる事故を起こした事があります。その時、胸椎の一点が「ギック!」と来たそうです。
カラダが良くなってくると、その古傷が顕著に出て来るそうです。
「先生、一番大きなクスノキの瘤(こぶ)を、ここにお願いします❣️」
ということで、今回もAさん主導の治療です。腹診をするとおヘソの左右そして上にコリがしっかりあります。そのため、手首、足首の大事なツボに刺し置きします。ある程度柔らかくなったので、鍼を抜き、Aさんの指示通り大きなクスノキの瘤(こぶ)を胸椎の一点に合うように置きます。
枕もクスノキ。胸にもクスノキを置き、その上にAさんは、両手を置いて自分で圧をかけています。
「イボイボが気持ちいいですね~~。押しながら、手も胸も背中も気持ち良くなる❣️」
「胸椎の一点を押すと、顔面の左側に刺激が来る~~」
「先生、お腹触って❣️・・・・」
「アレッ、柔らかい、お餅みたいになってる!」
あまりに柔らかくなっているので、思わず声が出てしまいました。今のAさんには、この療法が一番あっているようです。