ET

いまでも、夢か現(うつつ)か・・・とあるシーンが脳裏に焼き付いています。

山元リハビリテーションクリニックでの2日目午後のセミナー。参加者が山元先生の治療を次々と受け、それを見学し質疑応答する時間です。

ある男性が、「○○が痛い」だったように思います。○○は何か忘れました。

山元先生は、その男性をマジマジと診て(特に顔面)、ゆっくりゆっくりと、右手を男性のおでこ付近に近づけ、人差し指を男性のおでこに、ぴたっと付けました。

「・・・・・どうですか?」

「・・・・・・治りました。」

『はああ~~~~~~~~~』と心の中で大声を出しながら、周囲を見ても、思ったほどの反応ではありません。むしろ困惑しているような雰囲気です。

今でも、あれはウソで、私の見間違いでは・・・・と、真剣に思い返します。思い返せば返すほど、映画のワンシーンと重なり、ますます想像の映像と化していきます。

ETが少年と指先を合わすシーン。

ETのストーリーは忘れてしまい、月に向かって自転車を漕ぐシーンと指先を合わせるシーンだけが記憶に残っているのと同じ、山元先生が男性のおでこにゆっくり人差し指を付けるシーンだけが、リアルな傷として脳裏に焼き付いて後は、ぼやけてしまっています。

「鍼以外でも代用できます。」とおっしゃった山元先生・・・・確かに、指で代用されていました・・・・ふう~~