2年前から通院され、現在は1ヶ月に1度の来院で、体調管理をされている50才代の女性患者Aさん。花粉症と食事後の胃が重いのが気になります。Aさんには、山元式新頭鍼療法(YNSA)の鍼が良く効きます。1ヶ月に1度の来院ですから、私の治療法が前回とは違っています。何と前回は29本も置鍼していましたが、今回は20本(まだ、まだ多いです・・・)。
合谷診(人差し指と親指の間の触診):右(右側から治療します)
左:頸椎(1)、胸椎(0)、腰椎(0)
右:脳幹(1)、大脳(1)、小脳(1)
進化系合谷診(上腕診と同じ頸椎~小脳までの診断が可能)
左:腎(1)、膀胱(1)、肝(1)、胆(1)、心包(1)、心(0)
右:大腸(1)、三焦(1)、脾(1)、小腸(1)、肺(0)
( )内は診断点の圧痛点が無くなる置鍼数。
上記の置鍼ごとに様々な反応があるAさん、くしゃみを始めました。そこで、脳神経の9番(舌咽神経と肺に繋がっています)に対応する頭頂部の治療点に2本置鍼。
「先生、鼻水が止まりました。」
続いて、オデコの感覚点(目、鼻)に4本置鍼。
「息が、しやすくなっています。」
これで、十分です。後は、ベッドでゆっくりしていただくだけです。普段はこのまま眠っておられるのですが、何故だか今回は、会話が弾みます。
「子供を産んでから、体質が変って花粉症になってしまいました・・・花粉症の鼻水は、風邪と違って水っぽい鼻水で、それが溜まってくるんです。」
「今は右の頭がグワングワン響いて効いています。」
20分後、
「右の方が治ってくると・・・今後は、左の方が効いています。」
しばらくして、
「今、落ち着きました。」
このタイミングで治療終了となりました。ベッドの横で患者さんの状態を聞いていくことの大切さを感じました。