痒み止めのメカニズム

先日、蚊🦟に刺された60才代男性患者Aさん。左薬指を腫(は)らし、とても痒(かゆ)いので、オデコの左側の生え際に置鍼、左足第4趾の圧痛点にパイオネックスを貼り刺激、そして、左側頭部のIソマトトープ(小さな人型)の指に当たる個所に置鍼し、痒(かゆ)みを取りました。

蚊🦟は、Aさんを刺した時、唾液を注入し皮膚を3分間マヒさせ(ウルトラマンみたいにその間に命がけの仕事をします)、刺した針が詰まらないように、血液を固まらない成分も出します。この成分が痒(かゆ)みの原因だそうです。

ではなぜ、山元式新頭鍼療法(YNSA)では、痒(かゆ)みまで取ることができたのでしょう?それは、山元先生の著書「あきらめなければ、痛みも、麻痺も、必ず治る!」に書いておられます。

75Pから始まる、「科学が証明した、針の6つの効果」の2番目の効果・「痛みを脳が感じないように、情報の通り道をブロックする」を「痛み」と「痒み」に置き換えると理解できます。

それでは、置き換えた文章にしてみます。

『針には、体から脳への情報の通り道をブロックする、つまり通せんぼをして、「痒み」の原因を脳に伝えないようにする働きもあります。

「痒み」は怪我などをした部位で起こっているように思えますが、そのメカニズムは大変に面白く、実は、「痒み」は脳が作り出しているのです。

(中略)

では、手や足などから遠く離れた脳へ、どのように情報が伝えられるのでしょうか。その情報の通り道となるのが「神経」です。神経は、白く細い繊維で、脳から体中にはりめぐらされています。針には、怪我などをした部分と脳との間にある神経をブロックする働きがあります。情報が脳に届かなくなり、脳は「痒み」を作り出さ出せなくなるのです。』

これでお分かりになると思います。

山元先生の著書は、何度も何度目読み返し、体験を通して身につける必要があるようです。