足ゆび打撲

 

昨日、左足の第3、4趾を打撲した80才代の女性患者Aさん。娘さんの運転する車で来院されました。

「先生、ばあちゃんが、しきいにつまずいてしもて・・・歩くと、痛いんじゃと・・・」

「あらら・・・それは、大変じゃ・・・ゆっくり診させてもらいます・・・・病院には、行ったんですか?」

「行っとりゃせん・・・湿布貼っとるだけじゃ。」

という事で、治療に入ります。

合谷診(人差し指と親指の間触診)は左に圧痛点。左側から治療をします。

上腕診(肘内側の横紋周辺の触診)

左:頸椎(1)、胸椎(1)、腰椎(1)、大脳(0)

右:胸椎(1)、腰椎(0)

(  )内の数字は圧痛点が無くなった置鍼数、(0)は他の圧痛点への置鍼の影響で圧痛点が無くなったことを表します。これで、自律神経が整いました。

首診

左:腎(1)、膀胱(0)、胆(0)、三焦(0)、脾(0)

右:なし

腎の治療点に置鍼し、全ての圧痛点が無くなりました。これで、内臓が整いました。

さて、これから左足第3、4趾の治療になります。左側頭部のIソマトトープ(小さな人型)の足趾に当たるところに置鍼。

「これで・・・・・歩くと、どうですか?」

「・・・・・あれ?・・・ようなっとる。」

Aさんは、イスにすわったままで、左足底に圧をかけてチェックしています。

「今度は、別の場所に鍼をしますね!」

と、左耳の前側の圧痛点に置鍼。

「・・・・先生、痛ない・・・大丈夫じゃ」

後は、左足第3、4趾に対応する左手第3、4指にパイオネックス(円皮鍼)を貼って終了。

美空ひばりの曲を聴いてゆっくりしてもらい、娘さんのお迎えを待ちます。

「ガラガラ・・・こんばんは。」(午後9時ころ、お迎え)

「さあ、歩いてみてください。」

「・・・痛ない、歩ける、歩ける❣️」

と玄関を出られるお二人でした。