待合室の本紹介(その2)

私の好きなテレビ番組に「ブラタモリ」があります。私がまだ東京で生活している時(平成28年1月30日放送)、松山編を見ました。この番組が本になり、待合室にあります。

私は、18才までしか愛媛県におらず松山の歴史、地理をよく知りません。そのため、博識の天才タモリさんが、地形を見ながら歴史を読み解く様子は、痛快です。そして『オレ、何にも知らんな!』と己れの無知無能を知るのです。

無知その1:現在、51万5千人の人口で四国一の都市・松山は、お城ができる1648年までは、人がほとんど住んでいない広大な湿地であった。

無知その2:扇状地は、河川が山地から低地にに流れ出るところにできる扇形の地形で、河川に運ばれた土砂によって作られるため、洪水が頻繁に起き、そのままでは大きな街は作れない。つまり、扇状地の松山地域は、街造りには不向きだった。

無知その3:都市造りに不向きな扇状地に行った土木工事が2つある。その1つは、暴れ川の石手川に高さ2mの土手を南北に1km造り、洪水を防いだ。もう1つは、石手川の上流の岩堰(いわぜき)と呼ばれる地域の川底の岩盤を掘り下げ、水深を下げ洪水を防いだ。

無知その4:母校松山東高校のグランドに一段高い個所があり、1500m持久走で踏みつぶしていた一角が、その土手であった。

無知その5、あのタモリさんさえ分からなかった岩堰(いわぜき)の秘密。これは、本から引用します。

『「岩堰の川底を深くするのにどれくらいの期間を費やしたと思いますか」。梅木さん(案内人)の問いかけに、「長さ200mでしょ。15年くらいかな」とタモリさん。主な道具がノミですから、それくらいはかかりそう。しかし、答えはなんと「1年ほど」。

作業には農民たちも駆り出されました。掘り起こした石くずを1升持っていくと、同量の米をもらえたそうです。』

凄いですね~、わずか1年で工事を終えたなんて・・・・豪雨が毎年当たり前になりつつある今の日本に、大規模な治水工事が必要です。宮脇昭(みやわきあきら)横浜国立大学名誉教授が提唱している森を土手に造り変えることなど出来ないものでしょうか・・・