昨年暮れ、飛び込みで当院にこられた70才代の男性患者Aさん。現在は、週2回のペースで来院されています。Aさんは息苦しさのため、死をも覚悟したそうです。たまたま、近所にあった当院を選んだだけで、当院に対しての予備知識は、全くありませんでした。
「先生、もし頭に鍼刺す治療法じゃと知ってたら、絶対来なんだですワ!・・・・この間も、腰痛の知り合いに勧(すす)めてみたけど、頭に鍼刺すというだけで、相手にしてくれませんでした。」
一般的に鍼のイメージは、患部に刺して痛みを和(やわ)らげる治療だと思います。そんな治療をしていたのは、母校・東京医療専門学校附属施術所で研修をしていた2年間だけです。しかし、ここでの2年間は、治療家としての基礎を学ぶことが出来たので非常に有意義でした。また、母校では卒業生を対象とした卒後研修があり、それに参加後、お世話になった先生に挨拶(あいさつ)に行ったのが、
運命的な出会いとなりました。
「今、山元式新頭鍼療法(YNSA)が凄いよ!」
N先生のこの一言で、私の人生が変わりました。インターネットで調べてみると、山元敏勝先生はご高齢にもかかわらず、現役医師として治療をされています。「創始者に会わないと、後悔する」という気持ちが行動の原動力となり、宮崎セミナーに参加したのです。あれからもう2年経ちます。今では、鍼治療は、山元式新頭鍼灸療法(YNSA)のみ。現在進行形で頭から足のみの治療法に移行しています。まだ、数ヶ月かかると思いますが、実現は可能だと思います。
そうなると、「頭に刺す?!」という壁がなくなり患者さんも来やすくなるかも知れません。