レジージャクソン(その1)

大谷翔平選手が39本のホームランを打ちました。エンジェルスの歴史で39本のホームランを打ったのは、ニューヨークヤンキースで活躍したミスター・アクトーバと呼ばれたレジージャクソン以来だそうです。レジージャクソンは私が20代にニューヨークにいた時のヒーロー。当時家賃が225ドルの安いアパートに住んでいると、同じ専門学校の同級生からの電話がありました。

「ヒロム(私の名前)、テレビが歩道に置いてある。映るかもしれないので、運んでみようか?」

私がテレビを持っていないのを知っていたので、わざわざ教えてくれたのです。2人で真空管仕込みの重いテレビを、3階のアパートまで運び、スイッチをつけると白黒の画面が浮かび上がりました。これで、大好きなニューヨークヤンキースの試合が見れるようになったのです。友人のTさんに大感謝です。それからは、ヤンキースの試合を毎日見る日々。レジージャクソンの豪快なスイングに魅了されっぱなしでした。私にとって野球のヒーローは長嶋茂雄選手、その次のヒーローがレジージャクソンでした。そんなある日、やはりヤンキースの試合を見ているうちにだんだん画面が狭まってきました。

「あれ?どうしたんじゃろ・・・・・」

などと、思っているうちにもう少し縮まってきました・・・・そして、一本の線になったとおもったら、スーっと線が消え暗い画面となり・・・・ただの箱になってしまいました・・おしまい。

(次回はレジージャクソンの話その2となります)