耳ウラ

1年半ぶりの来院の30才代男性患者Cさん。1週間前から左腰部に痛みがあり、前屈みすると痛く、立っているだけでも痛みが生じるそうです。そこで、いつものように膝診と首診を行い7本置鍼。これは、背骨を整えることで自律神経を整え(膝診)、首を整えることで内臓を整えるのです。

「はい、これで腰の状態はいかがですか?」

「・・・・・いいですね!」

と、Cさんが思わずニッコリ。その後腰の治療点に3本置鍼したのですが、最も効いたのが耳ウラの置鍼です。その理由は2つあるように思います。
①耳ウラは、頭蓋骨と下顎骨と頸椎が交差する場所で、これに対応する場所が仙骨と腸骨と腰椎が交差する個所(腰痛の個所)で、筋膜を通して影響を与えているため、耳ウラを置鍼することで、ゆるむと腰痛の個所もゆるむ。

②スーパーフィシャル・フロント・ラインという足の甲から膝大腿部前面、腸骨、恥骨から鎖骨、耳ウラへと流れる筋膜の耳ウラに置鍼することで、腸骨(骨盤)がゆるむ。

と私なりに理解しています。今一度、解剖学的視点で説明できれば分かりやすいと思うのですが・・・・言葉足らずで、難しい!

ヒマワリ談義

鍼灸院のあるビルの外壁を塗り直す作業に職人さんが来られています。その職人さんから、

「ここに、背の高いヒマワリが植っとたろ!毎回、ここ通る時見よったんよ。」

「えっ!知ってましたか・・・・3m90cmくらいになったんよ。あのね、一昨年は背の高いのと、低くて花が沢山咲くヒマワリを植えたんじゃけど、去年、畑はいじったらいかんと言われて、ほうとったら、何と背が高くて花がいっぱい咲くヒマワリが出来たんよ。そして、オーナーから、畑を使っていいという許可をもらったもんで、今年は野菜を作ろうと思っとるんよ。今、野菜高いけん。」

「それは、ええわい。」

「そうじゃろ・・・・そして、今度は、缶にその面白いヒマワリを植えてみようと思うんよ。」

「それは、楽しみじゃ・・・みんな喜ばい!」

と何気なく会話をしたのですが、あの背の高いヒマワリは、通る人々にインパクトを与えていたのを知ったのでした。

近藤林内祭

本日は、近藤林内翁の生誕日。惣河内神社で生誕祭がありました。弟の佐伯敦宮司の立派な祭事に感動いたしました。本気です。

本気が伝わると、参加者に元気が生まれるようです。未来が明るくなります。これが祭事なのです。

今後ますます、神道が世に広がるでしょう。ご先祖さまからのご意志を、私なりに昇華しお手伝いしていきます。よろしくお願いいたします。

モーツァルトが好き

鍼灸院には、セキセイインコの「ちーちゃん」がいます。買った時、小さかったので、「ちーちゃん」と名付けました。以前にも書きましたが、ちーちゃん自身、自分が飛べると思っていませんし、飛べません(一度試しに飛ばしましたが、落ちました)。そのかわり、クチバシと足を使ってヤモリの様に壁、天井をはいずり回ります。ですから、運動量は相当なものです。そのちーちゃん、音楽が好きなのです。一番好きなのは、モーツァルトの曲。続いてビートルズとなります。

最近のアップテンポの曲には反応しません・・・・静かなものです。モーツァルトの曲には、

「ちゅる、ちゅるる、ちゅちゅ」

といった心地よい小さな鳴き声で、ささやきます。それを聴いていると、こちらも和みます。これから、ちーちゃんの好みがどの様になっていくのか・・・・変化があれば、ご報告します。

左膝痛

1ヶ月前から、左膝内側に痛みを感じていた男子高校生B君。屈伸運動をしたり、左に体重をかけると痛みがあるそうです。たまに、イスに座っている時でも痛みがあります。
頭に見つけた脊柱の治療点に5本置鍼。その後、左膝及び左下肢の治癒点に3本置鍼。

「これで、屈伸しみて!・・・・・どう?」

「痛くありません!」

「うう〜ん、そうか・・・・そしたら左腕に鍼とお灸をしよう!」

と、山元式新頭鍼療法(YNSA)の定番、膝は肘で治す。左肘内側の圧痛点に細い鍼を刺した後、お灸を10壮して終了となりました。膝の痛みはなくなったのですが、5日後に治療予約をして帰宅されました。その翌日には、病院のリハビリ、そのまた翌日には、MRIを撮るそうです・・・・・果たして、どうなるのでしょう・・・

若いエネルギー

高校のスポーツ選手にとって、冬場の筋トレは、春夏の活動を左右する大切な作業です。具体的に聞いてみると、「デッドリフト」「ベンチプレス」「スクワット」と名前が上がりました。調べてみるとこれらが、ビッグ3といわれるトレーニング方法のようです。

それらのトレーニングには疎いので、今回は語りません。そのトレーニングの最中に、右足首に違和感を感じた男性患者A君。半年ぶりの来院です。高校生のスポーツ選手の場合は、首が痛いという時以外、首診(内臓状態の診断)をしないことの方が多いです。理由は、外傷が多いためです。

A君は、コンクリートや砂の上を走ったための右足首痛。いつものように、膝診を行い、頭に見つけた治療点に7本置鍼。その後、右足首狙いで4本置鍼すると、右足首の痛みが随分なくなりました。後は、右足首の患部に対応する右手首の圧痛点を探します。見つかった右手首の圧痛点にお灸を13壮。改めて言います・・・・足首痛は、手首で治す・・です。

お灸施術を終えた後、指先を同じ治療点に添えて、野口整体のような「気を通す」施術を行い終了です。後日、A君のお父さんが来られ、

「家内が驚いていました・・・・翌日から、普通に走っていましたから。」

若いエネルギーは、素晴らしい!

朗報

昨日、私が開業しているビルのオーナーからの朗報がありました。それは、駐車場に石積みして作った畑を使用していいということになったのです。今のオーナーになって、畑は一切てを加えてはならないと言われ、放置。畑の土を缶に入れて、そこに人参、大根を植えていたのですが、春からは畑に野菜を植えることができます。今は野菜が高いので、気合いを入れて作ろうと思います。

今、人参と大根を植えている缶にヒマワリを植えてみよう思います。春からの楽しみが増えました!

敷布団と羽毛の洗濯


我が家の近くに布団丸洗いができるコインランドリーがあります。酔っ払って、味ぽんをひっくり返したので、敷布団と羽毛布団をお洗濯。午前中は、布団丸洗いのプロが出勤しているので、11時過ぎから洗濯すると、最終仕上げ時にはプロがいないことになります。そこで、プロの話をよく伺ってから、自分でどれだけプロに近づけるかに挑戦。

羽毛布団の乾燥は40分。羽毛は洗濯時に玉状になっているので、それが残っているかどうかで、乾燥の度合いがわかるそうです。乾燥機に入っていた羽毛布団が、急にふっくらし始めたのが、35分ころなので、ちょうどいい感じがします・・・・で、チェック!・・・バッチリです。

敷布団もちょうどその頃に乾燥終了・・・・これも、バッチリ!さすがプロ!2700円でした。

体温37.2℃

現在、1月21日18時20分。私の体温を測ると37.2℃。これが私の平熱です。

専門学校に通っていた時、2ヶ月間約1時間おきに体温を測った時がありました。その頃は1日2食でしたが、起床時は35.6℃くらいが1番多く、徐々に上昇し、16時には37.0℃になり、夜になると36℃の前半になり酒を飲んで寝る・・・・朝早く起きて、早朝誰よりも早く専門学校に行って勉強するというパターン。勉強している時、徐々に体温が上昇し36℃代になっていきます。そして18時で再び37.0℃となるのです。体温の変動、1.4℃が私のパターンでした。

当時は、1日2食でしたが、現在は1日1食。それが原因かどうかはっきりとは言えませんが、10年以上前と変わらず、あるいはそれ以上に体温を維持しているのは、良いこと。そこで、「石原医学大全」の一節をご紹介します。

『鶏は抱卵するときは21日間もほぼ絶食する。卵は熱で温めなければ孵化しない。十分な熱を産生するのに最適なのは空腹であると本能的にわかっているのである。さて、空腹が体温というパワーを生み出すことを知っている人はどれだけいるだろうか。

ドイツの医科大学のイセルス博士だったか、「世界には2人の名医がいる。それは食欲不振と発熱だ」と言う名言を残している。

空腹になり、体温が上昇すると免疫を担う白血球が活性化する。体温が1℃上昇すると、一時的に免疫力は4~5倍になり、逆に1℃下がると免疫力は約30%減衰するといわれている。体温を上昇させる「空腹」は風邪からガンまであらゆる病気の予防につながるのである。』

マスクをするより、「空腹」を味合うことがインフルエンザには良いと思います。

開業9年目

あじさいの杜鍼灸院を開業して、今年で9年目になります。開院直前まで「あじさいの杜鍼灸整体院」と看板を作っていたのです。理由は、鍼灸治療と操体法を併用することを念頭においていたからです。

しかし、国家資格でない整体は、厚生労働省に認められていないので、「あじさいの杜鍼灸院」と現在の看板名となったのです。その結果、鍼灸を中心の治療となりました。当初は、杉本練堂先生の天城流湯治法を基礎に独自の鍼治療を行っていたのですが、時間がかかりすぎるのが最大の悩みでした。結果は出るのですが、治療時間に1時間30分から2時間と長時間を要しました。そんな時出会ったのが、山元式新頭鍼療法(YNSA)です。

天城流湯治法からYNSAに移行すると、治療効果、時短ともにアップ。YNSAを極めようと4~5年鍼治療に専念した結果、頭や足に治療点を見つけ始めました。今後は、これらの治療点と操体法を少しずつ融合して私なりの治療法を見つけてみよう・・・かな?