ワクワク

https://youtu.be/ookB1EoUz9E?si=u15OIbBWFcgUjYcI

最近、足裏に肘の治療点を見つけました。そこで、50才代の女性患者Aさんが、

「今日は、右の腕(前腕)が痛くって・・・」

「そしたら、そこを最初に治しましょう。」

といきなり、以前から見つけている足の治療点に親指で筋膜はがし。これで、ずいぶん痛みが軽減しました。

「・・・・・ちょっと、待ってください・・・ここ、痛くないですか?」

肘の治療点を見つけた後、前腕に位置する個所に鍉鍼(ていしん)という刺さない鍼でおすと、

「痛い!」

「ちょっと、押し続けますね・・・・どうです?」

「痛くない!」

と、Aさんの前腕が良くなりました。Aさんだけに当てはまる治療点かもしれません。しばらく、この治療点を押圧しながら見極めようと思います。これだから山元式新頭鍼療法が面白いのです。理論を理解して、私なりの治療点を見つけると・・・ワクワクします。
死ぬまで、このように生きれば幸せ!

 

骨盤矯正


2ヶ月前から週1回のペースで来院の男子高校生B君。左腰痛で腰椎分離症と診断されました。高校のスポーツ選手での腰痛は、腰椎分離症と診断される場合が多いのです。そこで、PCからコピペします。

『腰椎分離症は、初期の段階であれば局所の安静や鎮痛剤などの保存療法(手術を避ける治療)が有効です。そのためには早期に発見することが重要で、スポーツに伴って発症し、上体を後ろに反らすと誘発される腰痛が続く場合には、MRIなどによる精査が必要です。腰痛分離症は発症後早期であれば、多くの場合、保存療法のみで治癒することが期待できます。激しいスポーツに伴って発症することから、まずは原因である運動を一時的にやめることが求められます。加えて、腰部の安静を保つため硬性コルセットを使用します。こうした治療により、分離した腰椎の癒合と痛みの消失が期待されます。

そのほか、骨盤周囲の筋肉を伸ばすストレッチと筋肉の強化を行うことが有効です。治療後は症状や画像所見を確認しながら安静解除や運動の開始を検討していきます。分離症が治っていなくても強い痛みが持続することは多くありません。腰痛を繰り返すことがありますが、ほとんどは保存治療で改善し、日常生活に支障が出ることは少ないようです。腰痛予防には、腹筋・背筋の強化などが大切です。保存療法を行っても痛みが治まらない場合や神経症状がある場合には、手術的な治療介入を行います。腰椎分離症から腰椎すべり症まで病状が進行している場合には、脊椎固定術を行います。』

とあります。B君の場合、初期の段階なので、無理な練習をやめて治療に専念することにやっと納得してくれているようです。そして、セルフケアの仕方を徐々に指導しています。今日は、動画にある骨盤矯正を指導しました。

B君の場合、初診の頃は、珍しく右脚の方が長かったのですが、今回はいつのまにか右脚が短くなっていました・・・・これは、治療の成果では・・・・と思っています。

耳ウラ

1年半ぶりの来院の30才代男性患者Cさん。1週間前から左腰部に痛みがあり、前屈みすると痛く、立っているだけでも痛みが生じるそうです。そこで、いつものように膝診と首診を行い7本置鍼。これは、背骨を整えることで自律神経を整え(膝診)、首を整えることで内臓を整えるのです。

「はい、これで腰の状態はいかがですか?」

「・・・・・いいですね!」

と、Cさんが思わずニッコリ。その後腰の治療点に3本置鍼したのですが、最も効いたのが耳ウラの置鍼です。その理由は2つあるように思います。
①耳ウラは、頭蓋骨と下顎骨と頸椎が交差する場所で、これに対応する場所が仙骨と腸骨と腰椎が交差する個所(腰痛の個所)で、筋膜を通して影響を与えているため、耳ウラを置鍼することで、ゆるむと腰痛の個所もゆるむ。

②スーパーフィシャル・フロント・ラインという足の甲から膝大腿部前面、腸骨、恥骨から鎖骨、耳ウラへと流れる筋膜の耳ウラに置鍼することで、腸骨(骨盤)がゆるむ。

と私なりに理解しています。今一度、解剖学的視点で説明できれば分かりやすいと思うのですが・・・・言葉足らずで、難しい!

左膝痛

1ヶ月前から、左膝内側に痛みを感じていた男子高校生B君。屈伸運動をしたり、左に体重をかけると痛みがあるそうです。たまに、イスに座っている時でも痛みがあります。
頭に見つけた脊柱の治療点に5本置鍼。その後、左膝及び左下肢の治癒点に3本置鍼。

「これで、屈伸しみて!・・・・・どう?」

「痛くありません!」

「うう〜ん、そうか・・・・そしたら左腕に鍼とお灸をしよう!」

と、山元式新頭鍼療法(YNSA)の定番、膝は肘で治す。左肘内側の圧痛点に細い鍼を刺した後、お灸を10壮して終了となりました。膝の痛みはなくなったのですが、5日後に治療予約をして帰宅されました。その翌日には、病院のリハビリ、そのまた翌日には、MRIを撮るそうです・・・・・果たして、どうなるのでしょう・・・

若いエネルギー

高校のスポーツ選手にとって、冬場の筋トレは、春夏の活動を左右する大切な作業です。具体的に聞いてみると、「デッドリフト」「ベンチプレス」「スクワット」と名前が上がりました。調べてみるとこれらが、ビッグ3といわれるトレーニング方法のようです。

それらのトレーニングには疎いので、今回は語りません。そのトレーニングの最中に、右足首に違和感を感じた男性患者A君。半年ぶりの来院です。高校生のスポーツ選手の場合は、首が痛いという時以外、首診(内臓状態の診断)をしないことの方が多いです。理由は、外傷が多いためです。

A君は、コンクリートや砂の上を走ったための右足首痛。いつものように、膝診を行い、頭に見つけた治療点に7本置鍼。その後、右足首狙いで4本置鍼すると、右足首の痛みが随分なくなりました。後は、右足首の患部に対応する右手首の圧痛点を探します。見つかった右手首の圧痛点にお灸を13壮。改めて言います・・・・足首痛は、手首で治す・・です。

お灸施術を終えた後、指先を同じ治療点に添えて、野口整体のような「気を通す」施術を行い終了です。後日、A君のお父さんが来られ、

「家内が驚いていました・・・・翌日から、普通に走っていましたから。」

若いエネルギーは、素晴らしい!

右足甲の痛み

男子高校生A君、1週間前、ランニング中に右足の甲が痛み来院されました。前回の治療で足の甲の痛みは取れ、

「明日から練習していいですか?」

「・・・まだ、あせらん方がええ。もう一回来てから決めよう。」

ということになり、2日後の本日来院。

「今日は、調子どう?」

「調子いいです。痛くありません。」

と嬉しい答えをいただいたので、前回と同様の治療をすることにしました。頭に見つけた頸椎、胸椎、腰椎の治療点に8本置鍼。そして側頭部の足の治療点と、前頭部の足の治療点に2本置鍼。

「もうこれだけで、良いんだけど・・・・手にお灸をしよう。」

と右足甲の圧痛点に対応する右手の甲の圧痛点にお灸を10壮。A君は、腰に痛みを感じているので、自力自療で腰痛を治す方法を指導し、終了。

「無理せんように!」

という言葉でお送りしました。

急きょ治療!

 

昨日が仕事納めだったのですが、60才代女性Aさんから連絡があり、急きょ治療開始となりました。Aさんは、3ヶ月前にギックリ腰で来院され良くなったのですが、今回は持病である首の頸椎5~7番当たりにあるヘルニアが関係したのか、首から肩、上腕、前腕と痛みが走りどうしようもないとのことです。

「ヘルニアって、もう治らないんでしょう?」

「いいえ、治ります。白血球で、マクロファジーという大食細胞がヘルニアという異物を見つけると、食べてくれるんですよ。だから、自己治癒力を上げる食べ物を食べていると、いつのまにかなくなる事が多いんです。」

「へ~え、そうなんだ!」

Aさんの表情が少し明るくなりました。そこで、いつものように左右の合谷診。親指と人差し指の間の押圧で、痛い側から治療を始めます。Aさんは、右側の肩、腕が痛いのに、左側が反応するので、左側から始めることになります。膝診では、胸椎、腰椎には反応がなく頸椎だけに反応があります。まず左の頸椎治療点(左頭部に新たに見つけた治療点・・来年、学会で発表する予定)に2本置鍼。次に右の頸椎治療点に5本置鍼。

「これでどうですか?」

「よくなった!でも・・・・痛みが移動して、首の根本だけが痛い。」

そこで、頭頂部にある首の治療点(Kソマトトープ)に1本置鍼。これで、首の痛みがかなり取れました。次に、首診で気になっていた胃と脾臓の治療点を押圧(Aさん曰く、マヒしているようで、何も感じないとの事でした)。胃の診断点を押圧すると、

「大丈夫、気持ちいい」

次に、脾臓の診断点を押圧。

「痛い!そこが元凶だわ!」

「じゃあ、刺しますね。」

「・・・・頭に刺している鍼全部に響く!効いてる。」

「これで、どうですか?」

「・・・・・ここ(前腕)に少し残っているだけ。」

後は、足に見つけた治療点(これは、再来年に学会で発表予定)に押圧し、お灸。結果、来院時の痛みが10とし、全く痛くないのが0とした場合10→2までになりました。痛みが、再発したら、お正月でも治療することを約束して終了となりました。

自己相似

興居島に行っていつも忘れ物がないかとチェック・・・・しているつもり・・・・しかし、今回も忘れ物あり!携帯電話!!

島から帰って、携帯電話をみると50才代の男性患者Cさんから数年ぶりの電話が5回もかかっていました。

「申し訳ございませんでした!5回もお電話いただいたのに・・・すみませんでした。」

「いえいえ、今日治療はできますか?」

「はい、今から大丈夫です。」

「そうしたら、10分ほどで伺います。」

ということになり、施術開始となりました。Cさんは、朝起きると右肩から前腕にかけて痛みとだるさがあり、右腕の置き場所がないほど気になるそうです。Cさんは以前、ベッドでうつ伏せでの施術を受けておられたので、待合室で座っての治療に少々驚いておられます。

「以前とは、ずいぶん違うでしょう・・・・ちょっと進化しています。」

「・・・・・」

私が現在施術している山元式新頭鍼療法(YNSA)の基本理論は、自然現象であるフラクタル構造だと思っています。フラクタル構造というのは「自己相似」。自然現象は同じ様な形を繰り返す。例えば、天才絵師、葛飾北斎が富嶽三十六景神奈川沖浪裏という、富士山を遠景に大波が描かれた有名な浮世絵があります。この浮世絵がリアルなのは、大波のうねりを感じた先端が再び大波の形状を生み出すという現象を描いているからです。

たった1個の受精卵が人間になろうと、旅立つのですが・・・・・これも、自然現象。受精卵は人の形という完成形をイメージして「自己相似」を繰り返すものと私は解釈しています。すると、その旅の最中に所々人型を置いていく・・・・まるで、大波の先端に大波の相似形があるように・・・・

天才・山元敏勝先生は人体を自然現象の産物と捉えられ、人の身体には様々な「自己相似」が存在していることを見つけられ、治療にいかすという離れ技を創られました。この治療点を、山元敏勝先生はソマトトープ(小さな人型)と呼ばれています。今回Cさんには、頭にある4カ所のソマトトープに7本の鍼を刺しました。

「どうですか?」

「・・・・・・いいです、ずいぶんいいです・・・・・10だった痛みが2くらいになっています。」

ということで、施術を終了。年内にあと2回施術予定です。

何故しびれるの?

月に2~3回のペースで来院される50才代男性患者Aさん。今回は、左前腕から指にかけて痺(しび)れがあるそうです。最近、この痺れは出ていなかったのですが、久々に感じられるそうです。痺れに関して、コピペが下記です。

『私たちの体には感覚を感じるセンサーが膨大な数存在します。(中略)このセンサーで感じた感覚は手や足から末梢神経を通じて脊髄を通り脳に到達して熱いとか痛い、あるいは何かが触っているという感覚を認識することになります。この経路のどこかに障害が起きるとしびれが現れます。センサーそのものが壊れてしびれが起こることもありますが、その場合は皮膚の表面で問題が起こっていることが多いので原因を取りのぞけば比較的容易に改善します。(中略)しびれの原因で最も多いのはセンサーから脊髄に到達するまでの末梢神経の部位での障害です。末梢神経は電線にたとえられますが、軸索と呼ばれる芯の部分(電線のコードが通っている部分)とそれを周囲から包み込む髄鞘(ビニールのカバーにあたる部分)から成り立っています。この芯の部分が壊れることもあれば、カバーしている部分がはがれて、うまく伝わらなくなることもあります。(中略)「しびれ」はつながってはいるけれどうまくつながっていない状態で、そのために本来でない感覚を脳が異常な感覚「しびれ」と認識していると考えるとわかりやすいかと思います。』

とあります。Aさんは繋がっている神経が何らかの原因でうまく繋がらなくなり左前腕から指先まで痺れが出たのでしょう。

いつものように、合谷診(左右の親指と人差し指の間を押圧し、左右どちらが痛いかを診断)。Aさんは左に痛みがあるので、左の膝診を行い、その後首診。結果、8本を頭に置鍼し、前腕の痺れが薄れてきました。次にオデコのC点、頭頂部のI.J.Kのソマトトープ、後頭部のマスターキーの合計5本を置鍼。

「これで、どうですか?」

「いいですね~・・・・指先に少し痺れが残っているだけです。」

「山元先生は、ホントに天才ですね・・・・よくもまあ、この治療点を見つけたもんです。ホントに凄いことです!」

と改めて山元先生の偉大さを実感したのです。

若いって素晴らしい!

20才代のスポーツ選手、2〜3日前から右肘に痛みがあり5ヶ月ぶりの来院です。この2〜3ヶ月前から見つけた頭部の治療点を早速使うことにしました。

「ここ、今まで打ったこと無かろう?」

「ここは、無かったですね・・・・それから、見つけ方変わってません?以前と随分違う気がするんですけど・・・・」

「そうそう、頭に触れんようにして、指先で感じるようにしとるんよ。この方がやりやすいんよ・・・日々進化しとろう?」

「そうですね。」

こんな会話をしながら治療が進んでいきます。結局、9本の置鍼で肘の痛みがほぼ無くなり、最後は右肘に対応する右膝外側に3本置鍼で終了。

「どの鍼が1番効いた?」

「これです(右膝外側の1本)」

これで、肘の痛みが全く無くなったそうです。若いって素晴らしい!