爆睡(( _ _ ))..zzzZZ

Aku60才過ぎてもオートバイクに乗って、愛媛の名所巡りをしている男性患者Bさん。若いころ事故に遭い、

右ヒザからスネにかけて、手術の痕があります。今年の冬にはスキーをしていて、追突され肋骨を5本折りました。それでも、ニコニコとバイクで走り回っています。絵にも興味があるようで、

「これ、いい絵ですね~」

「あの~~、私が描いたんです。何を描いたのか良くわかりませんが・・出来ました。」

「絵って、それでいいんですよ。」

という、初対面。

ベットで仰向けになり、身の上話から、松山市内の美味しいレストラン、神社仏閣、東京生活等々

の話を、淀みなく話されます。

様々な経験をされているB さんは、何かスイッチが入ったように、とどまる事を知りません。

治療終了後、

「先生、私は元来おしゃべりでは、ないんですよ。先生の絵を見て、話が出来ると感じただけなんですよ~」

と、予想外ののお話をいただきました。どうやら、作品は本人以上におしゃべりをしてくれる事もあるようです。週に2回のペースで来院されるBさん、本日は、風邪気味で、前日には、吐き気があったようです。

腹診をすると、案の定、消化器系と肺にコリを感じます。

そこで、消化器系のツボに置き鍼をし、肺経の肘周辺の圧痛点に鍼を刺していきます。いつもはおしゃべりのBさん、あっという間に爆睡状態。大きないびきをかいています。

頭痛もするとのこと。鎖骨の上の圧痛点にお灸をしました。治療を終え、気持ちよく寝ているBさんを、起こすのも少し気が引けるのですが・・・

「あれ~、先生よく寝たみたいですね~。モヤッとしてたのが、晴れた感じです。鍼ってすごいな!」

と、ニコニコ顔のBさんでした。

刺さないハリ

がっしりした体型のスポーツマンの患者Aさんは、月に1回くらいの割で来院されます。

全身が凝っており、どこを触っても、

「痛っ!」

の連発です。こういう時は、総合武術家・平直行さん提唱の「やわらぎメソッド」を私なりに展開している腰、下肢への操法(現在6種類)を行います。丁寧にしっかりとやると、汗かきのAさんは、全身がじっとり。柔軟性が増しました。

次に、Aさんが気にしていた右手首。

手首を反らすと痛みが走ります。こういう症状を天城流では、上腕の付け根、鎖骨の下あたりの筋膜はがしで治します。今回は、ダイオードてい鍼(写真)2本をお箸のようにして使います。

刺すことなく皮膚に触れる事で治します。

鍼(はり)というと、注射針を連想して、「痛くて、怖い!」というイメージを持つ方が多いので、当院にもなかなか患者さんが足を運んでくれません。

そこで、刺さない鍼(はり)があることを知って頂きたいのです。

小児鍼(しょうにしん)治療といって、銀鍼(写真の銀色に光っているモノ)を子供さんの皮膚にこすりながら治す方法もあります。また、銀鍼を銀のスプーンに代えても治療できます。非常に気持ちがいいです。

Aさんには、銀のスプーンとはいきません・・・

ダイオードてい鍼のお箸で、筋膜をはがしていきます。鎖骨下の大胸筋、親指から腕の圧痛点の筋膜を、しっかりと・・

「あれ?痛くない!」

めでたし、めでたしでした。

膝をケガして、骨盤ズレた!

フラダンスをしている70才の女性患者Cさん。今回は、大きな剪定(せんてい)ばさみを使って、草刈りをしていたところ、右膝から地面に転び、右膝下に怪我。

その拍子で骨盤がずれ、良くなっていた右腰部に痛みが再発しました。

「明らかに、骨盤がずれていますね~~」

立ち姿から一目瞭然でわかります。左脚が2cmほど長くなっていました。

仰向けになってもらい、両膝を左右に倒し、やりづらい方からやりやすい方へと、両膝を戻してもらいます。ただし、私が軽く両膝に両手を添えているので、実際にはCさんの両膝は動かず、カラダの奥にある筋肉が動き、筋膜がゆるんできます。これを何度か繰り返し、脚を伸ばしてもらいます。

「は~~い、脚がそろいました!」

2cmも差のあった両足が、ぴたっとそろいました。

今度は、仰向けのまま、片膝づつを胸元に持っていきます。やりやすい膝を胸元からゆっくり伸ばしてもらいます。ただし、私が片膝に手を添えているので、Cさんの膝は動かず、カラダの奥が動きます。これも何度か繰り返します。

「あれ?ずいぶんいい感じ。」

今回は、どう言う訳か、治りが早いようです。しかし、まだ右腰部に張りがあります。

うつ伏せになってもらい、右ふくらはぎの圧痛点に鍼を刺します。服の上からでも、右腰部のゆるみは分かります。

「どうですか? 起き上がってチェックしてみてください。」

「あれ?痛くない!」

これで、治療終了ですが、打撲した右膝の治療も・・・

対角の左肘下に圧痛点を見つけ、そこに鍼とお灸をして終了となりました。よかった、よかった!

軽いギックリ腰

軽いギックリ腰になった40才代の女性患者Aさん。2回の治療ですっかり良くなりました。

一回目、痛みが腸骨の上、脊柱の両側が、前かがみすると痛みます。

典型的な、ギックリ腰だと感じたので、ふくらはぎの圧痛点、太もも内側の圧痛点に鍼とお灸で治療。

前かがみをしてもらうと、

「まだ、痛みはありますが、前かがみが楽になりました。」

3日後、二回目の来院。

「今度は、左のお尻が痛くなりました。」

「・・・ん~、チョット触っていいですか?」

Aさんの左足薬指(第4趾)を軽く引っ張りました。

「痛った~~(*≧∀≦*)」

これを天城流では、脊柱管狭窄の症状と捉(とら)えます。そして、下半身の外側の絡(から)んだ筋膜をほぐします。これを、鍼灸師の色眼鏡でみると、胆経の経脈(写真の人形・ワタ助のオレンジ色の流れ)と考えます。そこで、今回は、お尻にも長い鍼を刺し置きすることにしました。

Aさんに左を上にして、横向きになってもらいます。お尻に2カ所、腸骨の上に1カ所、足の甲に1ヶ所、置鍼。後はAさんに痛いところを聞きながら、鍼を指していきます。お灸もポイントだと感じたところに、3~7壮します。

「じゃ~、起きていただいて、チェックしてみてください。」

「あっ!お尻の痛みが取れました。でも~、腰の上に痛むが・・・」

1回目の治療で痛かったところに、まだ痛みがあるようです。うつ伏せになってもらい、左右のふくらはぎに「響き」を感じる一穴を鍼で刺します。

「今度は、どうですか?ゆっくり起きてみてください。」

「あっ、大丈夫だ!痛くない(*゚▽゚*)」

こぼれる様な笑顔のAさん。「この仕事を選んで、本当に良かった❣️」と思う瞬間です。

鍼(はり)が大嫌い!

剣道大好きな中学生B君、練習中に右足甲の靭帯(下伸筋支帯)障害。2週間前のことです。

右足首にギブスをしながら、練習をしています。その分、反対の左足に負荷がかかり、左ふくらはぎ

に痛みがあります。

また、ギブスをした右足の小指に痛みがあります。

まず、左足ふくらはぎから始めます。

ふくらはぎの筋肉を十分に伸ばして、軽く圧力をかけ、気持ちいい状態を味わいます。

その後は、痛いところに手の平を当てる「お手当」治療。

「B君な~、生まれて来て一番最初の記憶は、なに?」

「あんな~、テレビの画面につぶされた!」

「・・・ん?」

「先生、この子が2才の時、大きなテレビの画面によじ登って、テレビが倒れ、下敷きになったんですよ。」

と、お母さんが説明してくれました。

「その次の記憶は、何?」

「大阪」

「UFJか?」とお母さん。

「うん!」

などと、B君の昔話を聞きながらお手当を施しました。10分ほど経ったあと、左ふくらはぎのチェックをします。

「B君、歩いてみて?!・・・どう?」

「ん~と・・・痛くない!」

どうやら、上手くいきました。

次に、ギブスをした右足小指の治療です。親指を除く4本の指は、長趾伸筋という膝から伸びる筋肉の作用を受けます。この筋肉を覆っている筋膜をゆるめるため、散鍼(さんしん)をします。

散鍼とは、左の指先で、B君の皮膚をさすりった後、2本の鍼を皮膚とほぼ平行に持った右の指先をさすり、今度は、左の指先でさすり・・・と交互に素早く皮膚を優しく刺激する方法です。これは気持ちいいので、B君はご機嫌です。

さて、次が問題です。

B君は、お灸は大丈夫なのですが、大の鍼嫌い。鍼と聞いただけで、注射を思い出すようです。その上、痛みにたいしての感受性が大。

「痛った、痛~~~~い(≧∇≦)」

大声で叫びます。

以前、お灸施術で眠っているB君に、鍼治療をした時は、スヤスヤと眠っていたのに・・・

治療を終えて、

「はいB君、歩いてみて?」

スタスタと待合室まで歩いて行き

「痛~~~~!」

鍼を刺したスネ辺りをしきりにさすっています。

「B君、スネじゃのうて、痛かった小指は、どう?」

「・・ん?・・・痛ない。」

「ほんなら、ええわい。お着替えして下さい。」

ということで、ちょっとにぎやかな治療が終了しました。

一穴一撃

京都出張治療2日目

一か月半前、お尻の右側が痛くなり、長時間の運転ができず、休み休みの運転をしていた30才代の男性Cさん。次に痛みが太もも(大腿二頭筋)に移動して、立っているのが辛くなりました。

その後、痛みは治りましたが、まだふくらはぎに違和感があり、趣味のバスケットをこわごわやっています。

話を伺っているうちに、右下腿の外側に筋膜の極端なねじれがある様に感じました。

そこで、ボヤ~~と右足を見ていると、外くるぶしの20cmくらい上に、硬そうでくすんだ箇所が現れました。軽く押さえると、

「痛った~~~!」

ここだ!と思い鍼を刺ししばらくすると、右下腿がピクッと動きました。これが、ひびきです。

「もういいんじゃないかな~~、チョット歩いてみてくれますか?」

恐る恐るあるくCさん、

「・・・・ん? 大丈夫かな・・あっ大丈夫です!」

ということで、わずか5分の治療。私の最短治療がこのCさんの一穴 一撃です。

ホトケテカタツムル

5月の京都出張治療、初日。

プロのピアノ演奏者として、数十年活躍されている60代の女性患者Bさん。

長年、鍵盤を叩き続けいるため、指の可動域が極端に狭く、手自体が硬く、特に右前腕の外側に

元気がありません。

そこで、右手首から肘にかけてゆっくりと押圧。色白のBさんは、皮膚の変化が見分け安いので、右前腕の回復状態が、すぐさま分かります。くすんでいた皮膚が徐々に明るくなって来ました。

「血が通っているというか、だんだん暖かくなっていく感じです。」

今度は、母指球を丁寧にほぐします。次に、親指のストレッチ。

これは、私のオリジナル手技で行います。その名を、「ホトケテカタツムル」といいます。

ホトケテは、仏手。仏様が玉を持つ時の手の形は、微妙に中指と薬指で包み込むようになります。脱力しつつ玉を確実に持っています。ホトケという響きは、ほどけるにつながり、力みのない解放された状態を表します。

カタツムルは、カタツムリからくる全くの造語です。仏手の中指と薬指を親指に近づけると、カタツムリに似てるいるので、脱力した握り方をカタツムルという動詞にしてしまいました(*゚▽゚*)

指一本一本、手首をホトケテカタツムっていきました。その後は、Bさんの希望によりお灸を中心にの治療。

二の腕(上腕三頭筋)、肩甲骨、胸(大胸筋)にお灸をしました。

「お灸は、気持ちええわ。新京極の方で、いろんな香りのお灸売ってんのよ。お灸女子がはやってるらしいですよ~~」

「そういや~、聞いたことあります。京都にいる間、行ってみますわ!」

やはり、京都に来た甲斐がありました。最終日、是非とも新京極で買います(*゚▽゚*)

治療後、Bさんから下記のメールがありました。

佐伯先生

今日の施術ありがとうございました。

継続していけば確実に良くなる、と確信しました。

練習中のものを弾いてみましたが、指、腕の軽さが格段に違います。柔軟性も変わった感じです。特に右手が。

A君に和らぎ操体治療

 

軟式野球部のA君、前日に続き連続来院。
昨日の治療が効いているようで、ボールを投げる動作では、痛みはほとんどありません。
ところが、ひねると左脇腹に痛みがあります。

背中の状態は・・・

『あれ?やわらかい!』

前日の背中とは、全く表情が違います。何が効いたのか分かりませんが、穏やかな背中になっています。
A君の素直な原始感覚がカラダを本来の姿に導いているようです。
ここまで良くなっていると・・・

『左太ももの内側を探れば、もっと良くなる。』

と、チョット根拠のある自信。
左太ももの内側に鍼を刺していきます。ベットから下りて、ボールを投げる動作をしてもらいます。

「あっ、投げた時はもう痛くないです!けど、ひねるとまだ痛いです。」

そこで、グラップラー刃牙のモデルで和らぎ操体の創始者、平直行さんの治療を試みました。
この治療法は、近日中に株式会社カイロベーシックからDVDが販売されます。
そのため、詳細は述べません。興味ある方は、購買されることをお勧めします。
施術後、

「あれ⁉️ひねっても、脇が痛くない‼️」

和らぎ操体、恐るべし!

軟式野球部A君の続編

軟式野球部A君の続編

前回の治療から5日経って来院。
左腰にまだ痛みが残る(ボールを投げた時)そうです。前回同様、氷水袋で冷やすことにしました。
うつ伏せになってもらい、直接皮膚に氷水袋。

「冷たくない?」

「大丈夫です。」

「気持ちええ〜?」

「ハイ!」

しばらく、トントンと小刻みに氷水袋を弾(はず)ませていたのですが、右腰を触ると、熱っぽいので、

「右の方もやってみるね〜〜」

その瞬間、カタツムリに触れたように、右腰が縮みました。

「冷たい?」

「ハイ!」

「ごめん、ごめん?」

『う〜ん、左腰は、深層に熱がこもっとる。それにしても、カラダは正直じゃね〜!』

少年の原始感覚に感心しながらも、チョット冷静な私でした。3〜4分冷やしていると、

「もう大丈夫です。」

充分冷えたようです。今度は、ベットに座ってもらい、背中を改めて見てみます。
脊柱を上から下へ中指で辿っっていくと、腸骨の上あたりが、右に歪んで、左腰の膨隆が
顕著です。そして、同側の左肩甲骨上部も膨隆した分、反対の右肩甲骨下部が張っています。

カラダは、歪みを作り合いながら、バランスを保っています。この背中のバランス関係が、腕や足に反映しています。左の二の腕(上腕三頭筋)、右肘(前腕内側)、左ふくらはぎ(腓腹筋外側)に鍼とお灸。

「ハイ起きて下さい〜。ボールを投げる格好してみて!」

「治療前の痛みが10、全く痛くないのが0。今、どのくらい?」

「3」

再び、ベットに寝てもらいます。今度は、左を上にして横向き(側臥位)。A君が、しきりに、

「ここが、痛いです。」

一番下にある肋骨は、浮いていて触ると、結構痛いのですが・・・A君、その周辺を押さえています。

「よし、そこにお灸をしよう!」

左の首と左の足首の圧痛点に鍼を刺し置き、A君が指定した2カ所に、お灸。

「ハイ、起きて下さい〜〜。さあ、またボール投げてみて〜、今度はどう?」

「うお〜〜、軽い!」

「限りなく0に近い1」

お灸が効いたようです!

ゴジラ発見

全国でも強豪として知られている軟式野球部のA君。
ボールを投げた時(A君は、右利き)、左の腰(骨盤の10cm程上)が、

「ブチッ」

と音がして、背骨が移動した感じ。腕を戻した時にも、同じ音がして背骨が戻ったような感覚だったそうです。凄い感性です。
病院では、炎症と診断されました。左の腰には、湿布が貼られています。炎症している時は、氷水が一番効きます。これは、師匠の今昭宏先生からの教えです。

お灸は火の力を利用しているのですから、氷水の力をお借りするのは、考えてみれば当然のことです。
A君はまだ15才。感性豊かな少年には特に効きます。氷と水を入れたビニール袋を用意します。

「A君、湿布の上に氷水の袋を置いて、突っつくけど気持ちが、ええかい?」

「ハイ!」

「気持ちええのが、のうなったら、言うてや?」

「ハイ!」

右の腰を触れると、同様の熱を感じたので、右腰に氷水袋を置いてみました。

「こっちは、気持ちええ?」

「いいえ!」

「冷たい?」

「ハイ!」

比較する事で、左腰に熱がこもっているのが分かります。しばらく、氷水袋で突いていると、

「もう、いいです!」

少年の感性は、本当に正直です。これだけで、元気をもらえます。次は、腰痛の原因探しです。
あくまで腰痛は、結果です。腰痛の原因は、足あるいは前腕だと推測します。ふくらはぎと太ももの内側に押圧。

「痛いかい?」

「いいえ!」

『・・・・?』

全く痛がりません。『これだけ、反応しないのもそうそう無いな〜〜』と感心しながら、今度は、左腰痛の同則、左前腕を押圧。

「痛い!」

ありました。
肘内側の横紋(肘窩といいます)の下に海底を泳ぐゴジラのような塊。思わず、

「ここじゃ、ここに鍼じゃ!A君、鍼は初めてかい?」

「ハイ!」

「そうか?!・・・そしたら、怖いのう〜〜?」

付き添いで来られているお母さんが、

「何でも、経験よ〜〜!」

と、ニコニコ顔。ついつい、こちらもニコニコ顔。

「あのな〜、一番細い鍼にするけんな〜」

ゴジラの心臓部めがけて、刺します。全く痛みを感じていないA君、拍子抜けの顔をしています。
しばらく鍼を上下に移動させます(これを、スズメがエサを食べるときの仕草に似ているため、雀啄
ジャクタクといいます)。
ゴジラの尻尾や腕にも刺していき、今度はお灸です。

「お灸も初めてじゃろ〜、ちょっとチクッとするけんの。」

「どうじゃ?大丈夫かい?」

「ハイ!」

初めて尽くしのA君ですが、もうすっかり安心しているようです。ゴジラが居なくなってので、今度は、ミニラ探し。左母指球の下の手首付近を泳いでいました。

そこにも、鍼とお灸。

「先生、ボールは右で投げるのに、何で左腕なんですか?」

とお母さんが、素直な質問をされました。

「バットは、左腕を使って振るんです。素振りしよる?」

「ハイ!学校ではやっています!」

正直に答えてくれるA君、家では素振りはしてないようですが、監督さんの前では、しっかり素振りをしているようです。右腕には、ゴジラもミニラもいませんでした。
バットを返す時、左手首と左肘にかなりの負荷がかかります。右腕は、添えてバットコントロールをするだけで、それほど負荷はかかりません。どうやら素振りが原因の一つようです。

ベットから起き上がってもらい、A君に、

「どうしたら、痛いの?」

「ボールをなげたら痛いです。」

「そしたら、投げる格好をしてくれる? どう?痛い?」

「ハイ、痛いです。」

「こっちに来た時の痛みが、10で、全く痛くないのが0としたら、いくつぐらい?」

「2」

「おっ、そしたら、今日は、終了!」