山元リハビリテーションクリニックでの治療をレポート致します(当院事務長の許可を得ています)。
一人に用する治療時間は、10~15分。広々とした明るい治療室の中央部に山元先生の机があり、そこに鍼と消毒綿と小さなゴミ箱がある程度です。
アシスタントは、奥様のヘレンドクターあるいは、外国人医師。山元先生にタイミングよく鍼を渡し、出来たゴミを素早く捨て、常にシンプルな空間を作っておられます。
70才位の男性患者Aさんが呼ばれて山元先生の横にゆっくりと座ります。
Aさんは、頚椎圧迫のため、首が変形しています。
「先生、小銭を持つと、しびれてポロポロ落ちるとです。」
「・・・小銭でよかったネ・・・ワハハハハ・・・・・」
山元先生は口を大きく開けて顔をクシャクシャにしてゆっくり笑われます。すると、一瞬で和(なご)んだ雰囲気になります。
「ほで・・・・・オタクは・・・・ちと、ゆっくりして・・・・」
先生は、おもむろにAさんの左右の親指にそれぞれ手をやります。左右の合谷(ごうこく)
というツボを優しく親指で触れ圧痛点を探ります。
「これと・・・・これは・・・・これ?」
「そっちです。」
この診察で左右どちらかの治療部位を決定されるようです。もうこれからは、神業の域ですから、何をされているのか分かりません。
「これと・・・これは・・・この上と・・・この下は・・・」
「下のほうかな~~」
このようなやりとりが続いて、先生の親指の爪が、何かを見つけるようです。
Aさんのおでこの生え際中央部に鍼(直径0.25mm長さ15mm)が4本密集して刺さっています。
「手のしびれは?」
「取れた・・・・みたいです。」
先生はAさんにしびれていた手に小銭を渡し握ってもらいます。
「おう~、落ちないですね~・・・・ちょっと、手を見せて。」
Aさんのおでこに、もう1本刺します。
「しびれはどうなった?」
「無いです!」
「アンタはよう~、首をそうとうやられとるから・・・」
と言われ、ベッドのある治療室に2人で入られ2~3分。Aさんが出てこられた時点で、治療は終了。わけのわからないため息が出てしまいました (´-`).。oO