境目はポイントかも

 

耳鳴り治療点が筋肉の境目にあるという前回の投稿から、基本治療点の位置が境目に関係あるのかどうか、検証してみます。A点、B点は、筋肉の境目はありませんが、筋肉の凹みがあります。C点は明らかに後頭前頭筋と側頭筋肉の境目にあります。D点も前耳介筋と側頭筋の境目にあります。E点は後頭前頭筋と眼輪筋の境目にあります。坐骨神経痛に効くF点は乳様突起と後耳介筋の境目にあり、G点は胸鎖乳突筋、顎二腹筋と乳様突起の境目にあります。H点はB点から1cm上のため、凹みがあります。

Iソマトトープは、上耳介筋と側頭筋の境目にあります。Jソマトトープ、Kソマトトープは後頭前頭筋にありますが、圧痛点は凹みと関係あるように感じます。目鼻口の感覚点は筋肉の凹み、12脳神経の治療点も筋肉の凹んだ部分に並んでいます。口腔治療点は、眉毛下制筋と眼輪筋の境目、また胸ソマトトープは、胸骨筋と大胸筋の境目、広頚筋、胸鎖乳突筋と胸骨の境目にあります。

後頭部にある陽のA~E点は、後頭前頭筋の色質の変わった境目に多くあり、マスターキーと呼ばれる上肢、下肢全てに効く治療点に至っては、後頭前頭筋と僧帽筋の極めてはっきりした境目にある事が分かりました。

ただし、首診によるY点の治療点に関しては、側頭筋に置鍼することが多く、境目は関係ありません。

これらのことから、筋肉の境目や凹み、筋肉の質の境目が治療点になっている場合が多いと考えられように思います。そのため治療家は、筋肉をイメージして置鍼すると良いのではないでしょうか。