「あああああ~、メガネが!」
トイレを流している最中、触れたメガネが落ち、流水に吸い込まれてしまいました。一瞬で見える世界が変わってしまいました・・・・といっても、私の視力は0.6位はあります。老眼と乱視のメガネなので、メガネなしでも生活、治療はできます。特に治療に関しては、感覚の世界なのであまり関係ありません。
しみじみ、メガネ無しの眼を見てみると、父親そっくりの眼をしていたのには驚きました。私の年(68才)では、生きていなかった父親。父親がやりたかった神社の環境整備、山あじさいの栽培、地域振興は、宮司になった弟がやってくれています。私は、親父そっくりの眼で親父の見ていた世界を、私なりに展開していきたいと思っています。
親父さんは、私の眼が父親似だったのを知っていたのでしょう。美術教師をしていた父親は、私の感性が父親そっくりだったのもお見通しだったのでしょう。私が中学生の頃から、
「お前は、美術系の大学に行け金沢の大学なんかは、ええぞ。」
と言われ続け、高校に入ると、
「ええか、1年生の間は好きなクラブに入ってええが、2年生からは美術部に入れよ。」
と言われたのです・・・・そこで、1年生は柔道部。ところが、軟弱部だったため、2学期から野球部に入る決心をしたのです。その決意を理解してくれたのは父親でした。その後、法政大学に入学するも、わずか2ヶ月で退学。様子が変だと感じた父親から、「帰っておいで」コール。
「それで、お前一体何するんぞ?」
「・・・・・・よう分からん。」
「そうか、お前は芸術でもするんかと思た。」
の一言で、芸術の道を歩むことにしたのでした。芸術を20年、治療を20年以上の人生ですが、まだまだ芸術を捨てた訳ではありません・・・・ボチボチ。