Aku60才過ぎてもオートバイクに乗って、愛媛の名所巡りをしている男性患者Bさん。若いころ事故に遭い、
右ヒザからスネにかけて、手術の痕があります。今年の冬にはスキーをしていて、追突され肋骨を5本折りました。それでも、ニコニコとバイクで走り回っています。絵にも興味があるようで、
「これ、いい絵ですね~」
「あの~~、私が描いたんです。何を描いたのか良くわかりませんが・・出来ました。」
「絵って、それでいいんですよ。」
という、初対面。
ベットで仰向けになり、身の上話から、松山市内の美味しいレストラン、神社仏閣、東京生活等々
の話を、淀みなく話されます。
様々な経験をされているB さんは、何かスイッチが入ったように、とどまる事を知りません。
治療終了後、
「先生、私は元来おしゃべりでは、ないんですよ。先生の絵を見て、話が出来ると感じただけなんですよ~」
と、予想外ののお話をいただきました。どうやら、作品は本人以上におしゃべりをしてくれる事もあるようです。週に2回のペースで来院されるBさん、本日は、風邪気味で、前日には、吐き気があったようです。
腹診をすると、案の定、消化器系と肺にコリを感じます。
そこで、消化器系のツボに置き鍼をし、肺経の肘周辺の圧痛点に鍼を刺していきます。いつもはおしゃべりのBさん、あっという間に爆睡状態。大きないびきをかいています。
頭痛もするとのこと。鎖骨の上の圧痛点にお灸をしました。治療を終え、気持ちよく寝ているBさんを、起こすのも少し気が引けるのですが・・・
「あれ~、先生よく寝たみたいですね~。モヤッとしてたのが、晴れた感じです。鍼ってすごいな!」
と、ニコニコ顔のBさんでした。