三冠王とホームラン王

 

昨日、NHKのスポーツ番組で、三冠王3度の落合博満氏とホームラン王の山川穂高選手の対談がありました。そこで驚いたのは、山川穂高選手が、「足は親指、手は小指」と言う重心安定の法則を無視したバッティングをしている事です。

これには、さすがの落合博満氏も、口をあんぐり開けて驚いていました。

落合氏は、「足は親指、手は小指」の原則に従いバットを小指で持ち肩口から最短距離でバットを出します。

ところが、山川選手は中指と薬指でバットを持ち肩口から遠回りしながらバットを出します。逆に言うと、小指を使わないため、最短距離でバットを出すことができないのです。

にもかかわらず、本塁打27本、打点68、(現在、二冠王)打率2割6分と言う成績は、天才と言うしかありません。

山川選手のバッティングフォームは、決して美しいものではありません。むしろ空きだらけに見えます。ところが、確実にボールの心を捉えてホームランにしていきます。これは練習を重ねることによって体が自然と覚えたのだと思います。

ただ、このフォームでは、いつか限界が来るように思います。もし、山川選手が小指で当たり前にバットを振る事が出来るようになったなら、三冠王間違いなしだと思います。

今後の、山川穂高選手の小指に注目です。

写真では、落合博満氏が、ボールが当たる瞬間に、小指を使っているのがよくわかります。

山川穂高選手の写真は、見事な「大振り」の美しくないフォームを捉えています。

パイオネックス10個

3年前から、頭痛に悩んでいる40才代の女性患者Cさんの続報です。前回の治療後、調子は良かったのですが、夜から頭痛が始まり、3日後には最も痛くなったそうです。ところが、徐々に回復し、今日は、痛みがありますが、調子がいいそうです。

Cさんは左の偏頭痛。そのため、前回は左の外踝(くるぶし)周辺に16本置鍼しました。にもかかわらず、施術3日後には激しい頭痛が起きました。

そこで、今回はパイオネックス(円皮鍼)を最初から使うことにしました。これを貼ると1週間近く剥がれず、効果の持続も期待出来るからです。

天城流では、頭痛を鎖骨の上にある左右の圧痛点の筋膜剥がしをします。それで、今回はその圧痛点にパイオネックス(円皮鍼)を5~6個貼りました。そして、左外踝(くるぶし)に10個貼りました。

Cさんも痛みをほぼ感じない程度になったので、治療を終了しました。

パイオネックス(円皮鍼)に期待しましょう❣️

雑巾がけ

朝6時、松山駅に着きました。

熟睡できたので、治療室に戻って、しっかりと掃除が出来ました。治療室の掃除は、夜中にロボット掃除機でゴミを取ってもらった上で、朝、雑巾がけをします。

雑巾がけは、2つのバケツを用意し、トイレ用5枚、治療室用11枚の雑巾を使います。

トイレは、次亜塩素酸水を数滴落とした水で、便器、床を拭きます。これは、ノロウイルス対策です。

もう一つのバケツは、床拭き用です。絞った雑巾を田植えの苗のように、11枚床に放り投げ、雑巾の落ちた場所から、次の雑巾がある場所へと、膝をついたまま移動して拭いていきます。犬がおすわりをした様な状態から、前のめりすると、膝をつきます。後は、ワイパーのように手を大きく動かして雑巾がけします。

首と腰の中間にある胸椎は、12個。

そのうち10個は、胸前面の胸骨に肋骨が集まって、カゴの様な空間を作っています。残りの2個は、肋骨が胸骨まで届かず浮いています。

このカゴの様な横から集約した胸椎の関節は、左右に動きやすいようになっています。そのため、膝をついてワイパーの様な動きの雑巾がけは、理にかなっています。

昔から、妊婦さんの雑巾掛けが、安産につながると言われていますが、うなずけます。

また、このポーズでの動きにより、股関節が柔軟になることも事実です。

それ以上に、部屋をキレイにすることが、胎教となるのでしょう。

昔ながらの雑巾がけを、健康運動としてとらえてみるのいいのでは?

茅葺民家

本日がロンドクレアント京都出張治療3日目、最終日です。

ロンドクレアントは、画廊ではありますが、コンサートの会場に早変わりする事があります。30~40のパイプイスをコンパクトに収納する棚が、壁面のウラにあるのです。非常に合理的なスペースとなっています。

この合理的空間の源流は、美山町の大きな茅葺民家にあります。ここのご夫婦がロンドクレアントに引っ越す前は、美山町鶴ケ岡盛郷(もりさと)という集落の元庄屋さんのお家で生活されていました。現在は、次男の梅棹レオさん夫婦が、「ゆるり」というお食事処を経営しおはよう朝日(6/18)というテレビ番組で紹介されています。

この茅葺民家が、日本文化を今に生かしている至宝の空間です。

元々、茅葺民家は縄文時代の竪穴式住居から進化し、田の字型で大黒柱のある空間となりました。この田の字型空間は、ふすまを外すと、大宴会が出来る場と早変わり。

ひと昔前まで、結婚式もお葬式も全てこの空間で行なっていました。これが、本来の日本家屋。

美山の梅棹邸は、この空間を上手く利用して、コンサートを年に5~6回。多い時は80名くらい収容出来ていました。

数年前には、 義母のお葬式を身内でされたそうです。

「そこら辺にある野花を集めて、こじんまりとした、それはそれはええお葬式やったわ。」

と、ご主人のマヤオさんがしみじみ語ってくれました。

本来の日本人の生活は、この空間のように、敷居の低い応用力のあるものだったと思います。

私の治療法も敷居の低い、臨機応変なものになるよう、心がけたいと思います。

ロンドクレアント

私が月に1度、京都で出張治療しているところは、ロンドクレアントという画廊です。この画廊の奥に茶室があり、そこを治療室にしています。

そもそも、このロンドクレアントという聞きなれない言葉は、一体何なのでしょう?

そこでここの主人が記した説明書を載せます。

『rondokreanto (ロンドクレアント)はエスペラント語からの造語です。rondoは小集団、集まり、サークルkreanto創始者、つくり手、クリエーターといった意味です。クリエーターの集う場という思いを込め、ふたつの単語を重ね合わせてみました。

と、あります。それでは、何故エスペラント語?という疑問がわいてきます。そこで、説明書の続きを載せます。

『父・忠夫 はエスペランチストでしたが、わたしはちがいます。』

父が忠夫で、この主人は「わたしはちがいます」とひらがな明記が好き!

これで、ピ~~ンと来た方・・・・いらっしゃいますか?

ひらがな明記を自然としてしまうほどの影響力があるお父様が、忠夫とあれば、それは梅棹忠夫先生のことです。

「文明の生態史観序説」というひらがなの多い読みやすく、とてつもなく壮大な論文を書かれた梅棹忠夫先生のお住まいが、ここロンドクレアントなのです。

ひらがなやエスペラント語が似合う空間で治療できる幸せを味わっているのであります。

毎月第1水曜日から金曜日まで、治療しています。

いつでも、連絡お待ちしています。

ボサノバの曲に合わせて

夜行バスは、京都駅に午前7時20分着でした。

駅ビル地下の喫茶店から、「荷物一時預り所」を眺めています。何の風情もありません。

ただ、分厚いガラス越しに見える人々の歩く姿と、エスカレーターの立ち姿が、店内のボサノバ調の曲に合わせて、心地よく目に入ってきます。

「心地よい?」・・・・パッと見は、心地いいのですが・・・じっくり、歩き姿と立ち姿を見てみると・・・美しくない。

肩が前にのめり込んだ猫背、骨盤が歪み左右に揺れながらの歩行、極端なガニ股歩き、重いショルダーバッグを肩に引っ掛けた引きずり歩き等々・・・・

手ぶらで歩いている人は、ほとんどいません。という事は、持ち方が大切となります。

バッグを前腕に掛け肘を曲げて歩く女性が、多いです。これは、腕橈骨筋という筋肉を使いっぱなしになるため、肩が凝ってくるでしょう。

ショルダーバッグは、明らかに骨盤からの歪みを作ります。

比較的美しく歩いているのは、リュックサック(今は、こんな言葉ないのかな?)を背負って、手ぶらで歩いている方。

リュックサックを持ってない方は、荷物を二つに分け左右均等にして、小指側で引っ掛けるよう持って歩けばいいのです。「足は親指、手は小指」という重心安定の法則に沿った歩きをすれば、いいだけです。

ショルダーバッグを使っている方、バランスを考えて、「左に掛けたら、次は右」くらいは、してみましょう。

バッグを前腕に引っ掛け肘を曲げている女性、バッグの持ち手を短くして、小指側で持ちましょう。これだけで、肩が伸びて気持ちいいです。

治療院でカラダの歪みを取っても、日常生活で歪みを作れば、元も子もないのです。やはり、自己責任です。

さて、耳ウラのパイオネックス(円皮鍼)、効果大です。毎日やってみます。

谷間に鍼

明日から、京都出張治療のため、午後10時40分、松山駅出発の夜行バスに乗り京都に向かいます。今日は心なしか腰に張りを感じるため、耳ウラの圧痛点にパイオネックス(円皮鍼)を貼ることにしました。すると、心なしか腰の張りが弱くなっているのです。

mm単位で爪を立てながらツボを探すとなると、 耳のウラといいても、かなり広大な敷地となります。私が最近よく使っているのが、この敷地内でも谷間にあたるところ。耳と頭蓋骨の境目の圧痛点です。パイオネックス(円皮鍼)を貼ったのもこの谷間です。

山元先生が、谷間に3本の縦横無尽の鍼をされ、 それらの鍼が力強く立っていた・・・あの時のイメージが、強烈に脳裏に焼き付いています。ですから、私もそこに刺してはいるのですが・・・鍼に元気がない・・・それでも、患者さんには、それなりの成果が出ています。

そこが、山元式新頭鍼療法(YNSA)の素晴らしさです。

鍼灸師なら、だれでも出来るのです。私のようなYNSA 初心者でも、多くの患者さんは確実に良くなります。

現在、夜行バスに乗り、京都に向かっていますが、腰の張りは全くありません。耳の谷間のパイオネックス(YNSA)が効いています。これは、実感出来ています・・・さて、そろそろこれから、眠りに入ります。明日の腰の状態をお伝えしますね~

すわってモゾモゾ体操(その3)

すわってモゾモゾ体操(その1)で、

1)右手のひらを上にして、右手母指球の痛気持ちいい所に、お尻を乗せ体重を掛けます。

2)左手でイスを押し込み体重を右に移動すると、益々右手母指球に体重が掛かります。この時、痛気持ち良さをゆっくり味合うと、いいでしょう。

たったこれだけですが、右手母指球の刺激に効果的、スマホを使い過ぎて縮んだ右手母指球の「体重ストレッチ」です。右手母指球がゆるむと、右肩も連動して、ゆるんで来ます。

といいました。

この方法で、体重移動が難しい人は、もっと簡単な方法があります。

イラストのように、左腕を右に移動しダラーンと投げ出すだけで、十分重心移動できます。

力まないでやってみましょう。

痛みに感謝

3年前から、頭痛に悩んでいる40才代の女性患者Cさんの続報です。

「先生、先週は良くなかった。金曜日の夕方から、頭をしめつけられる様な痛みがあって・・・土曜日は、映画を見ていても痛くて集中出来なかった。」

前回の治療では、いつもは足に刺していた鍼を、頭頂部に刺したのですが、それが良くなかったようです。

私の山元式新頭鍼療法(YNSA)は、初級のレベルです。まだまだ、頭部だけの置鍼では、無理があることを、実感しました。

また、足への置鍼が有効であることも分かりました。今後とも、天城流との併用治療も含め、患者さんに最適な治療を目指したいと思います。

そこで、今回は、イラストのように、しっかり足に15本置鍼しました。しばらく経って、

「先生、痛みが、鼻の横の狭い部分だけになって来た。」

「あっ、そう?そしたら・・・・ここ、痛い?」

「痛い❗️」

足の甲中央部の圧痛点に鍼を刺して抜く事3回。

「もう、痛くない」

頭部の痛みが無くなったCさんが、こんな事を言って帰られました。

「先週は、痛さのあまり手を強く押し当てんといかんかった。6月になってこんな痛いんは、初めて!・・・・そこで、ふっと思ったんは・・・・・・随分良くなって来ているんやな~~っ❣️」

痛みは色々な事を教えてくれます・・・・痛みに感謝。

すわってモゾモゾ体操(その2)

すわってモゾモゾ体操(その2)

前回、すわってモゾモゾ体操(その1)で、

1)右手のひらを上にして、右手母指球の痛気持ちいい所に、お尻を乗せ体重を掛けます。

2)左手でイスを押し込み体重を右に移動すると、益々右手母指球に体重が掛かります。この時、痛気持ち良さをゆっくり味合うと、いいでしょう。

という体操をご紹介しました。そのバリエーションです。

1)右手のひらを上にして、右手母指球の痛気持ちいいところに、お尻を乗せ体重を掛けます

ここまでは同じ、次が違います。

2)左太ももを右膝に置き、足を組みます。

3)左足親指をゆっくり外側に動かしと、徐々に体重が右に移動します。それと同時に、左手でイスを押し体重移動を助けます。この時、痛気持ち良さをゆっくり味合うといいでしょう。

この体操は、カラダ全身がゆっくりねじれるので、右手母指球にしっかり圧がかかります。

痛すぎる方は、無理しないでください!