スクワットで腰痛

2ヶ月前、180kgのバーベルを担いでスクワットをしていて、腰痛になった高校の男子スポーツ選手A君。前屈すると痛みがあります。

膝診(膝の内側、ウラ側、外側を押圧して、圧痛、硬結点を探し、脳と背骨の状態を診断する方法)をして、5本の置鍼を頭部にします。

「これで、前屈してみて・・・どうですか?」

「・・・・だいぶ、出来るようになってきました。」

と、ちょっと半信半疑。

「そしたら、もうちょっとやってみようわい・・・・これでどう?」

「・・・・・楽になってきました。」

「ほんとじゃね!スムーズになっとらい・・・もうちょっと、刺してみよわい・・・これでどう?」

「・・・・・楽です。」

「来た時の痛みが10で、全く痛くないのが0じゃったら・・・・今どれぐらいじゃろ?」

「・・・・1です。」

「そしたら、足にお灸をしょうわい・・・お灸はやったことないじゃろ?これは、紫雲膏という軟膏を乗せた上に、モグサを立てて火をつけるので、痛くないしヤケドにもならんから、安心して。」

と足に見つけた治療点に合計6壮お灸。

「これで、痛みはどうですか?」

「・・・・0です。痛くないです。」

と、ニッコリ笑顔。2ヶ月痛みが続いた割には、早く良くなりました。本来ならもう一度来院していただき治療したいのですが、他の選手との兼ね合いがあるので、今回のみで終了となりました。それにしても、「高校生の治りは早い!」と感心することしきりです。

体温

昨日に続いて、近くの温泉「ゆらら」朝風呂に出かけました。今回は、サウナだけでなく、全てのお風呂に入ったのですが、様々な種類があり楽しめました。その上、サウナに2度入り、しっかり汗を出したのです。

カラダがポカポカするので、体温を測ってみると、37.2℃・・・えっ、こんなにある!もう一度測ると・・・・37.4℃!

私が専門学校に通っている時、体温に興味をもち、2ヶ月頻回に体温を測ったことがありました。朝起きると35.6℃が普通、そして徐々に体温は上がって行き、午後4時に37.0℃になり、徐々に下がって夜には35℃代になり早く寝るというパターンでした。このように全ての人は体温が変動するのです。

で、20:30の現在、体温測ると37.2℃!まだまだ熱い!

反省

 

70才代の患者さんの症状を全く改善することが出来ず、1日反省した結果、操体法をもっとしっかり取り入れた治療法も作っていこうと考え始めました。操体法では、「ヒカガミ」という診断方法がありますが、これが膝診にあたります。具体的にいうと、膝窩仰向けになり両膝を立てた患者さんの膝ウラに中指で押圧し、圧痛硬結を探し出します。その後、患者さんの足甲に手を当て患者さんの足先を背屈してもらい、膝窩の圧痛硬結を取消していきます。

これは、山元式新頭鍼療法における膝診の胸椎の診断及び治療にあたります。鍼を刺さなくても、同じ結果を残すことはできます。頭の代わりに足に見つけた治療点を今後分析することで、より良い操法が生まれる可能性はあると思います。ボチボチやっていきます。

灯台元暗し

 

 

石原医学大全を読み、徐々に生活が変わり始めています。まず、コーヒーの代わりにすった生姜とハチミツ入りの紅茶を飲むようになりました。紅茶は茶葉を醗酵したものですから、確かにカラダに良いのです。使った紅茶葉は、玄米を炊く時、炊飯器に入れます。

体温を上げるために何をするか・・・・単純に考えればいいだけです。お風呂、サウナ、生姜、空腹。

空腹の楽しさ・・・益々、変な人になっています。それで、車2~3分走らせた所に「ゆらら」という温泉があるので、初めて行きました。午前7~10時の間に入ると700円→550円とお得でした。しっかり2回サウナに入り汗を沢山かき、スッキリ!後で、患者さんに「ゆらら」温泉のことを聞くと、

「あそこ、いいですよ。いまどき、550円で入れるとこ、そうそうないですよ。」

とのことでした・・・・灯台元暗し!

なぜ胆石が出来る?

石原医学大全の続き・・・・胆石や尿路結石も「血液の汚れ」から

『血管内以外でも汚れの「固まり」が作られることがある。胆石やの尿路結石(腎臓結石や尿管結石)などだ。

濃すぎる胆汁の成分を「石」にして固めて、胆汁の流れをサラサラにしようとした結果が「胆石」だ。胆石には「ビリルビン結石」と「コレストロール結石」があるが、食生活の欧米化が進みにつれコレステロール結石が増加傾向にある。元はといえば、血液中のコレステロールが多くなったことが原因であり、やはり胆石も「血液の汚れ」の結果だということがわかる。

「尿路結石(腎臓結石や尿管結石)」も尿を濃くしている成分が固まった「石」だ。尿は血液からできるのだから、尿路結石の真因もまた、血液の汚れにある。』

ずいぶんと、シンプルになります。

血栓

石原医学大全の続きです。

『血液は全身を巡り、人体60兆細胞に栄養や酸素を届け、代わりに老廃物を受け取る。血液が汚れていると、血液を栄養としている60兆の細胞の活動が停滞し、いずれ病気や体調不良などを引き起こす。

こうした事態を避けるため、体は発疹や炎症で血液の汚れを処理しようとする。発疹や炎症を起こせない場合、血液の汚れをそのままにするわけはわけにはいかないので、血管内壁に汚れを沈着させて、血液を正常に保とうとする。これが「動脈硬化」である。内壁に汚れが蓄積すると、血液の通り道が狭くなり、心臓は力を入れて、血液を押し出さなくてはいけない。これが「高血圧」である。

全身の血管をつなぎ合わせると、約10万キロメートルにもなるのだから、内腔が細くなるほど心臓の負担は大きくなるため、西洋医学では心臓の力を弱める薬や血管拡張剤を用いて血液血圧を下げようとする。

この処理によって高血圧による二次障害の脳卒中、心筋梗塞、高血圧症腎炎など一時的に回避できるが、生活を改めない限り、血液は汚れたままである。血管内壁に汚れを沈着させようにも、血管が細くなりすぎていずれ限界が来るので、今度はその汚れを固めてしまうことで、残りの血液をサラサラに保とうとする。これが「血栓」である。

血栓は血流を阻(はば)み、脳で生ずれば脳梗塞、心臓に血液を運ぶ冠動脈で生じれば、心筋梗塞を起こすが、体が血液を浄化するためにとった苦肉の策だ。もちろん、脳梗塞や心筋梗塞が生じた時は、救急救命治療が必要ではあるが、血栓に限らず、すべての病気(とされるもの)は、 「より健康になろう」「病気を治そう」とする反応なのである。』

いかがでしょうか?

左母指球痛

左手母指球が痛くてなかなかモノが持てない50才代の女性患者Cさん。時間を見つけ来院されました。

「今日も腰が痛いの?」

「いやいや、腰は何とかもってる。昨年暮れから、仕事が忙しくって・・・左のココ(母指球)が痛くなって、ほら、料理人って左手良く使うのよ・・・・フライパンとか!で、やっちゃった。だから、モノ持てないの。」

料理人でモノが持てないと仕事になりません。早速、治療となりました。今回は首診(内臓の状態診断)は行わず、膝診(脳・脊柱の状態診断)を行い5本置鍼。その後、左手狙いでC点、I.J.Kソマトトープの4本置鍼。

「これで、どうですか?」

「・・・・いい感じ・・・ほぼほぼ良くなった・・・・あと少し握って痛みがあるのと、ココ(左手母指球)押すと痛いだけになった。」

『さすが、山元敏勝先生(この治療の創始者)すごい!』と思いながら、足に見つけた治療点にお灸をすることにしました。2カ所にそれぞれ3~4壮お灸をし、

「これでどうですか?」

「いい感じ、握っての痛みがなくなった。」

「そしたら、もう一ヶ所考えられる場所があるので、そこを狙ってみるね。」

今年の学会で発表予定の足の治療点で、デルマトープとの関連を確かめるのに最適の場所だと判断したのです。デルマトープとは、神経が支配しているカラダの個所を地図のように示した「皮膚分節」のことをいいます。左母指球なら左側の頸椎6番神経となります。そこで、頸椎6番神経の治療点と思しき個所を鍉鍼(テイシンという銀の棒)で押圧。

「痛いところがあれば、教えてください。」

「・・・・痛い!そこ痛い。」

「どうですか?左の母指球。」

「・・・・・あからさまに全然違う!効いてる!」

これで、足に見つけた治療点にちょっと自信がつきました。これからは、実証例を増やしていこうと思います。あとは、Cさんの猫談義に花が咲きました!

ジャンパー膝

『ジャンパー膝とは、スポーツや運動などを過度におこなうことでおこる慢性的な膝ひざの障害です。膝蓋腱炎(しつがいけんえん)とよばれることもあります。

ジャンパー膝は名前のとおり、ジャンパー(ジャンプや着地の動作をくり返しおこなう人)が発症しやすい病気です。バレーボールやバスケットボールなどジャンプが多いスポーツをおこなう選手は膝に過度な負担がかかりやすく、発症する方が多くなります。

原因

多くはスポーツなどをおこなうことで「膝の使いすぎ」になることが原因です。バレーボール選手、バスケットボール選手に多くみられます。

ジャンパー膝では大腿四頭筋腱(だいたいしとうきんけん=太もも前面の筋肉とひざの皿のところの骨をつないでいる腱)や、膝蓋腱(しつがいけん=ひざの皿のところの骨とすねの骨をつないでいる腱)といった、膝のあたりの腱けんに炎症がおきます。こうしたことで膝のあたりに痛みを感じるようになります。』

上記のジャンパー膝と診断された高校の男性スポーツ選手A君が来院。1年間も左膝のお皿の上下が痛くて、なかなか屈伸できません。当院では、脳から脊柱の状態を診断に膝診を行なっているので、ジャンパー膝のような膝周辺の痛みに関して、直接、診断治療できるのは、強みです。

膝診で5本置鍼し、左乳様突起に2本、後は、頭頂部にあるJKソマトトープの膝治療点に 1本ずつの合計9本の置鍼。

「これで、どう・・・・膝の状態は?」

「・・・・・あれ?大丈夫・・・・痛くない!」

と驚きの笑顔。

「面白かろ・・・・効くじゃろ!後は、お灸をしょうわい・・・お灸って知らん?そうじゃろうな・・・・この紫雲膏いうのを塗って、その後にこのモグサいうのを乗せて、線香の火をつけるんよ・・・ほじゃけん、痛ない。」

と、足に見つけた膝治療点にしっかりお灸をして終了。膝の痛みは全くなくなりました。

炎症

 

石原医学大全に「炎症が何故起こるのか?」に対する答えを出しています。皆様は、どのように考えられるでしょうか?

『血液浄化のための炎症なのだが、西洋医学では「炎症」を細菌ウィルスが起こす病気とみなし、抗生物質や抗ウィルス剤を用いて治療する。そもそも、ばい菌はドブ川、肥溜め、ゴミ溜めなど、汚いところにうようよ生存するもので、清流やコバルトブルーの海では存在しようがない。地球上の不要物、死んだもの、余剰物などを分解して、土に返すことがバイ菌の使命だからである。バイ菌は汚れたところでしか活動ができない。バイ菌が体内に侵入して、肺炎、気管支炎などを起こすのは、白血球が処理できないほどの血液の汚れが存在する場合、バイ菌の力を借り、炎症を起こし、老廃物を燃焼するしようとするからだ。それが炎症なのである。』

皮膚病

 

石原医学大全の皮膚病に関する一節です。私には、腑に落ちます。いかがでしょうか?

『「皮膚病の三ナイを知っているかね。皮膚病はね、“わからナイ”“治らナイ”“死なナイ”というんだよ」

私の医学部時代の皮膚科の授業での教授の言葉だ。発せられたのは皮膚科医生活40年、ベテラン教授で、皮膚病治療の難しさを身に染みて感じておられたのだろう。

確かに西洋医学とって皮膚病は難しい病気が多い。皮膚の発疹(ほっしん)にも蕁麻疹(じんましん)、湿疹、アトピー、乾癬(かんせん)、化膿疹などがある。まず、発疹を抑えるためのステライステロイド剤や抗ヒスタミン剤で治療する。

ただ、一時的に改善が見られても、また別の場所に症状が出現することも少なくなく、出たり、引っ込んだりを繰り返すうちに、薬が効かなくなったりとわからない。、“わからナイ”“治らナイ”“死なナイ”にはまり込んでしまうことも少なくない。一方、漢方医学では皮膚病は血液の汚れが皮膚を通して排泄されている状態とみなす。西洋医学では治療対象となる発疹などを、漢方医学では大小便と同じ排泄作業と捉えており、発疹などを抑えるべきとは考えず、むしろ排泄を促してやる治療をする。そこが西洋医学との大きな違いだ。

以前、私が運営する伊豆のサナトリウムに、九州の大病院で内科の医長を勤めている医師がアトピーを改善するために、1週間ほど滞在されたことがある。西洋医学の医師として複雑な思いもお持ちだったろうが、長年の薬物治療に疲れ果てた結果の選択だったようだ。

ジュース断食をスタートすると、悪臭のする黄色い汁が皮膚から吹き出し、それが乾燥し、かさぶたを作り、一時は気の毒なほど醜悪な皮膚になったが、最終的には改善してご帰宅された。「吸収は排泄を阻害する」、”逆もまだ真なり”で「吸収(食事)しなければ排泄が活発になる」の通り、断食によって吸収をストップした結果、皮膚からの排泄がこの上なく活発化し(西洋的な症状の観点からは悪化と判断する)、アトピーの原因であった血液中の汚れを出し切ることができたのだ。吸収ばかりで、排泄がおろそかになると皮膚病になりやすいため、食べ過ぎ・飲み過ぎをし、運動不足傾向で、発汗の少ない人は皮膚病に悩まされることが少なくない。』