ギックリ腰

「突然ですが、午前中に診てもらえないでしょうか?昨日、ギックリ腰になって、生活にも支障をきたしているんです。」

40才代の男性患者Bさんからの電話です。知り合いの紹介で初めての来院です。

前屈みで痛い腰痛の原因は、筋肉による腰痛がほとんどのようです。普段の姿勢などにより、背中やお尻、もも裏などカラダの後ろの筋肉が硬くなり腰痛になってしまいます。Bさんも、パソコンを前にし背中の筋肉が伸びて緊張していたのだと思います。いつものように、膝診をし頭の置鍼をやっていきます。徐々に痛みが無くなっていくのですが、耳ウラに置鍼すると、前屈みがかなり出来るようになりました。その後、後頭部に置鍼すると、一層前屈みが出来るようになりました。

いつもなら、もう少し置鍼をして腰痛を軽減するはずなのですが、今回は「これでいいか!」と置鍼をストップ。

なぜなのか?よく分かりません・・・多分、もう少しご自身のカラダと向き合ってほしいと感じたのだろうと思います。

Bさんの足があまりにも冷たいので、紅茶に生姜を入れ、黒糖かハチミツを入れて飲むことをおすすめし、後日の来院予定を決めました。

筑波大野球部合宿

筑波大野球部の58名が西条のひうち球場で合宿中です。その合間を1日いただき、19時から22時までボランティアの治療をすることになりました。去年も行なったのですが、後で良く調べてみると、主力メンバーでした。今回もそうではないかと思っています。残念ながら寒波襲来で「大変ですね」と言葉がけすると、

「つくばの寒さに比べると、全然大丈夫です。」

と即答が返ってきました。確かに、「つくばおろし」は随分ときつかった記憶があります・・・あれから50年も時が流れたのですね。まさか、このような運命になるとは、思ってもいませんでした。人生って、楽しいですね! 

やっと治療を終えて、2月23日0時05分、我が家に帰ってきました。色々面白いことがてんこ盛りの3時間でした。我が後輩、ありがとう!

アドレナリン

高校、大学と野球部に在籍していたことで、現在の鍼灸治療に少なからず影響を、及ぼしていることを実感しています。私が幼い頃は、今のようなリトルリーグがあるわけもなく、軟式テニスボール(当時10円)をグーした手で打つ「6むし」が大流行り。日が暮れボールが見えなくなるまで遊んでいました。中学では、無理やり剣道部に所属。全く興味がないので、初段さえ取ることができず・・・勉強ばかりしていました。そんな私が高校1年の2学期から、野球部に入り下宿生活。高校に入って思い知ったのは、頭の質が違う連中ばかりの集団に来てしもた!・・・・で、勉強を捨てて好きな野球をしよう!

単純明確な高校生活は、全く悩みなし。それから、必死の2浪生活。なんとか志望大学に滑り込み・・・・最初の3〜4ヶ月は芸術論(芸術専門学群在籍)をかわす毎日・・・・飽きてきて・・・・・スポーツしよう!と野球部に再び入ったのです。

そんなご縁で、高校、大学の野球部の学生さんが自然と来院してくれています。今日も20才代の野球部Aさんが来院。

「野球していて怖いのは、試合中アドレナリンが出過ぎていて、左太ももが怪我しているのに、全く痛くないことなんです。」

Aさんは、ピッチャーなので投げるたびに左太ももに負荷が相当かかっているのに、アドレナリンのおかげで、痛みを全く感じなかったそうです。試合後、極端な左太もも痛に襲われ、左太ももを上げる事さえ出来なかったそうです。

野球をしていて、怪我をしたことがない私にとって、このような経験談を聞くことが、治療の肥やしになっていくのだと、つくづく感じたのです。

日本の発酵食品

前回の続き。森下敬一医師の名著「血液をきれいにして病気を防ぐ、治す」からの抜粋です。

第十条 日本の伝統食品はクスリよりすごい
健康は腸で作られます。グルジアの「マツオーニ」と言う発酵乳が長寿に貢献していることを紹介しましたが、腸内細菌の状態を整える事は、健康長寿の秘訣です。ヨーグルトなどの発酵乳を積極的にとって乳酸菌を増やしましょう。ただし、発酵乳でも、カスピ海ヨーグルトのように出自不明の偽物食品や質の悪い牛乳から作られたヨーグルトなどは避けるべきで、豆乳ヨーグルトのほうがオススメできることはすでに述べたとおりです。

それ以上に忘れてはいけないのは、日本には味噌、醤油、漬物、納豆など伝統的な発酵食品があることです。これらの伝統食品は優れた腸内環境の整備力を持っており、クスリの毒素を打ち消してくれます。特に良質の味噌は酵母による成長の作用はもちろんのことアレルギー鎮静化、血流改善、スタミナアップ、美肌などの効果があります。日本古来の発酵食品が日本人の生活に浸透していたのは、それだけの理由があったからなのです。

若い人たちが外国発のファーストフードなどに憧れの気持ちを持ってしまうのはやむを得ませんが、それが最近の若者の体質を弱くしています。もっと味噌汁を飲むべきです。」

日本の発酵食品の素晴らしさに感謝です!

本末転倒

クスリを飲まないといけないので、1日3食にするという患者さんが多いのですが、それって本末転倒しているように思います。私の尊敬している森下敬一医師の著書「血液をきれいにして病気を防ぐ、治す」の長生きをするための10ヶ条から、いくらか抜粋します。

第一条 クスリに頼らない
「クスリ漬け医療」という言葉がある通り、医療機関ではすぐにクスリが出されます。しかし、クスリを飲んでも、病気自体は根治しません。あくまで病気の症状を一時的に短期間抑えるだけなのです。症状をもたらしている「原因」を正さなければ、病気は治りません。自分自身の生活を改善せずにクスリに頼ってもダメです。

第三条 すべてのクスリには副作用がある
人体にとってクスリは全て人工的異物であり、毒物です。摂取量によっては死亡したりすることもあります。死亡に至らない量であっても副作用はあるのです。医療機関で出されたから、といって危険性がないわけではありません。

第5条救急医療以外のクスリは控える
人間は自然治癒力を持っています。食事によって、その自然治癒力を回復させることが病気の根本治療になるのです。
症状に緊急性があって、一時しのぎが必要な救急医療は別として、薬で症状を抑えようとする現代医療には限界があります。医療やクスリに頼らず、自然治癒力を強化し、みずからの力で病気に打ち克ちましょう。

聖医・ヒポクラテスは、「カラダには100人の名医がいる」といわれました。その名医を信じませんか?

腸もれ

「寄生虫博士」と知られた藤田紘一郎博士は、1939年に旧満州(現中国東北部)で生まれ、東京医科歯科大に進学。奄美・沖縄への医療調査団に同行したことがきっかけで寄生虫学の道に進み、フィラリア対策に没頭。同大などで教べんを執りながらメディアでも盛んに発言。日本人の過剰な清潔志向が免疫力を低下させると警鐘を鳴らし、寄生虫や細菌と共生する大切さを訴えたえました。この藤田先生の「腸もれ」があなたを壊す!という本が手に入ったので、はじめにという冒頭を読んでいくと、

『腸漏れとは一体何なのか。
ごく簡単に言えば、腸の粘膜に“穴”があいて、そこからいろいろなものが漏れ出てしまう現象です。腸に穴があくと、毒素や未消化の食べ物などの通常は侵入してはいけないものたちが血液中に侵入してしまい、アレルギーをはじめ多くの不調や病気を引き起こす原因となります。そして最近の研究で、この異常があるかないかが、私たちの心身の健康に非常に大きな影響を及ぼしていることがわかってきたのです。』

とあります。よ〜く、読んでみてください。「腸に穴があくと、毒素や未消化の食べ物などの通常は侵入してはいけないものたちが血液中に侵入してしまい」とあります。この場合、腸とは小腸です。毒素は分かりますが、未消化の内容物がよく分かりませんでしたが、一度小腸から出た未消化の内容物が、再び穴から入ってきた考えます。

いずれにしても、小腸内に入ったこれらの通常侵入してはいけないものたちが血液中に入るということは・・・・小腸で血液が出来るといっておられると思います。

あれ?血液って骨髄で出来るのでは・・・・・?

今日は、ここまで。

塩=高血圧?

レンコン湯について、ある患者さんから質問があり、下記の事をお教えしました。

『レンコン湯(病気・症状) 咳、痰、老化現象(夜間頻尿、精力減退、抜け毛、白髪)
[材料]
レンコン・・約40グラム 生姜のすりおろし汁・・適量 塩または醤油・・適量
[作り方]
①レンコンをよく水洗いして皮ごとすりおろし、布巾で絞って約20 CCを湯飲み茶碗に入れる。
②①に生姜のすりおろし汁を加える。
③②に塩または醤油で薄く味をつける。
④③に熱湯を注ぐ。』

「私は、塩とか醤油は入れないので、それ無しで飲もうと思います。」

というご返事をいただきました。塩=高血圧という洗脳を受けておられるようです。残念ながら多くの方は、塩は悪玉と思われています。そこで、明治以降の塩の歴史をコピペします。

『1905年(明治38年)に塩の専売制度が大蔵省主税局のもとで開始された。当初は日露戦争の軍費調達という収益主義的な側面の強い制度であったが、第一次世界大戦期のインフレなどにより財源確保の意味合いは薄れ、1917年(大正6年)に自給率の低い日本における塩の安定的な供給を主眼とする公益主義的な制度へと変革された。当時より日本は需要の多くを輸入もしくは移入に頼っていたために、第二次世界大戦期は塩の輸入のストップにより需給が急激に逼迫する事態となった。戦後、工業用塩の需要増から輸入が再開され、国内製塩事業による自給確保と安価な塩の全国的な安定流通を目的に塩専売法が改正され、1949年(昭和24年)に専売事業を執り行う日本専売公社が設立された。』

つまり、塩は非常に貴重なものだから、国で自給し安価に流通するため、化学製品としての塩つまり、Naclという高純度のクスリとして国民に与えてしまったのです。このクスリが弊害をもたらせました。そして、未だに塩=高血圧信仰が広まっているのです。

ミネラルたっぷりのヒマラヤ岩塩は、3億8千年前の海水で出来ています。美味しいですよ!

主婦の知恵


60才代の女性患者Aさんに、レンコン湯の話をしたのです。

『レンコン湯とは、レンコン約40グラムに生姜のすりおろし適量を加え、布巾で絞って約20 CCを湯飲み茶碗に入れ、塩または、醤油を入れ熱湯を注ぎ飲む民間療法。これは咳、痰、老化現象などによく効く。』

すると、Aさん。

「すりおろしたレンコンは、もったいないので片栗粉に入れ、そこへ刻んだネギとかすり大根をいれて水にとかして、フライパンで焼くと、モチモチの美味しい酒の肴ができますよ。」

と教えてくれました!

早速、今晩のおつまみにしようと思ったのに、片栗粉買うのを忘れてしまいました!明日こそ作るぞ!

土作り

半年間通院されて、すっかり良くなった70才代の女性患者Aさんが、突然、来院。

「これ(コンニャク)作ったから、これを水につけて食べる前に切って刺身にして食べてください。」

と言われた通りすると、美味しいこと、美味しいこと!

で、

「使えなくなってた畑、使えるようになったんですよ。野菜が高くなったので、野菜を作ります。」

「そしたら、コスモス(地元スーパー)に行けば、野菜作りの本の安売りしてるので。」

と助言を受け、早速購入。いい事書いてます。

『大切な事はしっかりと完熟させた堆肥を畑にまくこと。未熟な堆肥をまくと微生物が分解しきれないで残ってしまうため、硝酸態窒素の含有量の多い畑になってしまいます。このような畑で野菜を栽培すると野菜の中にも硝酸態窒素が残留することになり、人がこれを大量に摂取した場合、体内で発がん性物質を生じてしまう恐れもあるのです。また、未熟な堆肥が二酸化炭素やアンモニア、ガスなどの有害なガスを発生させ、植物の根を傷めたり害虫を寄せつけてしまうなど、様々な弊害をもたらしてしまいます。これを防ぐためにも、堆肥は完熟させてからすき込むことが重要なのです。』

やってみます。

愛媛マラソン


今年で62回になった愛媛マラソンが、2月9日(日)に行われました。参加者1万人以上、ボランティア5000人という一大イベントとなっています。Qちゃんこと高橋尚子さんが常にゲスト出演。今年は、オリンピックのメダリストで、マラソン競技優勝8回のワイナイナさんも参加されていました。

この愛媛最大のイベントを前に40才代の男性患者Cさんが来院。左膝が痛くて1〜2kmしか走れないそうです。いつものように背骨を整えて、内臓を整える鍼を頭に8本置鍼。その後、左耳ウラの膝治療点に2本。左側頭部の膝治療点に1本。

「これで、どうですか?」

「・・・・・痛くない、大丈夫です。」

と、勢いよく膝屈伸をされています。その後は左膝に対応する左肘に鍼、足に見つけた膝治療点にお灸をして終了となりました。まさか、こんな状態なので愛媛マラソンに参加するとは思っていなかったのに、

「参加します。」

「はっっあ?」

結局、走られたそうです。こんなメールが届きました。

「おかげさまで、数日前まで1〜2キロ走るのがやっとやったのに、20キロまで調子よく走ることができました。無事、5時間以内に完走することができました。」

凄いことにです!