前脛骨筋

 

今回も、大沼四廊先生主催の「ナチュラルメディスン」のチラシの紹介をいたします。

『セルフケアのススメ

セルフケアについて

私たちの日常生活において、肉体的に最も疲労を感じている部位は足である。足は全身の体重を受け、支えている重要なパーツだ。歩行時には当然に負荷がかかるが、直立状態でも大きな力が加わっている。歩行する際は、つま先から体重を受けるが、そのつま先をコントロールしているのが前脛骨筋である。そのため立ち仕事やよく歩く人は例外なくこの筋肉が硬直しているそのため、血流が悪化し、神経伝達物質が神経に作用できず感覚が麻痺状態になる。慢性化することで、疲労感や筋肉痛を感じることが少なく、むしろ腰痛や肩こり、頭痛等で現れる。したがって日々の疲れを持ち越さない事はとても重要になる。』

今まで前脛骨筋のことを考えることは、ありませでした。なぜなのだろう?と考えたところ、私は無意識のうちにこの前脛骨筋のストレッチをやっているので、全く気にしていなかったようです。幸い、私の仕事場は板間で布で出来たワラジを履いており、畳部屋もあるので、暇な時は足指などのストレッチが好き勝手に出来る空間になっているのです。

しかし、こんな空間は珍しい・・・・のだ!っと、気づきました。多くの人は、靴を履いて立ったり歩いたりして働いているのです。前脛骨筋が硬直している人が多いのですね。明日からの治療に前脛骨筋の状態をチェックしてみる必要があるかも知れません。大沼先生のチラシには数多くのヒントが散らばっています。今月17日のセミナーまだ空きがあり、参加出来ることになりました!・・・・楽しみです!

大沼理論恐るべし

体調管理のため、月に一回来院される50才代の女性患者Bさん。今回は右の耳を中心として頭部、右肩のコリが激しく気分が悪いそうです。そこで、大沼理論のみで治療することにしました。Bさんは、鍼治療が合っていて1本の置鍼に対する反応が非常に良いので、大沼理論にも素直に反応されるされると判断したからです。

Bさんには、畳の間で仰向けになってもらいます。大沼理論の通り右ソケイ部が縮んでいるので、右脚が1.5cm短くなっています。ソケイ部を押圧すると痛みがあります。そこで、操体法による治療でソケイ部の痛みを取り、左右の脚の差もなくなりました(Youtube参照)。

今度は、仰向けになったBさんの左鎖骨の窪みを押圧。

「どうですか?」

「痛い、痛いです!」

そこで、操体法の治療・・・次回のYouTubeでご紹介します。すっかり、鎖骨の上の窪みの痛みが取れました。これで大沼理論の大切なポイントである脊柱の歪みの修正ができました。次に両脚に万能ゴムバンドでグルグル巻き。

「軽い・・・足が軽くなりました。」

右肩が重いので、右肩を中心にしてのグルグル巻きと、タスキ架けで終了としました。

「どうですか?」

「先生、これめっちゃいいです!・・・カラダが軽くなるし、左右が同じになりました。」

やはり、最初の思惑通りBさんには、大沼理論の治療法が合ったようです。

「あれ?・・・・靴がブカブカ、先生、足の浮腫(むくみ)がとれてます。」

実際、足と靴には隙間が空いているのが、ハッキリと見えました。恐るべし大沼理論!

手首が痛い

(OKグーグルのアシスタント)

1週間前から、左手首が痛くなった名門ソフトボール部の女子高校生Aさんが来院。バットの素振りをしている時に痛みを感じたそうです。そこで、日本タオルで患部を覆い、その上に氷水をいれたビニール袋を乗せました。

「どう・・・気持ちいい?」

「はい。」

「気持よさがなくなって、冷たく感じるだけになったら、言ってください。」

しばらくして、気持ちよさがなくなったので終了。あまり、炎症はひどくないようです。次に、畳の間で仰向けになってもらいます。右脚の方が1.5cmほど短く、右ソケイ部を押圧すると痛みがあります。大沼四廊先生の理論通りです。つまり、何らかのストレスを感じると、左第一腰椎から右仙骨にある腸管膜根(ちょうかんまっこん)という小腸の根本の部分が縮み、右腸骨が上前方に縮み上がり、ソケイ部を圧迫し大動脈、大静脈を圧迫し、右腹部がうっ血しやすくなります。それで、操体法(あYouTube参照)治療・・・一回で痛みがなくなりました。

次に大沼四廊先生の理論、左鎖骨下動脈が通る左鎖骨の上にある窪みを押圧。ここに痛みがあると、左鎖骨下動脈が詰まっている証拠になります。

「ここ、どう?痛い?」

「痛いです!」

これを、一回の操法(操体法)で取りました。次回のYouTubeでこの方法をご紹介するつもりです。お楽しみに!さて、これはカラダの歪みを取って、血流を良くしただけなのですが・・・

「どう?手首・・・」

「・・・あれ?良くなってる。」

面白いですね・・・・血流を良くしただけで、手首が良くなるのですから。Aさん不思議そうに左手首をあちこち動かしています。まだ少し痛む角度があるようなので、大沼式の万能ゴムバンドで左手、前腕、上腕をグルグル巻き。

「OKグーグル、タイマー30秒お願いします。」

「はい、30秒ですね。用意スタート」

私のアシスタントはしっかり良い仕事をしてくれます。腕だけでなくついでに左足、ふくらはぎ、太もももグルグル巻き。これで、血流がもっとよくなります。

「手首どう?」

「痛くないです。」

これで終了するのもいいのですが、念のため足首にお灸をすることにしました。手首と足首は対応しているので、足首が緩むと手首が緩むのです。非常に単純な真理なのですが治療に生かされていないように思います。「患部には触らないで、治す」が普通になるように地道に努力します。

Aさんの足首3か所に熱くないお灸(紫雲膏というヤケドに効く軟膏をたっぷり塗ってモグサを乗せ火をつける)を3壮して終了。高校生は治りが早いので本当に楽しいのです!

小名木善行先生の講演 その2

(その2)

小名木善行先生の講演、続報です。

我々が存在しているということは、ご祖先様が誰一人として欠けることなく、脈々と受け継げられたに他なりません。700年も遡(さかの)ぼると、28代・・・1億2千万人のご先祖様が我々を支えてくださったのです。ところが、当時の人口は多くありません。ということは、我々日本人は、必ずどこかで繋がっているということになります。著名な小野小町とも繋がっているのです。

誇りを持ちましょう!と、威勢の良いお話でしたが、この30年の日本の経済成長率は・・・212カ国中・・・・なんと、211位!・・・・・インターネットで調べてみると、その通りでした。

こんなこと、マスコミで言ってません。野党が言っているのも聞いたことありません。いつの間にか日本は、経済で2流、3流国家になっていたのですね。アメリカの大卒の初任給が45万円、スイスは75万円だそうです。また、中国留学生には、渡航費、授業料、滞在費も日本政府が支払っておるにもかかわらず、日本の学生は奨学金という名の借金をさせられ、その返済に必死で結婚も出来ない状態・・・・今後30年で日本はどうなってしまうのか!

ここでも、インターネットで調べてみると、やはり中国からの留学生が優遇されていることが分かりました。一体どうなっているのでしょう?日本政府は、大国のいいなりで、日本人としての矜持を持っていないのですか?日本という神代からの歴史があり、それから続く歴史的遺物が次々と発掘されている世界で最も稀(まれ)な国家が、このままでは衰退してしまいます。

皆さん、ここで踏ん張ってばって、日本本来の姿、原点を見直そうではありませんか!と言った趣旨の感動的な講演でした。今後とも、小名木善行先生のセミナーをしっかり勉強しようと思います。小名木善行先生の究極のメッセージは、「大和魂をもう一度勉強し、生きよう!」だと思います。

追伸:小名木善行先生としっかり握手出来ました・・・・一緒の写真撮影までは、押しが弱いのでできませんでした。

小名木善行先生の講演

 

昨夜は、私の尊敬して止まない小名木善行先生の講演が松山市コミュニティーセンター(通称、コミセン)でありました。小名木先生のプロフィールは、「昭和31年1月生まれ、国史啓蒙家、静岡県浜松市出身。上場信販会社を経て執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」を運営。ブログ「ねずさんの学ぼう日本」を毎日配信。Youtubeの「むすび大学」では、100万再生の動画他、1年でチャンネル登録者数を25万人越えにしている。他にCGS「目からウロコシリーズ」、ひらめきTV「明治150年真の日本の姿シリーズ」など多数の動画あり 」

とあり、戦後GHQに占領され身も心も骨抜きにされた日本にもう一度、原点に返って日本を見直そうと訴えられています。

コミュニティーセンターのエレベーターに乗り、3階でドアが開いた瞬間、小名木先生が立っておられ・・・・・「ビックリ!」。私のビックリ顔が小名木先生に映ったのか、小名木先生も目をパッチリのビックリ顔をされて一瞬お互いに氷ついてしまいました。その次、シドロモドロの歩きで会場に向かうも、エレベーターで同乗していた女性に、

「小名木先生いらっしゃいましたね!」

と声をかけると、

「私、握手してもらいました!」

「あああああ・・・・」

そこで、私も絶対握手してもらおうと心に決めたのです。私が1番前の席に座っていると、小名木先生がわざわざお越しくださって、

「ようこそお越しくださいまして、ありがとうございます。」

とお声掛けをしてくださいました。ありがたいことです。講演が始まると、

「ここ松山には、いつ頃から人が住んでいたかご存知ですか?」

と、質問から入られました・・・・全く分からないので、会場は静かなままです。

「2万年前からです。」

と、小名木先生が自ら解答されました。2万年前というと氷河期で地球の地表は、2000mの氷河に覆われ水分が地表にあるため、現在より海面が140m低くなっていた時期です。この時期はユーラシア大陸とアメリカ大陸が繋がり、寒流が下りて来ませんでした。そして赤道付近から暖流の黒潮が流れて来たので、中国大陸、沖縄、日本が1つとなって住みやすい地域となっていたのです。もうその頃に沖縄を中心として稲作が始まったようです。それが、中国や日本に普及したといわれています。(明日に続く)

腸内環境を乱すもの

今回も、大沼四廊先生主催のナチュラルメディスン発行のチラシの一部をご紹介します。

『腸内環境を乱す危険なもの

抗生物質:抗生物質が市販されていないのは薬物乱用を引き起こし、結果的に薬物耐性菌の問題が出てくるため。医師が処方する場合であっても、不必要な抗生物質の処方や間違った処方の仕方により耐性菌が問題となっている。抗菌剤はお腹の中の腸内細菌叢の善玉菌を壊し下痢の原因になる。幼少期にたくさんの抗菌剤を出された子供たちは、心身の具合が悪いまま成長し様々な疾病発症のリスクが高いと言われている。

非ステロイド性消炎鎮痛薬:炎症の局所におけるプロスタグランジンなどの活性物質の抑制によって、解熱作用、鎮痛作用、抗炎症作用を発揮する。一般に痛み止めと称される薬剤を言うが、腸壁にダメージを与えるリスクが高い。

遺伝子組み換え食品:・人体が毒素を解毒する力を弱める ・脳の健康に大切なビタミン Dの機能を弱らせる。トリプトファン及びチロシンの合成を阻害する。

農薬(農薬と塩素):メタン菌が増殖し、肥満、歯周炎、大腸がんなどのリスクを高める。

合成化学物質:ペットボトルなどに使用されるビスフェノールはホルモンバランスを乱すことが知られている。これらのこれらの合成化学物質は、内分泌腺や脂肪組織に蓄積する。当然に肝臓の処理機能を上回り、毒素を排出することが困難になり、体全体の働きと腸内環境のバランスを大きく狂わせることになる。

食品添加物:天然や自然由来でないケミカルなものは、体内に徐々に蓄積されていく。当然に腸内環境とも折り合いが難しく体内に毒素を蓄積することになる。解毒係の肝臓に当然大きな負担となる。』

予約なしで

 

 

治療中に、突然の訪問者。当院は完全予約制なので、予約無しで来られる方は、ほとんどありません。80才代のAさんは、自転車で移動中に「あじさいの杜鍼灸院」の看板に気づき来られました。

「ええっと、4時半に来ていただけますか?」

「分かりました・・・・4時半ですね。」

ということで、4時20分ころに来られました。治療中の患者さんが丁度終了した良いタイミングでの来院です。治療中の患者さんは、常連の80才代女性で、まるでアシスタントのように、

「どうぞ、どうぞ入ってください・・・・・・先生、畑のフキ大きくなりすぎ、早く取らんといけんよ。」

と、ニッコリ笑って退出されました。そんな雰囲気を味わっていただいたAさんは、スムーズに会話ができるようになっておられました。Aさんは、10年前から右膝が痛くなり、5年前には正座が出来なくなり、3ヶ月前から特に痛くなり始め、ツエをついての歩行か、自転車が移動手段となりました。

そこで、畳の間へ移動していただき、仰向けになってもらいます。右側の脚が縮んで左脚が2cmほど長くなっています。それを操体法で整えると・・・・

「どうですか?ちょっと歩いてみて下さい。」

「ふほっ・・・・痛くない!」

これには、私も驚きました。10年前からの膝痛がこれで治る?・・・・・右膝はまだ腫れており、もう少し血流を良くする必要があります。そこで、左鎖骨の上にある凹みを押圧。

「痛っった!」

どうやら、鎖骨下動脈が詰まっているようです。心臓から新鮮な血液が流れ出すその初っ端の鎖骨下動脈が詰まると、血流が滞ってしまいます。それを操体法で緩め(近日中に、YouTubeでその方法をご紹介します)ました。

「これでどうですか。」

「もう、全然痛くないです。」

はあ、こんなに上手くいくこともあるのだ・・・・と、感心しながら、

「そうしたら、ゴムバンドで脚を縛っていきましょう!」

もうこうなると、ぐいぐいと私のペースでやっていけます。

「先生、これは効きそう、分かります。」

の言葉通り、両脚が軽くなりました。その後は、鍼を頭に3本置鍼して終了となりました。今週中にもう一度治療する予約をして帰られました。大沼理論を操体法で行い、残りを山元式新頭鍼療法で行う施術は、面白い!

血管 その2

 

今回も大沼四廊先生主催のナチュラルメディスンのチラシ紹介です。血管の続きです。

血管が若返る物質一NO(一酸化窒素)

NO(一酸化窒素)は、心臓と血管の健康に欠かせない物質。主に血管の内側(血管の内壁を覆う組織)で作られている。心臓と血管は、血液を介して酸素・水素・栄養分を全身に送り届けると同時に老廃物を排出しているが、血管は体の全細胞をコントロールしている重要な器官。血管の柔軟性を保つことが老化防止につながる。

NO(一酸化炭素)の働き

1:血圧が安定する2:血管を修復する3:動脈硬化を予防する

一酸化炭素を体の中で作るには「アルギニン」と「シトルリン」と呼ばれるアミノ酸が必須。アミノ酸は、タンパク質を分解してできるものであるので、タンパク質が豊富に含まれている食材を積極的に取り入れることがおすすめ。中でも特に、アルギニンが豊富に含まれている食材には、魚、大豆、豆類、ナッツ等。

シトルリンとは?

シトルリンとは遊離アミノ酸のひとつで、ウリ科の植物に多く含まれており、食品から摂取できる。アミノ酸の状態で生体内に存在しており、特にアンモニアから尿素を生成する回路で、重要な役割を果たしている。スイカの他にもメロンや冬瓜(とうがん)、きゅうり、ニガウリ、ヘチマなどの植物に比較的多く含まれる。

動脈硬化

動脈硬化とは動脈の壁が硬くなって弾力性が失われ、働きが悪くなった状態のこと。血管の内側に、脂肪分が付着するなどして血栓が生じることによって血管が詰まりやすくなってしまう。進行すると心筋梗塞や脳梗塞を引き起こすこともある危険な疾患。動脈硬化の原因は血管の老化・喫煙・食生活など様々。悪玉コレステロールの数値が高くなる脂質異常症や、高血圧・肥満・糖尿病の人は、動脈硬化のリスクが高いと言われている。糖質脂質の多いドロドロ状態の血液を放っておくと、動脈硬化のリスクが高まる。動脈硬化の予防には、運動不足解消など生活習慣を見直すのはもちろん血液をサラサラにする効果がある食材を日々の食事に取り入れることが大事だ。

トマト入り具だくさん味噌汁(血栓対策)

材料(2人分)

・じゃがいも40g・玉ねぎ40g・にんじん20g・トマト30g・いんげん6g・味噌20g

削り節6g・水220g

作り方

下準備・じゃがいもは四角切りで厚さ5ミリ程度とする。

・にんじんはいちょう切り、玉ねぎは細切り、いんげんは2cm、トマトは角切りにする

            ・削り節でだしをとる。

1:鍋にだし汁を作り、にんじん、玉ねぎを入れて火にかける。

2:沸騰したら、じゃがいも、いんげんを入れて煮る。

3:味噌を入れる。

4:トマトを入れて沸騰したら出来上がり。

トマトにはうまみ成分であるグルタミン酸がたくさん含まれる。削り節から出たイノシン酸との相乗効果でよりおいしい味噌汁に!

※ベジブロスを使うと栄養効果抜群に!

※ベジブロスとは、野菜のクズをダシにすること

作り方

1:鍋に水と野菜の切れ端を入れ、お酒を加えます。このお酒が、野菜の旨味を引き出してくれます。

2:弱火で20~30分加熱しましょう。野菜がふつふつと踊る位の水加減で、じっくり火を通してください。

3:火を止め、ボールにザルのせて野菜を濾して完成です。

農薬が気になる場合は?

皮やヘタで作るベジブロス。残留農薬が気になる場合は、重曹を使って落とす。

手順

1:ボウルいっぱいの水に対し小さじI杯程度の割合で重曹を溶かします。

2:重曹水の中に野菜くずを入れつけて、1分ほど放置。時間を置きすぎると野菜そのものの栄養素が溶けてしまうので注意。

3:流水で重曹をしっかりと流して完了です。』

ベジブロスに関しては、加筆しました。ベジブロスって、全く知らなかったので・・・

血管

今回も大沼史郎先生主催のナチュラルメディスン発行のチラシから血管に関する情報を紹介いたします。血管に関しては長い文章になっているので2回に分けてご紹介いたします。

『血管の種類血管には、動脈、静脈、毛細血管の3つがある。血液は心臓から押し出され、全身の細胞に運ばれた後、細胞から二酸化炭素や様々な不要物を回収し、それを処理する臓器に届けながら心臓へと帰って行きます。この心臓からの血液を運ぶ“行きの血管”が動脈、不要物を回収した血液が通る“帰りの血管”が静脈。毛細血管は、動脈から伸びて体の隅々まで張り巡らされるため、どんなに心臓から遠い体の部位も元気に活動することができる。動脈と言う太い幹線道路でまとめて荷物(血液)を運び、そこから伸びている県道や農道(毛細血管)を通って一軒一軒の家(細胞)に配るイメージ。

動脈は大量の血液をいち早く運ぶため太くて丈夫にできている。特に心臓から出ている大動脈が、大人だと直径3センチ位ある。しかしそこから枝分かれした毛細血管になると体の隅々にまで血液を送り届けなければならないため非常に細く、その直径は、わずか0.01ミリ程度。さらに1番細いところでは5ミクロンしかない。この5ミクロンは、ちょうど赤血球の直径と同じサイズ。静脈は血液を心臓に戻すための血管。よって動脈よりは細く、血液も比較的ゆっくりと流れている。また静脈は重力に逆らって血液を心臓に戻す血管であるため、血液の逆流防止のため弁がついている。酸素や栄養などをたっぷりと積み込み、動脈、毛細血管を通って各部屋各細胞に到達した後、今度は二酸化炭素や老廃物を積んで静脈を走り様々な臓器に寄りながら最終的に肺に戻ってくるそこで二酸化炭素を下ろし新たに酸素を詰め込み再び心臓へ行き全身へと押し出される。

血管を全部つなげると地球を2周半!

長さのある臓器で言うと腸が挙げられるが、十二指腸、小腸、大腸、直腸をすべて伸ばすと7~9メートルもある。さらに腸は縦の収縮だけではなく横の収縮性もあるため面積も広い。全部切って広げるとテニスコート2面分に相当。

血管は酸素や栄養素以外にも多くの重要なものを運んでいる。その代表がホルモン。「痛い」「危険」等の緊急時には迅速に対応しなければならないため、その情報は神経を介して瞬時に各細胞に伝達される。また決まった時間や期間に指示を出すケースについては脳や甲状腺などからホルモンを分泌し血液で運び、各機関に働きかけて伝えている。このように血管は常に様々なホルモンを全身に運び私たちの健康を維持し体のリズムを整えてくれている。その他血管は酸素を運ぶ赤血球やウィルス、バイ菌をやっつける白血球なども運んでいる。(参照:血管を鍛えると全て良くなる加藤雅俊)』

血管は酸素、栄養素、二酸化炭素、老廃物、ホルモン、赤血球、白血球等重要な物を運んでいるカラダに巡らされた道路である事が分かります。しかも地球を2周半するほどの長さになり、毛細血管になると5ミクロンという直径で赤血球と同じ大きさになるのですから驚きです。そのためにも、サラサラの赤血球にならないと、隅々まで血液が流れなくなるのです。大根おろしやオニオンスライスを最後に食べることをおすすめします。

年のせいにしない

(写真は、ご本人ではありません)

 

90才代の男性患者Bさん、両膝が悪く歩行が困難になり病院では、「年じゃけん、仕方がない・・・リハビリでもしましょうか?」と言われだけだったそうです。60才の定年後は、10年単位でコースを変えて、毎日の日課として朝の散歩をされていました。それが出来ない時、「わしの人生はこのまま終わるんじゃろか・・・」と思っていました。

Bさん、当院に通われて3ヶ月半経ち、当初は50mしか歩けなかったのが、ボチボチ散歩も出来るようになってきました。前回の治療は大沼先生が使用されている万能ゴムバンドを両脚にまいたところ、膝の痛みが無くなりました。その後9日間のうち2日間だけ、痛みが出ただけだそうです。今も少し左膝のウラ側に張りがあり、イスに座る時痛みがあるそうです。

そこで、最近よく行なっている治療法を行うことにしました。私が治療の世界に入ったのは、2001年、東京三軒茶屋の三浦寛先生から10年操体法を学び、仙台の今昭宏先生から9年前に、1年間学ました。お二人の先生のいいとこ取りをして現在に至っています。今度は、その操法に大沼四廊先生の理論を加えた方法を見つけ施術しています。YouTubeにしましたので、興味ある方はご覧下さい。

Bさんには、YouTubeのような事を行った後、万能ゴムバンドで両脚を30秒間グルグル巻きにして、一気にゴムをほどきます。すると、よどんでいた血液が元気になりサラサラとなるのです。

「どうですか・・・膝?」

「・・・・軽なった・・・・・座る時、まだ張りがある・・・」

「そしたら、お灸をしましょう。」

見つけた足の膝治療点2か所に2壮ずつお灸をしました。

「・・・・ひどいもんじゃなあ・・・あれだけで良うなっとる。もう痛ない、今はどうもない。人間のカラダゆうもんは、不思議なもんじゃ・・・ほんのちょっとしたことで効くんじゃなあ。」

足のお灸は、紫雲膏をたっぷり塗っているので、熱さは余り感じないけれども効きます!

パイオネックス(円皮鍼)を貼って終了となりました。大沼先生はよくおっしゃいます。「人は年関係ない、常に生まれ変わろうとしているんです。」・・・年のせいにしない!