お久しぶり 2

 

70才代の男性患者Aさんは、5年ほど前から約1年半、毎週来院されました。ところが、移動手段がなくなり来院出来なくなりました。そこで当院がそのような患者様に対して、送迎システムを考案中で、Aさんにはお試しで乗車していただき、3年半ぶりの再会となりました。

「先生、頭の鍼(山元式新頭鍼療法・YNSA)で花粉症が治りましたよ。たまに、花粉が多い時に少し出るくらいになっています。それから、右の股関節の手術を予定していたのに、やらなくてすみました。」

YNSAがお役にたったようですが、Aさんがしっかりセルフケアをされていたのも、良くなった理由です。Aさんは、非常に感性豊かな方なので、無意識のうちに頭頂部の圧痛点(特に舌咽神経と肺に効く治療点)へ爪を立てて刺激しておられたようです。この刺激で首が緩む感覚を感じられたようです。今回は、治療中置鍼した個所に置鍼したままで軽く指を置く治療を試みてみました。

「OKグーグル、タイマー3分お願いします。」

「はい3分ですね、ではスタート!」

しばらくすると、

「・・・意識がしっかりあるんだけれど、眠くなる・・・・」

と、この治療の典型的な症例に一瞬で入られました。その感覚を言葉でうまく表現されるので、感心するばかりでした。治療家はAさんのような患者さんから、多くの学びをいただくのです。送迎システムをしっかりして、これからもAさんの意見をたくさんいただけるようにします!

手と足

「先生、今日時間あります。」

「あああ、お久しぶりです、Bさん。はい、大丈夫です・・・8時30分(午後)にお越しください。」

Bさんは、3ヶ月ぶりの来院となります。70才代の女性患者Bさんには、3ヶ月前、左腕のシビレがいくら治療しても治らないため、

「Bさん、申し訳ありません・・・私の力の限界です・・・これだけやっても治らないので、他の治療所に行って診てもらった方がいいと思います。」

と言ったため、もう来院されることはないと思っていたのです。

「先生、あれから仕事場の部署替えがあって、別の仕事を始めたんよ・・・・そしたら、シビレがないなった・・・・やっぱりストレス・・・先生、ストレスは怖いよ。」

「えええ・・・そうなんじゃ、力の限界じゃ言うて、あきらめとったのに・・・ストレスか・・・」

改めてストレスのカラダに及ぼす影響力を知ることができました。今回のBさんは4日前の右手打撲の治療で来院されました。この治療で一番効果があったのは、てい鍼という長さ6.5cmの銀で出来た押圧用の鍼でした。Bさんの右手首周辺が、硬直しているのが、見ても触っても分かります。

「Bさん、手のどこが痛い?」

「ここ、(右手のひらの手首の1点)。」

「ということは、ここじゃね・・・ここら辺りで痛いとこない?」

と、右手首に対応する足首の最大圧痛点を探して、てい鍼で押圧。

「痛い、痛い・・・先生、痛すぎ!」

こんな会話をしばらく続け、

「Bさん、今、手どうなっとる?」

「・・・・緩んどる・・・」

「そうじゃろ!・・・・見た感じでも、分かるね。」

手と足は相関関係で、同じ個所に必ず痛みがあります。直接患部を狙うのではなく、このやり方で治療するのは、非常に安全なのです。参考にしてみてください。

指の鍼 2

 

 

(絵と内容は関係ありません)

昨日の「指の鍼」の患者さんに好評だった頭に鍼を刺す代わりに指先を触れるだけの「指の鍼」。いつもは、足にお灸をしている80才代の女性患者Aさんに、

「いつも通りのお灸でもいいし、ベッドでゆっくりしながら軽く触れる治療もできますよ。」

「あら、懐かしい・・・・ベッドでゆっくりするの・・・・先生、今日はそれでお願いします。」

(私の師匠・加藤直哉先生がよしりんと対談されています)

ということで、今回はベッドでゆっくりフォークソングを聴きながらの治療となりました。このフォークソングのステーション、どういう訳か歌謡曲が多く、しかも石原裕次郎が何度も流れてきます。それがAさんには、ピッタリハマったようです。

「私、裕ちゃん大好きなの!」

もうこれで、治療の1/4はできた様な気がします。いつものように、合谷診(親指と人差し指の間の触診)から始めます。

合谷診:左(左側を診ます)

膝診:頸椎#3、#2、#1、胸椎#9、#10、#12、腰椎#4、#5、#6、大脳

首診:右腎、膀胱、肝、胆、大腸、小腸

:左心、三焦、胃、脾

そのあと、治療院の奥にあるベッドで休んでもらいます。ベッドの上のアメジスト(紫水晶)を敷き詰めたマットを45℃にしているので、非常に気持ちがいいはずです。膝診で左胸椎#9~10の圧痛点の治療点は、左眉の上にあります。そこに軽く触れるだけの操法です。

「OKグーグル、タイマー2分30秒お願いします。」

「はい、2分30秒ですね。用意スタート!」

この操法の治療点を変えながら合計8回。Aさんは大好きな石原裕次郎の歌を聴きながら、診断点が徐々に緩んでくるのが、すっかり気に入ったようです。

「先生、夢の中にいるようよ!・・・腰も痛くなくなった・・・・先生、このマットの電気代、別に払おうか?」

などと、次々と言葉が出てきます。そして、最後に、

「先生、次回の治療もこれでお願いします。」

という言葉を残して帰られました。山元式新頭鍼療法(YNSA)と操体法の融合は、人気が出そうです。

指の鍼

(絵と内容は関係ありません)

[『4年前から通院されている60才代の女性患者Cさん。4年前は右股関節が痛くて、夜中眠れない日々が続きましたが、半年の治療で股関節の痛みはなくなりました。そして、3年間は週に一回のペース、最近は2週間に1回のペースで通院され体調管理をされています。Cさんには、頭の鍼、足の灸、操体法など様々な治療法を行っています。前回は操体法のみの治療で調子が良かったので、今回は操体法と山元式新頭鍼療法(YNSA)の新しい組み合わせを行なってみました。』

という書き出しで、操体法とYNSAの融合した治療法をCさんにおこなったのですが、その後の経過が良く、股関節や膝の痛みはなかったそうです。ただ、寒い日が続くと膝の冷たさを感じることがあるそうです。そこで、今回も前回と同じ治療法を行うことにしました。]

(私の師匠・加藤直哉先生がよしりんと対談されています)

という書き出しで2週間前に書いた症例の第三弾です。結論からいえば、Cさんはこの治療法が一番あっているということです(ご本人がこの治療法を望んでおられます)。Cさんには、今後ともこの治療法をベースに行っていきます。ある程度実績を上げていけば、ほかの患者にも対応できると思います。

具体的には、治療点に鍼を刺す代わりに、治療点に中指を軽く触れるだけの操法を行います。今のところ2分30秒を目安でしていますが、4分、5分と時間をかえることもあります。患者さんは、ベッドでゆっくり仰向けになってもらうため、途中で眠ることもあります。眠りながら治療できるならば最高ですよね。

合谷診:左(左側を診る)

膝診: 左頸椎#5、#6、胸椎#10、#11、#12、腰椎#4、大脳、脳幹、

頸椎、大脳の治療点に2分30秒触れると、それぞれの診断点がゆるみ、それ以外の診断点もゆるむ

首診:左腎、膀胱、肝、胆、心包、大腸、胃、小腸、肺

:右大腸、三焦、胃、脾、肺

上記うち、左腎、左膀胱の治療点に2分30秒ふれると、それぞれの診断点がゆるむ、左胃の治療点に触れると、すぐに胃が動く。

これで自律神経、内臓を整いました。その後、左膝の痛みと右股関節の痛みを、見つけた治療点に軽く触れる操法で取っていきました。かなり効果的なので、常連の患者さんでこの方法が向いている方には、やってみようと思いました。

積み木療法

(私の師匠・加藤直哉先生がよしりんと対談されています)

当院で治療している間は、お腹の痛みがなくなるのですが、お家に帰るとお腹の痛みが再発するという80才代の女性患者Bさん。ところが、楽しい作業をしている間は、お腹の痛みはありません。Bさんにとっての楽しい作業は牛乳パックを小物入れに作り変えることです。まず、カッターナイフで牛乳パックを切って原型を作り、きれいな千代紙を貼って完成。単純そうな作業ですが、段取りを考え、きれいに仕上げるにはかなり頭を使います。ちょうど、Bさんにとってやりがいになる作業なのです。もちろん、その時にはお腹の痛みを感じることはありません。ところが、毎日牛乳パックを手に入れることはできません。

 

「牛乳パックがないと、作業できないんですね・・・・・それは、困った・・・・そしたら、積み木で遊んでみませんか?」

昨年6月に、日仏文化交流展に参加し、萬翠荘(ばんすいそう)というところで積み木作品を出品。その時に使った積み木がたくさんあるので、小さな積み木を治療室に持ってきました。そこで、ある程度積み上げて、Bさんに1個手渡すと、ちゅうちょなく積み上げてくれました。

「面白い!」

子どものような笑顔を見た時、「これは、いける!」と感じました。そこでいつものように治療を始め、5本置鍼してあとは、ベッドでゆっくり30分過ごしていただきました。付き添いの娘さんには、私が30才の時、精神科の病院で芸術療法家として働き、積み木を芸術療法に取り入れていたことの説明をしました。また、使用しているクスノキは、「元々クスリの木が語源の触れてもエネルギーをもらえる木ですから、大丈夫です。」と納得していただき、2袋に分けて差し上げることにしました。

Bさんのひ孫さんが、4才と2才。一緒に遊べるといいのですが・・・・次回、そのようすを伺うつもりです。

初めての患者さん

(上記の絵と内容は関係ありません)

70才代の女性患者Aさん、10年前の雨の日に、ペットボトルを踏み転んでしまいました。その時、右臀部を強く打撲し3日間寝込みました。その古傷があるためなのか、昨年暮れから右大腿部の外側に痛みがあります。Aさんは30年前に腰のヘルニアを金鍼を埋め込む治療法で、腰痛を治した経験があるため、鍼に関してはいい印象があります。

私の師匠・加藤直哉先生がよしりんと対談されています。

今回、予約なしで突然の来院でしたが、治療をすることができました。ただ、頭に鍼を刺す治療であることを知らないで来られたため、すこし後悔されている素ぶりが感じられます。こう言う時は、最初の1本で診断点の痛みをとることが大切になります。

合谷診:左(左側を診ます)

膝診:左大脳(0)

上腕診:左頸椎(1)、左腰椎(1)

首診:左腎(1)、左大腸(0)、左三焦(1)、右腎(1)、右三焦(1)

(   )内置鍼数

上腕の外側にある圧痛点(頸椎)を確かめて、オデコの圧痛点(A点)に置鍼。

「ここ(上腕外側)の痛み・・・・どうですか?」

「・・・・痛くありません。」

続いて、上腕の内側にある圧痛点(腰椎)を確かめて、耳の圧痛点(D点)に置鍼。

「ここ(上腕内側)の痛み・・・・どうですか?」

「・・・・痛くありません。」

これで、信用していただけたようです。こうなると、治療はスムーズに進みます。上記の自律神経、内臓の調整治療だけで、ほぼ大腿部の痛みはなくなりました。デルマトーム(皮膚分節)でみるとL4(腰椎4番)の治療点に置鍼すると、大腿部外側の痛みがなくなるはず・・・置鍼しました。

「Aさん、太ももの痛みはどうですか?」

「痛くありません・・・・けど、ここ(腰中央部)に痛みがあります。」

「・・・・そこは、デルマトームで、L2(腰椎2番)かな・・・・これで、どうですか?」

「・・・・・痛くありません。」

これで、終了してもいいのですが、念のためトルコの先生から教わった治療点に置鍼して終了となりました。あとは、30分間ゆっくりしていただくのですが、Aさんにとって初めての頭の鍼なので、山元式新頭鍼療法(YNSA)のYoutubeを見ていただいて、理解を深めていただきました。少しずつYNSAの素晴らしさを広めていきます。

指先の鍼

(この絵と治療内容は関係ありません・・・最近、分かりやすくYNSAを紹介したいので、イラストにしています)

月に1回のペースで来院される70才代の男性患者Cさん、最近は操体法のみの治療が多くなっています。今回もベッドに移動していただき、骨盤調整から始めることにしました。来院されるほぼ全ての患者さんは、右脚が縮んで左脚が長くなっています。第一腰椎の左から仙骨(お尻にある平たい骨)の右にかけて腸管膜根(ちょうかんまっこん)という小腸の根元があるのですが、これがストレスで縮み上がるため、右骨盤の位置と左骨盤の位置に差ができるのです。

「やはり、右脚のほうが左脚より1.5cmほど短いですね・・・・右脚を軽く引っ張りますね・・・左のつま先を軽く上げて、カカトをゆっくり押し込んでください・・・・決して力まないで・・・」

などと、言葉で誘導しながら操体法は始まります。1回の操法で骨盤は整いました。今度は両手のひらで正三角形を作り、その上に仙骨を置きます。両膝を立ててゆっくり倒してもらいます。これで気持ちのいいポジションを味わうという操法です。Cさんは、右手にお尻の圧力がかかったので、ゆっくり思い出したように、

「そういえば・・・仕事していて右手の人差し指と薬指が痛うて・・・まっすぐにならんのです。」

「・・・それは、頸椎7番・・・・Cさん、ここらあたり(右耳の下)に痛いとこありませんか?」

「・・・・そこが痛いです。」

「そしたら、OKグーグルタイマー3分お願いします。」

「タイマー3分ですね・・・ヨーイスタート。」

私はCさんの教えてくれた圧痛点に中指を軽く当てるだけの操法を始めました。YNSA(山元式新頭鍼療法)では、この圧痛点に鍼を刺すのですが、指先を触れるだけでも効果があります。

「右の中指と薬指はどうですか?」

「・・・・・あれっ、痛ない・・・まっすぐになってますね。」

と効果がありました。念のため、オデコの中央部にあるA点と右耳下の治療点にもう一度、指先を当て3分間の操法を行いました。そして、その2か所にパイオネックス(円皮鍼)を貼って治療終了です。あとは、Cさんの好きな足指をもむ操法を30分して終了。坂本冬美の曲を聴きながら、爆睡のCさんですが、この治療法は全ての患者さんにも出来るので、鍼灸が嫌い、怖いと思っておられる方はお勧めです。

大粒の涙、再び

先日、40才代の男性患者Aさんが来られて、ギックリ腰の痛みを9割ほど取りほぼ完治しました。そのAさんが、

「先生、息子。あれ一発で、治りました・・・翌日から練習が出来るようになりました・・・・けど、今度は、骨折してしもうて、Tクリニックに行ってます。明後日には、ギブスを外すんですけど・・・こればっかしは・・・」

「調子悪かったら、いつでも連れて来てください・・・診ますから。」

などと会話しながらも、『一発で治った・・・・やはり、デルマトーム(皮膚分節)の考え方は正しいと確信』しました。この時の様子を以前ご紹介しましたが、少し省略した形で再びご紹介します。

『スケードボードの練習をしていて、10日ほど前に左足内側を捻挫した男子小学校5年生A君、お父さんと来院されました。1週間前からは、右膝の内側も痛くなってしまいました。整形外科では骨には異常がなく、捻挫と打撲と診断されました。左足あぐらをかこうとすると痛みがあり、右膝は屈むと痛いそうです。

合谷診:左(左側を診断します)

膝診:頚椎#7~2、胸椎#2、#12、腰椎#1~6

首診:今回は診ない

置鍼2本のみ

小学5年生で、鍼治療が初めて・・・・まず、泣くことは覚悟で一発勝負にかけるか・・・・・見つけた足の治療点にてい鍼の押圧とお灸で、泣くことを避けるか・・・・・。

左右共に、腰椎4番のデルマトーム(皮膚分節)に関係があるので、2本の置鍼で終了することを念頭に入れ、A君には、荒治療ですが、左右の耳とこめかみ付近にある治療点に2本置鍼することにしました。

「痛い!痛い!・・・・お父さん痛い・・・」

何と、非情な鍼灸師!しかし、ここで心を鬼にして、治さなければ・・・・・「ゴメン!」

A君は大粒の涙をポロポロ流して・・・・私の息子に似ているので余計に、感情移入してしまって・・・

「左足首・・・どう?」

「・・・・・痛くない。」

「もう一回しっかりやってみ?」とお父さん。

「痛ない!」

「右の膝は、どう?」

「・・・・痛くない!」

急に笑顔になるA君を見ると、息子がニコッと笑った気がして・・・・ついつい感情移入。この2本で本日の治療は終了ですが、お灸で治療する方法も紹介するため、2壮ほど熱くないお灸を体験してもらいました。改めてデルマトーム(皮膚分節)の威力を感じた治療でした。足首と膝の痛みから解放されたA君の背中をさすりながら、

「よう頑張ったな!またいつでもおいでよ!」

「はい!」

めでたしめでたし。』

ギックリ腰

1月下旬に3日間昼夜逆転する仕事が入ったためか、普段は快便なのに便秘になってしまった40才代男性患者Bさん。1週間前ギックリ腰になってしまいました。今回が初めての来院です。

「寒くなって、血流が悪くなるとギックリ腰になる方がおられますね・・・・それと、肉体的、精神的なストレスで、右の骨盤が上がって左足の方が長くなっている場合が多いんです。」

「そうなんです。ズボンの長さが左右全然違うので・・・・」

「そうしたら、長さをはかってみましょう・・・・・やはり、左の方が2.5cmほど長いです。ギックリ腰の原因の一つは、この骨盤のズレですね。」

という訳で、操体法を3回行い調整しました(今回は、操法省略)。何故、右骨盤が上がる傾向があるか?・・・・それは、ストレスによる腸管膜根(ちょうかんまっこん)の縮みにあります。腸管膜根とは、小腸の根元で左腰椎から右仙椎に斜めに存在し、ストレスにより右仙骨側が縮み上がる傾向があるのです。2.5cmのズレと寒い冬での昼夜逆転仕事、これらは、ギックリ腰の要因でしょう。

合谷診:左(左側を診断します)

膝診:左頸椎#2、#7(2)、左胸椎#9、#12(2)、左腰椎#2~#6(2)

首診:左腎(1)、胆(1)、三焦(1)

:右大腸(1)

(   )内は置鍼数

Aさんのギックリ腰は右側です。上記の置鍼で右大腸の置鍼がずいぶん効いたようです。ギックリ腰の痛みが半減しました。次に第5腰椎ねらいで耳周辺の治療点に2本置鍼。これで、来院した時10だった痛みが3になりました。その3日後に再来院され、治療完了となりました。

新しい試み

 

4年前から通院されている60才代の女性患者Cさん。4年前は右股関節が痛くて、夜中眠れない日々が続きましたが、半年の治療で股関節の痛みはなくなりました。そして、3年間は週に一回のペース、最近は2週間に1回のペースで通院され体調管理をされています。Cさんには、頭の鍼、足の灸、操体法など様々な治療法を行っています。前回は操体法のみの治療で調子が良かったので、今回は操体法と山元式新頭鍼療法(YNSA)の新しい組み合わせを行なってみました。

いつものように、合谷診(親指と人差し指の間の触診)、膝診、首診を行い本来なら頭に鍼を刺すのですが、その代わりに中指を軽く触れる操法をおこないました。今回のCさんは、右大腿部前面に痛みがあります。それがずいぶん効きました。

「OKグーグル、タイマー2分半お願いします。」

「おっしゃっている意味がよく分かりません。」

「・・・・OKグーグル、タイマー2分30秒お願いします。」

「はい、2分30秒ですね・・・・ではスタート。」

こんな感じで、Cさん頭の治療点に8カ所、2分30秒指先を頭皮に軽く触れるだけの操法をしました。その結果、右大腿部前面の痛みがなくなりました。ところが、右仙骨に痛みが出てきたのです。この指を軽く触れる操法をしていると、過去のケガなどがタマネギの皮をはぐように出てくる事が数多くあります。

「先生、思い出しました・・・・もう、10年ほど前のことですけど、引っ越しの最中に脚立から落ちて仙骨を打って・・・それから、家族は私が高いところの物を取りに行こうとすると、やめてやめてと言うんです。そのあとです、エアロビクスをした2~3日後、股関節痛で眠れなくなったのは・・・・・仙骨を打ったのが原因なのですね。」

「そうだわ・・・その通りですね・・・・あれ?カルテには、階段から落ちたとありますが・・・」

「あれは、脚立から落ちる前のことで、別物です。」

「なるほど。」

そこで、仙骨ねらいで右耳周辺の圧痛点に2分30秒の「指先触れ操法」をおこなうと、痛みがなくなったので治療は終了となりました。今後、Cさんにはこの治療法が良いかも知れません。次回、2週間の経過を伺いながら相談しようと思います。