あきらめなければ、痛みも、麻痺も必ず治る!抜粋26

 

YNSAの創始者・山元敏勝先生の著書からの抜粋です。

(絵と本文とは、全く関係はありません)

『乳がんにより乳房を切除後、自由のきかなくなった腕が、2週間で完全に動くようになった

乳房切除による運動機能障害(女性 60代 主婦)

乳がんのため左乳房切除手術を受けられた患者さんが、退院後すぐに私のところにみえました。乳房を切除するということは大変につらい決断が必要だったと思いますが、がんの手術そのものは成功し、前向きに回復にとりくまれていました。

この方は、手術で左の乳房を切除したことによって、左腕の動かせる範囲が狭くなり、腕を伸ばした状態でも胸の高さほどまでしか上がらない状態でした。

そのため生活も不自由で、早く腕を元のように動かせるようにしたいと治療にみえたのです。

YNSAの首診を行うと、腕や肩関節に関わる点と、2つの内臓と関わる点に反応を認めました。そこで、頭部のこの3つの点に針をさし、そのまま様子をみました。YNSAの治療では、通常30分ほどしてから針を抜きますが、20分たった頃、左腕に動きが出てきました。肘をやや曲げた状態ではありますが、左の手のひらが、頭の少し上にくる位にまで腕が上がるようになりました。

1週間に2回治療を行い、ちょうど4回目の治療で、腕の動きが自由になり、左腕も右腕と同じように真上まで上がるまで改善しました。

このような手術後のケースでは、通常のリハビリでもある程度までは動くようになります。ですが完全に動くようになるまでには相当の長い時間が必要になります。YNSAには、大変早くに改善が見られると言う特色がありますが、この患者さんが2週間と言う速さで改善されたのには、もう一つ大切な要素が関わっています。

それは、腕が動かなくなってから、早い段階でYNSAの治療を受けた事です。手術の傷跡はとても新しく、普通であれば家でゆっくりと休養していてもおかしくはない状態でした。

YNSAでは、このように、症状が出てから早い段階で治療を受けることで、より大きな改善がみられます。』

現在、手首の骨折手術をした患者さんを診ているのですが、その方は針嫌いでまだ1本も刺したことがありません。指で軽く触れるだけの施術をしているのですが、手術後は、全く成果が上がっていません。次回の治療では、何とかこの本を患者さんの前で読み説得しようと思います。

あきらめなければ、痛みも、麻痺も必ず治る!抜粋25

YNSA の創始者・山元敏勝先生の著書からの抜粋です。

『顔の左側に麻痺があり、左の目がつぶれない、口の左側も硬直した症状が改善した

顔面麻痺(女性 60代 主婦)

この患者さんは顔面麻痺の治療でみえました。「顔面麻痺」は顔の筋肉の働きを司っている神経にトラブルが起きることで発症する症状です。

原因は人によってさまざまですが、この患者さんの場合は、最も多いウィルスの感染によるもので、麻痺は顔の左側に起こっており、左側の目はつぶることができず、唇も左側が硬直している状態でした。そのため、来院された時には、顔が右側にややゆがんでおられました。

日南からはやや離れたところに住んでおられ、これまでにいくつかの病院で治療を受けてこられたとのことですが、全く改善が見られないということで、私のところにみえました。

普段の顔とだいぶ変化していることから、人に会うのもつらい様子で、また、目と口が思うように動かないことから、睡眠や食事、会話にも障害が起こっていました。

首診を行うと2つの内臓に関わる点に反応が見られたため、頭部のその2つの点に針を刺し治療を行いました。そして30分、針をさしたままの状態を保つと、ややこわばりが取れ、いくらか表情にも違いが見えてきました。

通院に時間がかかることから1週間に1回の治療を行いましたが、積極的に週2回来られる時もありました。

そして、8回目の治療で、目をつぶることができるまでに改善が見られたのです。患者さんはとても喜んでおられましたが、唇の硬直は残ったままで、顔のゆがみもまだ完全には改善されていませんでした。

そこで、そのまま治療を続けたところ、3ヶ月後の20回目の治療のときには、ほぼ正常の状態にまで改善がみられました。日常生活に支障がなくなったこともありますが、女性の患者さんのため、顔の変化がだいぶつらかったのでしょう。人前で普通にいられることにとても喜んでおられました。』

この患者さんのビフォーアフターの写真が、英語版の教科書に載っていましたが、その変化に驚きました。山元先生が置鍼された内蔵点は、左胆(左側の胆)と左腎(左側の腎臓)です。

写真のツボの流れでは、オレンジ色が胆(瞳子髎=どうしりょう、という目に関するツボが出発点)。茶色が膀胱(睛明=せいめい、という目に関するツボが出発点)で腎臓の表裏なので非常に理にかなっています。

また、この患者さんは、ウイルス性のものですので、ハント症候群と思われます。これは、帯状疱疹(たいじょうほうしん)のように、普段はおとなしく膝神経節(写真の指で、示しているところ)にいる水疱瘡(みずぼうそう)のウイルスが、患者さんの自己免疫力がおちてきたときに、現れて悪さをするのです。

山元先生は、これ以上詳しい治療点を紹介されていませんが、オデコにある目の感覚点、頭部正中線沿いの顔面神経点などに置鍼されたと思います。先生の症例を想像しながら紹介するのは楽しく、勉強になります。

あきらめなければ、痛みも、麻痺も必ず治る!抜粋24

昨日、YNSA創始者山元敏勝先生の著書から、90歳のパーキンソン病の患者さんで、30年間症状が進行せず、振戦もまったく無い状態を保っている症例を紹介しました。

そこで、今回は、同著の「パーキンソン病」に関してわかりやすく説明している個所を紹介いたします。

『難病の1つである「パーキンソン病」には、手足が震えたり、体が硬直して動きにくくなるという症状があります。

パーキンソン病の場合も、震える手足や、硬くなる筋肉そのものに問題があるわけではありません。

あまり知られていませんが、パーキンソン病の症状の中には「突進」と言われる症状があります。自分の意思とは関係なく突然にものすごい速さで走り出し、自分で転ぶか、また電信柱などにつかまるかなどしないと止まることができません。

このことからも、手足の筋肉自体に問題があるわけではないことがわかります。つまり、手や足に障害が起きているわけではなく、これらの症状は、脳の命令のコントロールができなくなっていることによって起きているのです。パーキンソン病の症状は「神経伝達物質」という物質が、脳からうまく放出されなくなることによって起こるとされています。

神経伝達物質というのは、神経という通り道に、さまざまな情報や命令を乗せて運ぶ物質のことです。神経は1本の道ですが、実は、神経細胞と神経細胞の間には、わずかな隙間があります。神経伝達物質が放出されるとその隙間がうまり、その伝達物質に乗った情報や命令がスムーズに伝わっていくのです。

神経伝達物質には、一つ一つの動きの異なる物質が100種類以上もあると言われています。

パーキンソン病の場合には、「ドーパミン」と言う神経伝達物質が出にくくなることから情報や命令の伝達がうまくできなくなり、手足の震えや硬直などの症状が起きることがわかっています。』

脳の状態を反映している頭皮に、針を刺すことで、神経伝達物質である「ドーパミン」を放出しているのだと思います。

あきらめなければ、痛みも、麻痺も必ず治る!抜粋23

YNSAの創始者山元敏勝先生の著書からの抜粋です

『パーキンソン病の症状である「体の震え」が止まり、治療を受けることで進行を防いだ

パーキンソン病(女性 90歳)

この患者さんは、パーキンソン病を患われてから30年になります。YNSAの治療も30年続けておられ、パーキンソン病の進行は完全に止まっています。

初めて私のところにみえた時、体にはパーキンソン病の症状である「振戦」という震えが確認できました。

現在ではさまざまな治療法が研究されてきていますが、その当時パーキンソン病の治療法はないとされ、ご本人もご主人も大変につらく大きな不安に押しつぶされそうな毎日を過ごしておられたそうです。そのような中で、YNSAという治療法があることを知り、ご夫婦で大阪から宮崎まで引っ越ししてこられたのです。

私はYNSAの研究を行う中で、パーキンソン病では独特な点の変化が起こることを発見しました。パーキンソン病の症状は、脳が放出する神経伝達物質に関係しているため、YNSAでは、脳の部位である脳幹とつながる点に変化が現れます。脳からつながる神経は首で交差しているため、通常体の右側に症状がある場合には頭の左側の点に、体の左側に症状がある場合は頭の右側の点に変化が起こります。

しかし、パーキンソン病の症状に限っては、体の右側に症状がある場合は頭の右側と言うように、必ず同じ側の点に変化が起きるのです。そして、この独特な変化を見せる点に針をさすことによって、パーキンソン病の症状である「振戦」と呼ばれる体の震えや体の硬直などが改善されることがわかったのです。

この患者さんの場合も、パーキンソン病特有の点の変化がみられました。患者さんもご主人も、効果への期待とはじめての治療への不安から少し緊張されているようにみえました。

しかし、その緊張もすぐに解けました。頭部に針を刺すと、手に起こっていた震えはまたたく間におさまったのです。ご夫婦は顔を合わせて、大変嬉しそうに笑っておられました。

ただ、パーキンソン病の完治は現在でも大変に難しく、YNSAの場合も、体の震えや硬直の症状が治まっても、多くの場合、1週間ほどするとまた症状が現れてしまいます。そのため、継続をすることがとても大切になります。

この患者さんの場合には、1週間に2、3回の治療を行っていました。その後、1週間に1回に減らし、結果を見ながら10日に1回のようにさらに治療の間隔をあけていきました。現在でも1週間から10日に1回の治療を行っていますが、パーキンソン病の進行は完全に止まっています。また、パーキンソン病の症状である手足が震える「振戦」と言う症状も見る影もなく消えています。現在は90歳になられますが、大変にお元気で明るく過ごされています。』

パーキンソン病という難病の進行と「振戦」を30年も止め、90歳までお元気なんて、奇跡です。

私も、この治療法でいつかは、お役に立ちたいと思っています。

あきらめなければ、痛みも、麻痺も必ず治る!抜粋22

 

YNSA創始者山元敏勝先生の著書より抜粋。

『3年間も悩み続けた強い耳鳴りが1回の治療でぴたっと止まった

耳鳴り   (女性 65歳 主婦)

この患者さんは、激しい「耳鳴り」に3年も悩んでおられました。

「1週間に2回、福岡県にある病院まで通っとったとですが、一向によくならんのです。宮崎におるのに先生のこと知らんかって、知り合いの人が教えてくれよったとですよ」

激しい耳鳴りが続くことによって、ときには、頭が痛くなったり、夜寝られないこともあるなど、大変につらい思いをされていました。

「耳鳴り」は、一般に治療のむつかしい病気で、また、外見的には変化は見られないため、ご本人の苦しみをまわりの人になかなか理解してもらえないというつらさもあるようです。

YNSAの点については、体や内臓の部位とつながる点だけでなく、特定の症状に効果をもたらす点も発見していました。この耳鳴りもその一つで、「耳鳴り治療点」と言う4つの点があります。

この患者さんの場合にも、この「耳鳴り治療点」に針を刺し治療を行いました。

大変に効果の高い点で、この患者さんの場合も1回の治療で、激しい耳鳴りはピタッとおさまりました。

患者さんは大変驚かれると同時に、満面に笑みをうかべ、しかし静かに喜んでおられました。

3年もの長い間、毎日毎日苦しんできた激しい耳鳴りから解放されたことで、重い荷物を降ろされれるたような、とってもほっとされた感じに見えました。

ですが、悩まれた期間が長かったこともあり、「また耳鳴りが始まってしまったらどうしよう」と言う強い恐怖感を持たれました。「また、なったら怖い、また、なったら怖い」と言われ、現在も予防のために、週に1回治療を受けにみえています。

それから「耳鳴り」は起きず、とても順調に過ごされています。』

この耳鳴り点以外にも、耳周辺、後頭部、頭頂部にも耳鳴りに効く点はあります。これらも併用しながら治療は可能です。

ただ、私はまだ2度程しか耳鳴りを治したことがないのですが・・・2度もあると思い、挑戦中です。

あきらめなければ、痛みも、麻痺も必ず治る!抜粋21

YNSA創始者・山元敏勝先生の著書からの抜粋です。

『歩くこともできなくなった突然の強い腰の痛みが1回の治療で改善した

腰痛による歩行困難

(女性 48歳 主婦)

突然、腰に強い痛みが起こり、その痛みで歩くことができなくなった患者さんが、車椅子で、ご家族と一緒にみえました。

「2、3日前から他の整形外科で診てもらっていたのですが、痛みがぜんぜん止まらないんです」患者さんご本人も、心配されるご家族も、その様子はとても辛そうでした。

状態を把握するために「ちょっと、立ってごらん」と言うと、左手を診察室の机の上に置き、右手を固定した車椅子で支え、立ち上がろうとしたのですが、「痛い、痛い」と顔は痛みにゆがみ、足はやっと「くの字」に曲がるように立てるだけで、それも一瞬だけのことでした。

痛みで動くことがまったく困難だったため、MRIはもちろん、レントゲンさえ撮ることもできない状態でした。そこで詳しく診断を行い、がんなども含めた内臓の疾患ではないことが判断できたため、首でYNSAの診察を行いました。

腰の痛みの原因はとても複雑で、首の骨である頸椎や、まだ他の部分に原因があったり、複数の要因が関係しあっているなど、ひと言に腰痛といってもその原因はひとくくりにすることはできません。

この患者さんの場合には、首診で頸椎にかかわる点に反応が出ていたため、頭にある頸椎につながる点を中心に針を刺し治療を行いました。

30分そのまま置いた後、針を抜いて「もう一度立ってごらん」と言うと、今度は容易に車椅子からスッと立ち上がることができたのです。痛みも大きく改善されました。

また、診察室内を歩いてもらうと、歩行も問題なく行うことができ、乗ってこられた車椅子がぽつんと置かれている状況を前に、とても嬉しそうにされていました。数日すると痛みがまた起こる場合がありますが、この患者さんの場合は、この1回の治療で落ち着かれたようです。』

去年2月、私が初めて、山元敏勝先生のセミナーに宮崎で参加した時、先生は腰痛、首痛、肩痛をほとんど、オデコの中央部の生え際で治されていました。私にとっては、何もかも初めてなので、分かるとか分からないとか以前の問題でしたが・・・諸先輩の先生方が、しきりに首をひねって

「先生、今のはA点ですか?」

「はい、そうです・・・・あそこは、立体的に渦巻いているから・・ね・・・」

「???」

A点とは、頸椎の治療点なのですが、頸椎以外の痛みをA点で取っておられた山元敏勝先生の進化系のA点治療に、皆さん驚いておられました。

今回の症例も動くことも出来ない腰痛を、頸椎の治療点で治されました・・・・ちょっと、関係あるのかもしれません。

あきらめなければ、痛みも、麻痺も必ず治る!抜粋20

YNSA創始者・山元敏勝先生の著書の抜粋です。とても感動的なお話です。

『ポリオワクチン接種後、小児麻痺を起こした4歳の女の子が麻痺を克服し、弁護士として活躍

脳梗塞による全身麻痺

(女性 当時4歳)

いま、ハンガリーで弁護士として活躍している女性がいます。

現在は40歳近くになりますが、私がこの女性と出会ったのは、まだ4歳のかわいい女の子の時でした。

私がハンガリーの脳神経外科の先生に呼ばれ、ハンガリーの大学にYNSAの講義に行ったとき、この女の子はポリオの予防接種を受けたことから麻痺状態になり、ハンガリーの病院に入院をしていたのです。

ポリオというのは小児麻痺を発症するウィルス感染の病気です。現在では改良されていますが、その当時は体に免疫を作り予防の働きをするワクチンに、毒性を弱めた生きたウィルスを使用していました。そのため予防のために受けた注射によって感染した状態になり麻痺を起こすと言うことが起こっていました。「2年ほど入院しているが、状態に変化がないので診てほしい」と頼まれて診察を行ったのですが、本来元気いっぱいであるはずの4歳の体には力がまったく入らず、手も足も、まるで豆腐のようにくにゃくにゃした状態でした。

しかし、YNSAの治療を行うと、少し体が動くようになりました。この反応にお母さんが大変に驚かれ、すぐに日本に行くと言われ、宮崎県日南の私の病院に入院されることになったのです。お母さんも付き添いとして同じ病室で寝泊まりすることになりました。

小さな女の子は、針をとても怖がり、お母さんにどんなにうながされても、1日に1本の針をささせてもらうのがやっとでした。

しかし、1日1本の針であってもその効果は著しく、数ヶ月後にはひざを曲げられるようになり、その後、手を伸ばせるように、そして四つん這いになって体を支えられることができるほどになりました。

さらに手足に力が入り、自分の力で体のコントロールができるようになっていったのです。そして、退院する8ヶ月後には補助用具をつければ1人で立てるまでに改善がみられました。日南での入院生活の間にすっかり日本の言葉を覚え、日南弁をべらべらしゃべっていた姿は、今思い出しても思わず笑いが出てしまうほど可愛いものでした。

8ヶ月もの間、毎日怖い治療を頑張ったそんなかわいい4歳の女の子は、歩行に障害は残ったものの、今弁護士となりハンガリーで活躍しています。

今でも時折メールをくれ、近況を教えてくれますが、そのたび妻とともにとても嬉しい思いで、懐かしく当時の話をしています。』

お母様と山元先生の愛情が女の子に伝わり、たった1本の針で難病を克服していった・・・凄いです。

あきらめなければ、痛みも、麻痺も必ず治る!抜粋19

YNSA 創始者・山元敏勝先生の著書からの抜粋です。難病のリウマチを治すなんて・・・・

『YNSAのリウマチ治療の体験談を読んで香港から来院。

2年間苦しんだ痛みが改善された

(関節リウマチ 女性 50代 主婦)

「関節リウマチ」で体中に痛みがあり、とくに腰の強い痛みを治してほしいと治療にみえた患者さんです。日本の方ですが、現在住んでおられる香港から、ご主人と一緒に来られました。

「実は、リウマチの治療体験記の本を読んでいたら、先生のところでリウマチの痛みが治ったと書かれているのを見て、香港から飛んできました」

だいぶ前になりますが、同じようにリウマチで体の痛みに悩んでおられた奈良に住む30才代の女性の患者さんが、3日間、私のところに治療に見えたことがあります。

1回目の針で痛みは軽減し、翌朝起きたときにすっかり痛みが消えていたことから大変に喜ばれて、「なんで効くんですか」「どうやって見つけたんですか」といろいろ質問をしてこられた、とても楽しい患者さんでした。この患者さんは、リウマチの治療をとても熱心にされていて、自分で体験談をまとめた本を出されていたのです。

香港から日南まで治療にこられたのは、この本を読まれての事でした。

2年前に「関節リウマチ」と診断を受け、その後もずっと強い腰の痛みに苦しんでおられたそうです。1回目の針で痛みはだいぶ改善し、日南に一泊された翌日の2回目の治療で全く痛みがなくなり、大変に喜ばれて香港に帰られました。

私のところには、リウマチの患者さんも多くみえます。リウマチには痛みだけでなく、手の指が固まってしまう方硬直の症状もあります。私はYNSAの長い研究の間に、頭部だけでなく、体の部分にも体の部位にも症状を改善する点を発見してきました。足の腿のやや下あたりに発見した点は、手の指の硬直の改善にとても大きな効果をもたらします。針を刺した直後に固まった指がぱっと開くと言う、患者さんも大変に脅か驚かれる反応があるのです。YNSAによるリウマチの治療は、痛みにおいても硬直においても、治療を続けることで大きな改善が見られます。』

私は、リウマチの患者さんを治したことはありません。是非ともこの症例を頭に入れておきます。

あきらめなければ、痛みも、麻痺も必ず治る!抜粋18

YNSA創始者・山元敏勝先生の著書から抜粋しました。私は30才代のころ精神科の病院で、芸術療法家として、40才代には看護助手として働いたことがあります。独房、閉鎖病棟、開放病棟を見てきました。どんな良い病院でも、薬治療がメインとなっています。この抜粋文を読むと、精神科医病棟で針治療ができたら・・・・なんて、思ってしまいますよ!

『 5年間悩んでいた「うつ病」の、つらい症状が改善し、抗うつ剤の量を減らすことができた

うつ病 男性 38歳 会社員

この患者さんは、長い間苦しまれていた「うつ病」の治療のためにみえました。

会社勤めをされている方でしたが、仕事でのストレスが大きな負担になっていたようでした。

他の病院で「うつ病」と診断されたのは5年ほど前で、それからずっと抗うつ剤の服用を続けておられるとのことでした。

しかし、患者さんご本人は、「薬には副作用があって体にはよくないと思うので、抗うつ剤を飲むのをやめたい」という意志を持っておられました。しかし、薬の薬用を止めると、つらい症状が起こると言う恐怖心から、やめたいけれどやめられないという状況でした。

首診を行うと、内臓に関わる点と脳幹に関わる点に反応がみられました。この2つの点は「うつ病」の患者さんに見られる特有の点であり、この反応からも明らかに「うつ病」であると診断できました。

この2つの点に針を刺し、「気分はどうですか?」と尋ねると、「とても気持ちがいいです。なんかすっきりしている感じがします」と言われ、表情も一変しました。

YNSAでのうつ病の治療では、このように、すぐに心地よい感覚をもたれることが多くみられます。しかし、ある程度続けないと、すぐにぶり返すこともあるため、この患者さんは現在も2週間に一回、治療を続けています。患者さんがとても気にされていた抗うつ剤は飲まないでいられることが多くなり、どうしても飲まないとならない場合でも、半分の量にまで減らすことができています。

「うつ病」の治療は、患者さんの気分がよくなることがすべてであり、薬の服用が必要な場合であっても、それ自体を否定するのではなく、量を少しずつでも減らし最小限にとどめることも大きな効果といえます。』

胸鎖乳突筋(胸骨と鎖骨から後頭部にある乳様突起にかけて斜めに走る筋肉)の中央部に肝経(肝臓のツボの流れ)の診断点があります。うつ病の方は、この首の中央部が硬いのだと思います。2つの診断点のうちのもう一つの診断点を山元敏勝先生は、脳幹点とおっしゃっています。これは、僧帽筋と胸鎖乳突筋の中間の圧痛点だと思います。

うつっぽい時は、首中央部と鎖骨の奥が硬いようです。

あきらめなければ、痛みも、麻痺も必ず治る!抜粋17

YNSA創始者・山元敏勝先生の著書からの抜粋です。生命力の素晴らしさを教えていただける症例です。

『脳梗塞によって6年間続いていた両手両足の麻痺が8ヶ月の治療によって、自分で食事ができるまでに改善した

脳梗塞による全身麻痺(女性 30代 主婦)

この患者さんはドイツ人の女性で、6年前に発症した脳梗塞による後遺症で、手足に麻痺がありました。梗塞を起こした脳の場所が、脳幹と言う生命維持に重要な部分だったため、発症後は数週間昏睡状態が続いていたそうです。麻痺は両手両足に及び、呼吸も表面的な浅い呼吸で、深呼吸はもちろん、ろうそくの火を消すこともできない状態でした。

この女性は私がYNSAの講演でドイツに行ったときに、ある病院に入院されていました。そしてドクターから「6年間リハビリを行ってきたが、何にも変化がないので診て欲しい」と頼まれたのが、この患者さんとの出会いのきっかけでした。

頭部に針を刺し治療を行うと、その直後に手足がわずかに動くと言うことが起こりました。そして、私の滞在中に、麻痺した手足に大きな動きが見られるようになったことから、ご本人とご家族の強い希望で日本に来られ、日南の私の病院に入院をして治療を続けることになったのです。私も毎日、休まず治療を続けました。

日を追うごとに順調な回復をみせ、3週間後には左手にいくらか力が入るようになってきました。その力は日々強くなり、2ヶ月後にはペンをにぎり、形になりませんでしたが文字を書くことができるようになりました。8ヶ月後には、自分で体を支えながら座ることもできるようになり、左手を使って自分で食事もできるまでに大きく改善しました。表情にも笑顔がうかぶようになり、書く文字もはっきりと読み取れるようになりました。

そして、10ヵ月後には、両足に補助装具をつけ、つかまりながらであれば1人で立つこともできるようになったのです。左手で書いているため、やや不自由そうな文字ではありましたが、通常とほとんど変わらない8行の長い文章で書いてくれた言葉には、全く動かなかった体が動くようになった喜びと、ドイツで待っている子供たちに会いたいのでクリスマスには帰りたいが、日本に戻ってまた治療を続けたいと書かれていました。

ここまで大きな改善が見られた患者さんですが、脳のMRI画像は、入院当初の画像と全く変化は見られませんでした。このことから障害の起こった脳の部分が改善されたわけではなく、その他の部分で改善をもたらす力が働いたことがわかります。

まったく体が動かなかった6年もの間、ご本人にとってもご家族にとっても、大変につらく苦しかったことでしょう。脳幹に起こった梗塞による重度の麻痺であっても、ここまで回復をもたらすことができた事は、私にとっても貴重な体験といえます。』

山元先生が、さらりと書いておられますが、もの凄い症例です。脳の状態が表面の頭皮に現れていることがよくわかります。頭皮に触れることは、脳に触れること・・・・そんな思いで治療をしたいです。