風邪

17年ぶりに風邪をひきました。大した風邪ではありませんが、皮膚が繊細になり少しダルさを感じます。とにかく、こういう時は、断食と睡眠です。毒素を出すために汗と便が大切。普段の食事は玄米か蕎麦を中心で、ぬか漬けを食べているのですが、知人の差し入れ弁当で、久しぶりに白米と肉を食べたものですから、昨日は便秘。

夜はしっかり布団で汗を出し、朝は快便。これで、もう一日断食すると風邪は治ると思います。森下敬一先生の名著「血液をきれいにして病気を防ぐ、治す」では、

自然医食療法では、原因は風邪をひいた人の体質そのものにあるとしています。ウィルスは、体の外から入り込んだのではなくて、腸内で自家生産されるのです。ですから、体質面の問題を治さない限り根本的な治療になりません。

健康な人間の腸内は、有益な菌や有害な菌も含めて存在し、微生物のバランスが保たれています。しかし、そのバランスが崩れて腸内環境が悪化するとウィルスの増殖が盛んになり、血液中に入っていくのです。

血流に乗ったウィルスは、喉の粘膜など弱っているところに炎症を起こします。私たちはその症状のことを風邪と呼んでいるのです。体質を正常に戻すには、腸内細菌を正常化することです。動物性タンパク質食品や三白食品を止め玄米菜食に切り替え、特に酵素を十分に補給して腸内乳酸菌の増殖を図ります。

具体的には次のような手当てが即効性を発揮します。

1)胃腸を休めるため、1ないし2日絶食し以下のようなことを実践する

2)体を温めるため葛湯を取る

3)自律神経のリズムを整えるため十分な睡眠を取る

etc.

カリン

「先生、昨日差し上げたカリンですけど、あれは薬用だそうです。妹が焼酎に漬ける方法を知っているので、またお教えしますね。」

80才代の女性患者Aさんからの電話です。立派なカリンを戴いたので、改めてカリンについて調べてみました。

『カリンは中国が原産地。バラ科カリン属の果実で、古くから薬用として用いられていたようです。カリンの花言葉は、春に淡いピンク色の美しい花を豊かに咲かせるところから「豊麗」と言われています。

日本では香川県をはじめ山形県、愛媛県、山梨県、長野県など全国各地で栽培されていますが、寒さに強く、暑さに弱い植物です。庭園樹としても人気があります。

カリンにはさまざまな栄養素が含まれていますが、代表的なものは、「アミグダリン」「カリンポリフェノール」「ビタミンC」「カリウム」「食物繊維」などがあります。

アミグダリン

カリンには、せき止めに良いとされるアミグダリンという成分が含まれていますが、効果に関する十分な根拠はありません。むしろアミグダリンは体内で腸内細菌により分解されると、青酸中毒をおこす危険性があるので、注意が必要です。とはいえアミグダリンは、加熱・アルコール漬け・加糖加工の過程で毒性は分解され、アミグダリンの残存する量は僅かで、健康に悪影響がない量だそうです。普通に作れば何の問題もありません。アミグダリンは種子に多く含まれるので、加工しても種子を食べないよう注意する必要があります(不安な方は、種を入れずに加工しましょう)。

カリンポリフェノール

カリンにはタンニンをはじめとしたポリフェノールが含まれています。カリンポリフェノールには抗酸化作用があり、細菌やウイルスによるのどの炎症を鎮めてくれる働きがあると言われています。

ビタミンC

カリンに含まれるビタミンCは、コラーゲンの合成を高めて美肌を保つ効果があると言われています。また、シミ・そばかすを予防する働きも期待できます。

食物繊維

カリンは食物繊維が豊富で、特に不溶性の食物繊維が多いです。不溶性食物繊維は、腸内の有害な物質を吸着し、体外への排出を助ける働きがあります。

カリウム

カリウムは、人体に欠かせないミネラルの一つです。

ナトリウムの排出を促して血圧の上昇を抑える働きがあり、高血圧の予防になると言われています。更に腎臓にたまりやすい老廃物の排せつを促す働きも期待できます。』

実家の神社境内にカリンの木があり、沢山の実がなるので、お参りに来られた方々へ、去年は差し上げていたようでした。今年はどうなのでしょう?標高250mの実家は、カリンの木には程よい寒さなので、沢山の実がなるのでしょう。Aさんに教えてもらう方法で、カリンの焼酎漬けを作ってみます。

干し柿とぬか漬け

友人から戴いた渋柿を干し柿にしました。南向きの部屋は、お隣さんが家を解体されたため、明るい日差しが入ってきます。干し柿には一番良いところでしょう。30~40日は干す必要があるそうなので、来月中旬ころに食べらそうです。剥(む)いた柿の皮は、ぬか床に入れることにしました。

小説家、古谷永塔子さんが「今夜、ぬか漬けスナックで」というぬか漬けに関わる本を出されておられます。その古谷永さんが、柿をぬか漬けにしてその感想を下記のように述べておられます。

「この前は、柿を漬けてみました。ガリっと固めの柿をぬか床に漬けると、程よくやわらかくなり、生で食べるよりも甘味が増したように感じました。

皮を剥いて漬けましたが、皮ごと漬けても。“皮がぬか床の味を良くする”という説もあるそうです」

今日ぬか床に入れた渋柿の皮が、深みのあるぬか床になっていく予感がします。古谷永さんによると、アボカドをぬか漬けにしても美味しいようで、何とチーズや茹で卵も入れて楽しんでいるようです。ぬか漬けは本当に楽しい!

私の手のひらの常在菌が、ぬか床で成長して私のお腹に入ってくれるのです。ぬか床は手をかけ過ぎても良くないし、放っておいても良くないそうです。昨日友人から戴いた無農薬の大根が、いい塩梅に漬かっているはずです。私は、ぬか床をたっぷり付けたままの大根を洗わずに食べています。ぬか床のぬかを水で洗うのは、もったいないのです。ぬか床そのものが乳酸菌の宝庫ですから。私はぬか漬けの初心者ですが、暑い夏を想定して色々試行錯誤して楽しもうと思います。

土偶を読む

患者さんからお借りした本が、非常に面白いのでご紹介します。

「土偶を読む」です。誰もが考えていない発想で土偶を表現したのは、竹倉史人氏です。竹倉さんは、武蔵野美術大学を中退後、東京大学文学部・宗教史学科卒業。人類の普遍的心性を探求すべく世界各国の神話や儀礼を研究する過程で、縄文土偶の研究に携わることになりました。

美術大学に籍を入れていた竹倉さんは、創造性がある発想が出来る人なのだと思います。土偶を「食べ物」だと見なしたのです。お祭りには必ず大根や人参などの「食べ物」をお供えします。これを幼い頃から「?」と思っていた宮司の息子であった私は、一瞬で腑に落ちました。土偶は「食べ物」なのです!

まず、ハート形土偶は、二つに割られたオニグルミだったのです。実際、オニグルミが繁茂している会津地方から、ハート形土偶が多く出ているそうです。合掌土偶は栗、茨城県にある椎塚土偶は、ハマグリをかたどった土偶・・・・これは、見た瞬間ぴーんとくるはずです。また、みみずく土偶と呼ばれていた土偶を、竹倉さんは、星形土偶と命名し、その頭の部分を上から見ると、オオツタノハという貝殻そっくりです。まず、間違いありません。そして、有名な遮光器土器は、何とサトイモだったのです。

竹倉さんは、これらの研究を本にしようと試みますが、土偶研究の権威からお墨付きをいただけなないと出版できないこととなり・・・・八方塞がりになりますが、東工大で講演後、参加者達から爆発的な反響があり、美術家でありアートディレクターである玉城そのみさんが、企画したワークショップで竹倉さんが講演し、なんと私の親友である岩下徹氏が踊りのワークショップをしたそうです。やはり、類は類を呼ぶのです!・・・・というお話でした。

明日、のボール野球

 

なぜか、あじさいの杜鍼灸院のフェイスブックに投稿出来ないのですが・・・・まあ、そのうち再開出来るでしょう。

明日、「のボール野球」が、坊ちゃんスタジアムで行われます。今回は、松山東高野球部の前身、「球技同好会」創部130年記念として、脇町高校野球部OBをお招きしての対抗試合となります。

野球という言葉を草案された中馬庚(かのえ)氏が、校長を務めたのが脇町高校。ところが、正岡子規の本名が正岡昇(のぼる)で、の=野、ボール=球。それで、正岡子規が草案したと世間で広まり、松山東高と脇町高校との関係もギクシャクしておったそうです。その解決策としてこの交流戦が始まったようです。

松山東高の野球部監督をされていた稲見達彦氏(我々の頃の監督さん)が、「のボール野球」を正岡子規がやっていた当時の野球を復活させようとの思いで、作られました。投手は下手投げで、打者はボールの高さを要求し、投手は要求されたボールを投げればストライク。ワンバウンドのボールを取るとアウトなど、子供から中高年まで楽しめる素晴らしいスポーツです。

明日は、怪我なく楽しんでいい一日にします。

岩塩

先日、ストレスで食べることが出来なくなった患者さんが、来院されましたが、ヒマラヤ岩塩を口に入れてもらったところ、少し元気を取り戻してくださいました。そこで、早速ヒマラヤ岩塩を2kgオーダーし、今日届きました。岩塩と一緒にチラシが入っていたので、その内容をご紹介します。

『何億年も前に地殻変動が起こり、地面が盛り上がって山脈ができた。その時に海の一部が取り残されて化石化したものが岩塩といわれています。例えば、ヒマラヤ岩塩にはおよそ3億8000年前の美しい海の栄養素がそのままぎゅっと詰まっています。天然の岩塩には、人体で作ることのできないカルシウムやマグネシウムなど海のミネラル成分がたっぷりあり、古くから「命の源」として人々に愛されてきました。色もいろいろあってきれいです。鉄分が多く含まれるほどピンクからレッドと色合いが美しく変化していきます。鉄分不足になりがちな女性にぴったりです。岩塩は料理に使うだけでなくお風呂に入れて岩塩風呂として温泉気分を楽しんだり、不浄を払う浄化やお清めなんかにも使われます。』

2kgも購入したので、治療室に置き誰でも口に入れることができるようにしようと思っています。

ぬか漬け

ぬか漬けに挑戦して、現在成功中です。とにかく、美味しい。半日から1日漬けるだけでナス、キュウリ、大根が美味しく出来上がります。今日は、日本酒の残りを入れてみました。昨日は、何と鮒寿司の発酵したお米を入れたのです。この鮒寿司は茨城から来た友人と楽しい会話をしながら食べた時のものなので、良い波動が届いていると思います。

毎日、ぬか床をひっくり返していると私の波動が伝わっていく感覚になります。間違いなく伝わっているはずです。気持ちがいいので、そして、ぬか床自体が美味しいので、ぬか床をひっくり返すのがとても楽しいのです。粘土遊びをした後、それを舐(な)めて美味しく頂くことが出来るのですから、最高です。しかも、下記のようにカラダには最高なのです!

『発酵食品であるぬか漬けには、植物性乳酸菌が含まれます。 腸内環境を整える「腸活」にはぴったりの食べ物です。 乳酸菌は腸内で悪玉菌の繁殖を抑えてくれ、腸の働きを活発にしてくれます。 腸内環境が整うことで、便秘の解消が期待できるだけでなく、免疫力アップやがんの予防にも役立ちます』

なんじゃけん

昨日は、ジャズの好きな男性患者Aさんの誘いで、お隣の伊予市の「IYO夢未来館」というところで行われた「マドンナJAZZ FESTIVAL 2022」に参加しました。Aさんの愛車は高級車で乗り心地が最高。私には無縁な車です・・・一生の内に何度この様な車に乗ることができるだろう?・・などと、思いながらも、初めて向かう伊予市への道。カーナビ(これも最新の物でした)を見ながら、必死の思いで到着しました。

この未来館は、立派な建物で、図書館や料理教室ができる部屋もあります。その上、コンサートが出来るのですから、伊予市の人々は幸せです。

で、開演がぴったり14:00からスタートし、終演が予定通りぴったり17:20であったことに、まず感動しました。そして、今愛媛で活躍しておられるジャズ音楽家が一堂に会して演奏され、しかもそれをただ(入場無料)で拝聴できるなんて、本当に感動しました。Aさんのウクレレの師匠が、チェロのベースを担当されていたのですが、この師匠は、NHKの素人のど自慢大会のベースも担当されていました。また、ドラム担当のベテラン音楽学家は、NHKの素人のど自慢大会の鐘を叩く方でした。

愛媛にこんな凄い音楽学家がおられたのです。

そこで、もっとも感動したのが、最後に演奏された「なんじゃけん」。このバンドは18名の男女混合バンドで若い女性がまとめ役です。結構お年をめいた方のおられる中、堂々と指揮っておられるのには感心しました。「なんじゃけん」の由来は、南予・ジャズ・研究会から来ているとのこと、ちょうど、「そうなんじゃけん」=「そうなんです」という伊予弁をからめているのが素敵です。

大洲という歴史のある素敵な街でこの様な活動をされていることに感動しました。四国の愛媛の大洲で精一杯頑張っているバンドがあることに、勇気とエネルギーをいただきました。私も、「あじさいクラブ」のベースギター、しっかり練習しようと思ったのです。

「あら?早く来ちゃった・・・タクシーに電話して、小型をお願いしますって言ったら、今すぐ行きますってなって・・・早く来たんです。」

最近、運動免許を返上した80才代の女性患者Aさん、予定より40分早く来られました。

「先生、事務やっててちょうだい・・・・私、畳の上でゆっくりしていいですか?」

鍼灸院の中央部に215cm×140cm×40cmの畳部屋があり、障子2枚で仕切りを作った空間になっています。引き出しがあって、鍼の在庫、クッション入れとなっており大変便利です。畳部屋というより、畳ベッド障子付きというのが正確な表現でしょう。私は疲れると、この畳の上でゆっくりと操体法をしながら、カラダほぐしをします。Aさんも畳の上でゆっくりするのが大好きです。

「・・・・気持ちいい、家にも畳あるけど、横になってから起き上がるのが、大変なの・・・ここだと、段差があるので無理なく、よっこらしょっと起き上がることが出来るでしょ・・・いいね、これは。」

確かにAさんは、ちょっと小太りで、しかも右膝が人工関節のため、起き上がるのに不自由です。そんな患者さんには、非常に便利な空間となっています。これは、私が何となく思いついて、偶然出来たものですが、多くの患者さんに喜ばれています。

「Aさん、そしたらゆっくりしてくださいね・・・・私は、チョットお仕事しますね。」

Aさんは、毎週通われてもう3年目、気心が知れているのでお互い遠慮なくやれます。今日は「食べる煮干し」「からし菜漬け」「家庭菜園のピーマン」のお土産をいただきました。

「先生、ここの空間はいいね・・・・狭すぎず、広すぎず・・・木に囲まれているし、落ち着きます。」

確かに結構いい空間になりました。床、壁、天井を松、杉の天然素材にしたため、時間が経つほど味わい深くなるのがよいです。ただ、失敗は、玄関。バリアフリーにしたまでは良かったのですが、2重ドアにすべきでした。防寒、防熱、防音になりより快適になったと思います。万が一2号店が出せるほど繁盛したら(夢のまた夢)、その時は絶対に2重ドア!

今回のように、患者さんが仰向けになる時、天井が視野に入ってきます。京都にいらっしゃる患者さんからのアドバイスで、出来るだけ節の多い杉材を天井に使う様にしたのです。

「先生、天井だけは、しっかり考えて・・・・患者さんが飽きない天井にしてね!」

素晴らしいアドバイスをいただき、実行したならば、先日ある患者さんから、

「先生、この天井は節目がいっぱいあって飽きんし、死んだ節が一個もないのが、凄いわい。普通じゃったら何個かあるはずじゃけど、よう手入れをした山の樹じゃわい。」

とお言葉をいただきました。ありがとうございます♪

一昨日

一昨日の友近ママのラジオ番組に出たおかげで、新規の患者さんが出来ました。患者さんは、ただ何となく聞いておられたのですが、ご本人が大変お疲れだったので気になって電話してくださいました。やはり、ラジオの影響力はあるようです。もう2~3日待ってラジオの影響力を検証してみようと思います。

一昨日、弟の講演を聞きましたが、やはり面白い。高校教師をしていたのもあって分かりやすく話してくれました。その中で、川内町誌にあった漢文の和訳から、惣河内(そうこうち)神社の隣りにある金毘羅寺の建立秘話が見つかりました。それを私が絵にして紙芝居で説明しました。その秘話を語ろうとしたのですが、完全に覚えていないので次回、語ります。

とにかく、歴史的偉人の夏目漱石と正岡子規が、名爆の滝を訪れ、夏目漱石が50もの俳句を残したこと。この事実を来世にどのように伝えるか・・・弟に託します。