ブルネロ・クチネリ

雨の日は、早朝近くの温泉に行き、サウナで汗を流すことが多いのです。そこで、愛媛新聞を見ていると「ブルネロ・クチネリ」という文字が飛び込んできました。

「あれ?岩崎が翻訳した・・・人間主義的経営の著者!」

と、思わず目を見開き読み始めました。イタリアを代表する高級ブランドのオーナーだと再確認したのです。私の親友で岩崎春夫というスケールの大きい、誠実な偉人がいます。彼が翻訳した「人間主義的経営」という本はベストセラーにもなりました。その序文をご紹介します。

『ブルネロ・クチネリは1953年、ウンブリア州ペルージャ郊外の村、カステル・リオーネの農家に生まれました。

1978年、色鮮やかなカシミヤセーターを製造する小さな会社を立ち上げ、事業の目的を、倫理的にも経済的にも人間の尊厳を追及することと定めました。

1982年、ウンブリアの小さな村、ソロメオに移り、そこを「人間のための資本主義」を実現する場所と定めました。3年後には廃墟となっていた村の古城を買い取り本社としました。

2000年、村外れの古い工場を買い取り、そこを回収して事業の拡大に合わせた新たな生産体制を整えました。

2012年、ブルネロ・クチネリ社はミラノ証券取引所に上場しました。同年、若者たちが技術を身に付け、誇りを持って働くことを願い、本社のある城の一角に職人学校を設立しました。

ロメオ村の豊かな暮らしを取り戻すため、村を修復し、文化、芸術、人々の交流を促進するために、彼は、劇場、図書館、公園などの施設を整備しました。』

恩返し

昨日は、珍しく10名もの患者さんが来院されました。毎日、このように来られると、ちょっと経営は楽になるのですが・・・まだまだ、実力不足、謙虚に邁進です。

今回は野球繋がりの患者さんがほとんどです。これは、特に大学での野球生活が実を結んでいます。まさか、大学で野球をするなどと思いもしなかった私。筑波大学芸術専門学群という大きな枠組みの中に飛び込んだはいいが・・・・はて?一体何をしたらいいのやら?

連日、友人とは芸術話で夜更かし・・・・ホトホト疲れ、もっと健康的な生活をしようと、だだっ広いキャンバスを歩いていると、懐かしい硬式ボールを打つバットの音。

「あれ?この大学に野球部があるの!・・・・人数少ないし、楽しそうだし・・・・なんか、俺でもやれそう!」

と、その日に入部を決め、キャプテンの元に行き面接。1学期も終わり、夏休みの練習から参加することになったのです。「野球ってこんなに楽しいんだ!」と思えた大学生活。その後は、四国に帰ってくる8年前までは、全く野球とは無縁の生活を送っていたのですが、母校松山東高校が21世紀枠で、春の選抜野球選手権に参加したのをきっかけに、「俺、野球部じゃった!」という心に火がついて、松山市内で鍼灸院を開業。

幸い、筑波大学野球部OBが愛媛県に10数名いることもあり、野球ネットワークが広がっていきました。私が大学時代に本当にお世話になった功力靖雄監督に、何の恩返しも出来なかった私。せめてもの罪滅ぼしに、愛媛の高校球児に治療という形でお返ししたいと思っています。

少食のすすめ

本日は、「石原医学大全」の一節をほんの少し!

『少食であることの尊さをいにしえの賢人、哲人が言い残している。

「子曰く」で有名な孔子は「悪衣、悪食を恥じるな。多くを食するな」。

イエス・キリストは「生命のために何を食い、何を飲み、また何を着んやと思い煩うなかれ」

釈迦は「一切の疾病は宿食(食いだめ、過食)をもととす」。

精神を正すだけではない。「大食」が睡魔や倦怠や、果ては不調や病気をもたらすのに対し、「少食」はとてつもないエネルギーを創出する。』

これは、「少食」を実行している人ならば、当たり前に感じとられます。ところが、美食家、大食いの人は、何かとケチをつけてきます・・・・「まず、やってみましょう」。

天児牛大さん

舞踏集団「山海塾」の創始者でリーダーであった天児牛大(あまがつうしお)氏が逝去されました。私は直接面識はありません。しかし、友人の岩下徹氏が筑波大大ホールに「山海塾」を招いて、初めて「金柑少年」を見た時の衝撃は圧倒的。まさに、私が野球青年から、芸術青年に移行する分岐点でした。その後、石井満隆氏(舞踏家)との出会い・ワークショップでの自由な表現、精神病院勤務でのイベント・・・気づいてみれば、チェルノブイリ原発事故後のポーランド、イエニゴラで積み木パフォーマンスをやっていました。ホテルで同室のスラバはロシア最高の道化師、奥様が日本人なので、日本公演を精力的に・・・・

「金柑少年」の衝撃からの広がりが私の今を支えてくれています。

「鍼を刺す」という行為は、舞踏の動きに通じています。踵重心で脱力し指先の皮膚からの響きを感じ取るという所作は、舞踏家のそれと通じていると思い込んでいます。私は患者さんを相手に鍼と共に踊っているのです・・・・踊るしなやかな筋肉を身につけてようと思っているのです・・・・目指すぞ、美しいしなやかな肉体と、それに伴う治療技術。

そんなことを思えるようになったのも、岩下徹氏をはじめとする仲間の存在です。心より感謝いたします。そして、天児牛大(あまがつうしお)氏のご冥福を衷心よりお祈りいたします。

サウナの効能

昨日は、同窓会で飲み過ぎたため、近所の温泉「ゆらら」に早朝出かけ、しっかりと2回サウナに入りました。そのため、今回はサウナの効能を「石原医学大全」から引用します。

『低くても70℃、高いと90℃もの高温に身をさらす「サウナ浴」は汗腺と皮膚腺が全開になり、皮膚に張りと潤いを与える。体温もグンと上がるので、体内の老廃物も燃焼処分され、「万病一元、血液の汚れから生ず」(漢方医学)の“血液の汚れ”が浄化される。

温熱刺激は血管を拡張し、血流が促進されるため、心拍出量も50~100%増える。その結果、血流が増えた腎臓は活発に働き、尿量も増加する。サウナの後に気分爽快、開放感いっぱいになるのは、脳からα波が出ているから。心身ともに気持ちが良い時は免疫力も確実に上がっている。サウナ浴は甲状腺の働きを促し、美肌若返り効果がある

(中略)

また鹿児島大学の教授だった鄭忠和博士は、「65℃のサウナに15分、その後30分の保温、最後に水分補給」という方法の「和温療法」を確立。動脈硬化、慢性疲労、線維筋痛症まであらゆる病気で治療実績を上げておられる。

特筆すべきは慢性心不全への治療効果だ。心臓の血液拍出量が減り、腎臓の血流が低下して、尿が出なくなって、体内に水分が蓄流し、1日に1kg以上も体重が増えていくような深刻な心不全が、和温療法で快瘉しているケースも多くあるという。サウナ浴の温熱により、発汗と排尿が促され、末梢血管の内皮機能も改善するからだという。心臓病にサウナは禁忌とされたされていたが、プロフェッショナルの管理下で行う和温療法によってその常識が覆されたのだ。』

今度、「和温療法」に挑戦してみようと思います。

母校惜敗

母校松山東高校が、優勝候補今治西と野球の試合を行い、1対2と惜敗。残念無念です。今日は、これから松山城に行き、松山東の同窓会で宴会です。母校の応援に行けなかったので、宴会では応援に参加したOさんに、しっかり試合内容を教えてもらおうと思います。

今日は、ここまで!城山に向かいます!

最高の一日

 

今日は、午前9時から治療をスタート、患者さん8名で午後10時終了。ほぼ休み無く仕事をしたのです。仕事大好き人間ですから、最高の一日でした。

明日も、9時から楽しくスタートします!

60兆個の細胞

 

本日、朝から雨が降っています。

最近、雨の日は、車で2~3分のところにある「ゆらら」という温泉に行くのが日課になっています。ここでは、ダンボール、ペットボトル、缶などを廃棄出来る場所もあり、非常に重宝しています。「石原医学大全」に従って、サウナに入って汗をたっぷり流した後、生姜、黒砂糖入りの紅茶を飲んでいます。以前には、サウナの後、「ゆらら」自販機の黒酢を100円で飲んでいたのですが、カラダを冷やしている感覚があったので、紅茶を飲みカラダを温めた状態を維持するようにしています。現在、午前9:56で、体温36.7℃。いい感じです。

「石原医学大全」の第一章の冒頭をご紹介します。

『人体には60兆個もの細胞がある。一つ一つの細胞が任務を遂行することで、人間は動き、思考し、内臓は休みなく働き続ける。細胞の活動を支えているのが糖質、タンパク質、脂質の3大栄養素やビタミン類、ミネラル類だ。食物から摂取した3大栄養素を分解して得たエネルギーで細胞は活動する。

糖質は主にご飯やパン、麺類などの主食からデンプンとして摂取され、唾液や膵液中のアミラーゼによって二糖類の麦芽糖に分解される。麦芽糖はマルターゼ、菓子類などに含まれる砂糖はスクラーゼ、乳製品などに含まれる乳頭はラクターゼによってブドウ糖に分解され、小腸から吸収され血液に届けられる。

タンパク質は胃液や膵液でアミノ酸に分解され、同じく小腸から血液に吸収される。脂質は脂肪酸とモノグリセリドに分解された後、小腸を経て、リンパ管内から脂肪組織に蓄積され、必要に応じて遊離脂肪酸となってエネルギー源として消費される。

ブドウ糖、アミノ酸、遊離脂肪酸等は、細胞内に存在するミトコンドリアと言う小器官内で酸化され、エネルギーを作り出す。このエネルギーによって60兆個の細胞は活動し、その活動から熱が発生する。

以上が細胞生理学的な説明となる。つまり、細胞の動力源は「熱」。細胞が活動できるのは人体に「熱」があるから。「熱」が著しく低い状態では細胞の活動は停滞し、老化は加速し、免疫力は低下。感染症をはじめ、あらゆる病気にかかりやすく、治りにくい体になる。』

私が若い頃、精神科の病院で勤めており、毎朝患者さんの体温を測っていました。ほとんどの患者さんは、35℃代・・・・薬漬けで体温が上がらない現実を目の当たりにしていたので、「石原医学大全」の60兆個の細胞が活性化することの意義がよく分かります。

お灸は自分で出来る

 

 

60才代女性患者Cさん、1年前から腰痛。そして、1ヶ月前からは背中が痛くて来院されました。今回で7回目の治療となります。まず、「食生活を改善しましょう」と提案すると、納得の表情のCさん。そこで、紅茶に生姜と黒砂糖を入れ、それを朝食代わりにするようお勧めしました。Cさんは、1日2食の生活に徹するようになりました。数回の通院で背中痛、腰痛も改善。その中で、お灸を足にする治療を気に入られたCさんは、ご自身で毎日足にお灸をされています。すると、

「先生、今まで睡眠薬を飲まないと眠れんかったけど、足のお灸で眠れるんよ。もう嬉しくて嬉しくて・・・」

とニコニコ顔のCさん。どうやらお灸が合っているようです。無意識に飽食を推進している時代の流れを無視して、1日2食にされたCさん。お灸も熱心にされています。私が、お灸治療に比重を置いている理由は、「患者さんがセルフケアできる」ところにあります。Cさんは、当たり前にセルフケアをされています。

これが、私の目指す医療です。

筋トレ

 

昨日から、春の選抜高校野球大会が始まり、愛媛県でも3月21日から愛媛県大会地区予選が始まります。頭に置鍼をする山元式新頭鍼療法(YNSA)は、患部に直接鍼を刺すことがないので、非常に安全。そしてYNSAは、若い高校生や大学生に速攻性が顕著に現れるように思います。今月、野球部員は10名以上診ています。

私の高校、大学時代、野球をしていましたが、怪我をすることはありませんでした。細かくみると右手人差し指、中指は突き指の連続で、外側に曲がってしまい、真っ直ぐ投げたつもりでも、見事にシュート回転をして右に流れてしまうことはありましたが・・・怪我ではありません。

当時の練習と今の練習には、大きな違いがあります。それは、ウエートトレーニングの導入。ちょうど、私が筑波大学野球部に所属していた時、2年の冬場にウエートトレーニングが他の大学に先駆けてやっと導入されたと記憶しています。確かに冬を越した3年時には、打った飛距離がずいぶん伸びたことを覚えています。しかし、怪我をするほどの練習ではなく、楽しい時間だったように思います。

今は、筋力アップのため様々な器具を使用していますが、それで柔軟な筋肉がつけばいいのですが・・・・私も、筋力アップのために、4リットボトル2本に水を入れて、四股を踏んだり、4リットルボトルに2リットルの水を入れて、持ち上げるようにしています。この水を利用した筋肉アップは、カラダの内部を揺らすため、自然に感じます。そして、小指を握り締めないで、伸ばしたままで出来るため、力むことがありません。

数ヶ月後に、しなやかな筋肉が付くようボチボチやってみます。