昨日、漫画家村上もとか氏原作の「仁」のテレビ再放送がありました。これは、東京在住の外科医が、江戸幕末にタイムスリップし、当時の蘭学(西洋医学)の第一人者であった緒方洪庵(おがたこうあん)、坂本龍馬などとめぐり合うお話です。

そこで、コレラ騒動に巻き込まれ、主人公の仁が行った治療法は、点滴です。当時無かった点滴用具を、職人に作らせて塩と砂糖を入れた水を投与するだけ、後は病人を隔離するという手段をとりました。実際、コレラの症状は、体重の2倍程の下痢便をもよおすこともあるため、脱水症状を抑えることが、一番大切なことになります。

ということは、治る治らないかは、ご自身の体力があるか、ないかに関わるように思います。薬に頼らない身体を日頃から意識することが大切だと思います。

私の心がけは、朝風呂です。やや熱めの湯に飛び込み目を覚まし、末端の手足をもみほぐします。そして、しっかり水浴びをします。体内の毛細血管の長さは、地球を2周半します。これをきたえるには、水浴びが良いと思っています。

健康は、スムーズな血流と質の良い血液と、感謝の気持ちで作られると思います。コロナ騒動の昨今、毎朝の水浴びと、神棚礼拝が私には、欠かせないものとなっています。

ペイパーレス


「先生、Ipatパット持っとるんじゃったら、ペイパーレスにしていったらええわい。」

小さな棚にぎっしりあるカルテを見て、40才代の男性患者Aさんが、指摘してくれました。今後の展開を考えれば、全くその通りです。ところが、方向音痴で機械音痴の私は、なかなかデジタル人間になれないのです。

「先生、今はいろいろなアプリがあって、手書きのカルテをそのまま保存できるんよ。」

「へ~え~、それはええなぁ!・・・・やってみようかな~。」

ということで、40才代の男性患者Aさんに少しずつ教えてもらいながら・・・忘れながら、そして、また忘れながら・・・続けています。幸いAさんが、先月は8回来院されたので、普通の人なら2回で進むステップに近づいている感じです。

そのAさん、3年前から左肩が上がらず、好きなゴルフでも飛距離が全く出ません。ところが、今日のゴルフ(月に1回)では、なんと飛距離が出たそうです。それを見た友人が、「どしたん?距離が出とる。」っと、言われたそうです。この調子であと1カ月来院してもらい、思い切ってゴルフスウィングができるうになるのが目標です。

Aさんに置鍼した後は、時間が30分あるので、その間はAさんのパソコン講座になるのです。ですから、生徒としては、予習をして質問を作っていないと成長出来ないのです。今日はその答えを2つ戴いたので、あすもう一度復習します。ああああ勉強、勉強。

ふわふわ感には、内耳神経

50才代の女性患者Cさん。2週間ほど前から、朝起きると天井が回る感覚で、ふわふわするそうです。Cさんは股関節が悪く来院されたのですが、今は1週間に1度、健康管理で来院されています。季節の変わり目にふわふわする感覚になることが多いそうです。

慢性の患者さんには、後頭部に置鍼しているため、先週からCさんにもそのようにしています。
まず、合谷診(人差し指と親指の間の触診)から始めます。左手に痛みがあります。そのため、治療は左側から行います。次に、進化系合谷診(人差し指につながる中手骨を6等分し腰椎、胸椎、頸椎、大脳、脳幹、小脳を診断します)。
下記のように、頸椎、胸椎、腰椎、脳幹、に対応する個所に圧痛点がありました。この6等分された中手骨のそれぞれの圧痛点がなくなれば、それに対応する個所が治療出来たことになります。下記の( )内の数字は、圧痛点がなくなった置鍼の数です。(0)は、他の置鍼の影響で圧痛点がなくなったことを示します。これで基礎治療が終わり、自律神経が整いました。

左:腰椎(1)、脳幹(1)
右:頸椎(1)、胸椎(0)

続いて、首診で12内臓点を診断します。これは、首にある12の診断点を押圧して、圧痛点を調べ側頭部にある治療点に置鍼し、圧痛点を取っていきます。その結果が、下記の通りです。

左:腎(0)、膀胱(1)、肝(0)、胆(1)、(心包=心臓の周辺)(0)、心(0)、大腸(1)、
三焦(消化器)(1)、胃(1)、脾(1)、小腸(0)
右:大腸(1)、三焦(消化器)(1)
(0)は、他の点に置鍼した影響で圧痛点がなくなったことを示しています。
これで、内臓が整いました。これだけでも、ふわふわする感覚がかなり取れます。

それでも、直接関係があると思われる内耳神経をねらい置鍼します。内耳神経は、8番脳神経(脳から直接、末梢神経が出ています)。イラストのように生え際から頭頂部にかけて、2cmの幅で、正中線に沿って脳神経の治療点が、1番から12番まで並んでいます。

この左側の8番目に置鍼して、後は好きなフォークソングを聴きながら30分ゆっくりして終了です。後日、ふらつきが治ったと報告を受けました。脳神経効きます!

アフターコロナ

体調が良くなり、2週間に1度来院の60才代男性患者Cさん。15分ほどで治療は終了したので、残りの時間は、同じ壁を見ながら(正面を向かい合う密接にならないため)Cさんはマスク、私は雨合羽(あまがっぱ)にマスクとフェイスシールドという物々しい格好で、のんびりお話をしました。Cさんが、

「アフターコロナどうなりますかね~」と突然、話題を振ってこられました。

「・・・地方が力をつけてきますよ。何も東京にいる必要がないでしょう。もう一度、農業や環境を考え直さないと・・・・テレワークや、リモートワークが当たり前になっていくでしょう。」

「年収100万円で一戸建ての田舎暮らしと、年収1000万円で、狭い一室の都会暮らし・・・どちらを選びますか?・・・ということですよね、価値観がガラリと変わりうるって感じですか・・・愛媛県が、積極的に都会に対して、農業従事者の援助を呼びかけるべきです。例えば、空き家を用意し、年金生活の都会人に移住してもらい、農繁期に集中して手伝いしてもらう。」

「それは、いいですね!何せ愛媛ほど住みやすい所はありません。台風が来ても、石鎚山が守ってくれるし、瀬戸内海には、鎮守の杜の島が浮いていて、海は川のように流れ魚は美味いし。」

「道州制になればいいんですよ。四国が八十八ヶ所でつながり、歩いても良し、サイクリングでも良し・・・四国四県はそれぞれ個性があるので、魅力的です・・・ヨーロッパでペストが流行り当時の30%くらいが死んだといわれて、そのあとルネサンスが生まれてきたんです。」

「ああそうなんですか・・・・ということは、歴史は繰り返す。相似形で現れますね。」

等々、話はどんどん展開していき、いつの間にか30分が経ってしまいました。そして、改めて我々人類の分岐点が来ていることを感じたのでした。

大粒の涙・・・

 

 

中学3年生の女子患者Bちゃん、2年前から来院されていますが、打撲や筋肉痛の治療がほとんどでした。しかも、「鍼治療」がこわいので、筋膜はがしや指を軽く皮膚に触れる治療しかしていません。ところが、今回は意を決して「鍼治療」に挑戦することになりました。

家族の方々が当院で「鍼治療」を受け、特にBちゃんのお兄さんが、良くなったのが大きかったようです。また、松山市作成の「はり・きゅう助成金のご案内」が一役買ってくれました。

多くの方は、鍼灸治療は、肩こり、腰痛だけに効くものだと思われているように思います。

ところが、この「ご案内」では、1:整形外科系の病気 2:脳神経系の病気 3:循環器科系の病気 4:呼吸器科系の病気 5:消化器科系の病気 6:耳鼻咽喉科・口腔器科系の病気 7:泌尿器科系の 8:眼科系の病気 9:産婦人科系の病気 10:小児科系の病気 11:内分泌科系の病気 12:皮膚科系の病気に対応できることを紹介しています。

これを知った家族の方が、Bちゃんの喘息(ぜんそく)を心配しての今回の来院となりました。

Bちゃんは、去年の夏には、過呼吸症候群になり入院。今でも、深呼吸が出来ません。また、右腕と右肩甲骨に痛みがあります。そこで、頭の鍼の説明をBちゃんにしました。

「最初、脳と背骨を刺激するツボに鍼をして、自律神経を整えますね。自律神経というのは内臓の働きを整えるんで、喘息(ぜんそく)にも効くけんね。そして次は、首を診(み)て、12の内臓状態をチェックして、治療します・・・・鍼を打つのは、オデコと頭の横の部分(側頭部)になるけど、大丈夫?」

「はい。」

Bちゃん、すっかり腹を決めています。

「そして、そのあと右の肩甲骨をみましょう。」

「はい。」

まず、合谷診(人差し指と親指の間の触診)から始めます。明らかに左手に痛みがあります。そのため、治療は左側から行います。次に、進化系合谷診(人差し指につながる中手骨を6等分し腰椎、胸椎、頸椎、大脳、脳幹、小脳を診断します)。

下記のように、頸椎、胸椎、腰椎、脳幹、大脳に対応する個所に圧痛点がありました。この6等分された中手骨のそれぞれの圧痛点がなくなれば、それに対応する個所が治療出来たことになります。下記の(  )内の数字は、圧痛点がなくなった置鍼の数です。(0)は、他の置鍼の影響で圧痛点がなくなったことを示します。これで基礎治療が終わり、自律神経が整いました。

左:頸椎(1)、胸椎(1)、腰椎(0)、脳幹(1)、大脳(1)

右:なし

初めての鍼治療ですが、じっとガマンして一言もしゃべらないBちゃん。続いて、首診で12内臓点を診断します。これは、首にある12の診断点を押圧して、圧痛点を調べ側頭部にある治療点に置鍼し、圧痛点を取っていきます。その結果が、下記の通りです。

左:腎(0)、心包=心臓の周辺(0)、心(0)、大腸(1)、胃(0)、脾(0)

(0)は、大腸点に置鍼したため、その影響で圧痛点がなくなったことを示しています。

ここまで、Bちゃん頑張っています。1本の置鍼でその他の内蔵点も良くなりました。

「Bちゃん、よう頑張っとるな・・・偉い。」

今度は、右側。

右側頭部のこめかみ付近に置鍼。すると、Bちゃんの目が急に赤くなり、まぶた周辺も赤くなって、大粒の涙があふれて・・・

「ごめんね~、痛かったか・・・・そうか、痛かったら、泣くんじゃ・・・」

思わず子供の素直さを驚いて、言わなくてもいいことをしゃべってしまいました。

右:腎(1)、膀胱(1)、大腸(0)、三焦=消化器(0)、小腸(0)

腎、膀胱の置鍼は、確かに痛い時があります・・・Bちゃんよく頑張りました。右肩の痛みが少し残るくらいになりました。そこで、オデコの中央部で生え際にあるB点に1本置鍼。

「どう?・・・肩」

「・・・・痛くない!」

泣きべそだったBちゃんの顔が一気に笑い顔。そして・・・

「あっっっ、深呼吸出来る‼️」

ますます笑顔のBちゃん・・・・ホントによく頑張りました、めでたしめでたし。

前日からの続き

さて、前日の続きとなります。60才代の男性患者Aさんは、左肘が痛くて来院されましたが、それは、ほぼ大丈夫になりました。それ以外に、左肩痛、左アキレス腱、左右の足の甲も痛いのです。そこで、いつものように、合谷診(人差し指と親指の間の触診)をしますが、左右どちらも痛いそうです。そのため、圧痛点の多い右側から治療点に置鍼をはじめました。Aさんは、痛みが慢性化しているので、後頭部に置鍼することにします。

進化系合谷診(人差し指につながる中手骨を6等分し腰椎、胸椎、頸椎、大脳、脳幹、小脳の診断)

左:腰椎(1)

右:頸椎(1)、脳幹(1)、大脳(1)、小脳(1)

(  )内は圧痛点が無くなり治療できた置鍼の数。これで基礎治療が終わり、自律神経が整いました。

次に首診で、内臓治療の置鍼となりますが、左右ともに圧痛点が多くて、下記のよう16本の置鍼をすることになりました。

左:腎(1)、膀胱(1)、肝(1)、胆(1)、心包(0)、心(1)、大腸(1)、三焦(1)、胃(1)

右:膀胱(3)、肝(1)、胆(1)、心包=心臓の周辺(0)、三焦(消化器)、脾(消化器)(2)、小腸(1)

(0)は、他の個所に置鍼した結果、影響を受け圧痛点がなくなったことを意味します。

「先生、今、ポッキっと肺から音がした・・・今のは肺の鍼なん?」

「・・・う~ん・・・違う大腸・・・あっ、大腸は肺と表裏一体じゃけん関係ある・・

ああああ・・・Aさん、素直なカラダしとる、すごいなあ~」

「おっか~(母ちゃん=奥さん)・・・痛い❗️」

痛がりのAさん、感じたことを言語化することが優れています。

「消えた・・・ノドのタンが消えた・・・メガネはいらん、目がよう見える。」

「先生、後ろ(後頭部)の鍼は、効くなあ~ズシンと来る・・・痛いのはいやじゃけど、効くけんな。」

「後ろの方は、鍼がなかなか入らんのよ・・・ゴムみたいなんよ。」

などと、Aさんと会話をしながら治療しているといつの間にか、首がゆるんできました。

首がゆるむとAさんの左肩痛はなくなりました。残りの左アキレス腱、左右の足の甲の痛みは、左側頭部のIソマトトープ(小さな人型)に対応する個所の置鍼でなくなりました。

おしまい

後ろに刺す方が効く その1

 

「先生、左肘が痛うて、痛うて・・・病院にいったら、しびれがないんじゃったら、手術せいでええちゅうて、言われたんよ。」

「あらら・・・そうなん。」

「これ見て、腫(は)れとろう?熱もあるんよ。」

「・・・・う〜ん・・あるな。こういう時は、氷水が一番ええんよ。」

日本手ぬぐいを左肘にかけ、氷水を入れたビニール袋で冷やします。

「先生、気持ちええとこと、冷たいとこがあるな。」

「冷たいとこは、やらんでええんよ。気持ちええとこだけ・・・」

「気持ちええとこが、冷たなったわい。」

「そしたら・・・もうせいでええんよ(しなくて良い)・・・簡単じゃろ。これ、毎日自分でやってください。」

「うん、分かった!」

やはり、熱には水が一番です。これは、操体法の師匠、今昭宏先生から習いました。ありがとうございます。元気のある高校生は、これだけで治ったことがあります!

60才代のAさんは、高校生のようにはいきません。左肘を随分気にされているので、左側頭部のIソマトトープ(小さな人型)の肘にあたる個所に1本置鍼。

「どうですか・・・動かすと?」

「あれっ・・・ぷちっちゅうた(ぷちっと音がした)・・・ようなっとる・・・けど、ちょっと残っとる。」

「どこです・・・残っとるのは?」

と、場所を聞きながら、対応する左膝の圧痛点に数カ所を、寸6(長さ50mm)の2番鍼(直径0.18mm)で刺入していきます。

「どうですか?」

「・・・ようなっとる。」

Aさんは、左肘以外に左右の足の甲、左アキレス腱、左肩が痛いそうです。

前々回から、慢性的な疾患のAさんには、後頭部に置鍼をしています。

「頭の後ろ側に刺すのは、どうですか?」

「先生、後ろの方が効く・・・一本一本がズシンと来るんよ。

「そうじゃろ、慢性的な人に聞いてみるんじゃけど、皆んなそう言うんよ。ほじゃけん、今日も後ろに鍼を刺そわい。」

ということで、Aさんと相談の上方針が決まりました・・・・明日に続く。

後頭部刺激体操

今月に入り、慢性の患者さんに対して、後頭部に置鍼するようにしています。そして、患者さんに前頭部と後頭部どちらが効くか、伺うのですが、全員が「後頭部の方が、効く。」と言われるのです。そして、鍼刺入時に感じるのは、手ごたえがありすぎる反発力。なかなか入って行きません。これは、カルシウムが固まって軟骨のうになっているからです。

身体に含まれるいるカルシウムは、ほとんど骨にありますが、ほんの一部のカルシウムが、筋肉の表面に筋小胞体という平たい袋にを蓄えられています。これが、筋肉が縮(ちじ)むとき、使われます。それが、縮(ちじ)みっぱなしだと、カルシウムが袋からはみ出して、カチンコチンとなってしまうのです。

後頭部などは、あまり動きのない後頭筋で覆(おお)われているので、カルシウムがたまりやすいのでしょう。そこで、動画のように体操を紹介しました。動画では、クスノキ のコブを使いましたが、何でもいいです。ご自身のこぶしで十分です。まあ、ボチボチ・・・

動画は、重くて載せることができませんでした。フェイスブックでHiromu Saiki掲載してます。

椎間板ヘルニア

YNSAの創始者、山元敏勝先生の日本での一番最初の弟子である、加藤直哉先生(医師)が冨田祥史先生(鍼灸師)と共著で出版された本、「山元式新頭鍼療法の実践」で椎間板ヘルニアについて書いておられますので、抜粋します。

『椎間板ヘルニアとは、「椎間板の軟骨が破れて、ゼリー状の髄核により神経が機械的に圧迫することで起こる痛み」というのがこれまでの説明でした。しかし近年は髄核そのものに、神経の炎症を起こす作用があることがわかってきました。つまりヘルニアの痛みは単なる圧迫によるものではなく、炎症によって起こるものと考えられるようになっています。そのため、神経の炎症が収まればヘルニアがあっても痛みは治まります。機械的な圧迫という要因を完全に否定するものではありませんが、「神経の圧迫だけで痛むものではない」というのが正しい理解です。

また、炎症の痛みも、免疫細胞の1つ、「マクロファージ」が炎症を感知して、その原因であるヘルニアを食べてくれることで改善します。そのため、自然に消えていくヘルニアがたくさんあることもわかってきました。椎間板ヘルニアの90%の患者さんは、自然治癒が期待できます。

ただし、治らない10%の患者さんにおいては、痛みやしびれがあり、お尻からひざ下まで広がるなど神経根の障害に加え、尿が出にくい、便秘、会陰部感覚異常などが出た場合などは早急な手術が望まれることもあります。』

椎間板ヘルニア=手術をする、ではないようですね。

加藤直哉先生がこのように、明確に椎間板ヘルニアついて、説明して下さったので、椎間板ヘルニアに対してのイメージが随分変わると思います。

元々、身体の60~70%は水です。骨はこの水袋に浮いているのです。筋肉の外側、中側にコラーゲンでできた筋膜が立体的なネットを張り巡らして、骨や内蔵を支えてくれています。この筋膜がゆるむと、骨なんて簡単に「動きます」。そして、身体は気持ちよく元に戻りたいのです。

YNSAの鍼は刺入する時、痛みがありますが、効いていると気持ちよくなります。これが治っている感覚です。もう一度いいます。身体は気持ちよく元に戻りたいのです。そして、椎間板ヘルニアは、自然治癒が期待できるのです❗️

触れるだけ

階段から落下して、右手首を骨折し、手術を1カ月前にした女性患者Aさん。コロナヴィールス拡大のため、今回の治療でしばらくは、来れないそうです。そこで、痛みのある、右手首、右肘、右上腕のみに対応する治療に徹してみました。

Aさんには、鍼治療が出来ないため、指で軽く触れる治療のみを行いました。

①骨折した右手首に対応する右足首と右膝内側の圧痛点に軽く触れる(7~8分)

②右側頭部(Iソマトトープ=小さな人型)の右肩、右肘、右手首に対応する圧痛点に軽く触れる(7~8分)

③②の途中から右オデコの生え際(B点)を追加

「右腕を動かして、痛いところ教えてください。」

「ここ(右肘内側の真ん中)です。」

「そしたら、ここ痛い?」

「痛っっっっった❗️」

④上記より、右膝内側の圧痛点とついでに、お皿の下の圧痛点に軽く触れる(30分)

⑤後頭部のマスターキーという点を、触れると、

「先生、ここがすごく痛い。」

Aさんの言われる個所に軽く触れる(10分)

これで、終了なのですが、

「もう少し休んでていいですか?」

「どうぞ、いいですよ。」

次の患者さんまで1時間あるので、ゆっくりしてもらいました。結構気持ちが良かったようです。可動域も増え、腕の動きも早くなりました。Aさんに軽く触れている時、自発動(無意識の動き)が出ていたので、かなりゆるんだのは分かりました。

ただ、しばらくはお会い出来ないのが、残念。