雨の松山

 

昼間高速バスに乗るのは・・・・記憶にない・・記憶力悪いから(*^ω^*)・・元々記憶力に自信が無い私、65才を機に益々イメージ(絵とか画像)で記憶すること・・・でやっております💦(余談)

本来なら、夕方大阪駅に着き、そのまま山元式新頭鍼療法(YNSA)上級コース2の「有志によるちょっと遅い新年会」に出席の予定でした。ところが、新型コロナウイルスの流行で当然、新年会中止。世の中は3連休・・・夜間高速バスに乗り換えなど出来ません。やむなく、昼間に大阪へと移動しているのです。

私のように、「基本的ふうてんの寅さん」は、身(自分自身)を異空間に置くのが好きなので。そこから見える自分が面白いのです。その際たるところが、ニューヨークだったように思います。こんなアホな私を、ニューヨークに行かせてくれた両親には、心より感謝しています。多分、あの当時を思い出し、文章に残せば一冊の本になると思います。それくらい濃厚な日々でした。

今、私の息子が、ニューヨークのブルックリンで映像の仕事をしていると、風の便りで聞きました。私と同じように濃厚な時間を過ごしていることでしょう。

山元式新頭鍼療法(YNSA)の基本概念は、ソマトトープ(小さな人型)。元々何にも無い世界から宇宙が出来たことが、不思議。私にはよく分かりません・・・が、陰と陽が出来そう・・・ならば、法則が生まれそう・・・・・で、よく分かりませんが、宇宙とこの身がソマトトープ(小さな人型)になっている感覚があります。

我が息子が、ニューヨークでソマトトープ(小さな人型)しているようです。

鍼は痛くない

以前、お絵かき教室の治療をした小学生Aちゃんの続報です。Aちゃんは、思春期に多い起立性調整障害。自律神経のバランスが少しうまくいってないので、朝起きてダルく学校に行けない事があります。鍼が嫌いなので、鍼の代わりに指で軽く刺激をあたえる治療を続けていました。ところが、前回はひょんな事から、鍼治療をしてしまったのです。

その後、連絡がないのでどうしているのか、気になっていたのですが・・

「もしもし、Aの母親◯◯です・・・・・」

ちょっと、ビクッとしてしまいました・・・調子が悪くなったのかな・・・

「先生・・・・今回は、お礼の電話です。おかげ様で、今週から元気に学校に通っています。鍼をした翌日は、だるいと言ってたのですが、その翌日からは元気になって・・・」

「ああああ~、それは良かった❣️・・・やっぱり、鍼が効いたのかな~」

お母様とは、短い会話でしたが、嬉しくて・・・今日一日がご機嫌さんなのです。◯◯さん、お電話ありがとうございました。

そこで、前回の治療を振り返ってみます。Aちゃんは自律神経のバランスが少しうまくいっていません。そういう時は、基礎治療で脳、頸椎、胸椎、腰椎に対応する圧痛点を取ると、脊柱管が整い自律神経の働きが良くなります。Aちゃんの場合は、

上腕診(肘内側の横紋の触診)

左:胸椎、脳幹

右:頸椎

上記に対応する個所に、1本ずつ置鍼。

そして、迷走神経という臓器に作用する10番脳神経に対応する個所に2本置鍼(頭頂部やや前側)。合計5本置鍼して、30分ほどベッドでゆっくりしてもらいました。治療は、これだけでしたが、Aちゃんの治りたいという気持ちが大きく左右した様に思います。前回は、問診の間、「鍼は痛くない」とはっきり口に出して鍼治療をアピールしてくれました。

そのアピールに応えた、私もエライ・・・・と、たまには褒(ほ)めてあげよう❗️っと。

右半月板損傷の患者さんの続報

70才代の女性患者Bさんは、昨年5月末、半月板損傷の大ケガをしました。やや遠くにあったハンガーを取ろうとし、右足を大きく踏み込んだところ、右膝に負荷が掛かかって損傷。

1週間に2回のペースで通院し、本日は6回目です。前回の治療から5日目ですが、患部に湿布をしないで過ごせました。徐々に良くなっています。Bさんは、野菜作りも海外旅行もしたいのです。何とかお役に立てればと思っています。

上腕診(肘内側の横紋の触診)

左:頸椎、胸椎、腰椎

右:頸椎、胸椎、腰椎、脳幹、大脳、小脳

上記の治療点に1本の置鍼で、圧痛点が無くなりました。治療点をしっかり親指の爪で押さえ、診断点の圧痛が無くなるのを確認し置鍼すると、患者さんも納得し、効率的な治療ができます。これで、自律神経を整える基礎治療が終了です。

「これで、どうですか・・・ちょっと、歩いてみて下さい。」

「・・・・・だいぶ楽にはなりましたけど・・・かくんかくんと、膝が鳴って、違和感があります。」

そこで、G点という側頭部と、耳の下(乳様突起という出っ張りの下です)にある治療点に、3本置鍼。

「さあ、どうでしょう・・・歩いてみて下さい。」

「違和感は無くなって・・・・重さだけが残っています。」

こうなると、「下肢の痛みは上肢で取る」という患者さんに説明しても、ある程度納得していただける治療に入ります。それまでの頭への置鍼は、患者さんにとって、「何じゃこれ?・・・でも、効くからいいけど・・・」くらいな感覚です。絵画でいうと抽象画をボッーと観ているうちに何となく気持ち良くなっている感じから、具象画で何を描いているのかが分かり、何となく理解出来る・・・・かな?くらいの治療(変な例えで、スミマセン(*^ω^*)。

「Bさん、ここ痛く無いですか?」

「痛っっっっっっった!じんじん来ます。」

「右膝の痛いところが、コピーされたように右肘にあるんです。便利でしょ?右肘に鍼したら、右膝が良くなるんですから・・・・」

1寸6分(50mm)の鍼で右肘の圧痛点に何ヶ所も刺して抜きます。右肘が徐々に緩んでくるのが分かります。

「これで、どうですか?歩いてみて下さい。」

「・・・あっ、力を入れんでも歩ける・・・膝をかばうで、どうしても力が入りよったんが、のうなりました。」

「そしたら、後はゆっくり休んでいただきますね~~。」

30分ほど休んでいただき、治療は終了となりました。玄関に置いてある松葉杖を手にして、

「先生、これさげて帰ります(持って帰ります)❣️」

と、にっこり笑顔でスタスタと歩くBさんでした・・・・長持ちできます様に❗️

天気予報士

60才代の男性患者Cさん、1ヶ月に2回位の割で来院されます。40才頃から三叉神経痛と群発頭痛に悩んでいました。その頃は、雨が降る直前に、左目からオデコにかけて激痛が走るため、天気予報士以上の預言者だったそうです。また、第六感も働き人を見ると、その人格が直ぐに分かる眼力もあったそうです。その能力の代償が、痛み。

三叉神経は、脳から眼神経、上顎神経、下顎神経(共に感覚神経、運動神経)として顔面に三叉(みつまた)状になり広がっています。Cさんの場合は、眉毛辺りの眼神経に血管が当たり、激痛が走ったようです。2度にわたる手術(アルコールで焼き切るそうです)で、何とか痛みは無くなりましたが、今回、左目がムズムズするため来院となりました。

Cさんの群発性頭痛は、目の上が痒(かゆ)くなる兆候があると、突然起こります。1ヶ月も続くことがあり、病院で酸素吸入と点滴を受けて回復するというパターンだそうです。幸い、当院に通院することでこの2つの痛みはまだ出ていません。

合谷診(人差し指と親指の間の触診):右(右側から治療します)

上腕診(肘内側の横紋の触診)

左:頸椎、胸椎、腰椎、大脳、小脳

右:脳幹、小脳

それぞれ1本の置鍼。

「先生、目が開いた・・・よう見える・・・ムズムズがもう無いわい・・・鼻も通ってきたわい。」

「鼻もしんどいん(疲れているの)?」

「ほうよ、なんせ孫が仰山(ぎょうさん)おろう・・・それが、こないだいっぺんに来たんよ・・・そしたら、うつってしもうて・・・」

お孫さんが10数名おられ、一堂に会すると、おじいちゃんやられます。

こういう時は、頭頂部にある脳神経9番(舌咽神経と肺)に対応する治療点に置鍼をします。ついでに、オデコの感覚点(鼻)にも置鍼。その後は、ゆっくりベッドで休んでいただきます。

「先生、痛みが無いなった分、気象予報士になれんのよ・・・じゃけど、雨の前は眠ならい(眠くなります)・・・起きたら、いっつも晴れとらい(晴れています)・・・もう、眼力ものうなってしもうた。」

と嬉しそうにおっしゃるCさんでした。

本日は大収穫

「先生、お水いる?・・・・これ、田舎のお水で、検査も合格しているのよ❗️」

「それは、ありがたいです。2本も‼️」

2リットルのペットボトル・・・結構重いです。わざわざ持って来院されました。80才代の女性患者Aさんは、私が焼酎の水割が好きなのを、ご存知なのです。また、Aさんのご主人は家庭菜園で野菜を収穫し、Aさんは毎日無農薬野菜でお料理を作っています。冷蔵庫を覗(のぞ)き込んで、何を作るか想像し創作するのが大好きだそうです。今回は、ブロッコリーのおひたしをタッパーに入れて、戴きました(仕事が終わった今、ビール片手に戴いています。Aさん、美味しいです・・・ありがとうございます❣️)。

「Aさん、本当に助かります・・・ボクはもう・・・野菜さえ食べていたら幸せなんですから❣️」

だいたい、Aさんの治療は、向かいあっておしゃべりから始まります。ご主人の囲碁などの趣味の話とか、毎週のサロン(集会場でのお食事会)などなど、治療どころではありません。次の患者さんまでに、1時間30分ありますから、余裕です。好きなフォークソングがかかると、その頃の話に花が咲きます。

「それで、今日はどこが痛いのですか?」

 

「腰・・・・先生、ここあたり。」

最近は、人工関節の右膝のことは、気にされていません。腰が若干張っているだけの事が多いのです。毎週行かれているサロンと、同じ感覚で当院を使って戴いています。私もAさんの顔を見るだけで、和んでしまいます。それが、Aさんにも伝わるのかも知れません。また、この日は偶然にもフォークソングが好きな患者さんばかりが、治療に来る日なので、空間自体が昭和になっているのだと思います。きっと、観葉植物達も昭和を楽しんでいるはずです。

で、いつの間にか治療は終わっていました。

その次の次の次の患者さんが、地元野菜の杓子菜(しゃくしな)と大根とレモンを差し入れして下さいました。本日は大収穫❣️

お灸の話

 

私が30才くらいの頃、鍼灸師のS先生からお灸を習いました。そのため、お灸が日常生活に自然と溶け込んでいました。結婚して妊娠が分かり、S先生に相談すると、

「お腹の周りを、気持ち良くお灸してあげるといいですよ・・・・そうすると、首のすわった赤ちゃんが生まれます。」

と、教えて下さいました。それからは、1週間に4~5日お灸をしてから眠るように心がけました。お腹が大きくなっても気持ちいい程度、お灸を続けました。そして、臨月・・・ところが、難産。半日以上経ち、麻酔注射でやっと出産となりました。すると、生まれて来る我が子、ニョキニョキと首をそらしているのです。抱いても首のふらつきが無い(半分以上親バカです・・話半分で聞いてください)様に思いました。

夜のドライブ中に、我が子の夜泣き。こんな時は、※身柱(ちりげ)にお灸2壮すれば良いと教わりました。そこで、ドライブインで駐車し、お灸を2壮。

「ぶう~〜」

大きなオナラをすると、すやすや眠ってくれました。それから数日経ち、再び夜泣きが始まり、前回同様、お灸を2壮。

「ぶう~~」

この時、お灸の力を確信しました。こうなると、夜泣きがちょっと楽しみになって来ます。再び夜泣きです・・・・ところが、一向に泣き止みません・・・これを機に、多分夜泣きに灸はしなくなったように思います・・・ただ、効くこともあります・・・オススメします。

※身柱(ちりげ)は、赤ちゃんがハイハイをしていて、首を上げた時、くびれるところです。抱っこしていて、「よしよし」とたたく首の下あたりです。

バスタ新宿

「バスタ新宿」が新宿南口に出来て、もう2~3年は経つと思います。これで、夜行バスや高速バスの「格」が随分上がったように思います。それまでは、薄暗い新宿南口のほこりと排気ガスでよれよれになった制服とテカテカの帽子の従業員さんが、マイク片手に、

「続いてまいりますのは、10時30分発◯◯行き△△号1号車・・・」

渋い声で名調子の従業員さんには、惚れ惚れしていました。まだ、昭和が残ってたのです。その新宿南口バス停も、「バスタ新宿」建設のため、人気のない代々木駅の暗いバス停に移転。ますます昭和になっていったのです。私は、東京から京都や仙台の夜行バスを毎月利用していた時期が、10年くらいはあったので、その変貌を身を持って知るようになりました。

「格」の上がった「バスタ新宿」。今来ています・・・・ピカピカのエスカレーターに乗って、4階まで来ないと、松山までの夜行バスに乗れない事になっています。構内は、ちょっとした飛行場のロビーです。このバスタ新宿の3階はタクシー乗り場、2階は、JR線、小田急線、京王線始め地下鉄の総合乗り場。あの昭和のバス停が一気に令和最前線のハブステーションになっているのです。

ところが、松山⇆東京のJR夜行バス、今月で廃線となってしまいます・・・・地方との格差を思い知ります。もうこれで乗る事は無いJRバス東京松山間を、半日かけて楽しみます。

新宿でゆっくり

 

東京で一番ホッと心が和(なご)むところが、新宿。しかも歌舞伎町界隈、なぜかというと、「あしカラダ新宿店」の立ち上げ時から、スタッフとして働いていたからです。2年以上働きました。開店当時は、サンドイッチマンとなり、チラシを配り続け・・・・それでも、お客さんが0名。なんて日がありました。お客さんが増えてきても、時間さえあればサンドイッチマンをしていました。あの時の、接客のあり様が鍼治療に役だっています。ですから、あしカラダには感謝感謝です。

これから、新宿のカプセルホテルでゆっくり休みます、明日に向けて❣️

松葉杖

70才代の女性患者Bさんは、昨年5月末、半月板損傷の大ケガをしました。やや遠くにあったハンガーを取ろうとし、右足を大きく踏み込んだところ、右膝に負荷が掛かかって損傷。

1週間に2回のペースで通院し、本日は5回目です。前回の治療では、「もう少しで松葉杖を忘れて帰る」ところまで回復し、2日間良い状態でした。ところが、昨日から右膝に痛みが出始めました。

上腕診(肘内側の横紋の触診)の後、頭部に7本の置鍼をし、基礎治療終了。続いて右膝治療、右耳の下にあるG点に3本置鍼。

「はい、これで歩いてみてください・・・どうですか?」

「まだ、痛いです。」

そこで、右側頭部にあるG点に1本置鍼。

「今度は、どうですか?」

「少し楽になりましたが、まだ痛いです。」

G点は、膝に効くのですが、私のレベルでは、まだまだ痛みが残ります。そこで右側頭部にあるIソマトトープ(小さな人型)の肘をねらい1本置鍼。上肢と下肢は同側の同じ個所に圧痛点があり、膝の痛みを肘で取ります。

「さて、今度は、どうですか?歩いてみて下さい。」

「・・・・痛みは、無くなりましたが、重いです。」

少し改善してきました。今度は、右側頭部のIソマトトープ(小さな人型)の膝をねらい1本置鍼。

「・・・・さっきより、軽くなりました。」

少しずつ良くなっていきますが、今の私には、頭の置鍼でこれ以上望めない気がするため、下肢を上肢で治す治療に方向転換です。

「Bさん、膝の痛いところを教えてください・・・・・なるほど・・・そしたら、ここ(右肘)痛くないですか?」

「痛ったたた・・・・痛いけど、効いてる!ずっと押してて欲しい‼️」

右膝の圧痛点に対応する右肘の圧痛点を丁寧に見つけ、4本置鍼。

「先生、これは効いとります・・・・ジンジンと・・・・」

「そしたら、これで歩いてみて下さい・・・腕に鍼が刺さってるので、ちょっと歩きにくいですけど・・・・どうですか?」

「・・・楽です❗️」

「そしたら、このまま休んでいただきます・・・けど、どこで休みます?」

「ここ(待合室の長椅子)で・・・」

丁度、Bさんと向かい合わせになるので、世間話に花が咲きました。しばらくして、

「先生、時間を置くと、軽くなってきます。ほら?!・・・・」

Bさんは、長椅子に座ったまま、右足を軽々と何度もキック。45分程置鍼し、抜鍼して終了となりました。松葉杖を小脇に抱え颯爽(さっそう)と帰えるBさんでした・・・3日間、保(も)ちますように❗️

家庭にお灸を

以前、お絵かき教室の治療をした小学生Aちゃん、今回で6回目の通院となります。鍼が嫌なので、指を鍼代わりに治療をしています。Aちゃんは、思春期に多い起立性調整障害、自律神経のバランスが少しうまくいっていなだけです。今朝、起きてダルく学校にいけませんでした。そこで、午前中にお母様と一緒に来院されました。

いつもの様に、合谷診(人差し指と親指の間の触診)、上腕診(肘内側の横紋の触診)をしたあと、置鍼の準備にかかる私。

「あれっ?・・・そうか、鍼嫌いなんじゃね・・・・」

「・・・・・ええと・・・注射は、痛くない・・・」

「うん?・・・・そしたら、鍼やってみる?」

「・・・・・・うん(軽くうなずくAちゃん)」

Aちゃんは、少し鍼に興味があったのかも知れません・・・早く良くなりたいと思っているのでしょう。頭に3本置鍼。その後は、ゆっくりベッドで30分休んでもらいます。その間、家庭内で出来るお灸治療の方法をお母様に話しました。モグサを米粒大に作り線香で火をつけ、火が皮膚に到達する寸前に、指2本の蓋(ふた)で覆(おお)います。すると、酸欠状態になり火は消えて、ヤケドになりません。この技術をお母様が習得すれば、昔から伝わるヤイト(皮膚を焼き切るお灸)とは違う方法で、家庭内治療ができます。

お灸の文化が根強く残っている愛媛県、薬局でモグサを売っています。出張治療で行く京都では、薬局にモグサは置いてないことが多いのですが、愛媛県では需要がまだあるのです。今、お灸を通して親子のコミュニケーションが出来れば、どんなに素敵なことか!・・・と思います。

Aちゃん、5回の治療で少しづつ体調が良くなり、食欲も出て来ました。食後の胃痛も無くなっているようです。まあ~、ボチボチ・・・・きゅう